+真面目な話

あの「羽柴秀吉」が夕張市長選で当選有力になっている件、と、何故そんなことになったか?

「羽柴秀吉」とは、いろんな選挙に無駄に出馬しては落選するネタ要員として知られているあの人のことです。有名どころの選挙に出馬しては「お前はいったい何を言っているんだ」的公約とともに見事落選する選挙の名物さんです。

ところがその「ネタ要員」が、もうすぐ(4/24)行われる夕張市長選挙で「実際に当選しそうな」流れになっています。なんと、当選の最有力候補です。

衝撃のニュースに笑い転げた人も、意味が解らずに困ってしまった人も多いのではないかと思います。

何がどうなってそういうことになってしまったのか(これには夕張市の悲しい事情があるのです)、また「羽柴秀吉」ってどういう人なのか、そういうところについて少し書いてみたいと思います。

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鳩山さんのライバルが「若林さん」(それ誰?)に決まった、という「トンデモ事件」

あまりに面白い事が起こったので、いつもと違う話題を書いてみたいと思います。

16日に行われる予定の「次の首相を誰にするか」の首相で、鳩山さんの対抗馬として、「若林さん」という人が担ぎ上げられることになりました。

この時点でもう笑い転げてしまっている人もいると思いますが、ほとんどの人には

「若林さんって誰?」
・「なんでそんな人が、鳩山さんの対抗馬として立つの?」

に違いありませんから、面白さがわかるようになるまで説明をしてみたいと思います。

#本当は笑っている場合ではないですが・・・

解らない人はぜひ読んでください、びっくりすると思います。

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721 「家族間通話定額」は「窮屈な携帯の未来」の一部でもある - 「解約妨害割引」と「二台待ち」

AUとドコモがサービスインすることになった「家族定額」について少し。

#相変わらず時間が無いので、投稿したい記事を全て投稿できていません


◆家族間通話定額

先日ドコモが「家族間通話定額」を発表しました。AUも家族定額をしますし、ソフトバンクはすでにサービスイン中、残りの二社は家族に限らない定額を提供中です。

前回の記事では、これに関して「ドコモがiモードの値上げをしてでも」家族定額を開始したかったの「かも」しれない。という事を書きました。まあ、そのように憶測してみただけで、そうである証拠はないのですが。

722 ドコモのiモード利用料が100円値上げ、が「家族特定財源」である説
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/02/722_i100_12bd.html

便利になることはありがたいことです、ですから家族間の定額は便利な事には違いありません。

しかし、利用者側からすると「こうなってほしい」ことは沢山あります。例えば、先の記事の「iモードの値上げと家族間通話定額が引き換えで導入された」というのがまことであった場合、
・iモードを100円値上げせずにそのままにする
・家族間通話定額
のどちらでも良かった事になります。

さて、もし自分でどちらかを選べといわれたらどうするでしょうか。100円の方を取る人も多いはずです。つまり、携帯電話会社がユーザにできることには色々な可能性があるということです。


◆つまらない理由

「家族間定額」が携帯キャリアにとって有難い理由は、家族単位で利用者をブロック化して、自分のキャリアにユーザを縛り付けるためです「家族間定額」だけではなく、「家族割」というものもありますね。

たとえば「家族全員でAUにして安くしたのでAUから変更できません」みたいな結果を期待しているわけです。

言ってみれば、「解約を難しくする代わりに安くしている」だけというわけです。2年契約をすると安くなる、解約すると大変な出費が突然発生する、というのと基本的に同じ仕組みという事になります。

ドコモが家族間定額をサービスしたかったのは、
・他社の家族ぐるみ割引サービスに客が逃げるのを止めたかった
・ドコモを解約しにくくしたい
ということを多少のコストをかけてでも行いたかったということになります。

もっと簡単かつ誤解を招く気味に書くと、これらは「解約妨害割引」の一種だということです。

「解約妨害割」には、2年契約なんかも該当しますが、こちらは端末代金の回収というのとセットになっている面もあります。しかし、家族割についてはそういうものはありません。

キャリア間競争を促進するためにMNPが導入されたというので解るとおり、利用者にとっては「キャリアを変更するコストが低い」方が有難い状態です。しかし、現状起こっていることはむしろ逆の流れにも思えます。

さらに考えてみてください。

家族が原因同じ携帯電話会社にしていて、なおかつ全員2年縛り、そして2年縛りが切れる時期は全員バラバラというような「解約妨害割の複合」が発生すると、移行することは相当面倒になります。


◆二台目携帯の意味

とても極端な例を考えると、たとえば「一生割」(一生解約しない代わりに割り引く)とか、非常に低料金である代わりに解約すると不動産を没収されるようなものも考えられます。

