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500 ソフトバンクの「純増一位陥落」は計画されたものかもしれない

六月末にこのネタで投稿しようとしていて、投稿していたら予言が当たったことになっていただろうなあと、ちょっと残念に思いつつ投稿。


◆ソフトバンクが一位をやめる方法

純増一位を続けることは好調を印象付けることで効果がありました。実際、ソフトバンクはそういう感じで「好調だから好調」という波に乗っていました。

ですが、純増一位の維持にはいろんな無理をしており、純増一位を維持するためのコストは増大し、「好調だから好調」から得られるメリットは減っている、ように見えました。

ソフトバンクに無理をする余裕がなくなるにつれ、またそもそも永遠に純増一位を続けることなどどのキャリアにも出来るわけがないので、純増一位はいつか終わる必要がありました。

ただ、長く続いている純増一位には重みがあり、そして同じく長く続いている純増一位が終わる事にも重みがあります。よって、純増一位が終わる/終わらせるのは、難しいことでした。

問題になっているのは「好調だから好調」へのダメージですから、実体のあるダメージが問題なのではなく、一位で無くなった事が大きなニュースになりうる事が問題でした。

例えば、純増一位を「どのキャリア」に奪われた方が良いかを考えると、例えばこういう解釈をする人が居たとして、

- ドコモに:業界の巨人に負けるのは仕方ない、これまで頑張ったよね
- AUに:AUに流れが"戻った"
- イーモバイルに:時代が変わった、新時代だ

この場合はドコモに負けておいた方がよさそうということになり、ドコモが好調な時期に一位を明け渡すようにした方が良いことになります。


◆理由ないしは忘却

#以下、よく検討して書いたものではなく、勢いで書いているだけです

純増一位で無くなったことの重みを減らすには、例えば、

- そういう理由なら仕方が無い
- うやむやに

「仕方が無い」については、

- 自分たち以外のことで起こったことですから、仕方ないです
- より大きな方針転換に伴う変化ですから、仕方ないです

例えば、
- 何らかの社会的なアクシデントが原因で不測の事態となり、純増一位では無くなった
- 総務省が変な方針を作ったからで、私たちは被害者
- 未来を見据えた大改革、大方針転換を行った結果、その副作用として純増が減りましたが、全体から見れば些細なことです

「不測の事態」は例えば、外国の人が悪い事をしたので端末が・・なんか実は該当するかもしれません。

「変な方針」については、将来にチャンスがありました。2010年3月の第二世代停派の際に、無理して停波せざるを得なかったので純増一位が止まった、と。なお、800MHz帯が無いから、もこれに類するかもしれません。

「大方針転換」は、やり方によっては真っ当な方法です。無理な純増一位をやめることは、不自然な努力を有意義な努力に配分しなおすことでもあるからです。ただ、新方針を作るのは簡単ではないでしょう。

ただ、ここまでのものは難しいところがあります。2010年3月で純増一位を終わらせるのは自然に出来たかもしれませんが、3月まで持ちこたえられるか、というところが問題に思えました


◆忘却

残ったものはこれです

- うやむやに

「好調だから好調」が問題なのだとしたら、純増一位ではなくなったとしても、それをみんながすぐに忘れてしまえば問題がありません。

どうやったら忘れてもらえるか?

他に大きなニュースがあればよいのです。

「大きなニュース」は自分で作ってもかまいません。先に挙げた「大方針転換」も同じ事です。

ですが、近いうちに純増の事などみんなが忘れてしまうような文字通りの「大ニュース」が確実に発生することが解っていました。

それは何かというと「総選挙」

ただ難点はいつ解散するのか良くわからなくなっていたことでした。

今回の場合、日程がわかったのは7月中ごろですから、タイミング的には難しかったのですが、

- 8月頭に首位陥落のニュースを:7月分の数字を急遽減らす
- 9月頭に首位陥落のニュースを:8月分の数字を減らす

考えてみてください、ソフトバンクが今月に首位陥落したこと、9月に予想される大ニュースの洪水と新しい風の中で、まだ覚えている人はどれくらい居るでしょう?

うやむやにするには最適のタイミングだったかもしれません。

これで、純増一位ののろいは解けそうです。九月になれば世間は初期化され、「新しいこと」がみんなの注目を受ける空気がやってきます。新しいソフトバンクに生まれ変わるには良いチャンスかもしれません。

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