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551 中国:W-CDMA陣営がiPhone発売、一方でTD-SCDMAケータイは探しても買えない

中国でiPhoneの発売が決まりそうだという話と、国策でやっているはずのTD-SCDMAが何か変かもしれないという話。


◆iPhoneの中国での発売が決まったという噂

注意しないといけないのは、前から出るとか出ないとかいう噂はあったけれど、実際には発売されていないということ。ただし、今回は本当に発売されそうな感じのようです。

【中国】iPhone、中国聨通から五月に発売か
http://japan.internet.com/allnet/20090210/26.html

2月10日、中国国内メディア「鳳凰伝媒」は、Apple 製携帯電話「iPhone」が中国連通(チャイナ・ユニコム)より発売される可能性があると報じた。

「中国連通(チャイナ・ユニコム)」というのは、私が前から自分ルールで「グループ3」と呼んでいた、中国大陸のW-CDMA陣営の事です。

GSM/W-CDMAに対応したiPhoneが、中国大陸のGSM/W-CDMAキャリアから登場するというのは自然な展開です。

同メディアによれば、新聨通再編にともない、中国聨通社長、常小兵氏は「iPhone」発売に向けて、Apple との交渉チームを設立しており、早ければ WCDMA サービスを開始する5月17日に発売を合わせるとのこと。

噂によると(まあ噂なんですが)、W-CDMAのサービスインにあわせての投入になるのではないかという話。華々しい登場となるかもしれません。

ただし、その時点でのW-CDMA網は話にならない状態でしょうから、実際はGSMでの利用が主にになるとはみられます。

これまで iPhone は中国移動(チャイナ・モバイル)から発売されるとの見方が優勢だったが、利益分配、商業モデルで合意に至らず、未だ中国には正式導入されていない。

「中国移動(チャイナ・モバイル)」とは中国最大にして世界最大の携帯電話会社で、第3世代ではTD-SCDMAのところです。GSM/TD-SCDMAが彼らの方式。

ただし交渉が決裂したのは、Appleというかジョブス師匠との条件交渉で折り合いがつかなかったためとも言われており、この記事にもそういうことが書かれています。Appleとの交渉がうまく行っていない国があることとそのあたりの事情については、以前のiPhone関係の記事で説明したとおりです。

一方、個人輸入など非正規ルートからの iPhone 利用者は100万ユーザーを超えるとの報告も上がっている。

で、中国でiPhoneが使われていないのかというとそうではなくて、非正規ルートで上陸したiPhoneが大量に利用され中でもあります。このあたりはさすが中国です。

もしかすると、「正式に発売されなくてもあまり関係ない」可能性すらあります。

iPhone が聯通から正式に発売された場合、中国移動が進める 3G サービス、TD-SCDMA 最大の障壁となる。

この評価は過剰評価だと思うんですけどね。iPhoneの話題には良くある感じですけれども。日本でも別に戦略的な影響はありませんでしたから。


◆ただしこれは「最初の一歩」にすぎない

というわけでiPhone自体は大きな影響があるとは思わないわけですが、これは「最初の一歩」に過ぎないのではないかと思います。

何故にiPhoneがこのキャリアから正式に中国上陸を果たそうとしているかというと、それはこのキャリアが「世界標準のGSM/W-CDMA」のキャリアだからです。だから世界標準方式の端末を持って来れたわけです。

よってこれからどんどん世界市場から優れた端末が次々に投入される最初の一歩に過ぎないと思われます。同じように基地局についても世界市場から最新鋭で低価格の基地局が提供される事になるはずです。

またCDMA2000陣営も、同じような恩恵を受ける事が出来ます。北米や日本などと同じ方式だからです。北米のベライゾン向けに供給されている端末やAU向けの端末を中国に持ってくる事が出来ます。基地局もクアルコム自らの協力によって整備されてゆく事になります。


◆TD-SCDMA陣営

現時点では中国市場での勝者である中国移動ですが、TD-SCDMAについては自分で育ててゆかねばなりません。ライバル技術が完成の域にあるのに対し、まだ未完成でもあります。端末も中国向けに新たに調達しなければなりません。

ただし、他方式がまだサービスインしていないのに対し、TD-SCDMAについては試験サービスインしてからすでに結構経っています。

サービスインしているならば端末を買って試せるはずだということで、買ってみようとしたのが以下の記事です。

入手困難? 中国渾身の力作「TD-SCDMAケータイ」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090209/1023499/?P=1

TD-SCDMAケータイを買おうとして、上海(文句なしの中国の巨大都市)を歩き回ったけれども結局買えなかったという話です。

TD-SCDMAケータイを売っている(はずの)ショップについてみると、携帯の端末価格と同額のプリペイドポイント付きで売られているというとんでもない売られ方をしています。つまり、実質無料で売っていると。売ってない上に何かとんでもないバラマキ状態のような気もしてきます。

大丈夫かTD-SCDMA。どうも良い話がでてこないですね。

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