627 WILLCOM D4を触ってきました
少しだけです。
◆予想以上に大きかった
週末にD4を触ってきました。
WILLCOM 03 のモックおよび実物を見たときには、予想以上に小さいことに驚きましたが、D4は「予想以上に大きい」事に驚きました。
もはや携帯電話のカテゴリとして考える事は不可能なサイズです。通話するにはちょっと巨大だよね、と思えた初代W-Zero3とすら隔絶した大きさです。売り場でも異常な存在感です。通常、携帯電話売り場に存在しないサイズの物体だからでしょう。
私は最初D4が発表された時に、本体だけで通話できない点が少し残念に思えました。実用的かどうかはともかくその方が面白そうだったためです。WindwosVistaのハードで直接通話するなんてなかなか面白い状況だろうと思えたからです。しかし、このサイズだとさすがに厳しいかな、というサイズです。
また、当然のことながら現在店頭には、WILLCOM 03 のモックも置いてあります。予想以上に小さい03のモックと、巨大なD4もモックが同じ場所にあることになります。その結果、03の小ささとD4の大きさが互いに実際以上に強調されて見えるような気もしました。
補足:ノートPCとして考えた場合には相当に小さいと感じますので、その点は誤解なきよう
◆操作感は悪くなかったがホカホカしていた
あまり長い時間触ることはできませんでしたが、動作しているD4を使うこともできました。
色々な感想があるようですが、とりあえずは目立って遅いということはないように思いました。ただ、私が操作した時点ではエアロは切ってありました。まあ、普通の用途ならば問題なく使えるんじゃないかと思いました。あまり長い時間使っていませんが、その間に遅いと思ったことはありませんでしたので。
D4単体で操作した場合には、デスクトップマシンと操作系が違う点(キーボードのサイズやマウスカーソルを動かす方法など)の方が操作においては問題になるような気がしました。もちろん、クレードル経由で通常のキーボードを使って操作した場合には、当然のことながら操作については問題ありませんでした。
ただ、手で持って操作していると端末に重さがある点と、ホカホカしているのが気になりました(ただしアツアツではなかった)。両手で空中持ちをして操作ができるVista端末として使う場合には、ホカホカしているのはちょっと嫌かもしれないと思いました。ただ、Vistaが動作していることを考えるとしょうがないことだとは思いましたが。
◆別カテゴリの端末
iPhoneと比べて云々を言っている人が居ますが、実物を見れば明らかに「まったくの別カテゴリの商品」であることがわかります。同じ用途には使いようがありません。同じく、WILLCOM 03 とも同一カテゴリの商品ではありません。比較するだけ無駄です。
D4は「第四のデバイス」ということだそうですが、そのとおりに新しいカテゴリの端末だと思います。よって、二台持ちをするかどうかを考えるような端末だと思います。
◆「素人向け」と考えた場合に欠落した残念な点
残念ながらD4は電話として使うことは難しい端末です。端末自体で会話できない事もありますが(そしてサイズ的にそういうサイズであり)、Vistaが起動している間しか電話を受けられないので、電話として売るのには無理があります。
店員も「電話ではありません」という説明を行っていました。WILLCOM 03 は電話でもあるけれども、D4はパソコンそのものですが電話ではありませんと言う説明を行っていました。そうせざるを得ないんでしょうね。
よって、従来W-Zero3を「間違って買ってしまった」ような人を従来と同じくひきつけることは難しいのではないかと思います。彼らは電話機の予算でパソコン(みたいなもの)もいっしょに買えるぞー、と思って買っていますので、電話機でなくなった時点で、ノートPCを買うこととの比較になってしまうからです。
もし、電話の着信を受け次第にVistaが眠りから覚めて着信して、電話機として使えるような端末になっていれば話は相当に違ったと思うのですが(私の以前の記事はそのような状態を少しは期待していました)、現状ではそのような使い方は難しい状態です。
さらに、今のサイズでは着信ができるようになっていても、もし本体にマイクとスピーカーがついていても、本体での通話は難しいサイズです。また、Bluetoothのハンドセットでは、これは二台持ちしているのと感覚的にはあまり変わらなくなります。一台で全部済んでいるように見えませんから。
つまり、「Vistaフォン」と呼べるようなハードではないのが残念だということです、W-Zero3が初代から一応は電話機として使えたことを考えると、この点は少し残念です。
◆ただ、今後の進化には期待できるかも
今のところは小型ノートパソコンの亜種ですが、D4がこの先に進化をすると面白いことになるかもしれないと思いました。初代W-Zero3が最終的にWILLCOM 03 にまで発展した事を考えると、色々な事があり得るのではないかと思います。
たとえば、一回り小さくなって例えば初代W-Zero3くらいのサイズになり、操作性は維持ないしは向上し、本体だけでの通話が可能になり、寝ている状態からの着信などを実現して「電話機として使える」状態になったとしましょう。そしてWILLCOM 03で行われているような「携帯電話としてのメニュー」も備えているようなデバイスだとしましょう。
そうなったら、かなり興味深いデバイスになるはずです。その上に次世代PHSにも対応していると考えれば、相当に面白い端末になります。
ただ、このような端末は携帯電話会社にとってはとっても困った特徴を持っています。通信量が半端ではない端末になってしまうということです。しかも、端末の出来が良いほどそういうことになるはずです。しかし、WILLCOMならば、そこも何とかなさるでしょう。
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