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「関東の節電」が見える化した件:グラフの読み方と楽しみ方

関東付近全員参加型の行事となった、節電大会がとうとう「見える化」しました。これで節電のゲーム性は一気に高まり、節電へのモチベーションは高めやすくなったのではないかと思います。

提供されている情報を確認すると、停電との戦いのみならず、「自分との戦い」の勝敗まで確認できることがわかったので、そのことをちょっと書いてみたいと思う次第です。

もしくは、お仕事なんかでリアルに停電の可能性に困っている人はどうしたら良いかについて少し書いてみます。

◆「関東の節電」が「見える化」

「関東の節電」がとうとう「見える化」しました。以下のグラフの出現によって、節電の全員協力ゲーム的な側面は一気に高まりました。Yahooはこういうセンスはナイスな傾向はありますね。

Yahoo:東京電力の電力使用状況(棒グラフとパーセントで表示)
http://setsuden.yahoo.co.jp/

そして上記の元データとなっているのが、東京電力が発表している一時間ごとの平均使用電力のデータです。

東京電力:電力の使用状況グラフ(当社サービスエリア内)
http://www.tepco.co.jp.cache.yimg.jp/forecast/index-j.html

Yahooさんや東京電力さんに怒られなければ、リンク付きで問題のグラフ画像をブログに張り込ませていただきたいです。試しに作ってみたものがこれです。

私のブログ程度のアクセスならば一向に影響は無いはずですが(誤差以下ですから・・)、皆が張るとサーバに負担がかかってしまうという問題があります。そういうわけで余り良くないことを試しています。

しかし、もし「サーバの負荷よりも発電所の負荷の方がはるかに深刻だから、停電が盛り上がるほうが先決だ!」というのであれば、皆で貼れる形になっていると良いと思い、試してみることにしました。Yahoo側だけでも、皆が貼って大丈夫な感じにできないかな、と思うんですが(画像サイズも張りやすい感じで)。

◆ グラフの読み方(ゲーム的)

グラフの読み方について少し提案(解説)をしてみたいと思います。

正確性は東京電力:

基本的にデータは東京電力の上記グラフが元になっていますので、速報性や正確性については東京電力側を採用すべきです。

停電ピンチ感がひと目でわかるYahoo側:

Yahoo側は「使用率」がパーセント表示+グラフ表示されていてその点大変わかりやすくなっています。色分けもされていますが、この色分けの仕方だと過剰にピンチ感があおられるような気もしなくもありません(例えば80%は赤なのだろうかとか)。

いろんな勝敗情報が読み取れる東電側:

解りやすさではYahoo側ですが、東電側ではいろんな「勝敗情報」が読み取れます。というのも以下の情報が表示されているからです。

  • A:実際の消費電力(水色の棒グラフ)
  • B:昨日の最大電力(ピンク色の折れ線グラフ)
  • C:昨年同日の消費電力(青色の折れ線グラフ)
  • グラフ外に「本日のピーク時供給力」:クリアすべきハードル

以上より以下の「結果」を読み取ることができます。

  • X:停電阻止を見える化したもの: A:実際の消費電力 / 供給可能な最大電力
  • Y:昨日からの進歩: A:実際の消費電力 / B:昨日の最大電力
  • Z:節電の努力を見える化したもの: A:実際の消費電力 / C:昨年同日の消費電力

X はYahooにも表示されているものです。停電阻止を基準にした「勝敗を基準」とした指標です。

Y はYahooに表示されていませんが、昨日との比較になります。「昨日よりも節電の努力が進歩したか」を確認できます。ただ、曜日による傾向などもあるので、一週間前との比較を見たい気もします。

Z もYahooには表示されていません(Yahooでも表示したほうが面白いと思います)。こちらは「節電の努力」を基準とした指標です。というのも、節電の呼びかけなど全くなされていない昨年同日の消費電力と、今年の消費電力の比較になるからです。「去年の私と今年の私」の勝負になるわけです。

X は「敵との戦い」、Y と Z は「自分との戦い」の勝敗を示す指数となります。

計画停電が行われてしまったからといってガッカリすることはないことも良くわかります。グラフを見ると去年の消費電力に比べて、随分と節電がされていることが解るからです(節電以外の需要低下もあるにせよ、です)。

◆業務用の利用方法

業務用の利用方法としては、上記のグラフ(特に東京電力)を確認すると「今日は計画停電が行われそうかどうか」を予想できることになります。

昨年の実績データや前日実績から、それぞれの計画停電の時刻にどういうことになっているかある程度予想ができるためです。

昨日にそれぞれの時間帯で計画停電が行われたかどうかを確認し(計画停電による需要低下もありますから)、それと東京電力のグラフを併せて確認すれば、東京電力が提供しているデータによる判断根拠付きの(「業務用」としてはここは重要な点だといえます)停電予測が作れます。

そもそも、気温など色々な要素がありますから、データがあっても予想は容易ではない面があり、予想を毎回当てるのは容易ではないはずです。しかし、根拠のある予想ならば予想が外れた場合にも怒られにくいでしょう。

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