584 ドコモの基地局がとんでもない勢いで増えている件について
ノープランで記事の更新を試みます。
#年が明けたのに絶賛おおそうじ中、掃除の休憩に更新
◆ドコモの基地局数が7万を軽く超えちゃってる
これまで「ドコモがとんでもないことになりつつある」ということは何回も書いてきたのですが、今回はドコモの携帯基地局数がとんでもないことになっているということを書いてみることにします。
まず復習。
携帯基地局の話題が大きくネタになったのは、2006年度のことでした。
まず、ドコモがわずか一年でインフラにおよそ一兆円の投資をして、基地局を1万局くらい増やすという化け物計画を発表しました。別にこのニュースは世間的には大きな話題ではなかったわけですが、このブログでは記事にしました。
で、孫社長があろうことか「ドコモを上回る46000基地局を年度内に整備します」とこの計画にかぶせてしまいます。これでこの公約と同時にドコモの計画がたいそう有名な話になってしまいます。
結果は、ソフトバンクは年度の終わりで基地局数で3万にすら届かず、その中身も「なんちゃって基地局」という困ったことになってしまいました。
一方のドコモは、ドコモクオリティの手抜き無しの基地局で、計画を上回る4万6000超えをするという皮肉な結末となりました。ドコモと正面戦闘をして勝てるキャリアなど存在しないことがよくわかる結末でした。たとえ、孫社長の魔術をもってしても。
で、それからおよそ二年、ドコモはその後も「鬼のようなインフラ整備」をずっと続けています。2006年度の計画の発表では「今年は特別だ」という感じだったと思うのですが、孫社長が余計なことをした結果、ドコモを眠りから覚ましてしまったのかもしれません。
では、現在どうなっているかを見てみましょう。
2009年お正月の基地局数(おおよそ)
・ドコモ 7万2000
・ソフトバンク 3万6000
・AU 3万3000
ドコモの数字は誤植ではありません。もはや冗談のような数字です。しかもこれで基地局の質も手抜きが無いのですから重ねて意味がわかりません。
ソフトバンクは最近ぜんぜん数が増えていません、やばいです。追い越すどころかもうちょっとでダブルスコアにされそうです。それどころかAUに追い抜かれそうになっています(AUは「質を優先」で基地局整備をしているのですが)。
数が増えていないのは、お金が無いだけではなく、「なんちゃって基地局」のお掃除をしているからかもしれません(もしそうなら数は増えていなくても、インフラの質は改善?しているかもしれません?)。
◆ドコモの増加ペース
ドコモはこの二年でおよそ三万の基地局を増やしました。つまり、
・一年で1万5000くらい
・一ヶ月で1200くらい
・一日に40くらい
ということになります。
また、三万というと、ソフトバンクやSBMやAUの全基地局数に迫る数字です。それをたった二年で、ということになります。
で、このままのペースが続いたとしましょう。すると、あと二年経たない前に(つまり2010年中に)10万の大台に到達します。
「数が多い」といえばウィルコムの基地局ですが、このままのペースだとすると、2015年に16万基地局に到達することになります。携帯電話がPHSを追い抜く可能性が出てきたという意味不明な状況への驚きもあり、16万という数字はやっぱり伊達ではないのだということも解ります。
念のために補足しておくと、ウィルコムの基地局一つあたりの収容能力とドコモの基地局では力が大人と子供くらい違うので「純粋なインフラ力」ではとっくにドコモに抜かれています。ただ、インフラ維持費も大人と子供くらい違います(加入者数もですが・・)。
もうしばらく(でもない?)すると、この「バカ力」がLTE基地局の全力整備に注がれることでしょう。LTE序盤戦でドコモと正面から張り合おうとか考えているキャリアがもしあったとしたら、それこそ「他社様はご覚悟ください」と言わねばなりません。
ウィルコムもがんばって(次世代とか新型の)基地局を作りましょう。次世代PHSは「超高密度配置しても大丈夫」が特徴のはずですが、がんばらないと数ですら追い抜かれちゃいます。長所が活きません。え、ドコモ様と戦っても孫社長みたいになるだけだって?
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