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533 携帯電話2009年2月の純増数:基本的には同じ流れながら、少し変化の兆し?

二月の純増数についての記事です。


◆携帯電話二月の純増数:結果

まず結果そのものです。2月の純増数は以下のようになりました。

・ドコモ 10万3100
・KDDI(au) 5万6900
・SBM 13万1000
・EM 9万6500
・ウィルコム 8300

というわけで事前に行った結果予想投票の「正解」は、「SBM > DoCoMo > EM」となりました。正解率は21%に過ぎませんでした。予想が当たった人はおめでとうです。

今月も大枠においてはこれまでの純増数の流れを踏襲しています、

ここ最近の傾向:
・ソフトバンクは1位、だがだんだん苦しくなってきている
・EMの純増数がソフトバンクに接近
・ドコモの純増数が復調
・AUは3000万達成後は低空飛行
・ウィルコムは純増と純減の境目を行ったり来たり

ソフトバンクにとって「純増1位」は経営上死守すべき戦略拠点になりつつあるため、無理をして純増数を稼いでいるようです。

他社には不可能な無茶ができることこそソフトバンクの強みでもありますから、「ソフトバンクが他社より優れている点」を戦略上の重要地点の防衛に投入するのは真っ当な事かもしれません。

ただ、こんな事をしていると純増1位が崩れたときに「歴史的大崩壊」になってしまうのではないかと心配になります。どうやってソフトランディングするのか考えていれば良いのですが。

イーモバイルについてもこれまでの流れのとおりでした。契約者数が少ないので(解約の効果が少ないため)純増数では有利ですから、今後も多めの純増は維持"可能"だと思います。


◆投票での予想が外れた原因の「残り三社の好調」

残り三社については、いつもより好調な感じでした。

まずドコモはEMを超えて2位になりました。契約者数の多さによる解約の効果はドコモに不利で、なおかつ無茶販売もしていないのに2位です。ドコモの数字が良いのは攻めによるものではなく、解約する人が驚異的に少ないという鉄壁の防御力によっているようです。よってほどほどの好調が今後もしばらく続くはずです。

KDDI(AU)も数字が復調しています。もしかすると、ドコモとAUの両方とも数字が良いのは、本当はソフトバンクが調子を崩しているけれども数字上見えていないから、かもしれません。

最後にウィルコムですが、純増しています。純増するだけでニュースになるというのもなんともですが。

ウィルコムは基本的にこういうことになっています、

・データ通信については次世代待ちの谷間で苦戦中
・(一部)音声では好調
・契約者数は多くないので解約には比較的強い(本当はどんどん純増しないといけない)

加えて「どこでもWi-Fi」の発売(=純増の材料)が3月に延びてしまった状態での2月でしたが、低空飛行ながら純増をしています。

2月に純増したということは、「(一部)音声が他の要素を打ち消すほど好調だった」ということではないかと思われます。機種限定での980円があったり、パケ代定額0円から、があったりしましたが、これも「HONEY BEE効果」の続きをするためとも言えるものでした。

次は「どこでもWi-Fi」の効果があるのかどうかでしょうか。

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コメント

あたったので何かください><

投稿: | 2009/03/07 22:14

ソフトバンクの純増数1位は、このままのペースで考えると
2G(PDC)停波の際に残されるであろうユーザー(特にプリペイド)の解約によって途切れるはずですので、
その時にどうなるのかが気になっています(どうもならないかもですが)。
ただ、もしかしたら無理矢理U-SIM発行して3Gへ…なんて事をしたりして切り抜けたり?(勝手な妄想ですが)

投稿: 匿名(まだ仮) | 2009/03/09 18:49

ソフトバンクは端末調達能力が落ちてきてることも気になりますね。auは夏端末が春以上に本気っぽいので今年後半は復調する気がします。

投稿: fu | 2009/03/10 11:47

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