パクリ携帯裁判:「821T」は「らくらくホンIII」の開発関係者が作っていた
ドコモがソフトバンクの携帯がパクリで訴えた件について、ソフトバンク的にかなり不味い事実が出てきました。
前の記事:
また事件:ソフトバンク(+東芝)がドコモ(+富士通)に訴えられる!
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/03/710_34f6.html
◆自ら参考にしたと認めてしまっている
以下は、ソフトバンクなどの新機種について色々書いてあるニュースです。そこから、該当部分を引用します。
auとソフトバンクの春モデルを採点・勢いがあるのは?
http://it.nikkei.co.jp/mobile/column/columngyoukai.aspx?n=MMIT0f000030012008
■「らくらくホン」開発者がつくったシニア向け携帯(略)
しかし、この821T、よくみるとNTTドコモ「らくらくホンⅢ」となんとなく酷似しているようだ。3つのワンタッチボタン、日本語表記の操作ボタンといった第一印象だけでなく、触ってみるとメニューの表記や操作性なども「らくらくホン」にそっくりだ。東芝らしさといえば、同社の端末に採用されている「くーまん」がいるくらいだ。
もしやOEM供給かと思いきや、実はかつて富士通に在籍し、らくらくホンに携わっていた開発者が、ソフトバンクモバイルに転職して821Tを東芝と一緒になって開発したのだという。「余計な機能は搭載せず、ボタンの形状もドーム型で押しやすくするなど、富士通のらくらくホンよりも使いやすくしました」(ソフトバンクモバイル開発者)と、使い勝手に胸を張る。
驚きの内容です。
・富士通でらくらくホンの開発を行っていた開発者が821Tを作った
・またこうやって記事になっているということは、この事実、ソフトバンク側もしっかり認識している。
・ソフトバンクモバイル主導で東芝に作ってもらった
・「富士通のらくらくホンよりも使いやすくしました」
まず、富士通でらくらくホン開発を行っていた当事者によるものであるというのは、裁判で心象悪すぎます。ドコモの主張に有利です。ちなみに裁判の勝ち負けは証拠を元に裁判長がどう思うかで決定されます。
そして「当方はそんなことだとは知りませんでした」とソフトバンクは言おうにも、記事になっているような次第ですので、知らなかったとはいえません。知っていてやった事になります。しかも、ドコモから発売前に警告を受けており、発売を見合わせる機会もありましたが、これもそのまま発売をしています。
よって、ソフトバンクはすっかりその事を知りつつ、らくらくホン開発関係者にらくらくホンに類似した電話機を開発させたということになります。
また、記事のとおりであるとすると、ソフトバンク主導によるようです。東芝はソフトバンクの要求通りに開発を行ったということになります。前に書いた記事の予想のとおり、東芝主導ではないようです。
またこの記事、石川温さんが書いてます。この人はやるなあ。
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