554 「どこでもWi-Fi」は悪くないらしい
「どこでもWi-Fi」+ゲーム機について、ゲーム方面の人による記事が出ています。どうやら悪くないようです。
◆「どこでもWi-Fi」とゲーム機の組み合わせはとても良い、らしい
「どこでもWi-Fi」を早速試してみる―ゲーム機との相性は抜群
http://www.inside-games.jp/news/335/33586.html
まずは外観、「どこでもWi-Fi」は三洋電機の充電式乾電池「eneloop」と充電器のセットが同梱されていて、乾電池4本で動作するのですが、製品の外観は「eneloop」の充電器にそっくりです。
物体としての感じは、エネループ充電器をそのまま想定していればがっかりする事はなさそうです。サイズ感も重量感もおそらく同じような感じではないかと思われます。
通常の使い方は異常に簡単になっています。意識するのはスイッチだけで良いようです。また、電源の切り忘れをやらかしても大丈夫なようです。
使い方はとっても簡単。上部にある「POWER」のスイッチをオンにするだけ。自動的にネットワークに接続し、あっという間に周りがWi-Fi環境となります。スイッチをオフにすれば切れますし、15分間アクセスがないと自動的にシャットダウンします。
通常の無線LAN利用では大抵初心者が投げ出す事になる、「設定作業」ですが、これも簡単なようです。
バッファローの「AOSS」に対応していますので、ニンテンドーDSなどの対応機器との接続が非常に簡単です。DSiの場合、設定メニューからインターネットの項目を開き、新しい接続先で、AOSSのボタンをタッチ、「どこでもWi-Fi」側にあるAOSSボタンを押すと、あとは放っておくだけで自動的に設定がなされます(約1分程度待ちます)。
これも簡単に出来ているようです。しかし、これでも解らないと言う人は居るはずですから(世間の解らない人は本当にわかりません)、紙一枚(解らない人は読まない人も大抵兼任している)で誰が読んでも解るような説明を用意するとか、店員が設定してあげるとか、そういうのは必要でしょうね。
店員が設定するのを店側が嫌がるとしたら、設定一台あたり100円(小学生以下は無料)とかにすれば・・・あまり良いアイディアではないか。
RTT値が低くレスポンスが速いため、携帯ゲーム機の対戦ゲームように通信量が少なく、速いレスポンスが求められるゲームにはぴったりではないかと思います。実際に『マリオカートDS』や『テトリスDS』で試してみましたが、プレイに支障は全くありませんでした。もちろん、DSブラウザを使ったネットサーフィンなどにも使えます。
というわけでゲームは問題なく出来るようです。最初に大きなデータを受け渡しするゲームでは始まるまでが遅いかもしれないとは思うのですが、応答時間的には全く問題ないようです。
また、「DSブラウザを使ったネットサーフィン」というのは、意外とこの機器の使われ方の裏の本命ではないかという気もします。
◆「DSブラウザ」+「どこでもWi-Fi」
「DSブラウザ」と「どこでもWi-Fi」の話題はあまり見ませんが、もしかしたらこっちの方で売れる事もあるのではないかと思っています。
・誰でも使える「どこでもWi-Fi」
・誰でも使える「DS」
ネットは使いたいけれど難しいことは解らない人には結構良いのではないかと思います。
念のために任天堂自身によるDSブラウザの説明。ちなみにこれもOperaベースです。
http://www.nintendo.co.jp/nom/0608/21/index.html
http://www.nintendo.co.jp/ds/browser/feature/index.html
つまり、「DSを既に持っている人」にとってはこういうことになるわけです。
「どこでもWi-Fi」を買い足すだけで、外でmixiを更新したり、Webメールを見たり、ヤフオクが出来たり、株の売り買いができるるようになる
また、PHSの通信速度が遅いという問題点は、DSブラウザーでは「気が付かない」可能性があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ニンテンドーDSブラウザー
なお、(無線LANの)線規格上の最大スループットは2Mbpsだが、画像読み込みによる測定結果は約150kbpsとかなり低く、無線通信よりも処理能力がネックになっているものと考えられる。
対戦ゲームだけならば市場は限られますが、「どこでもWi-Fi」を買い足すだけでどこでもDSでmixiやら株やらが出来ますということになると、話は違ってくると思います。
なお、「DSのブラウザなんか全然ダメだよ」という意見はとても良くわかるのですが、しかしながら、ネットではフルボッコだったはずのau BOXがなぜ売れているのかということを考えると、「一日中mixiが出来るようになったー」と大喜びする人が沢山居ても不思議ではありません。
◆伝染する
「どこでもWi-Fi」は複数のユーザで一緒に使う事も出来ます、ということは、知り合いの誰かが持っていて使わせてもらうような状況が発生する可能性があります。
ネット接続を貸してもらって、借りただけですぐに「これは便利だな」と思えるような製品になっていれば、貸してもらった人も買うようなこともあるのではないかと思います。
「どこでもWi-Fi」が実際にどの程度のものなのかはわかりませんが、上手く行けば口コミのようにして広まるような事もあるかもしれないなと思いました。
ただし、以前の「どこでもWi-Fi」の記事のときにも書きましたが、ITとかよくわかんない人にとっては「どこでもWi-Fi」は「何の使うのかさっぱり解らない謎の物体」で無線LANとか聞いてもまだ何の事かわからない、もしかするとエネループ充電器と間違えることさえ出来ない人がおそらく多いと思われます。
よって、店頭やCMで「どこでもWi-Fi」がその人にとって意味のあるものであることを伝えるのは結構難しいと思います。そこをどうするのかなと。ウィルコムはそういうところはとても下手なので、そこはかなり懸念されます。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
http://japanese.engadget.com/tag/novatel/
投稿: こんなのはどうでしょう? | 2009/02/10 00:26
ホワイトスペースについてブログ主さんが以前に書いていた記事で
(569 「ホワイトスペース」が日本に攻めてくるかもしれない)
◆別の技術
例えば次世代PHSをベースにした技術でホワイトスペースを利用するとか、-全然違う技術で使うことも可能だと思われます。
についてですが
某有名brogコメなどで
http://www.phs-mobile.com/?p=499#comment-1848
PHSの自営利用待望論がごく一部にある件
W-VPNのPBXから自営セルを(設置者で負担)するフェムトXGPイン・ホワイトスペース
などということはできないものかな? とか思いましたです。
ホワイトスペースXGPというブログ主さんのアイデアに驚いたもので、ついでに乗っけてみました。自営をとりこみつつ、無線LANを代替できれば、厳しいウィルコムにも商機があるかなあ・・・と
投稿: TT | 2009/02/10 12:45