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ソフトバンクの「フォトフレーム攻勢」は、他社にこそ恩恵があるかも?

ソフトバンクは現在盛んに「デジタルフォトフレーム」(フォトビジョン)を市場に大量投入しつつありまして、色々言われていますが、

これについて少し。

◆まずは純増数対策だったのでしょうが

まず念のために説明すると、「デジタルフォトフレーム」とは「デジタルな写真立て」のことです。写真立ての写真を入れる部分が電子的なディスプレイになっていて、デジカメなどの電子的な写真を、写真立てに入れた写真のようにして表示してくれる装置です。

ソフトバンクが売りこんでいるものは、これをケータイ世界における写真撮影にマッチさせたもので、携帯メールに添付されて送信されてきた画像を表示する「デジタルな写真立て」となっています。

色々言われるようになってしまったのは、ソフトバンクはこの商品をばら撒いて純増数を確保する作戦を取り始めたのではないか、とされているためです。

実際、多量に売れるはずのないこの商品(フォトビジョン)が機種別売り上げ上位に入っていたりするなど不自然なことも起こっていました、しかもCMなどが開始される前のことです。

最近ではCMも開始されて盛んに販売されるようになり、コンスタントに「写真立てが純増の多くを占める」ことになっています。

実際、純増一位の維持にこだわっているソフトバンクにとっては、純増数対策のばら撒きの側面があるのは確かでしょう。

ソフトバンクの既存ユーザとしては、ばら撒きに予算を使わずに既存ユーザへのサービス改善や基地局網への投資にお金を回して欲しいところかもしれません、ですから、悩ましい事態かもしれません。


◆どうせ何らかのばら撒きが必要なのだ、と考えると

しかし、純増一位確保が至上命題となっており、その結果として何らかのバラ無きが必要なのだと考えた場合には、いずれにしても「何らかの端末」を多量に押し込む必要が生じていることになります。

特定の機種に偏らせずに数を出す方法もあるでしょうが、特定の機種を「撒く用の端末」とする場合には、いろんな選択肢があります。

まずは低コストな音声端末を用いる方法は、以前からいろんなキャリアで行われてきた標準的な方法です、これも実施されているようです。他、iPhoneを初期費用を安くして多量に売るようなことも行われています。

低コストな音声端末を撒く場合には、単に数を水増しする効果が主ですが、フォトビジョンの場合には、新しい用途・新しい市場に向けて端末をばら撒いていることになります。

また、あまり複雑な機能が必要ではありませんから、端末自体の製造コストもそれほどはかからないのもメリットです。iPhoneと違って多量の通信をしたりするわけではありません。

よって、どうせばら撒くなら有意義なばら撒き方をしよう、と考えると案外と悪くない選択肢となります。

ただ問題は、実際にユーザにどの程度利用されるかわからないことで、配っただけになっている可能性はあります。一応CMで「こうやって使うんですよ」という説明はされていますが、実際どうなるのかはわかりません。

◆他社にとってメリットがあるかもしれない

つまりソフトバンクは、どうせばら撒くなら有意義なばら撒き方をしようと考えていて、その結果として結果的に、デジタルフォトフレーム市場をCMを使ってまで開拓していることになっていそうです。

ソフトバンク以外の他社は、別に純増一位争奪戦に強く執着しているところはありません。それなりの数字が毎月出ていればそれで問題ないと考えているようです。ですから、ソフトバンクが純増数を無理に増やしていること自体は、大きな興味(第一の興味)はないことでしょう。基本的には「生暖かく見守っている」のではないかと思います。

ただし、もしソフトバンクが単なる数字稼ぎを超えたデジタルフォトフレーム市場の開拓に成功した場合には、他社にも影響が及ぶことになります。

ソフトバンクのフォトビジョンですが、デジタルフォトフレームとして特によく出来ているわけでも、何か特色があるわけでもないようです。つまり、ソフトバンクからの新しい提案がなされているわけではなく、単に「ごく普通」の端末(ないしは「今ひとつ」の端末)を配っているだけになります。

他社からすると、ソフトバンクが市場を生み出したとして、その後に続いて参入をするのは別に難しくないことになります。

つまり他社はソフトバンクのデジタルフォトフレームが成功するかを見ていて、もし上手く行かなければ放置、もし上手く行ったら真似をすれば恩恵を受けられることになりそうです。自らは苦労することなく。

ドコモが圧倒的に高性能で使いやすい端末を出したり、AUがさらによく考えられた「提案」をしてくるようなことも考えられます。

イーモバイルにとっては、相変わらず音声端末の調達には困っているものの、海外からフォトフレームを買ってきて撒くことは難しいことではありません。

ウィルコムにとっては、「フォトフレームには通信速度が必要ない」のはありがたい事実です。

よって他社にとって、意味の無いばら撒きに終わるならそれはそれでよし、成功すればそれはそれでよし(あっさり真似するから)、むしろ「頑張ってCMやってください」、かもしれません。



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コメント

実際、ただで配って2年で端末代回収しかできなさそうですよね。縛りなくなったら解約率すごそうだし。たしかに他社はしばらく待ちでもよさそう。

ちなみにKDDIは 2010年3月期第2四半期 質疑応答で小野寺社長が今後は安価なフォトブックのような端末を出していく、という発言をされています。参入する気はかなりありそうです。

投稿: まじかる☆スフィー | 2009/12/15 04:06

見落としている点が一点あります。

デジタルフォトフレーム宛のMMSはホワイトプランが適用されません。パケットし放題にカウントされます。つまりデータARPU対策がメインです。純増にも寄与、独自性にも寄与。一石三鳥なんです。

投稿: けー | 2009/12/15 20:06

もっと恐ろしい破壊兵器をつくることはできないでしょうか?>他社

SIMロックフリーで写メールを表示する機能です。

メール受信無料をやってるとこ(SBM,AU?)のインフラ破壊ぜよ!

投稿: g | 2009/12/16 00:41

とか言ってるうちにドコモの侵略が始まってしまいました
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/091221_00.html
お便りフォトパネル「フォトパネル 02」の発売および「お便りフォトサービス」の機能追加について

投稿: g | 2009/12/22 21:35

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