「解約妨害割」は利用者を窮屈にします。そして現状発生しているのはキャリア間での「解約妨害」の「軍拡競争」かもしれません。できるだけ利用者の心理に巧みに作用して、心理的障壁が少ないところからの。

総務省方面の人は、MNPやMVNOだけではなくてこちら側も気にした方がいいと思います。

また「二台目携帯」が最近増えてきているというのは、「解約妨害割」が進んだ将来においては、必然的に「二台目携帯」が流行せざるを得ないということもあると思います。もちろん、二社のサービスの良い点を組み合わせる形での二台持ちも多いはずですが。

つまり現在、携帯利用者は代金を支払うだけではなくて、余り意識せずに「自分の自由」を一部を支払う流れになっているということです。しかもあのドコモがiモードを値上げしてでも、解約妨害割をやりたかったの「かも」しれないほど。

窮屈な携帯の未来がやってこなければいいのですが。

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流行りモノに踊るな:動画サイト"Stage6"が閉鎖予定/動画は儲からない

ご存知無い方に簡単に説明すると、「Stage6」というのは、かの有名な「YouTube」とか「ニコニコ動画」みたいなサービスのことです。


◆Stage6が突然サービス終了決定

高画質の動画共有サイト「Stage6」が2月28日でサービス終了へ--運営コストをまかなえず
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20368124,00.htm

今日は2月26日なわけです。そして終了は2月28日となっています。なんというか急です。

DivXの担当者は「このニュースは多くのStage6利用者に衝撃を与え、がっかりさせるであろうことは分かっている」とした上で、理由を次のように述べた。「簡単に言えば、Stage6の運営を続けるには非常に費用がかかる。膨大な手間と資源が必要で、我々は運営を続けるに足る状況にはない」

だそうです。

Stage6は動画共有サービスの中では高画質で知られているところでした。というのは、動画コーデックのDivX(MPEG4の一種です、と説明しておきましょうか)を開発しているところが運営しているサービスだったからです。画質悪すぎが評判では本業に差し支えます。

Stage6は広く知られていないので、以下はYouTubeの話として書き進めます。基本的には似たサービスですから。

YouTubeは時代の寵児です。まあとにかくいろんなところが流行りモノとして話題にしたがります。よって順風満帆の光り輝く話題にも見えます。

ですが、動画共有サイトは基本的に赤字サービスで、今のところ儲かる商売ではないのです。参入しているところは赤字は前提でのサービス提供か、あるいは将来儲かるようになるかもなー、ということで将来の前借りでサービスしているところです。

Stage6の発表にも

「簡単に言えば、Stage6の運営を続けるには非常に費用がかかる。膨大な手間と資源が必要で、我々は運営を続けるに足る状況にはない」

とあります。


◆「流行っているから流行っている」状態?

何故儲からないかというと、動画配信には莫大なコストがかかるからです。何故莫大なコストがかかるかというと、動画配信をするには莫大なトラフィック(通信)を処理しなければならないからです。そして、莫大な通信をしても収入はあまり得られないためです。

以下、考えてみてください。皆さんそれぞれのイメージで良いです。

・動画ファイルというのはどのくらいのサイズがあると思いますか?自分が見た事のある動画ファイルのサイズを頭に浮かべてください。あるいはDVDレコのファイルのサイズを。
・30分普通のウェブサイトを見る場合と、動画を30分見るのと必要なファイル量を比べてどうでしょう?
・無料動画サイトというのは広告運営されています、広告運営されているということは訪問者数が命です。
・さて、毎日何人の人がやってきて、何回動画が配信される必要があるでしょう?
・考えてみよう:動画ファイルというのはどのくらいのサイズ×動画の配信回数
・それに見合ったサーバ、大容量回線(高い)はどんなものになるでしょうか?
・さて、そんな大変なインフラの維持費をまかなうには、毎日何人の人がやってくる必要があるでしょうか?
・その人数に動画を見せるためには(以下略

YouTubeの画質が悪いのは動画のサイズを抑えるためです。しかし、画質を落としたからといって劇的にサイズが小さくなるわけでもないので、根本的な解決でもない面があります。

もちろん採算が取れるようになると話は変わってきます、コストダウンか何らかの商売上の工夫で。しかし現在ではまだ苦しい状態です。そのうちにそうなる「かも」しれないということでサービスが始められて続けられ、そして現在では「流行っているから流行っている」状態になっています。

