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565 アメリカで「アナログ地上波」の停波延期決定、のはずが下院で否決

大統領が新しくなったアメリカで、アナログ地上波の停波の延期をしようとしたところ、下院で引っかかってしまって、やり直しになっているようです。

アナログ地上波の停波の延期はアメリカでのLTEに影響しますし、日本でのアナログ地上波も延期にも間接的に影響を与えます。


◆アナログ地上波の停波延期、やりなおし

米下院、地デジ移行延期法案を否決
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2565507/3735766

まず順番に説明します。

日本で「地デジ」に対応していないままの人が大量に居るのと同じく、アメリカでも地上波デジタルTVへの移行準備が順調ではありませんでした。

アメリカは日本より一足先にもうすぐ停波する予定でした、すでにハワイで先行してデジタル移行が行われており、ハワイで停波の実験がなされているような状況でした。

しかし、移行準備が遅れていることと、不景気や大統領の交代と重なったために、停波が延期される流れになりつつありました。オバマは選挙中から停波を延期したほうが良いのではないか、という発言をしていました。

オバマ大統領の就任前、同大統領の政権移行チームは、多くの人がアナログ放送終了に向けた準備がまだできていないと主張し、移行の延期を求めていた。

とりあえず、かなり多量に「移行準備が出来ていません」となっているようです。650万以上だとか。

ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の前政権は、チューナー購入費用の補助のため消費者に40ドル(約3600円)のクーポン券を支給していたが、この計画の資金は底を着き、米調査会社ニールセン(Nielsen)によると、650万以上の世帯で移行への準備が出来ていないという。

ちなみにクーポン券を配れるようになればそれで済むというようなことでもないようで、ハワイでの「テスト」では、

・必要もないのにチューナーを買ってしまった人
・買ったけど意味解らんのでテレビ見れないまま

と、混乱しているようです。

ちなみにアメリカでは日本よりも混乱が起こりにくい状況もあります。つまり、日本ではもっと混乱するかもしれないということです。

・ケーブルテレビ経由での視聴をしている人(地上波が関係ない人)が多い
・日本での「地デジになると不便になる」みたいな抵抗が少ない


◆オバマは停波を延期しようとしたが

オバマは事前にほのめかしていたとおり、大統領になると早速「停波の延期」へ動き始めます。

アナログ放送から地デジへの完全移行は2月17日に予定されているが、オバマ大統領は6月12日までの延期を求めていた。米上院は26日、移行延期法案を全会一致で可決していた。

・オバマが停波延期をほのめかしつつ選挙運動
・当選
・オバマが「延期するよ」と表明
・上院で法案可決

ところが、

米下院は28日、来月実施予定の地上波デジタルテレビ放送への完全移行を延期する法案を否決した。下院は民主党が多数を占めており、258対168で賛成が反対を上回ったが、法案を修正なしで可決できる3分の1の賛成は得られなかった。バラク・オバマ(Barack Obama)大統領にとって政権発足後初のつまづきとなった。

下院を通過しませんでした。

これからもう一度やりなおしになるのだと思いますが、停波は「2月17日」なので直前になるまで停波するのかしないのか良くわからなくなってしまうかもしれません。


◆結局は停波延期になると思いますが

停波が延期できなかった場合、オバマにいきなり土がついてしまうことになります。というわけで、何とか延期を実現するようにするでしょう。

今のところは四ヵ月の延期をするかしないかという話ですが、アメリカの景気が悪化していることもあり、再延期の話がまた出てくる可能性もあります。

延期が実現するとこうなります

・アメリカの700MHz帯をテレビが使いつづけることになる
・700MHz帯の携帯電話への再割り当てが延期される
・米国のLTEはベライゾンが700MHz帯でスタートすることになっている
・米国でのLTEのスタート、もしかすると世界のLTEのスタートが遅延する

その結果、日本でもこうなるかもしれません

・他国より先んじてスタートするつもりの無いドコモのLTE開始も遅れる恐れがある
・アメリカでの延期が長期間に及んだ場合、日本での停波も延期される流れになる
(さらには政権交代の可能性もあり、なおさら延期につながりやすい)
・日本ではアナログ地上波停波への不満大爆発の予兆がある
・もし日本でも延期されると、700/900MHz帯の携帯への再割り当ても延期される
・700/900MHz帯のスケジュールが疑われだすと、1.5GHz帯や1.7GHz帯への割り当ての意味が変わってくる

どうもアメリカでは停波が延期され、さらに再延期されることになるんじゃないかという話を聞いたりします。延期の期間次第では日本への影響は避けられないだろうと。

そうならないとは思うのですが、

・もしかしたら延期に失敗するかもしれない
・延期されるはずが予定のとおりに停波が実施されれば、さらに無用な混乱発生
・そうなると延期しろと言っている人はさらに声を大きくする

停波問題が混乱に陥れば、北米でのLTE開始も混乱に巻き込まれることになります。

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コメント

>・他国より先んじてスタートするつもりの無いドコモのLTE開始も遅れる恐れがある(ry

こうなってくると UQのm-WiMaxとWILLCOMのXGPにはしばしの時間的猶予ができますね。
その間に 都市圏だけででもエリアの整備をまともにできたら それなりに競争できるようになるかも?

投稿: sy | 2009/02/04 20:27

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