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735 アッカ問題:アッカはドコモから回線を借りる事に

更新が少し遅くなりました。

アッカの話題についての続きです。


◆アッカの発表

2月14日にアッカの決算発表と、新規事業についての発表がありました。「新規事業についての発表」とは、実質として千本社長の攻撃に対する「反撃」となるものです。

アッカ決算、イー・アクセス提案に反対姿勢。新規事業施策も発表
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/20963.html

・ドコモのMVNOでHSDPA利用のデータ通信サービス開始に向けた基本合意完了
・公衆無線LANサービスのサービスイン検討
・「ブロードバンド・マルチアクセス・サービス」:アッカ-NTTコム-ウィルコムでの協力の検討をする
・固定WiMAX事業者/参入希望者へのコンサルティングおよびサービス運用支援

加えて、重ねて千本社長の提案への反対が示されました。内容は「千本社長関係の人間にアッカの経営を仕切らせろ」と言っているだけで、具体的な改善提案は無いので、賛成しかねるというこれまでの主張です。

関係する会社に今回の方針の説明は行っており、反対の方針に賛成をいただいているところもあるとのことでした。一方で千本社長の側からは賛同するところがあるという発表はありません。


◆念を押しておきたい事

まず最初に念を押しておきたいと思いますが、私はこれまでアッカを褒めてなどいません。2.5Ghz帯の争奪戦についての記事でも、アッカについては割と厳しい事を書いています。

例えば、12月に書いた公開カンファレンス(公開での悪口大会になってしまったもの)についての記事では、「アッカはオウンゴールを決めたのでは?」と書きましたし、新年になっての2.5Ghz帯の振り返り大会では、アッカのモバイルWiMAXについての活動には不味かったことが沢山あるように思われることや、アッカは主体的に行動・判断した形跡に欠けると書きました。

ただ、アッカの現経営陣に疑問があったとして、アッカの経営陣を倒そうとやってきた千本社長がすばらしいということにはならないのです。両方ともダメだったり、千本社長の方がさらに性質が悪いという可能性だってありますよね?

千本社長は基本的にイーアクセス≒イーモバイルのボスです。ボランティアでアッカの救世主をするのが仕事ではありません。真意については良く考えねばならないはずです。主張が通った場合に何が行われ、何が起きるかについても。

#どちらにせよ、私は観察しているだけの立場ですけれども。


◆アッカ、最初の攻撃をはねのける

今回の発表では、「ドコモから回線を借りることで基本合意した」件が相当な効果があったようです。実際、各メディアはこの件について大きく取り上げました。もしドコモとの件の発表がなければ、少なくとも表面上は決定打を欠くことになったので、千本社長も文句を言う事が出来たかもしれません。

また、これで今後の賛成反対にこういう効果も発生したのではないかと思います、

・千本社長に賛成する:アッカはドコモやNTTコムと手が切れる
・千本社長に賛成しない:アッカはドコモやNTTコムの力を借りる事が出来る

ドコモ(というかNTT)との協力を取るか、千本社長の傘下に入るのを取るか、という二択に見えてきたわけです。これは千本社長からすると困った感じかもしれません。

HSDPA回線ならば、別にアッカがイーモバイルから借りることだってできた筈ですが、この状況ではそうなるわけがありません。またそもそも、今回の騒動が無かったらドコモはアッカに回線を貸していなかったかもしれません。


◆その他発表の内容について

それぞれについて書いてみたいと思います。

まず、無線LANについて。

これはアッカが反対を表明した時点で発表されていた事でした。アメリカでの流行(というのも怪しいですが)を良く検討せずに追いかけている感もあるように思っていました。もしかするとWiMAX参入を決めたのと同じロジックでの思いつきの可能性もあり、ならば同じく危なさも感じます。
これを発表のメインにしていた場合には千本社長のツッコミを浴びていたかもしれません。

しかしもうHSDPAをドコモから借りる事が決まっていますから、ならばやり方次第かもしれません。

次に、ドコモから回線を借りる事について。

これは今回の発表のメインでした。世間的なインパクトも大きかったようです。今年中にサービスインをするような勢いだそうですが、何をどうやってサービスするのかは良く考えなければならないでしょう。どんな端末でサービス提供をするのか、固定回線を組み合わせたりするのかどうかなど。

次に、アッカ-NTTコム-ウィルコムの検討開始の件。

これについては既に協力関係は存在します。ウィルコムのADSLはアッカから借りていますし、NTTコムとウィルコムは前から割と仲がよろしい。NTTコムはそもそもアッカの株主です。実はほとんど新しい事を始めずとも、今やっていることを再アピールするだけで効果はあるかもしれません。

すでに協力関係がある点は良い点かも知れませんが、結局どうするのかについてはわかりにくい点もあります。ドコモのHSDPAを借りることが決まっている点と併せて考えると、最終的にどうするのかは今ひとつわからない感じになります。

最後に、固定WiMAX事業者/参入希望者へのコンサルティングおよびサービス運用支援について。

アッカにはWiMAXについてのそれほどの経験値は無いと思われますが、しかし地域WiMAXへの参入希望組には、全くの未経験なところが多いでしょうから、役に立つ事もあるのかもしれません。
WiMAXについてではなく通信事業として考えると、固定WiMAXは固定回線的に使われるであろうこともあり、サービスイン後の運用をどうやるか、課金をどうするか、ユーザのトラフィック制御をどうするかなどでアッカの支援が役に立つこともあるかもしれません。あとは、地域WiMAX会社とアッカとの何らかの協業とか。

しかし悪く考えると「間に合わせで考えた」ようにも見えます。


◆まとめと続き

アッカは、一つの端末で色々な通信方法でのアクセスを実現するようなことを考えているようですが、それを今後実際どのように実現するかについてはよくよく考える必要はあるというか、まだ白紙に近いはずです。

また、そのような大目標に向かって進むとしても、当面は提供される通信方式の事情にあわせたサービスにせざるを得ないはずです。今しばらくは普通のMVNO事業者な感じでのサービスインとなるのではないかと思います。
しかしそれでもドコモから回線を借りていますから、最初からそれなりのことはできるはずです。

この件について千本社長が翌日にコメントをしたりしていますので、それらについては次の記事で書きたいと思います。

(続く)

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