Stage6はサービス単体では赤字であっても、DivXの広告に繋がればそれで良かった面もあるのですが、それでも維持は無理だったようです。

このブログでの最近の話題に関係すると、アッカがzoomeという動画共有サービスをやっています。当然にこれも赤字です。アッカとしてモバイルWiMAX獲得と同じく、zoomeもポストADSLの事業の模索の一つだったようですが、これもアッカの判断ミスという気がします。どうもアッカは流行りモノに安易に手を出して失敗している気がします。


◆完全に予想外ではなかったけれど、でも残念

動画共有サービスは商売として大変んであるということは聞いていたので、正直のところ撤退すると聞いてもあんまり驚きませんでした。いつまで続くだろうかと思っていたくらいですから。

しかし、正直残念には思います。

一応補足しておくと、私は動画共有サイトが全くどうしようもないサービスであると言っているつもりはありませんのでご注意ください。現状は厳しいですが、かといって将来どうなるかはまだ解りませんから。
#少なくともモバイルWiMAXより生き残る可能性は高い気も

ただし、Stage6の撤退のニュースについては、これは悪いシグナルであると思わざるを得ません。動画共有サービスが立派に成長したとしても、YouTubeだけが生き残った未来が面白くなさそうだという面も含めて(こっちの方がより深刻かもしれない)。

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餃子騒動でどうも腑に落ちない事(書きにくいけど)

普段あんまり書かない系の話題について書いてみます。

何となく気になっている程度のことなんですが、同じ種類の意見を聞かないので気になっています。また、結論のようなものも実は無いのですが。


◆餃子騒動

今、世間は餃子で騒動になっています。基本的に信じられないような事が起こっているのは事実ではありまして、その点については異論は何もないので今回の記事でも何も書きません。

書きたいのは、ニュースを聞いての皆さんの世間の皆さんのリアクションでについてです。

なにやら事件以来、いろんなものが売れなくなったそうです。国産じゃなきゃ買わないとか、全然関係ないんじゃないかという方面についても売れなくなったりしているそうです。

これについて、どのように書いたらよいのか悩みつつ、書いてみます。


◆残留の問題ではない

昔からある話題の感じで残留が恐い系の話題がよく聞かれるようになりました。しかし、これはちょっと変だなと思えました。

なぜなら今回の事件、残留の問題じゃないからです。また、原因解明で明らかにされつつある生産の様子などを知るにつけ、むしろ予想外に「ちゃんと管理されて生産されている」のだなと思った人も多いのではないかと思います。

今回の事件は、「悪意」で引き起こされています。また、生産ラインはきっちり監視されていて、変な事をしないように見張る仕組みが存在する状況での「悪意」です。

この表現は微妙ですが、要するに今回露見したものは一般的に言う「品質」の問題では恐らくないのではないかと思います。

これまでの問題とは主に、生産者が無知だったり(正しい使い方すら解っていなかったり)、検査がザルだったりしていて、至らぬことが発生していたということでしょう。人間は、全ての作業の全ての側面に完全な結果を出す事は出来ません。ですから、必然的に結果を調整する事になります。やらねばならないこととは、そうやって発生するベストではない部分が「許容できない結果」にならないようにすることでもあります。

今回の事件、何かが至らぬから発生したというよりも、監視をかいくぐっての「悪意」と言うことになります。実際、「残留」ではなくて「添加」されたものでした。

というわけでこのように思ったわけです、
・きちんとした体制が向こうで普通になっていても、今回のような事件は発生していた。
・日本でも同じ事が起こる/起こっている事も考えられる

日本にはそんな事をしようと思う人が(今のところは)居ないだけで、向こうにはそういう人が居るというところが「差」なのでしょう。

例えば(もっとまずい例になっているかもしれませんが)、

・プログラマーがバグを作らないようにチェックして注意する。
とか
・プログラマーがサボってとんでもない設計のコードを作らないかチェックする。

ではなくて
・巧妙に悪意のあるコードを埋め込む奴が居るから恐い

という話になっているという感じです。


◆国内側で責められている人

国内側で関係した各方面での検査体制が不十分だとか言っていじめられているところがいろいろあるようです、言ってみればここぞというばかりにバッシングを浴びせられているようなところもあるように思えます。

ですが、品質不良とは原因が違うので、常識的な検査では見つかりにくいようにも思えます。

例えば抜き取り検査ですが、これは「製品の平均的な性質」について調べるために行うもののはずです。至らぬことになっているかどうかは解りますが、特定の部分にだけ予想していない種類の悪意がこめられている場合には、見つからない事がほとんどになるかもしれません。

