549 2009年はスマートフォン普及の年、という話がありますが・・
「2009年はスマートフォンが普及する年になる」と言っている人がいますが、まあ本当なんだろうかというような事。
◆「2009年はスマートフォンが普及する年になる」、と言っている人がいますが
まず最初に書いておきますと、私はスマートフォンみたいなのに個人的には好意的です。フルブラウザが出てきたときにもとても喜びましたし。実際に流行るのならそれは歓迎したいです。
ですから以下は、私ないしはこのブログを読んでいる人たちではなくて、世間一般の話だと思ってください。
2009年はスマートフォンが普及する年になるとか、0円スマートフォンが登場して売れる年になる、というような予想?を昨年末から何回か聞きます。どっち方面から聞こえてくるかというと、マーケット何とかの方面。
そういう発言が聞かれる気持ちはわからなくも無いです。2008年はiPhoneが大層な話題になりましたし、携帯のプラットフォーム系の「カッコイイ話題」もよく聞かれるようになりました。機種も沢山投入されることになっています。市場が盛り上がるので、市場の制圧を狙って0円スマートフォンも登場します、と。
◆iPhoneからどっちに行くのか
おそらくiPhoneのブームをどう見ているかによるのだとおもいます。
まず最初、iPhoneは携帯電話自体を革命する存在だとかで話題にされていましたが、今やスマートフォンでの成功例ということになっています。いつの間にか話が小さくなっています。
スマートフォンとなると二台持ちの話題がどうしても出てきます。二台持ちの話題はいろいろ言われていますが、結局はこういうことなのではないかと思うわけです。
・スマートフォンを愛しており、ケータイはそうでもない:スマートフォンに機種変しても大丈夫な人
・ケータイを愛しており、スマートフォンはそうでもない:スマートフォンに機種変して後悔する人
・スマートフォンを愛しており、ケータイも愛している:二台持ち
これはW-Zero3が出たときからあまり変わってなかったりします。iPhoneについても結局はケータイの代わりにはならないというのが世間の結論だったように思います。だから、iPhoneを無理に持ち上げようとすると、ケータイ自体の否定を宣言するか、ケータイの存在自体が見えなくなるほどiPhoneへの愛を語らざるを得ないのではないかと。
iPhoneだと話が面倒になりそうならば、WindowsMobileというかWILLCOMのアドエスあたりで考えてみれば解りやすいはず。
またiPhoneには、Appleのブランドや話題性、よく練られたUI、iPodと兼ねているという点(あるいは「そう思うことが出来た」こと)もありましたから、普通のスマートフォンよりもケータイを我慢しやすい素養はありました。
でもスマートフォンとしては評価されていても、ケータイとしてのiPhoneは成功しているとは言えないでしょう。
「これからスマートフォンが流行る」という意見はiPhoneを足がかりにして「さらに先に行く」という話なのではないかと思います。
しかしスマートフォンが「さらに先に行く」ために乗り越えるべきものを、iPhoneですら突破に失敗してしまったというのが「2008年の結論」だという考え方も出来ます。
◆Android
次に登場時に話題になりそうなものは、GoogleのAndroidです。ですが、すでに書いたような意味でiPhoneを超えられそうな素養はなかなか見当たりません。他のWindowsMobileスマートフォンにしても同じです。
iPhoneは「スマートフォン」というものがあることを世の中に広く知らしめました。よってスマートフォンを買う可能性のある人を掘り起こしはしました。しかし、ケータイの代わりになる事には成功したと言えず、ケータイを諦めさせることも難しい事も解りました。
iPhoneが扉を開いたのも事実ながら、iPhoneが同時に限界があることを証明したのではないかと思います。
つまり、ブームの次は更なるブームとは限らないのではないか、と。
ひろゆきさんの「ちゃんと使ってるの? 不便だよ」を思い出したりもします。
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