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734 アッカ問題:千本社長は反論できず、しかし「私の手柄」「社長辞めろは続けます」

さて、続きです。

アッカの発表に対して、千本社長がリアクションを返しました。


◆反論できなかったようです

アッカの発表に対し、千本社長側がコメントを発表しています。

アッカの新規事業計画「確実な遂行を望む」、イー・アクセスがコメント
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/15/18476.html

どうやら千本社長、アッカの今回の発表にツッコミを入れることは出来なかったようです。

ここは本来アッカの事業計画にツッコミを浴びせて、「この無能な経営陣は交代させるしかないのです」と言いたかったところでしょう。しかし、ドコモの回線を借りるという基本合意まで出てきてしまっては、ここでは攻撃には出る事が出来ないようです。

もし今回の発表が「仮に」ドコモの介入によるものであるとすれば、ドコモの攻撃はまずはうまくいったことになります。

しかし千本社長、ただでは転びません。

この事業計画が発表されたことじたい、イー・アクセスによる株主提案が引き出した成果だとしている。

自分の手柄にしてしまいました。

また、社長辞めろは取り下げる気はないとし、わざわざ「決して休戦ではない」とか断っています。

イー・アクセス広報室でも「今回のコメントは、決して休戦宣言ではない。計画が本当に実行されるのかどうか、今後も厳しく見ていくという意味」と説明している。

しかし、この状況では休戦宣言=敗北宣言みたいなところもありますから、もう諦めたと思っていたとしても、実際に「まだ諦めてないぞ!」と思っていたとしても、どちらにしてもこういう発言になりましょうか。本当のところは、今後の千本社長の行動が示す事でしょう。


◆NTTとアッカの連携を招く

千本社長は、イーアクセス≒イーモバイルに利益をもたらす事を目的として今回のアクションを起こしているはずです。もしかしたら株価や配当の点については良い結果になるかもしれませんが(これもまだ解りません、またアッカが上がっても自分が下がれば意味がありません)、アッカとの協力関係ないしはアッカを子分にする計画は今のところ頓挫しました。アッカの経営を掌握させろ、と当初から言っているわけですから、そういう意味では失敗でしょうか。

逆にアッカはNTTグループに接近してしまいました。HSDPAはイーモバイルも提供していますが、なんとドコモから回線を借りることになってしまいます。アッカがドコモから回線を借り、HSDPAをアッカブランドで提供したらどうなるかというと、それは「イーモバイル」とも競合する可能性が高いことになります。

千本社長が起こした騒動の結果、アッカがイーモバイルの客を削る新サービスを始めるということになったわけです。アッカがイーモバイルから回線を借りることも本来あり得た事を考えると、裏目に出ているのではないでしょうか。

アッカ-NTTコム-ウィルコムの話についても同様に、基本的にイーモバイルの商売敵とアッカとの連携を深める結果となりました。KDDIがモバイルWiMAXのサービスを始めたら、このノリだとアッカはモバイルWiMAXのMVNOも申し出るかもしれません。

2.0Ghz帯の行方にもまた影響を与える事になるでしょう。


◆ただし

ただし、千本社長には揺るがない優位な点もあります。例え比率は少ないとはいえ、筆頭株主だということです。旗色は今のところ悪いように見えますが、それでもアッカやNTTコムから見て決して無視できる存在ではないということです。

そして逆に、本来的にそのような均衡状態が存在するために、外部からの介入が効果的な状況と言えるかもしれません。ただし、千本社長の味方をしてくれそうなところは今のところ思いつきませんが。

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