また、お客さん(エンドユーザ)は勘違いなどでも苦情などを上げてきますから、実際に問題が発生してもなかなか解りにくい状況もあるでしょう。

もしかすると割ときちんとしていたから現時点で発見できているのかも知れないとすら考えてみたりします。


◆現地での生産の様子を聞いて思うこと

現地での生産の様子を聞いて思うことは、「思ったよりきちんとした体制である」ということです。ものすごくデタラメな状況で生産されているところを思い浮かべたりする事もあると思うのですが、そういう感じでは全くなかったということです。

なんでも日本の商社が指導して作った工場だとかで、日本式の品質管理がそのまま実施されていて、だから輸入して大丈夫という事になっていたのではないかと思います。

何を言いたいのかと言いますと、いろんな分野でこうやって「ノウハウが流出しているのかもしれない」ということです。別に騒ぐ事はないようなレベルのノウハウなのかもしれませんが、しかし、向こうの人間や組織だって育って行きます。

もし、今回の事件を受けて「こういうことへの対策」をしたのであれば、また向こうのレベルが上昇するという事になるのかもしれません。

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808 「100万超え請求→定額検討を!」の幼稚さ

書かないでおこうかなー、と思ったけど書きます。


◆「百万円ですって、なんて恐いんでしょ」

「定額制のはずなのに、100万を超える請求がきちゃった」というニュースが「なぜか今さら」大はやりしておりました。まさに今さらです。auがWINを開始してから何年になりましょうか、WIN開始時から、この手の勘違いはずっと存在していました。
それがなぜか今ごろになってクローズアップされています。


記事が作られた流れは感じなのかなと思います。

彼が思つた事:
定額制だと聞いていたのにパソコンにつないだらとんでもない金額の請求が来た、聞いてみるとパソコンにつないだら定額ではないのだと言う、なんと紛らわしいことであるか。こんなことで消費者が携帯電話会社からの被害を受けることはあってはならないことである。
そもそも、電話機だけでは定額であるのにどうしてパソコンでは定額ではないのであるか、携帯電話会社は強欲にもパソコンだけ定額にしていないためにこのような事態が発生しているのであり、これは改善されるべきであり、ということは当然見直しの風潮であるはずである。

というわけで、

記事:
・「100万円」というショッキングな見出し
・「定額制なのに」
・消費生活センター
・「○○さんは就職活動のため」などと書くと、いたいけな小市民が良い感じのことをしようとして犠牲になった悲劇に見える
・「携帯電話会社も定額にするよう検討している」と携帯電話会社も正義の指摘を受けて、とうとう辛抱ならぬので重い腰を挙げつつある感じで、イーなんとかの参入とか、FOMAがなんとかとかそういえばどっかで聞いたし・・


正味の話、就職活動の情報を調べる程度のトラフィックで100万円超えるんだろうか?という気がしたりしますが、これは、「正しくて弱者の市民」と「強欲な携帯電話会社」との対立図式を補強するための何かで、おそらく事実に即している(そう言う主張をしている人があり、なおかつ実際にそうであることを確認した記事である)わけでは無いだろうと思います。


◆パソコン定額は難しい

記事を書いた人は、「端末で出来るのに、どうしてパソコンを繋いだとたんに定額にならないんだ、そんなのおかしいじゃないか、ぼったくりだ!」という初歩的ミスをしたまま記事を書いたと思われます。
このような見識の人がマスコミで高給取りをやっているのはどうなんでしょう。

解っている人には当たり前すぎる話ですが、携帯電話の端末限定の定額とパソコンの定額では難易度が違いすぎます、このブログでお馴染みの記事ですが、


904 DocomoがPCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

この一連の記事あたりに書いてあるとおりの難題があり、あえて言うならば端末での定額の方が例外的に実現しているだけなのであって、パソコンを定額にしていないのはぼったくりではないのです。

つまりのところ、端末限定の定額を提供するコストと、パソコンの定額を提供するコストは別次元になってしまうという技術的理由があるということで、ということはどういうことかというと、

・端末限定の定額コース

・パソコンも含む定額コース
は「異次元な感じで違う料金」にせざるをえない(あるいはパソコン定額は提供しない)ということであり、それならば、「端末限定の定額コース」で契約していながら、「うっかり」パソコンも含む定額コースと勘違いしてしまって100万円の請求を受ける人は引き続き発生しつづけるという事です。

なおかつ現在の3.5世代の携帯でパソコン定額を提供するの難しい状況があるため、「パソコンも含む定額コース」は超スペシャルなお客さん限定な感じの料金コースに必然的になってしまいます。つまり、ものすごく高くせざるを得ないので、提供されたとしても殆ど全ての人にとっては、「そのコースは契約できるわけがない」という感じになろうというわけです。

