575 次世代PHSの基地局と端末はすでに用意されている
少しだけ。
知ってる人には別にいまさらの話題ですが、次世代PHSの基地局と端末はすでに(一応)存在するという話。
◆技術基準適合証明等を受けた機器の検索
携帯電話や基地局は実際に使われるようになるまでに、大丈夫なものかどうか検査がされます。不必要な電波を出して他所に迷惑をかけないか、などのチェックがなされます。
で、世の中が進んだので、その審査結果はインターネットで公開がされるようになっています。
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索
http://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet?pageID=js01
端末の発売どころか発表されるまえに、まずここに「なんか通過したらしい」という情報が出てきます。よって、ここを見張っていると、近いうちに市場に出てくるものが解ることがあります。
で、次世代PHSについては基地局と端末がすでに通過しています。
まずは基地局
登録証明機関による技術基準適合証明に関する詳細情報
技術基準適合証明番号 001KVAA3000001
技術基準適合証明をした年月日 平成20年10月3日
技術基準適合証明を受けた者の氏名又は名称 京セラ株式会社
技術基準適合証明を受けた特定無線設備の種別 第2条第53号に規定する特定無線設備
技術基準適合証明を受けた特定無線設備の型式又は名称 XGP基地局TK1
電波の型式、周波数及び空中線電力 9M60X7W 2550.1~2569.9MHz(900kHz間隔23波) 0.004~10W
名前が「XGP基地局TK1」ですし、周波数が「2550.1~2569.9MHz(900kHz間隔23波)」と2.5GHz帯なので、どう考えても次世代PHSの基地局です。
2008年10月3日に合格が出されたとあります。
次に端末。
登録証明機関による技術基準適合証明に関する詳細情報
技術基準適合証明番号 001LVAA3000001~3000002
技術基準適合証明をした年月日 平成20年11月14日
技術基準適合証明を受けた者の氏名又は名称 NECインフロンティア株式会社
技術基準適合証明を受けた特定無線設備の種別 第2条第54号に規定する特定無線設備
技術基準適合証明を受けた特定無線設備の型式又は名称 RM12C-E
電波の型式、周波数及び空中線電力 9M60 X1A,X1B,X1C,X1D,X1F,X1X,X7W 2550.1~2569.9MHz(900kHz間隔23波) 0.2W
「2550.1~2569.9MHz(900kHz間隔23波)」ですから、これも次世代PHSです。で、こちらは基地局ではなくて端末です。
よって、まとめると
2008年10月3日 京セラが開発した基地局が通過
2008年11月14日 NECが開発した端末が通過
別にこれが通過したからといって、すぐに基地局がバンバン配置されたり、明日にも端末を発売できるとは限らす、またどういう性能のものかはわかりません。でもとりあえずも、開発は済んでいることがわかります。
ちなみに、試験サービスの開始が迫っているモバイルWiMAXは、基地局の配置が進んできています(もう1000くらい配置されている)。独自開発ではないので最初から開発が進んでいたことと、早くサービスインしたいと思っているからのようです。早期に投入してLTEやHSPA+に対して逃げ切りを図りたいと。
次世代PHSは4月にエリア限定サービス、9月にサービスインです。おそらくもう少ししたら、上記の次世代PHS基地局と端末がお披露目されるのではないかと思われます。
タイミング的にいつになるかは、
・基地局と端末の出来がどの程度か
・競合陣営の動きも極めて、一番アピールするタイミングと方法で発表される
などで決まるのではないかと思われます。もしかするともうそろそろ発表されるかもしれません。
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