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アッカ問題:千本会長アッカに怒る「訴訟検討中」、しかし

前回の記事に引き続いての記事です。アッカの回答を受けて、千本会長が記者会見を行ったようです。

アッカ問題:アッカが回答、しかし「不十分なので訴えるかもしれません」
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/03/post_ab42.html


◆記者会見

前回の記事でも書いたとおり、千本会長はアッカが三井物産の株を買ったことにご立腹です。そして、その件についての記者会見について書いてみたいと思います、

イー・アクセス、アッカの自己株式取得に対して株主代表訴訟を準備
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/03/19/18878.html

細かい経緯はこれまでに書いたとおりですので、そちらを参考にしてください。

アッカが三井物産が保有するアッカ株式を取得した事について
・アッカ:形式上何ら問題ない取引である
・千本会長:実質として違法な相対取引である。
というのが騒動の原因です。

以前から書いているとおり、私は以下のように思えています。

・実質的には、アッカと三井物産との事前話し合いでのことに思える。
・しかし、形式的にはアッカが相手を指定せずに株を買いたいといい、三井物産はそれに応じただけ。
・買取価格は普通
・これはたぶん違法にはならない。

つまりこれは灰色だろうということです。また、灰色は黒ではないから灰色だと言われます。ちょっとどうかな、とは私も思いますが、でも形式的にOKであるとされている事を、気持ちの問題的な理由でダメにされるというのは、取引のルールとしてはあまりよろしくないように思えます。

千本会長は、記者会見でも結局のところ「心情」で主張をしてしまっています。

(アッカは)ルールや仕組みといった形式論に終始していると主張。イー・アクセスが問題視している、株主平等の原則や全株主をフェアに取り扱おうという意識が薄いのではないかという問いかけに対して、なんら回答していないとした。

しかしながら、「気持ちの問題」(だけ)では訴訟に勝つ事はできません。なぜダメなのかをがっちり説明できていないないように思えます。

また、株の売却とともに、三井物産から派遣されていた社外取締役と社外監査役が辞任しているようです。これについて千本会長はやましいところがあるからこのタイミングで変な時期に辞任したのであろうとし(ただし千本会長自身が憶測だが、と言っています)、加えてこの人たちも「対象」にするそうです。

以下、千本会長は株を売ろうとしていた、として書いた部分の訂正です。本当は「買おうとした」でした。

で、千本会長も当日に株を売ると申し出たのに売れなかった、とも言っています。ジャスダックに拒否されて売れなかったとのことです。ジャスダックはおかしいとか、この取引は不公正だと言いたいのでしょうけれど、これがもし本当なら「じゃあ千本社長は株を何故売ろうとしたのですか」ということも思ってしまいます。

これまでアッカ問題で「私なら立て直せるから交代させなさい」と言っていたにもかかわらず株式を売ろうとしたことになります。これも「気持ちの問題」になりますけれども、他の株主を巻き込んだあれだけの発言をしていながら、売り逃げをしようとして失敗したということは、その姿勢が他の株主から疑われる事になりましょう。例えば千本会長に委任状を出した人としては、これではやりきれないかもしれません。売り逃げする人に委任状を出したつもりはないはずだからです。

千本会長は当日の同時刻に株を買おう(売ろうとしたではなく)としてジャスダックに注文を出したそうです。その結果、ジャスダックから「そんな取引のルールはないので無理です」と言って断られたそうで、これに対して怒っておられるようです。

断られた理由には法的根拠が無く、「世界のルールが日本の市場にも適用されなければいけない。平等でフェアにやっていただきたい」とコメントした。

アッカが前日に「15000株を上限として、通常の取引外で、終値で買いたいと思います(相手を指定せず)」と言いまして、そこに三井物産が「全株を売りたいです」と言ってきて、早朝に取り引き成立となりました。というのが今回の経緯です。

アッカが株を買うのと同じ時刻に、イーアクセスが「俺も三井物産の株を買いたい」と横から言ったところ、おそらくジャスダックは「ジャスダックにはそんな取引のルールはありません」(関係ない取引に横から何言っているんですか)と言われて断られ、それについて不満を言っているのが上記の引用部です。

#千本会長が行いたかった取引を出来るルールは無いですよね?(無いと思って書いています)

売りたいと言ったのに断られたのなら何かトラブルが起こったことはわかるのですが、「買いたい」ではそれは無理ではないかなと思います。売りたかったのに何らかの理由で売れなかったと言っているのならまだ解るのですが。

ジャスダックにとって一番大事なことは、十分に事前に明確に定められたルールを、全員に対して平等に適用することです。ですから、もし何かがあってもその場でルールが覆ることは基本的には無いわけです。複数の試合が進行している最中にストライクの判定方法が急遽変更されるようなものですから。

一方でアッカの主張は、一方でアッカはジャスダックのルールを従って取引しているということと、三井物産を指定しての取引は全く行われていないというものです。仮に15000株を超える売りがあったとしても、按分(「売りたい」の株数の比率に比例して配分)されるだけだったので、三井物産の持っている株の数に近い15000株と言う数値にも意味が無いと言っています。

繰り返しますけれども、私にも実質的にはこれはアッカと三井物産の相対取引だと思えます。ですから千本会長が不満に思うのは理解できますし、心情的には同じような事を思っています。

しかし、今回の件は形式的なルールの範囲内か範囲外かということで判断されることでしょう。そうしないと取引活動がおかしくなるでしょうし。もし何かが改められる事があるとしたら、アッカの今回の取引にダメだという判断が下るという形ではなく、ルールが将来に向かって作り直される形ではないかと思っています。

いやいや千本会長は勝てる(目的を達す事は出来る)、という納得の出来る意見があるのならすぐに意見を変えたいところではありますが。

また気になる事があります。三井物産はイーモバイルの株主でもあるのです(そんなに沢山の株を持っているわけではないようですが)。今回の件で、アッカだけではなく三井物産も喧嘩相手にするとの発表ですが、果たして本気なのでしょうか?

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コメント

決定的に間違ってますよ。
千本会長は株を売ろうとしてません。
「株を買おうとしたのにジャスダックに断られた」と言って怒っているんです。
あなたが書いているのとまったく逆です。
情報は正しく記載しましょう。
このブログを見て誤解した人がいるかもしれません。
責任持って、後日訂正するべきです。
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/21329.html

投稿: モンキー | 2008/03/21 23:42

こんなとこまで来て文句垂れるとは、
儲も必死だねぇ
プププププ

投稿: ドッグ | 2008/03/22 07:25

>ドッグ
ププププププププププ

投稿: ドッグドッグ | 2008/03/22 09:59

ペペペペペペペペペペ

投稿: 犬犬犬 | 2008/03/22 13:53

>形式的なルールの範囲内か範囲外

最重要視されるべきは法ではないのか
つまり
会社法>ジャスダックのルール
であるべきだ

投稿: ドッグドッグ | 2008/03/22 14:23

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