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ウインドウズがオープンソースになるわけではなかった件について

毎日新聞の件についてです。

前回の記事、
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/02/post_5ddb.html
の続きです。

#結局今日まで更新する間がありませんでした。すみません。


◆記者が誤解していたのかどうかすら紛らわしい

この件は私の近辺で一時的に騒動になりました。

経過:
・朝一番に届いた新聞に「マイクロソフトが基本ソフトウェアの設計情報を公開」
・マイクロソフトがOSをオープンソースにすると読めた(ソースコードのことをメディアは「設計情報」と呼ぶ)。
・別の地方新聞社で「オープンソースにする」と書いているところがあることが判明し、騒然となる。
・しかしネットで調べても該当する記事が見つからない、早朝だからかなと考えたりする
・朝からみんな悩む(OSXみたいにカーネルだけの公開じゃないかとか)
・「APIの情報を公開」というネット上の新着記事が7時過ぎに発見される。
・APIとソースコードの区別がつかなかったんじゃ?ということになってみんなずっこける
・ただし、その時点では真相はまだわからないという状態。
・そのことを家を出てから電車の中でWX320Kで書いて投稿したのが前の私の記事。

結局、時間が経って出てくる一般メディアでの発表では「技術情報」という表現に改められていました。これはおそらく、抗議の電話などがあちこちでリンリンしたのではないかなあと思います。

しかしAPIを「設計情報」と呼ぶのが完全に間違いかというとそれも微妙かなと思えたりもします(後に「技術情報」と言い換えているので恐らく間違いなのでしょうが)。よって、設計情報という変な表現のお陰で、最初の記事で記者が誤解していたかどうかすら曖昧になっています。


◆わかりにくい表現

Linuxがブームだった時に、テレビや新聞は「ソースコードが公開されている」ことを「設計情報が公開されている」
と呼ぶのだということを理解した人が多いのではないかと思います。

ソースコードと言っても一般人は解らないのでしょうが、せめて記事では「設計情報(ソースコード)」と書いていてほしいものです。今回ならば「設計情報(API)」でしょうけど。

ちなみに、明らかに間違った記事を出してしまった新聞社の記事では、「設計情報(ソースコード)」と書いていたそうです。私は直接見てないんですが。

おそらくながら、日本中の新聞社が記事にする元の情報を提供したところが、誤解を生む表現でレポートを書いてしまい、それがそのまま広域伝播したのではないかなと思います。
地方の新聞社の記者が世界のニュースまで自前で取材して記事にしたりするのが難しいのは良くわかりますので、こういう仕組みが存在する事は解らなくもないのですが、最初の記事を書く人がちょっとうっかりすると日本中で誤報というのは仕組みとしてはかなり不味いのではないかと思います。

またさらに考えると、最初のレポートを書く人間が作為的に誤解を招く記事や内容が偏った記事を書くと大変な事になることも考えられますね。実際そういうことは既に起こっているような気もします。


◆その他

まだ良かったのは、混乱は早朝のうちに済んだことでしょうか。

もしVistaが突如オープンソースになったと考えると、それは大変なことになっていたはずです。今回、本当か誤報か考えてみて思ったことは、ソースコード公開は絶対にあり得ない事でもないということでした。たとえば、OSで儲けるのをやめてもOfficeで儲けることは出来ますし、ソース公開とOSで儲けることの両立も考えられるためです。そもそも、オープンソースの"Free"というのは、無料ということではなくて自由ということのはずですから。

個人的にはいろいろなことを考える機会にはなって良かったのですが、今後はこういう微妙な記事はやめて欲しいと思う次第です。

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