というわけであまり解決しないわけです。


◆ビジネスのセンスと、間違った弱者保護

記事を読んで、最初に思ったのは以下のことです。

定額コース検討っていうのは、問題認識が根本的に誤っているということでした。「ああ、この記事を書いた人は仕事が出来ないようだ」という感じでした。出来れば大半の人は同じ感想を持っていて欲しいと思います。

補足:事前にお客様にもっと親切に説明しましょうね、という日本らしい対策も、説明しても話を全然聞いていない人が少なからず居る事実がこの問題の発端の一つなので、これも十分な効果が期待できません。


で、その後、この記事が話題になっている理由を探ろうとして、これまで書いたような「書いた人の意図」を読み取りました、それがココまでの内容です。


本当はこうですね?
・お客さんは、100万円請求されるような使い方のつもりではなかったと言っている。
・こちらとの契約では、100万円請求できる契約である。
・お客さんは、契約内容が理解できなかった、理解できなくて当然である、と言っている。

こういうとき個別対応は、100万円から大幅に割り引いて支払ってもらい、「二度目はないですよ」という内容を含むものにサインさせて収拾という感じでしょうか。で、実のところ、これまではこのようにして収拾されてきたはずです。で、悪質な人には裁判所経由で全額請求。

で、根本的な対策とは何でしょう。さらに抽象化してみましょう。

・お客さんは、○○と請求されるとは思っていなかった。
・こちらとの契約では、○○と請求される契約がある。
・お客さんは、契約内容が理解できなかった、理解できなくて当然である、と言っている。

解決策は「○○と請求」される可能性を無くすする事ではありません(「記事」はどちらかというとそういうロジックです)。そうではなくて、事後に「そんなもの知らんかったから」といえないようにするべきです。

例えば、FOMAのフルブラウザはパケット定額の適用外でしたが、フルブラウザを起動すると・・・
「フルブラウザでの通信にはパケット定額が適用されませんが、よろしいでしょうか (はい)(いいえ)」

記事を見て直ぐに思ったのは、
「パソコンとの通信にはパケット定額が適用されませんが、よろしいでしょうか (はい)(いいえ)」
云々をどこかに表示して(電話機でもパソコンの画面でも)、「はい」と言わせてからでないとパケットを流さないようにすれば、この問題は解決するということでした。


あるいは、ウィルコムが既にやっているように、「うっかり接続」をしているとお客様センターから電話がかかってきて、
「お客さんは定額適用にならない方法でネット接続されていますが大丈夫でしょうか?」
という風にすればよいわけです。
客の勘違いならばトラブルを防いだ事になり(ウィルコムは親切だなあ、とも思ってもらえます)、あるいはお客から「解ってやっていますので」との言を貰えば、それによって後日間違いなく請求できるというわけです。


ツッコミを入れるとしたら、これらの対策が不十分である点についてです。課金される可能性を消滅させることではありません。

簡単な話です。


なのにどうして携帯キャリア批判になっているのでしょうか。色々な意味で情けない記事(そしてこの記事を受け入れてしまっている現状も)だと思いました。

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868 携帯、四月の増減: ドコモとAUがデッドヒート、「ウィルコムの寸止めの大好調」が続く

携帯電話の四月の加入者の増減が発表されました。
http://www.tca.or.jp/japan/database/daisu/yymm/0604matu.html


結果は、
ドコモ +25万3800
AU +35万3000
ツーカー -13万9900
ボーダフォン +1万2600
ウィルコム +7万8700

モバイルで発表を見てすぐにモバイル経由で記事を投稿するつもりだったのですが、あまりにもいつもどおりだったので断念してしまいまして、結局パソコンからきちんと書いています。


◆ドコモとAUの健闘

携帯電話市場は飽和しつつあると言われて久しいわけですが、ドコモとAUはまだこんなに沢山の新規加入者を得ています。
数値上は一見AUがかなり勝っているように見えますが、ツーカー→AUへの移行には優遇措置があるのでAUは下駄を履いています。しかし、ツーカー解約数の多くがAUの増加に直結しているわけでも無いそうです。
結果としては、ドコモとAUはまあ似たようなものだったというところでしょう。

ボーダフォン(ソフトバンク)は減少こそ免れたものの、ちょっと厳しい状態です。ボーダフォン(ソフトバンク)についてはまた別に記事を書きたいと思います。


◆微妙なウィルコムの健闘

ウィルコムは+7万8700となり、かつての厳しい状況と比べると見違えるようになりました。

ウィルコム(DDIPocket)は、PHSが斜陽になったころはずっと純減、そのあとAirH"で持ち直したあとは微増というような状況でした。
かつてと比べると、毎月コンスタントに8万前後の加入者増というのは見違えるような話です。

