三菱に続いて、ソニーもドコモから実質的に?撤退
先日、三菱がドコモから撤退するという発表がありましたが、今度はソニー(ソニーエリクソン)の「実質的撤退」が発表されてしまったようです。
#ブログ書く時間を無理矢理ひねり出して、無理矢理投稿した記事です。
◆撤退なのか撤退でないのか二転三転しましたが
まず最初、「撤退」のニュースが日経?から出ました。正直なところ撤退のニュースは意外な話ではなかったものの、日経は過去にいろんな「誤報」をやっているので、この時点では様子見をする必要がありました。
過去の誤報:
・ツーカの売却先決定
・ブルーレイとHD DVDが企画統合する事になった
他色々
ほどなく、ソニーエリクソンがもやっとしながらも「撤退しない」という発表をします。そしてドコモも「何も聞いてないよ」という発表をします。ちなみに三菱に際には、ドコモは事前に撤退の方針を三菱から聞いていてトップシークレットにしていたようです。
また誤報か、と思ったのですが。
・撤退はしないが方針転換はする。
・今後はOEMにするらしい。
ということのようで、あながち誤報でもなかった事がわかってしまいました。
少なくとも最前線(90xの自社開発)からは退場するのではないかと思えます。
◆個性ある端末は
前の記事で書きましたが、ドコモには直参の四社がありまして、この四社とドコモは特別な関係にありました。そしてソニーですが、その「四社」には入っていません。つまり「外様」でした。
ちなみにOEMにするというのは簡単に言うと、他社が作っているのを買ってきてソニーブランドで売るということです。自分で作らないということです。
「似た状況」としては、ウィルコムのWX320TやWX310SAが相当するかもしれません。これらは実質として日本無線が作った端末をほぼ流用したものでした。日本無線が売っている端末そのものではないし、違うところもあるわけですが、完全に別機種であるとは言えない端末です。
ですから撤退しないとは言っても、以後出てくる「ドコモのソニー」は、別の端末のそっくりさんだったり、ごく普通な端末でしかなかったりするだろうということになります。他所で作ったものをソニーブランドで売るとそういうことになってしまいます。
また、AU向けについては何も発表されていませんし、海外市場では「ソニーエリクソン」はとりあえず成功しています。世界四強に入りつづけているからです。携帯をやめるのではなく、ドコモとの関係を縮小するということになります。
少なくともこれで、ドコモでの主役級は降りたという事になりそうですから、
・NEC+パナソニック
・富士通
・シャープ
以上だけがドコモのメインストリームを発売するところになり、
・OEMなソニー
・海外勢
がバリエーション的な存在になりましょうか。
「NEC+パナソニック」については、ドコモともはや一蓮托生の関係にあるので、NとPそれぞれのブランドで出すのを止めることはあるとしても、撤退は当面考えらないでしょう。
「富士通」については三菱の撤退で立場がさらに微妙になりましたが、「らくらくホン」を出す特権をドコモから与えられています。よって「らくらくホン」はしばらく大丈夫そうですが(こちらは儲かっているようですし)、だからといって90xも安泰だということにはなりません。
もし仮に「らくらくホン」のみに撤退/事実上撤退した場合、その場合一般人にとっては撤退のようなものかもしれません。
「シャープ」についてはどのキャリア向けでも端末を作るという作戦に出ていますので、おそらく、携帯キャリアを横断して設計を流用するなどしての競争力維持を図るのではないでしょうか。実際、アクオスケータイは出しまくりですし。
ドコモ様の要求のとおりの機能を備えた言われたとおりの販売ポジションの携帯端末を作り、ドコモ様がOKを出さないと販売できませんという仕組み、だんだんと難しくなってきているようにも思えます。
LGはドコモ方式に付き合って端末を作っているようですが、それは日本でのメジャープレーヤー入りを果たしたい故の無理をしてのことだと思います。ずっとドコモ方式に付き合ってくれるとは限りません。なにしろLGは世界シェア五位ですから、日本向けにめちゃくちゃ手間のかかる事をさせられた上に、大して売れないのでは止めてしまうかもしれません。ちょうど今回のソニーエリクソンのように。
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コメント
既にSO705iは内部はNECだったりしたみたいです
FOMA SO705iはNEC製!?
http://ch00288.kitaguni.tv/e463956.html
投稿: | 2008/03/12 00:30