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504 6月の純増数:ソフトバンクが純増一位陥落寸前!(わずか500差)

携帯電話の2009年6月の純増数が発表されましたので、それについて書いてみます。

ちなみに、純増数とは「新規契約者数-解約者数」、つまり、その月の契約者数の増減のことです。


◆驚きの結果

まずは結果。

ドコモ 11万2400
KDDI(au) 4万3800
SBM 11万2900
EMobile 9万1600
WILLCOM -9600(PHSでは-2万3700)

今月もソフトバンクが一位でしたが、ちょっと驚きの結果になっています(ドコモの数字と比べてみてください)。

記事を書き始める前に、予想投票を行ったということで、そちらの答え合わせをします。


SBM > DoCoMo > EM:14票 (31%)
SBM > EM > DoCoMo:16票 (35%)
EM > SBM > DoCoMo:5票 (11%)
EM > DoCoMo > SBM:0票 (0%)
DoCoMo > SBM > EM:6票 (13%)
DoCoMo > EM > SBM:4票 (8%)

正解は、「SBM > DoCoMo > EM」となりました。当たった人は、おめでとう。

また、「DoCoMo > SBM > EM」の人は惜しかったですね。もうちょっとで「歴史的正解」を当てることができるところでした。


◆まさにギリギリの一位

結果から言うとソフトバンクは今月も純増一位を維持できましたが、ありえないほどギリギリの一位になってしまっています。

SBM 11万2900
ドコモ 11万2400

その差はわずか「500」でした。もはや差はないに等しい数字です。実質的にソフトバンクは勝ったのではなく、ドコモと並んだ上で、「運が勝った」だけだと思います。

以前の記事に書いたように、一位キープを目的にするのなら、数を取るコストを無駄に使わないようにすべく、純増数はほどほどのところでセーブしておくのが賢いという側面もあります。しかし、「差が500しかない」というのはそういうレベルの話を完全に超えてしまっていますから、狙ってここまでの僅差にしたとは考えにくいので、

「今月はただ運が良かった」

のが結論ではないかと思います。

また6月はソフトバンクが「iPhone3GS」を 投入した月でもありました。つまり新規契約を獲れる目玉商品があった月なのです。しかも、iPhoneの新型の噂は前から出ていたこともあり、発売されるのを待っていた人たちはいたはずです。

iPhone効果有りでこの僅差、実質的には負け試合かもしれません。

ただし、試合に勝ってサッカーで負けても、勝ち点3はつくように、結果的には「ソフトバンクの勝利」であったことは間違いありません。

しかし、来月以降の数字はちょっと何が起こるかわからなくなってきたのは確かでしょう。

また、ドコモがあまりに僅差だったので目立たなくなっていますが、イーモバイルも近いところまで迫ってきています。もし来月、ソフトバンクが首位陥落したとして、祝杯を上げているのは千本会長という可能性も十分にあります。


◆「8円ケータイ廃止」が難しくなった?

現在、ソフトバンクは一部地域で料金システムを利用者にとってあまりありがたくない方向に変更するテストを実施しています。

基本料は割引サービス「月々割」から除外--ソフトバンクモバイル、沖縄で試験導入
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/cnet/20090512-OYT8T00884.htm

ソフトバンクモバイルは5月11日より、沖縄県の一部の店舗において、契約者の利用料金の一部を割り引くサービス「月々割」の対象から月額基本料を除くテストマーケティングを開始した。これにより、契約者は最低でも毎月、携帯電話の機種代金と基本使用料を支払う必要がある。
月々割は、ソフトバンクモバイルの携帯電話を新スーパーボーナスプランで購入した顧客に対して、機種に応じた一定額を通信料から毎月割り引くサービス。これまでは月額基本使用料、通話料、通信料、ネット接続サービス「S!ベーシックパック」などが割引の対象だった。今回のテストマーケティングでは、月額基本使用料を割引の対象から外した。

