« 三菱に続いて、ソニーもドコモから実質的に?撤退 | トップページ | 713 ドコモに「D905i」「F905i」に同じ不具合が同時発生 »

714 アッカ問題がまた再発:千本社長、今度は「訴えますよ?」

千本社長がまたアッカ相手に喧嘩を始めた模様です。


◆早くもアッカ問題が「また再発」

さすがにしばらくは落ち着いた状態になるかと思えたのですが、またもや千本社長とアッカの騒動が再発してしまったようです。

イー・アクセス、アッカの自己株式取得に対して質問状を提出
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/03/11/18753.html

イー・アクセスは11日、アッカ・ネットワークスが7日に実施した固定価格取引による自己株式の取得について、質問状を提出したことを明らかにした。イー・アクセスでは、18日までにアッカからの回答が無い場合や、回答が不十分と判断した場合には、法的手段も検討するとしている。

またもや再発です。

先日、アッカが三井物産が持っていたアッカ株をアッカ自身が買い取ったという記事を書きましたが、千本社長はそれに大いに不満であるようです。

アッカが三位株主の三井物産の株を買った件
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/03/post_4d2d.html

千本社長は具体的に以下を問題点としているようです。

1)株主に対する周知・検討の時間が与えられていない中で、通常の取引時間外である午前8時45分に12,820株の売買を成立させる手法は、市場立会外における実質的な相対取引であり、株主総会決議を要求する会社法の定めに違反するのみならず、一般投資家の利益を損ねる、2)総発行株式数の10.3%、アッカの2007年12月期の当期純利益14.7億円をはるかに上回る19.2億円の大規模な自己株式買い付けを、社外取締役を派遣している三井物産1社を対象に実施した点――の2点を問題点として指摘。

で、「金融庁および証券取引等監視委員会に対して調査を依頼」しており、アッカの回答次第では訴えますとのことです。

18日までにアッカから回答が無い場合、または回答内容が不十分と判断した場合には、法的手段を検討せざるを得ないと考えているとしている。

18日は来週の火曜日です。それまでに回答しろと言っているようです。


◆ここまでの経緯

ここまでの経緯を再度確認すると以下のようなものです。

・3月6日の午後過ぎ(先週の木曜日)
買い付けを行うと表明。
3月6日の終値での買い付けを行う。
15,000株を上限とする。

・3月7日午前
三井物産が募集に応じ、朝8時45分に三井物産は全株を売却したと発表。
12,820株が15万円で買い取られた。

・3月11日夕方
千本社長が怒り出す

・3月18日
千本社長が指定した回答期限

千本社長は、先に引用したとおりにこの売買は反則であると言っています。

アッカは一応は三井物産を指定しての買い付けを行ったわけでもなく(同タイミングで他所が売りたいといえば売ることができた)、一般と異なる価格で買い付けたわけでもなく(前日の終値で買った)、現金を株に変えただけで一応は損を出したわけでもありません。

まあ実質的には、三井物産相手に売る話が決まっていてのことだと思えますし、こういうことでもなければ三井物産は持っている株を手放すのはとても手間だったかもしれません。三井物産はイーアクセスに同意しない代わりに株を買い取ってもらう約束をしたのかもしれません。

また、千本社長は株主の利益ということを仰っていますが、とりあえずこういう騒動ばっかりでは株価は上がらない気もします。もっとも、そういうあれもこれも含めて全部現経営陣が悪い、というのが千本社長の言い分でしょうけれども。

それにしても千本社長、せっかく一区切りついて矛を収める機会があったのに、また喧嘩を始めてしまいました。今回の騒動をなんとかできても泥沼になってしまうだけの気がしてならないのですが、この騒動をどうやって終わらせるつもりなのでしょう?

|

« 三菱に続いて、ソニーもドコモから実質的に?撤退 | トップページ | 713 ドコモに「D905i」「F905i」に同じ不具合が同時発生 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 714 アッカ問題がまた再発:千本社長、今度は「訴えますよ?」:

« 三菱に続いて、ソニーもドコモから実質的に?撤退 | トップページ | 713 ドコモに「D905i」「F905i」に同じ不具合が同時発生 »