しかし、AUやドコモと比べるとまだまだという感じがします。AUやドコモと現在直接競争するわけではありませんが、長期的にはAUやドコモとの位置関係がどうなるか考えなければならないはずですから、このままニッチ市場に留まるのでなければ、現在の純増数は良くないでしょう。

また、8万前後の加入者増というのは、需要の限界というよりウィルコムの受け入れ態勢などの限界でもありましょう。派手なCMを打ち、低価格で新規契約できるようにすれば(ゼロ円端末が無い)、もっともっと増えるはずだろうからです。

慎重だという言い方も出来ましょうが、
・加入者増→無料通話ドミノ→爆発的増加
が期待できるのはもしかしたら他社が無料通話を行えない「今だけ」かもしれないので、慎重になっている場合ではないのかもしれません。

あるいは、慎重になっていないのだけれど、諸般の事情により八万で辛抱せざるを得ないのかもしれません。

好調なことは確かながらどうにも寸止めの感じがします。


◆ウィルコムの加入者数400万突破寸前(あるいはもう超えた?)

四月末で総加入者数が397万600人となったそうで、400万人突破が目前になりました。
連休中の新規加入者が多ければ、現時点でもう突破しているかもしれません。

ほんの少し前まで300万人回復が目標といわれていたそうなのですが、現在の純増のペースでも一年で100万人程度は増加するので、今の寸止め的な好調でも今年度中に500万人に到達するかもしれません。
率にするとすさまじい成長で、そういうわけで携帯他社よりも話題性が大きいというわけです。

500万人で驚いたあとに他社について考えてみると、不調なボーダフォンでも1500万人、ドコモは5000万加入者を超えていたりするわけで、本当の「ウィルコムの好調」がやってくるとしたらこれからまだまだいろいろなことがあるのだろうと思う次第です。

さて、400万人突破のニュースはいつ頃に?

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869 HSDPA後も、ドコモの料金プランに変更なし

既報についてちょっとコメントをしてみたいと思います。


ドコモ、3.5G携帯サービスを7月開始-料金体系は現行と同等
http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK200605050007.html

すでに各方面で同じようなニュースが報じられていますが、「HSDPA開始後、特にFOMAの料金体系の変更はありません」というニュースです。


◆やっぱりPC定額は無い?

やっぱりというか、PC定額の噂は「あのニュース」一回きりでその後ありません。
ドコモとしてはとりあえず「やらない」ということのようですね。

見るからに誤報っぽかったPC定額のニュースでしたが(残念ながら信じちゃった人も多かったようですが)、やっぱり天下のドコモは無茶なことはしないらしく、PC定額どころか「料金体系は今までどおり」だそうです。

もちろん、あのドコモですから資金力に任せてむちゃくちゃな設備投資によってPC定額を開始する可能性は無くああリません。しかし、常識的に考えてそんなことをしてもまったく儲からないので、やっぱり定額は行われなかった。こういう感じです。


◆ドコモは盛んに「3.5世代」と自称している

AUはEV-DO、いわゆる「WIN」のことを「ブロードバンド携帯」と呼んでいましした。
WINが始まったころはブロードバンドという単語がまだ流行の力を持っていたこともあり、なかなか悪くは無い呼び方だったと思います。

一方ドコモのニュースでは今のところ「3.5世代」という単語を頻繁に目にします。
もちろんこのあとサービスインを行うときまでに、マーケティング関係(というか広告代理店かもしれない)が「ドコモ茸」のようなキャンペーン用の何かを思いつくのかもしれませんが、今のところはHSDPAが何かを示す単語として「3.5世代」が使われています。

このまま技術世代の呼称(「3.5世代」)を世間に浸透させるのかどうかちょっと気にしています。
「3.5世代」という呼称はわかりやすいのですが、AUにすぐさま「3.7世代」とやり返されるかもしれません。
(あるいは、AUがもっと考えてその後の「世代の無意味な数値」の無意味な争いになることを避けてAUが自重するかもしれませんが)

もしかすると、利用者からすると結局「なんか速くなったな」程度でしかないので、あるいはここは「ドコモは高速化について特に大きなキャンペーンを打たない」のかもしれません。どうしてかというと、ドコモが何を言っても実はかなり先行しているAUと比較されておしまいだからです。