これで具体的に何ができなくなるかというと、
・端末を一括支払いで買い
・8円ケータイにする
というような事が出来なくなってしまいます。

8円にできるのは、割引が基本料金にも及ぶためです。しかし、基本料金が割引の対象にならなくなると、980円の基本料金はどうしても払う必要が生じてしまいます。

つまりこの変更、ソフトバンクの現金収入を増やすことを目的にした変更であるはずです。

記事では、沖縄とありますが、その後、中国・四国に「テスト」は北上して拡大し、まもなく近畿も対象になるのではないかといわれていました。

ですが、6月の純増数は危険なものでしたから、これまでと違って利用者の多い近畿地方での「テストを開始」するとなると、純増一位陥落の原因を作ってしまうことにもなりかねません。

・「8円ケータイ廃止」をとるか
・純増一位をとるか

もちろん両立させたいところでしょうが、ちょっと難しい状況ではないかと思えます。

この辺については、次の記事かその次の記事で考察してみたいと思います(もうちょっと待ってください)。ちょっと、考えていることがあるので。


◆あいかわらずのAUと、いつもより不調なWILLCOM

AUは、公約だった「3000万契約」達成後は、相変わらず低空飛行を続けています。そこそこの純増をずっと続けています。そもそも、純増数で争うような戦い方から一歩引いているようなところもあり、大きく不調になる理由もしばらくなさそうなので、こういう状態がしばらく続きそうな気がします。

ウィルコムですが今月は調子がよろしくないようですね。全体ではマイナス9600と、純増と純減の間を行ったり来たりのいつもの感じですが、しかしPHSだけにするとマイナス2万3700と、久しぶりに悪い数字です。

ただし、ウィルコムの6月の最重要ニュースとは何か、ということを考えると、

「XGPの限定サービスが(予想外に)無事な感じで始まった」

ということになりましょうから、XGPの限定サービスで手一杯になっていて他の事は全部ほったらかし、なのかも知れないと思ってみたりします。WILLCOM CORE 3G がPRINのパンクという意味不明なうっかり理由で不調になっているのも、そっちまで手が回っていないという感じ(出来る人はみんなXGPに行っちゃってる感)がします。

こういう風に書くとフォロー風ですが、「今はXGPのことがすべてに優先するモード」だったとすると、あと何ヶ月かはこういう状態が続くかもしれないという意見を書いているということで、しばらくは純減かもしれないし、CORE 3Gの面白い状態はもうしばらく続くかもしれないということ。

なお、蛇足でついでに書いてしまうと、

六月上旬のXGPの基地局工事が足踏みしていたらしい件については、これはおそらく計画のとおりだったと予想しています。

六月半ばにXGPをメディアなどに公開することが決まっていたなら、その前に最終総確認と最終調整が行われているはずです。たとえばソフトウェアをリリースする前には、いったん開発作業を完全中止して大丈夫か確認をしたり、見つかった問題点を修正する作業を行いますが、そういう感じの作業で工事が止まっていたんじゃないかと予想。

ちなみに基地局工事の費用を節約したいなら、ずっと同じくらいの工事を続けるのが一番安上がりなので(設置場所はもう確保されていることにも注意)、基地局の増加数が一定しない場合には、何らかの理由(技術的理由など)がある可能性が高いのではないかと。

ただまあ、試合に負けてサッカーに勝ってたとしても負けは負けでして、マイナス2万3700は良い数字ではないのは確かですから、来月はもうちょっと持ち直すようにすべきでしょうね。XGPには影響しない範囲で。

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コメント

これはショップの社員たちに、フォトフレームの使い心地を聞いてみたいぞ!

最低500件はがんばってるはずだw

それとも内蔵PCの方か?

投稿: . | 2009/07/08 22:10

先に未来の予想投票を済ませておきます
8月以降
DoCoMo > EM > SBM

8円終了か
http://www.mobiledatabank.jp/

投稿: | 2009/07/11 11:04

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