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最近の純増数について少し

あまり更新できていなくてすみません。

更新が出来ずにいる最近の純増数の話題について、まとめて少し書きます。

◆まずは答え合わせ

予想を行っていた四月の純増数予想の答え合わせをします。

まずは予想投票の結果です。短期間だったのに投票してくださった方、ありがとうございました。

- SBM > DoCoMo > EM:5票 (35%)
- SBM > EM > DoCoMo:1票 (7%)
- EM > SBM > DoCoMo:0票 (0%)
- EM > DoCoMo > SBM:0票 (0%)
- DoCoMo > SBM > EM:8票 (57%)
- DoCoMo > EM > SBM:0票 (0%)

実際の結果は以下のようになりました。

- docomo 15万4500
- KDDI 10万3100
- SBM 21万6000
- EM 5万8200
- WILLCOM -7万600(PHSのみ -7万4900)
- UQ 2万3400

よって正解は
- SBM > DoCoMo > EM:5票 (35%)
となりました。


◆ソフトバンク、久しぶりの「余裕あり」の一位

基本的にはこれまでの流れが踏襲された数字になっていると思いますが、一位と二位の「差」が大きい点が普段と違うところです。

四月の純増数一位はソフトバンク、しかも久しぶりに2位以下に大きな差をつけての一位となりました。しかしこれは好調だからではなく、以下の事情から「四月の純増数一位は死守する必要があった」からではないかと思っています。

まずここ数ヶ月の事情を振り返って見ましょう。

ソフトバンク(の純増数)にとってここ数ヶ月で一番大きな問題は、停波する第二世代携帯のユーザのうち第三世代への移行(巻き取り)に失敗した多量のユーザの「数字」をどうやって処理するかという問題だったと思われます。

停波する以上はこれらの数字はいつか純減として処理しなければならないのですが、最終的に数十万のユーザが残ってしまうことは確実な情勢でした。よって、停波してすぐの三月末時点に純減処理すると、ソフトバンクは純増数の首位から陥落するのみならず、大幅な純減となることは避けられませんでした。

「純増数連続○○ヶ月ナンバーワン」

みたいな売り方をするにあたっては、一位は死守する必要があります。しかし、実にわかりやすい「純減しても仕方が無い」と思わせる事情がある月でもありました。

よって、純増一位をとにかく続けたいという事情とそれを難しくする現実がある同時に、大きく純減しても言い訳が出来てしまう、特別な月でした。

純減処理を先送りして「今月も純増一位」をひたすら続けることも選択肢、逆に「第二世代が・・」という言い訳を大声でやりつつ第二世代の純減処理どころか他の数字の処理までどさくさ紛れに行ってしまうことも選択肢でした。

どちらの選択肢も戦略としては「あり」だと見ていましたが(注:利用者にとってどちらが良いとか、どちらが商売として健全に思えるか、みたいなことはさておいての話)、ここしばらくのソフトバンクの「余裕の無さ」から見て、後者の選択を取り一息つくのが適切ではないかと考えていました。

ただ、困ったことにソフトバンクは2月の純増数で「僅差でドコモに敗れる」というアクシデント(おそらく他社純増数の読み違い)が発生していました。つまり、3月は「純減する堂々たる理由がある」ものの、2ヶ月連続の敗北になってしまうという問題点がありました。

結局ソフトバンクは、「純減」「2ヶ月連続」というニュースが流れるのを我慢する方を選びました。その結果、3月の純増数は大幅な純減となってしまいました。

4月の純増数は、「大きく純減した次の月」「『2ヶ月連続』の次の月」の数字となります。もし仮に4月も不調な数字が出てきてしまった場合、ソフトバンクの勢いは止まったと言われること確実でした。2月のような僅差の敗北も決して許されない月でした。

結果、4月はかなりの余裕を確保しての一位となりました。
- SBM 21万6000
- docomo 15万4500

復習になりますが、純増数というのは(短期的には)予算を突っ込めば増やせてしまう数字です。逆に言えば、予算を節約するためにはむやみに純増数を大きくしない方が良いことになります。

絶対数ではなく他社と比較して一位であることが重要であるならば、常に僅差で一位であり続けるのが予算的には効率的です。よって、大差をつけて一位というのは、予算を多く使っても一位を死守すべしという判断が下された可能性があることになります。

#2月の首位陥落は高くついた、と言えるかもしれません


◆モバイルWiMAXは低調であると言わざるを得ない

毎月の数字が発表されるようになって他社との比較をしやすくなったモバイルWiMAX(UQ)ですが、相変わらず今ひとつの数字になっています。

4月の純増数
- UQ 2万3400

純増数ではなく全体の契約者数は以下の通りです。

4月末の契約者総数
- 17万3700

モバイルWiMAXのサービスイン時には、「一年で数十万」という目標が示されていました。

その後、当初は行わない予定だったのではないかと思われる販売方法まで用いて数字を増やそうとしているにもかかわらず、一年を過ぎさらに過ぎているにもかかわらず、「数十万」に到達できていません。

またそもそも、この数字は他社と比べる場合には減らして見なければならない数字です。にもかかわらず、2万ちょっとというのはちょっと不味いです。

どういうことかというと(復習になりますが)、

・純増数 = 増えた数 - 減った数
・「増えた数」は予算を投入すれば増える傾向がある。
・減った数 = 既存の契約者数 × 解約率

ここで注目すべきは 「既存の契約者数」が多いと解約の効果で純増数で不利になるという点です。モバイルWiMAXには「既存の契約者」はほとんど居らず、この「解約の効果」がほとんど無いにもかかわらず他社に負けていることになります。
しかも、CMをどんどんやっていて、新規獲得に予算を投下していたにもかかわらずこの数字というのはちょっと問題です。

なお、脱線になりますが、契約者数が非常に多いはずのドコモが純増数で健闘しているのは「解約率」が驚異的に低いためです。一方ソフトバンクは解約率は高いのですが、新規獲得に予算を使って一位を維持していると見られます。

ともかくも、イーモバイルの数字にすら届いていないのはちょっと問題です。なぜならイーモバイルには「解約の効果」があるので、たとえ両社が同じ数字だったとしてもイーモバイル勝利とみなすべきだからです。
- EM 5万8200


◆「今 話題の ワイマックス」

厳しい状況なんだろうなと思ったのは、「今、話題のワイマックス!」みたいな売り方をしているのを知ったときです。

通常、新しい商品はまず解ってる人向けに売り込むはずです。なのに、
「何もよくわかんないけど、ワイマックスというのが最新流行らしいから、僕も買わなきゃ」
っぽい方向に向けて売り込もうとしているように見えると。

気になって確認しだすと、WiMAXは「ワイマックス」って読むんですよ、とか、知識皆無な人向けの売り込みがどうもされているように見える。

#ブログの更新もままならぬ状況ですので、このあたりどうなっているのかしっかり調べたわけではないのですが

知識のある人の多くが理解した上で敬遠しているので、仕方なしに売り込む先を変えたのかなと思いました。売り場の人は苦労したかもしれないですね。


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コメント

ココログは現在故障中の模様、ログインできなくなっちまいました。誤字とか直せなくなっちゃいました。ひどい。

投稿: ブログ主 | 2010/05/18 20:29

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