とすると、「とくにキャンペーンを打たない」のなら、内部用語としての「3.5世代」あなんとなくそのまま説明に使われている現状のままでよいのかもしれません。
つまり、ドコモは商品としての呼び名はつけず、HSDPAという呼び名と「3.5世代」という最低限の説明以外はしないかもしれないということです。

あるいはもしドコモが何か呼び名をつけると、先行しているAUからの「反撃」が予想されますから、現行のEV-DOの2.4メガよりも一見数値上速いことをうまく使って、「ドコモが最新技術を導入してAUは後追い中です」と錯覚させるようなキャンペーンを行う必要があるかもしれません。

まとまりがなくなってしまいましたが、つまり状況としては微妙なのではないかということです。よく考えてみますと「ドコモ茸」も、安い安いと言っているだけであまり具体的なメッセージを含まないCMなので、ああいう感じになるのでしょうか?

かつてのAUの「ブロードバンド携帯(速いですよ)」とか、W定額の「定額なだけではなくてこんなに安い定額です」、「着歌フルをどんどんダウンロードして楽しいです」と、AUのほうが具体的アピールなのはやはりリードがあるからでしょう。
そういう意味ではボーダフォンのLOVE定額なんかも「実に具体的」です。


◆ドコモがHSDPAですること

HSDPAはPC定額を行うには荷が重過ぎるのですが、電話機単体(ハンドセット単体)にとってはある程度十分な能力があります。

ドコモがHSDPAで何をするかですが、思いつくものを書いてみると、
・AUと同じく着歌をはじめる
・新サービスは始めない
・関係ありそうで関係ないサービスをHSDPAならでは新サービスだと銘打つ

まず一つ目ですが、着歌はAUが利益をあげているわけで、真似をすれば儲かるだろうというわかりやすい話です。次は、特に目立った新サービスはしないという予想です。これは、AUよりも加入者数が多いうえに第三世代で無理をして定額をしてきたドコモが一息つくために使うという予想です。

三つ目は、HSDPAゆえの新サービスであるというようなCMが打たれるにもかかわらず、冷静に考えてみると実はあまり関係ない(3.5世代である必要性は無い)そういう新サービスが出てくるという予想です。
これからワンセグや決済関係の新サービスなどは出てくるかもしれませんが、その場合もHSDPAの恩恵が無ければできないような転送量の多い新サービスはなかなか少ないはずですが、そこを無理やり関係があるかのようにサービスするという新サービスという予想です。

3.5世代ではAUがやった以上のことはなかなか出てこないだろうと思います。


◆本当に影響を受けるのは

ここまでの感じでわかるとおり、AUはなおも技術的な優位があるのでドコモが新しいことをしても対処する能力があります。

問題なのはソフトバンクと新規参入各社です。
ドコモもAUが両方とも当然のようにサービスをしている、となると新規参入も真似をしなくてはならなくなってつらいわけです。これがドコモもAUの片方だけならば、まだ「やらない」理由が残りますが、両方となるとつらいでしょう。

当ブログでは新規参入が厳しいことになると予想しているわけですが、ドコモがHSDPAで行うこと次第では、また厳しい材料が増えそうです。

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873 1.7Ghz帯新規参入が5Mhzで、アイピーモバイルが15Mhz、というのは少し違う

四月一日に書いている記事ですが、ウソじゃありませんので念のため。

メディアで、
「イーアクセスとソフトバンクの周波数割当は5Mhzで、アイピーモバイルは15Mhz」といわれていることが時々ある気がします。

実際これを読んで、どこが間違っているのかわからない人も居る気がするということでちょっと記事を書いてみます。


◆5Mhz?10Mhz?

例えばイーアクセス、5Mhzを割り当てられたと書いている記事があったり、10Mhzと書いてあったりします。
一般の新聞や雑誌の記事はそもそも頻繁に間違っているので、これくらいは気にならないのかもしれないのですが、とりあえず説明は混在しています。

ドコモのFOMAも、15Mhzと書いてあったり、20Mhzや30Mhzや40Mhzといろんな「割当幅」が書かれていることがあります。


さっそく答えを書いてしまいますと、これは何かといいますと、

「下り(基地局→端末)だけで考えているか、下り(基地局→端末)と上り(端末→基地局)を合計しているか」というだけのことなのです。

つまりイーアクセスは、
下り:5Mhz
上り:5Mhz
合計:10Mhz
というだけでした。

まあ、5Mhzと表記するのがよろしい状況です。

ドコモは、
下り:15Mhz(→20Mhz)
上り:15Mhz(→20Mhz)
合計:30Mhz(→40Mhz)

