« ウインドウズがオープンソースになるわけではなかった件について | トップページ | 727 エリクソンが世界最小のLTE端末をデモ、対モバイルWiMAXで自信を見せる »

728 ミヨシ電子がW-SIMで「福山通運専用」の端末開発、「わが社フォン」時代の可能性

ちょっと前のニュースですが、書く時間がなくてネタを積んでいたという事でご了解を。

以下のニュースについての記事です。

福山通運ドライバー専用ハンディフォンの導入について
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/02/13/index_01.html


◆「ミヨシ電子」って何?

元記事はW-SIMを用いた業務用専用端末が開発されましたという発表。

ざっとまとめると、以下のようなものです。
・ウィルコムの通信モジュールW-SIMを用いて開発されている。
・ミヨシ電子という会社が開発している。
・福山通運のドライバー専用に開発された端末である(一般向けには売らない)
・結構高機能(音声通話/電子メール/ウェブブラウズ)
・汎用OSを採用し、福山通運独自の業務アプリケーションの開発やカスタマイズが容易
・2008年3月から導入開始
・最終的に二万台が配布される見込み

ミヨシ電子は、アステルに端末を供給していた事のあるメーカーです。ただしアステル向けの端末はミヨシ電子にしては珍しい一般向け商品のようで、基本的に業務用機器を開発する事が多いところのようです。

すっかりウィルコムに必要不可欠になった日本無線もアステルで端末を出していました。ミヨシ電子も、アステルからの復帰組ということになります。

業務用端末だけあって?端末の形状は不思議な形になっています。不思議な形というか、通常の携帯端末ではあり得ない形状をしています。

これは「いわゆるデザイナーが居ない業務用メーカーが開発するとこうなるよねえ」ということも思わせますが、しかしながら「見た目なんて気にせずに実用的な形にしたらこうなるんだぞ、本当に合理的な姿というのはこういうのを言うんだ」という形状かも知れず、むしろ逆の意味で一般人向け端末を開発しているメーカーには作ることの出来ない端末(ノウハウが無い)かもしれません。

通常の音声端末を比較するとあまりに特異な形状とも言えるので、むしろ一般で欲しがる人も居るかもしれませんね。なにしろW-SIMですから、nineとこれを差し替えて使うというようなこともできるわけで。


◆「わが社フォン」の時代

へえ、と思ったのは2万台の専用端末を開発してちゃんと商売になっているところです。もしかしたらミヨシ電子内部では予定外の開発費高騰になっているのかもしれませんが、しかしながら、最初から全く話にならないのならこういう端末は開発されなかったはずです。

スマートフォンをベースに専用ソフトウェアを入れるパターンも考えられますが、それだとどうやっても物体としては業務に特化したものにはなりません。先に書いたようにこの端末の形状は独特です。おそらくかなり乱暴に扱っても大丈夫なようにとか、手袋をしていてもボタンが押せるとかそういうことを考えて作られているはずです。例えば、W-Zero3シリーズをベースにして開発した場合にはどうやってもそのようにはなりません。

企業の情報システムをどこかにシステム会社に発注して「独自の社内システム」を開発する事はごく普通に行われています。しかし、携帯電話そのものを独自開発するというのはなかなか無い事ではないでしょうか(ただしこの端末がどの程度、独自に作りこまれている感じの端末なのかは解らないのですが)。

つまり、社内の業務システムをどうするか考える時に、「通信機能を持った各種業務端末を自由にデザインできるようになった」ということです。今回のニュースでは、携帯電話とハンディターミナルを高度に合体させたいという要求が満たされています。

ウィルコムはアピールがあまり上手くありませんから、W-SIMで専用端末を開発してごにょごにょとしか発表しないようにも思いますけれども、孫社長ならば大々的にこのコンセプトをプレゼンで発表してメディアで話題になっているかもしれません。

以下は、数分での頭の体操。

21世紀のビジネスにはモバイル端末と社内業務システムとのスムーズな連携が必要不可欠です。しかし、従来の携帯端末は御社の業務にとって最適でしょうか?

落としたら壊れる端末、情報流出を抑止できない端末、私的利用を止められない端末、頻発するオペレーションミス、操作が面倒で現場が使うのを嫌がる端末。

W-SIMなら本当に必要な機能だけを持ち、本当に必要な形状、本当に必要なボタンとディスプレイ、最大限に使いやすい端末、業務に100%特化した情報端末の開発が可能です。

これからは「わが社フォン」の時代です。

・・・40点くらい?もっと低い?

|

« ウインドウズがオープンソースになるわけではなかった件について | トップページ | 727 エリクソンが世界最小のLTE端末をデモ、対モバイルWiMAXで自信を見せる »

コメント

なるほど・・・・。ありえますね。

投稿: ハンディ野郎 | 2008/02/26 14:46

なんか、先を越されちゃった感じですねえ↓

郵便局がソフトバンクケータイ5万台を導入
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0802/26/news066.html

「部品の一つ一つ」から、わが社の業務に最適化された「わが社フォン」はいかがでしょう?
と、もっと売り込むべきところでしょう。

しかし、〒株式会社(もと公務員)と民間会社の目の付け所の違い、として比較してみると
とても興味深い事例でないかと思います。


〒はただ単に、価格できめたんでしょうね。あとブランド。

かたや民間はどう業務改善・効率化へ繋げるか、これを徹底して考え抜いていると見えます。


ちなみに福山通運フォンはGPS内臓でしょうか?
あれば、いろいろな利用が可能な気もします。
いまどこサービスとか、W-VPN(PHS内線)とか。

投稿: TT | 2008/02/27 22:30

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 728 ミヨシ電子がW-SIMで「福山通運専用」の端末開発、「わが社フォン」時代の可能性:

« ウインドウズがオープンソースになるわけではなかった件について | トップページ | 727 エリクソンが世界最小のLTE端末をデモ、対モバイルWiMAXで自信を見せる »