雑:携帯電話2011年5月の純増数について
携帯電話2011年5月の純増数について少し。
◆ドコモとウィルコム
まずは結果から(http://www.tca.or.jp/database/2011/05/)
- SBM 29万9000
- WILLCOM 13万7200(PHSのみ:13万2900)
- au 11万900
- EM 7万5000
- UQ 6万7800
- docomo 6万3000
ドコモが何かやらかしたらしく純増数が良くない点と、ウィルコムの純増数がぐっと伸びてきた点が今月の新しいところで、それ以外については概ねこれまでの通りではないでしょうか。
まずドコモですが、新規獲得に関連する何かイレギュラーなことがあったらしく、急に数字が減っています。自然な減速にしては数字の動きが急すぎるので、何かしらイレギュラーなことがあったとは思わせます。
発表によると、端末の供給不足など震災の影響があったことと、夏モデルの発表による買い控えが重なったとのことです。ただ、他にも何か事情がありそうな気はしますが。
5月携帯純増数、ドコモは「新機種端境期」で最下位
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C9381949EE2E5E2939D8DE2E5E2E4E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
説明されている理由には来月も低調が続きそうなものもありますが、来月以降、今月と同じ傾向が続くかどうかが気になりますね。
ウィルコムですが、見たことの無い純増数になっています。なんでも14年ぶりの数字だそうです。
ただし、少し前に書いたとおり、
携帯電話の「純増数」とはどうやって増えて減るのかまとめ
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2009/02/post-e002.html
ウィルコムが本当に「好調」で、当面は好調が続くのならばですが、今月の数字は本格的な復調の入り口に過ぎず、今月の純増数など消し飛ぶような純増数が今後見られるかもしれません。
◆ウィルコムについて逆に心配なこと
ウィルコムについて逆に心配なのは、ここしばらくインフラ面での弱体化が続いていたのではないかと思わせる点です。
予算が厳しい状態で仕方がないところでしょうし、基地局の減少は少数の高性能基地局に集約している側面があるにしても、積極的に通話を使うユーザの流入が続いていますから、注意しないといけない状態ではないかと思います。
ソフトバンクはこれまで既に、少ない予算でエリア整備しようとして大失敗したことがあります。トップが予算を削れと命令して、追い詰められた現場が一見大丈夫そうに見える案を持ってきたが、結局ダメだったというような事だったはずです。
もし今月の純増数が、本格的な復調の入り口に過ぎなかったような場合も十分ありえることで、利用者の急増に対応できる余地は残しておいた方がよいだろうなと思います。
何しろ、携帯各社と違って既存の契約者数が少ないですから、他社にとっては普通の純増でも、あっという間に何割もユーザが増えた状態になってしまいます。
あまり無理なことが行われていなければ良いのですが。
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