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651 北米WiMAX:謎が多い?スプリントのモバイルWiMAX新会社

またもやの話題です。

他の話題が読みたい、という方はもうしばらくお待ちください。確かに同じ話題が集中しすぎかなと書いてる本人も思っておりますので。次は別の話題にする予定です。

スプリントの今後の行方は、世界のモバイルWiMAXの流れや通信技術の流れに大きな影響を及ぼす、ということでご了解ください。


◆スプリントの出資はマイナス要因だとか

日本ではどちらかというと明るいニュースとして報道がほとんどに思えます。そもそも、
・Google
・モバイルWiMAX
・Intel
というような素人ウケする単語が多い話でしたし、スプリントとクリアワイヤの株価は上がっていたようです。

しかし、アメリカで投資のプロ関係から「少なくともスプリントが合弁会社へ出資するのはよいことではない」(マイナス要因)というような評価が出てきているようです。でも株価はまだ上がっています。

喜んでいるのは解っていない人だけかもしれないということです。


◆スプリントがネクステルを放り出すという噂

先の記事で書きましたが、現在のスプリントのフルネームは「スプリント・ネクステル」(Sprint Nextel)で、スプリント(CDMA2000)が、ネクステル(iDENというアメリカ独自の第二世代技術)を買収して現在の体制になっています。で、これも前に書いたとおり、この買収は失敗だったとされます。

ここへ来て、ネクステルの再放出が行われるという噂があるようです。「スプリントが切り離したがっている」とか「ネクステルの旧経営陣がネクステルを自分達で再度立て直したいと行動を始めた」とかなんとかいう噂が出ています。

スプリントはもしかすると、ネクステルを切り離し、モバイルWiMAXも切り離したいだけなのかもしれません。そう考えると、新CEOはややこしい部門を一掃してスプリントを建て直そうとしているだけなのかもしれません。


◆モバイルWiMAX新会社のバラバラな感じ

ビッグネームが並んでいるというところだけしか見ないと立派にも見えますが、

・スプリント:携帯電話会社
・クリアワイヤ:固定WiMAXで固定回線の市場に攻め込みたい
・CATV会社複数:固定回線では出来なかったことがやりたい、携帯電話会社が羨ましい
・インテル:今すぐの北米陥落をとりあえず回避、そもそも半導体屋。
・グーグル:(使い物になる)高速ネット接続を自由放題に使わせてくれるところなら何でもいい

スプリントは既存の携帯電話の商売を基準に考えて、結果として従来の携帯電話の補完としての認識や評価になるはずです。しかし他社にとってはそれでは困ることもあるはずです。

クリアワイヤとCATVの考えている事も整合しません。またCATVで意見がすべて一致するとも限りません。

アメリカはやたらと広い上に、電波の飛ばない2.5GHz帯であって、しかも面のカバーに不安があるモバイルWiMAXです。モバイル的に立派な感じにするのは非常に大変な作業になるはずです。それでも巨費を使ってでもエリアをしっかりさせて欲しいところと(おそらく本当に「巨費」が必要になる)、多少穴ぼこでも構わないところがあるかもしれません。

また、移動して使える感じにするかどうかでも意見が分かれるかもしれませんし、一部の地域から集中的にエリア整備をするのかどうか、というようなことでも意見が割れるかもしれません。

エリア整備の方針や、そもそもどういうふうにして電波を出すか、端末をどうするか、料金設定をどうするか、回線容量をどのような感じで利用者に使わせるか、付加サービスをどうするのか、誰に回線を貸して誰に貸さないか、などなどについて意見が揃うとは限りません。

またこの種の事業に十分な知識があるのは、スプリントだけになります。しかしスプリントの立場には微妙なところもあります。下手すると、今回の話自体が、モバイルWiMAXを社外に出して処分したいだけかもしれません。

2007年の夏前には、スプリント+クリアワイヤ(おそらくスプリントに主導権)で一度協力をする話が進みました。その頃はまだモバイルWiMAX熱がある頃で、世間的には大いに期待されていました。しかし2007年末にはそれが驚きの「協力は白紙撤回」事件になります。今回も同じ事にならないとは限りません。

今回また話が復活したわけですが、前より話がややこしくなっただけにも思えます。しかも、一年近くの時間が経過してしまっています。それはつまりLTE陣営が攻めて来るまでの猶予時間もそれだけ減ったということになります。

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コメント

米国でもWiMaxに懸念を表明する方が。
WiMax合弁が前途多難な理由Part II
http://jp.techcrunch.com/archives/20080509why-the-wimax-deal-is-a-disaster-part-ii-or-how-craig-mccaw-snookered-eric-schmidt/

「WiMaxは、携帯電話サービスというよりは、固定ブロードバンドインターネットのアクセスに代わるもの」
という認識でビジネスする以上、アメリカでは頓挫するということのようです。
→ 向こうではほぼ全部の家庭にケーブルorブロバンが行き渡っているから。

ではグーグルの目論見、「モバイルブロードバンド」路線はいかがか?
→ 端末メーカーがチップinsideするのが先かエリアカバー完了するのが先か「卵と鶏」

エリアカバーのために3Gと補完関係(デュアル)に
→ 端末にもう1個別のチップが必要となり競合他社とコスト負けする。

米国にACCAがいたらなぁ、とか思えてきました。(全方位外交)
KDDIは米国に比べLTEへの逃げ道があって良いですね。
逃げられたDSL業者はどんな気持ちか知りませんけど

投稿: | 2008/05/14 01:45

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