お題:受験にまつわるエピソード
について書いてみようかなと思います。
受験に限らない話。
◆成功談ばかりがもてはやされるけれど
受験の話題で何か書きなさい、ということになりますと、
・思い出話
・現在進行中の話
・成功談
とかになると思います。
上の二つはまあよいとして、なぜか成功談ばかりもてはやされるなあと思っていることについて書いてみたいと思います。
私は○○して合格しました、というような記事はたくさん本に載っていたりします。
そして、こういう方法で勉強すればよい、この本で勉強して成功した、などと書いてあったりします。
確かに他人の成功談を読んでいると元気が出たりするものです。しかしあんまり参考にはならないと思うのです。
よく考えてください。この人はたまたま成功した人です。
最善の方法をとって成功した人とは限らないし、最善の方法をとっていないけれどとりあえず合格した人たちが、自分自身が成功の秘訣と成功した後に思い込んでいる事について語っている(なぜ成功したのかを冷静に分析したわけでもなんでもない)、というのが成功体験記の正体です。
これは受験に限りません。
世間に数多溢れる「成功体験本」は、全てこの問題を抱えています。
結果として成功したけれど、本当にいいアプローチをとったかわからない人たちが、成功した後で自分が成功の秘訣だと思い込んでいることを勢いで語っている、というのが正体。
つまり、参考になるかなんてよくわからない訳です。
◆失敗談
一方で、こういう場合には失敗談はあまり語られません。読んでいて楽しくないからかもしれません。
日本経済の失敗はどうして起こったか、みたいなマクロスケールな話は語られるような気もしますが、個人には役に立ちません。
失敗談は成功談と違うことがあります。
成功談の「成功の秘訣」をそのまま真似ても成功するとは限りません。
しかし、多くの場合、失敗談をそのまま真似すると失敗します。
つまり、失敗談の方が参考になります。
もちろん参考になるのは、失敗を精神的にただ悔いているだけの話ではなくて、失敗の明確な原因に到達しているような話です。
「失敗談の方が役に立つ」ということについて、野村監督が良い台詞を言っています。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
これを聞いたときに、何と素晴らしくまとまっている一言なんだろうと思いました。まさしく、そのとおりでございます。
◆せっかくなので
ここで筆を置いたほうが美しいとは思いますが、せっかくなので受験で忘れられがちだと思われることをちょっと書いてみます。
リアル受験生の参考にはなるでしょう。
■試験科目と試験科目の間の時間は長い
模試や学校の定期試験では、試験が終わると次の試験がすぐ始まります。
しかし、実際の試験では必ず長い休み時間があります。
試験で何かがあった時の為の予備の時間だったり、問題冊子の回収などに失敗がなかったか確認するための時間があるので、どうしても長く時間が開きます。
この時間を有効に使いましょう。
試験の度に復習タイムが設けられているくらいに思いましょう。
試験のまさに直前ですから、この時間にあらためて覚えたことはきわめて鮮明に記憶されていることでしょう。
試験会場に、今まで勉強したことがコンパクトにまとまっている冊子やまとめ、あるいは苦手ポイント一覧(自分で作っておくと良いでしょう)などをつくって、試験前の長い休みの間に脳に焼き付けておきましょう。
■昼ご飯を食べると眠くなる
昼ご飯を食べるとおなかがいっぱいになって眠くなります。午後の授業が眠いのと同じ現象です。
これを避ける方法があります。昼ご飯を食べるのをやめて、休み時間ごとに少しずつご飯を食べるようにすればいいのです。そうすればおなかはすきませんし、眠くもなりません。
■実際の試験と同じ時間割で一回シミュレーションする
つまり、実際の試験の時間の感覚などは模試とは全然違います。
一度「試験と同じ時間割」でシミュレーションをやってみましょう。休み時間が退屈するくらいやたらに長いとか、いろんなことが解ります。
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