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477 ノキアの「超富裕層向け携帯」が日本から撤退する件と、『東のエデン』

かなり以前に記事にもした、ノキアの「超富裕層向け携帯」の日本からの撤退が決定したというニュースについて書きます。

ということを口実に、以前から書けずに積んでいた蛇足ネタを投稿するきっかけにしたいと思います。

内容的にはかなり以前の投稿に、蛇足をくっつけたような内容となっていります。

◆ノキアの「超富裕層向け携帯」が日本から撤退

以前、ノキアから「超富裕層向け携帯」が発売されたことがあり、記事にしたこともありました。その超高級携帯が日本から撤退するようです。

数千万円のラグジュアリー携帯「VERTU(ヴァーチュ)」、日本から撤退
http://www.fashionsnap.com/news/2011-06-17/vertu-nokia-japan/

再度簡単にまとめますと、こういう端末です。

  • ノキアが全世界的に行っていたサービス
  • 日本では回線的にはドコモのMVNO
  • 異常に高い端末価格(高い端末だと一千万円を超える)
  • 端末は宝石を使うなど素材が豪華すが、特に高機能ではない。
  • ボタンを押すだけで専用のコンシェルジュを呼び出せる機能がある

しかし、撤退となりました。

今月いっぱいで渋谷西武の店舗をクローズし、7月中には銀座のフラッグシップショップもクローズするという。

MeeGoの放棄も最近決定されていますし、ノキアでは現在、色々な見直しが行われているようです。

なお、元の記事では説明不足があるので誤解を招く点を補足しましょう、

「VERTU」を手がけるNOKIA(ノキア)は、すでに2008年に日本での普及モデルの販売を終了している。

正しくは、

  • 一般向けのノキア端末については(例えばドコモ向けやボーダフォン向けの)2008年に撤退していた
  • しかし、2009年に「VERTU」でMVNOによる「独自キャリア」として参入していた
  • 今回(2011年)に決定したのは、2009年に参入したものの撤退。

また記事では、

高機能を売りにしたiPhoneをはじめとしたスマートフォンとの顧客争奪が激化し苦戦が続いていた。

とありますが、これはおそらく間違いでしょう。価格帯があまりに違いますし、「スマートフォンとの顧客争奪が激化」が主な問題ではないと思います。高級だがスマホではない携帯端末よりもスマホが欲しいという要望もあったのかもしれませんが。

撤退後は国内のコンシェルジュサービスは使用できなくなり、通話とショートメールのみの利用となる。

「通話とショートメール」が引き続き使えるのはドコモのMVNOだからでしょう。ドコモの回線を借りているだけで行えるサービスは継続されるが(あえて停波する必要はないと考えたのでしょう)、自前で提供しないといけないサービスは全部やめると言う決定のようです。

で、サービスが停止する「国内のコンシェルジュサービス」とは何かについては以下で説明します(以下の後者)。

◆以前書いた記事を懐かしむ

この電話機の要素は二つであったろうと思います。

  • 超絶に高価な端末(ただし良し悪しは価値観次第)
  • コンシェルジュサービスに代表される、利用者への手厚いサービス

「高価な端末」の点については、素材などの点では高級・高価な端末であったとしても、日本の異常に発達したケータイ世界においては機能的は至らぬ点だらけ(ケータイで当たり前のことが出来ない不便な端末)という難儀な状態でした。

後者の点については、以下の記事で考察をしました(この記事を読んでも今ひとつピンとこなかった場合には下記を読んでください)。

ノキアの「超富裕層向け携帯」の驚きの正体
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2009/01/566-357d.html

割と好評な記事だったので読んでいただければありがたいです。その正体は、超高級な携帯というだけではなく、富豪向けの会員証なんじゃないかという考察でした。

上記の記事から一部を再引用すると、

ヴァーチュの携帯電話端末には必ずコンシェルジュボタンが配置されており、ユーザーはボタンを押すだけで専用のコンシェルジュに電話がつながり、24時間体制でさまざまなサービスを受けることができる。

つまり、お金持ちの『いろんな要望』をかなえてくれるボタンがついた携帯で、そのサービスが正体なのではないかという考察でした。

  • 何かしたいぞ
  • アレがしたいが面倒だ
  • この携帯のボタンをポチッと押す
  • 「○○したいんだけどどうしたらいい?」
  • 「かしこまりました、すぐに用意して案内させていただきますのでしばらくお待ちください」

記事についたコメントでも(ありがとうございます)

端末のハードとしては、通話ができれば、それ以上何もいらないわけですね。
全て『執事』がやってくれるのだから。
納得

というものがありました。

ただ、結果としてはこのサービスは日本から撤退となりました、つまり商売としては何かが適切ではなかったのでしょう。

しかし似たようなサービスは確かに存在しています。百貨店が金持ちの御用聞きをしていろんな物を用意したりするようなサービスや、例えば六本木ヒルズの周辺に出没して金持ちの『いろんな要望』をかなえる怪しい人達など、いろいろあります。

海外から来た人ならともかく、日本に住んでいる人の場合、良く考えてみると普通のケータイで上記のようなしかるべきところに電話をかければ解決するだけのことで、わざわざノキアが用意した何かに頼る必要は無かったのかもしれません。

◆『東のエデン』

以下は蛇足。

ノキアがVERTUのサービスを開始し、上記の記事を投稿(2009/01/28)したしばらく後に、記事で書いたような「要望をかなえるケータイ」をテーマとしたアニメ作品が作られていました。

『東のエデン』というアニメで、放送は2009年4月~6末でした。監督は攻殻機動隊SACの神山健治。

私が記事で書いた「超富豪向けケータイ」の世界設定が映像化されていたので、感動しました。その世界設定の上に、とんでもないストーリーを載せたような作品。

私が作品を見たのはずっと後になってからなので(劇場版は見ていません)、当時のリアルタイムの反応は知らないのですが、時期的にデスノートとの比較がされていたと聞いています。しかし、私としてはVERTUを参考にしたんだろうな(ないしは私の記事が元ネタみたいに思えて面白い)と思いました。

現実のVERTUでは(あるいは上記で書いたような既存の金持ちへの奉仕サービスでも)あまりにもとんでもないことはできません。

その制限を取っ払ってデスノート並みに何でも出来るようにしてしまった「ノブレス携帯」という化け物ケータイを持っている12人が居て、その12人は日本を良くするためにケータイを使う義務があり、それに反すること(自分の利益)に用いると殺されてしまう、しかも主人公は記憶を失っている、どうしようみたいな話でした。

記事で書いた、ノキアの金持ちケータイを使った日常をイメージできてしまう作品です。

VERTUは日本から撤退しますが、もし『東のエデン』を生み出すきっかけになったのならば、それだけで十分にありがたいことだという気もしなくもありません。

主題歌がなぜかOasisだったというのにも驚きました。現在においてOasisがどうかというのはさておいて(兄弟喧嘩の件もさておいて)。

そのオチかよ、とか色々突っ込みたいところもありましたか、面白かったので見てない方にはお勧めです。

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