アッカが三位株主の三井物産の株を買った件
少しだけ書きます。
◆アッカが三井物産の持っているアッカの株を買い取る
2.5Ghz帯騒動からの流れ(惰性)でアッカについて少し書きます。
アッカ、三井物産が保有する全自己株式を取得
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/21189.html
三井物産というのは何か、というと、「アッカの第三位株主」だったところです。
アッカの株主は
・大半が一般人が取引している株
・一位:イーアクセス(千本社長のところ)
・二位:NTTコム(NTTコミュニケーションズ)
・三位:三井物産
・四位:イグナイト
・五位:大和證券
だったはずで、しかも四位まではそれぞれ大体一割程度しか株を持っていない状態のはずです。表現として適切かどうか分かりませんが、団子状態という感じで。
この状態からアッカは三井物産の株をアッカ自身で買うことになったようです。これでアッカは一割の自社株を持つことになりました。
三井物産の側は「ADSLからの撤退を意味するわけではない、アッカの新事業が上手く動き出したら、また提携する事もある」と発表しており、アッカは「自社株持っているほうが色々と動けて便利な事もありますから」的なことを言っています。表向きは、アッカが株を買いたいと思い、たまたま居思惑の一致した三井物産が応募しましたということのようです。
しかし、イーアクセス騒動と関連のある動きでしょうね。例えば、株主総会で三井物産がイーアクセスに賛成しない代わりに株を買い取る約束をしたとか。千本社長が余計な事をしたので、見えないところでいろんな事が起こってしまったのではないかなと。
◆ついでに補足
少し前に、アッカについて「もやっと」した記事を書きました。つまりのところ、アッカ大丈夫かな?と前から思っていたという内容の記事でした。言っている事があんまりわかってない感じがして心配だと。なんか吹き込まれている感じに思えて心配ですよ、と。
さらに言うなら、一時期そんなアッカがWiMAXの当確候補と呼ばれていたのは不思議ですらあります。総務省の既存3G事業者排除がもたらした変な効果でした。
私はイーアクセスがアッカを掌握しようとするのにも何か納得できなかったのですが(両社には良い結果を生むとは思えなかった)、アッカのことを褒めているわけではないです。しかしながら、決定的に変な事をするよりは大して何もしなかった方が結果良かったというのが現状にも思えています。
また、先細りだろうとなんだろうとアッカはADSL事業者としては一応の成功を納めています。ともかくも通信事業でやってゆけているのは意味のないことではないでしょう。多くのプレイヤーが土俵にすら立てない中、ちゃんと駒の一つになっているわけですから。
また、意図しての結果ではない気もするのですが、ドコモからHSDPAをMVNOする事にも成功していますし、ウィルコムとも繋がりがあります。ドコモから借りる回線は意外と利益を生むことになるかもしれません。しかも、自前での参入と違ってリスクはほとんどなしに。
まあ、拍手は出来ないにせよ、どうしようもないわけでもないのが現状じゃないでしょうか。
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