帯域としては20Mhz(40Mhz)割り当てられているのですが、大人の事情で5Mhzは今は使わない事になっています(・・・ですよね?)。

第三世代用の2Ghz帯域はPHSと隣接しているのですが、PHSとCDMAを隣同士に配置すると干渉してしまうので、PHSと周波数が接しているAUの5Mhzが封印される必要があり、AUだけ封印したら不公平なので他社二社も封印されています。

PHSは新しい帯域を用意してもらう代わりに次第に移動する事になっていて、ウィルコムは移動中で、他の二社は消滅するので移動はそのうち終わる、という状況です。

ともかく、5Mhzと10Mhzの表記が混在する理由はそんなところです。


◆アイピーモバイル

そしてアイピーモバイルですが、同じように考えるとアイピーモバイルは30Mhz割り当てられている?と思えるかもしれません、しかしそうではありません。

アイピーモバイルは上下合わせて15Mhzです。

では、7.5Mhzなのか?と言われれば、それもちょっと違います。

アイピーモバイルはTD-CDMAという技術を使う予定なのですが、これでは上がり帯域と下り帯域が区別されていません。つまり兼用なのです。
TD-CDMAの利点として、上がりが多い時には上がりに沢山帯域を使い、下りが多い時には下りに沢山割り当てるというようなことができるくらいなのです。

というわけで直接比較は出来ないけれど「5Mhzと15Mhzではない」のです。
アイピーモバイルは三倍の帯域をもらっている、なんて思うのは間違いで、しかし7.5Mhzだと思うのも少し違います。

データ通信用として使う場合には、下りが多くて上がりが少ないのが普通ですから(そしてアイピーモバイルは音声通信はサービスしない)、15Mhzの多くの部分は下りとして使われる事になりましょう。
なかなか器用な奴です。


しかしながら、こういう利点もありながらTD-CDMA一族はとりあえず技術として難産しているようなので(CDMA方式を基礎とするには不自然な方式という人もいるようです)、そもそもサービスインが大丈夫なのかという話もあります。

TD-CDMA一族が実際にサービスインしたことはまだありません。さて、使い物になる技術なのかどうか。

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874 PSE騒動で儲けた人が居るのである

久しぶりの更新になって申し訳ないです。
とんでもなく忙しくなっているのですよ。

というわけで短いけど割と面白い話を。


◆PSE騒動

ここしばらく騒ぎになっていた「PSE」ですが、どうやらなし崩し的に無かった事になりそうです。
撤回せずになし崩しに無力化してしまう事で、お上のメンツも傷がつかず、皆も困らないというわけなのでしょう。
ネット経由の話題の広まりが世間を変えたというのも結構面白い事だと思います。


で、本題。

私は、PSE法は撤回されるのではないかと踏んでいました。
というのも、騒動になってしまっていて、明らかに被害をこうむる人たちがいて、そして、社会正義やら時流の面からも全く賛成できないというシロモノだったからです。

役人は事なかれ主義ですから、一度決まった事を覆したくもないのでしょうが、世間的になんかまずいことになってしまうこともするのも嫌なのです。
こういうときに一番楽なのはうやむやにする事ですから、うやむやになるに違いないと思っていました。


PSE法のニュースでいろんな中古品が投売りになっていると聞いて、「これは今買い込んでおけば後で儲かりそうだな」と思ったのですが、私は手持ちが無かった(貧乏とも言う)ので、私自身は何も出来ませんでした。

しかし、やはり同じことを考えた人は居たようで、投売りになっていた中古楽器を買い込んで、値段が元に戻ったところで売って儲けた人が居るようでした。
私もやりたかった、というか私の場合、買い込んだビンテージ楽器にほれ込んでしまって自分の所有にしてしまい、単に散在するだけにもなりそうですが・・


最初、中古楽器だけ対象外にして逃げをうとうとしたあたりが、まさにお役人でした。
撤回したくないし、かといって世間で騒動になった責任も取りたくないので、役人らしい言い訳をしてみたのが「中古楽器の撤回」、しかし、これは逆に怒りに火を注ぐ事になってしまい、
「検査体制の強化方針(がんばっているんだという言い訳)」「事実上先送り(中止もしてないという言い訳)」というお役人の必殺技が二つ炸裂してPSE騒動は一段落つきました。
みっともない話であります。

とは言っても、まだ世間の怒りは収まったわけではないし、とりあえず今は治まっただけでしょうけどね。


そして、投売りになったビンテージを買い込んだ人は儲かったというわけです。
この騒動はビンテージの広告にもなってしまった感があるので、今からかっても値上がりするんじゃないかとさえ思える次第です。


結果としては、かえって中古品の宣伝活動になってしまっただけのような気もしなくありません。

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