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564 WiMAX陣営からノーテルとノキアが脱落

半ば「すでに確定した未来」ではありましたが、とうとう「ノーテル」がWiMAXから手を引き、そして「ノキア」もWiMAXから手を引くのではないかというニュースです。

では順番に、


◆カナダのノーテル(Nortel)が、WiMAXから正式に撤退表明

ノーテルについては以前にも記事にしたことがありました。まずはニュースを。

破産したNortel、モバイルWiMAXから撤退
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/30/news035.html

破産保護申請をし、経営再建中のNortelが、事業を絞り込むためにWiMAX事業を終了する。

1月15日に破産保護を申請したカナダの通信機器メーカーNortel Networksは1月29日、モバイルWiMAX事業からの撤退を発表した。長期的な競争力の強化に向けて事業を絞り込むためと説明している。

この決定に伴い、2008年6月に発表したモバイルWiMAX企業Alvarionとの提携を終了し、NortelのWiMAX顧客をAlvarionに移行させるとしている。

ノーテルというのはカナダの通信機器メーカーです。国際的な競争に脱落しつつあったところで、それゆえに逆転を狙ってかモバイルWiMAX陣営に関わっていました。

ですが、皆さんご存知のとおり世界的な「変なブーム」はあっという間に冷めてしまい、スプリントのWiMAX計画でもノーテルは機器を買ってもらえませんでした。

そこでノーテルは
・モバイルWiMAXはイスラエルのAlvarionと共同に
・LTEに軸足を移す
ことになります。

その後、ノーテルはAUのLTE計画のベンダーに採用されたりします(2008/12/3)。

ノーテル・日立が KDDI の3.9世代移動通信システムのコアネットワーク構築へhttp://japan.internet.com/busnews/20081203/8.html

ところが直後の12/14にこうなってしまいます。

ノーテル、連邦破産法11条の適用を申請
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCOY9438.html

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)カナダの通信機器大手ノーテル・ネットワークス(NYSE:NT)は14日、米国とカナダで破産法の適用を申請した。かつてカナダ最大の企業だった同社は、長年業績の立て直しに苦戦し、景気悪化の犠牲になった。

ノーテルが再建のためにある事業(メトロイーサネットネットワーク)を売却しますと言ったところ(もちろんマーケットに拍手してもらうために)、それが裏目に出て株価が暴落してこういう次第になってしまったのだとか。建て直しの主軸になる事業だと期待していたところの方が多かったと。

そして、再引用しつつ今回のニュースの説明

破産保護申請をし、経営再建中のNortelが、事業を絞り込むためにWiMAX事業を終了する。

1月15日に破産保護を申請したカナダの通信機器メーカーNortel Networksは1月29日、モバイルWiMAX事業からの撤退を発表した。長期的な競争力の強化に向けて事業を絞り込むためと説明している。

「競争力の強化」のためにはWiMAXは捨てるべきだと判断されたということです。またあるいは、そういう発表をすると歓迎されると思ったということでしょう。事実上すでに終了しているのと同じ状態だったと思いますので、ほとんど変化は無いと思うのですが。

そして、LTEに軸足を移した時点で、半ばWiMAXを投げこんでいた提携先に、WiMAXを全部里子に出すことにしたようです。

この決定に伴い、2008年6月に発表したモバイルWiMAX企業Alvarionとの提携を終了し、NortelのWiMAX顧客をAlvarionに移行させるとしている。

ノーテルはこれからまた復活するかもしれませんが、ノーテルのWiMAXが復活することはなくなりました。


◆ノキアが、WiMAXな電話機の製造中止らしい

WiMAXの話題盛んなりし頃にはWiMAX陣営の重鎮として話題に出てきていたはずのノキアですが、とうとうWiMAXな電話機の開発を止めてしまうようです。

まずはWiMAXブーム(の終わりはじめ)の頃のニュースから

インテルとノキア、WiMAXで協業
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20357351,00.htm?ref=rss

IntelとNokiaは米国時間9月26日、2008年にSprint Nextelが最新のWiMAXサービスの一部を開始する際に、WiMAXをサポートした端末を市場に投入するために協業していることを明らかにした。

「9月26日」というのは2007年の9月26日のことです。日本で2.5GHzの争奪戦での場外乱闘が激しくなるよりも前のことですね。

で、WiMAXをサポートした端末というのはこのことです。

NOKIA、モバイルWiMAX対応のスマートフォン「N810 WiMAX Edition」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/21492.html

N810 WiMAX Editionは、NOKIAがすでに欧米で発売しているスマートフォン「N810」をモバイルWiMAXに対応させた製品。NOKIAによれば2008年夏に販売開始する予定だとしているが、価格や日本向けの提供は未定だ。なお、モバイルWiMAXに対応している点を除いては、N810とほぼ同一の仕様となっている。

ところが、ノキアがWiMAX端末の製造をやめるという話が出てきてしまいました。

Nokia stops making only WiMax device
http://uk.reuters.com/article/technologyNewsMolt/idUKTRE5071UD20090108

WiMAX版ではないN810の製造は続けられるにもかかわらず、WiMAX版だけが生産打ち切りになりそうだということと、以後ノキアには新しいモバイルWiMAXな電話機を発売する計画が無いということで、ノキアはWiMAXから撤退する流れだというニュースです。

もちろんこうなってしまった原因はLTEです。

ノキアもWiMAX陣営から離脱ということになれば、もう完全に終了の流れに見えてきてしまうわけですが。

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