« 725 ネクスト争奪戦:2.0Ghz帯で候補になる通信方式が決定、千本社長がLTE(TDD)を提案している件 | トップページ | 723 イーモバイルの音声開始発表での千本社長の面白い発言 »

724 2.0Ghz帯争奪戦:もしイーモバイルがLTE(TDD)で立候補すると、千本社長と孫社長の全面対決に発展する可能性

立て続けの更新ですみません。

また忙しくなって更新が止まる前に書いておきたいことと、誰も書いていないうちに書いておこうと思うので投稿します。

ネクスト争奪戦:2.0Ghz帯で候補になる通信方式が決定、千本社長がLTE(TDD)を提案している件
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/02/725_20ghzltetdd_1103.html
の続きっぽい記事。


◆2.0Ghz帯で千本社長はLTE(TDD)を候補に出した

前回の記事で書いたとおり、次に割り当てられる2.0Ghz帯で、「どんな技術方式を使いたいですか?」という意見募集を国が行っていて、それが終わりました。そこにはなんと、TDDモードのLTE(Super3G/3.9世代)も提案されており、しかも提案主は「イーアクセス≒イーモバイル」つまり千本社長によるものでした。

これはどういうことでしょう。

千本社長は「2.0Ghz帯の15Mhz幅でLTE(TDD)をサービスインするつもりである」という可能性があるということではないでしょうか?(少なくとは今のところ)

もしそのとおりなら、私には意外な展開です。私には1.7Ghzに専念するほうが正しいように思えるからです。

ただし(以前にも書いたとおり)、1.7Ghz帯でのサービスがもう大変な事になっていて「リセット」のチャンスを欲しているのであれば、2.0Ghz帯を獲得して状況をひっくり返したいと考えているのかもしれません。

ともかく、獲得した結果としてイーモバイルに良い結果をもたらすかどうかはともかく、競合他社にとってはこの動きは脅威となります。平たく言えば、「イーモバイルが3.9世代のサービスインを狙っている」かもしれないことがこれで露見したからです。

この動きが実はイーモバイルとソフトバンクが手を組んでの動きでは無い限りは(もしそうなら今度は別の話になります)、孫社長にとってはこれは困ったことになります。ソフトバンクを不利にするからです。

イーモバイルの音声プランは思いっきりソフトバンクにぶつけてきたものでした。おそらくこれから両社は激しい戦いをはじめる事になるでしょう。

さらに今後は2.0Ghz帯でも衝突をする可能性がでてきました。孫社長、帯域をライバルにただでは渡すわけが無いからです。


◆筋の通らないところ/割り当てられても困る事

イーモバイルに割り当てるには、一つ問題があります。別のサービスとも思えるモバイルWiMAXならともかく、イーモバイルが提供中のW-CDMA/HSDPAとLTEは明らかに一体となっています。つまり「単なる追加割り当て」と見なす事が出来ます。

イーモバイルの加入者数は、追加割り当ての基準(周波数あたりの加入者数)をまだ全く満たしていません。もしイーモバイルが追加割り当ての条件を満たしているのならば、今すぐにでも1.7Ghz帯の残りを下さいと言いたいところでしょうが、それにはまだ程遠い状態です。帯域大食らいなサービスをしているので、帯域が足らずに困っているようですが、追加割り当てはまだまだ遠い状態です。

しかも、1.7Ghz帯の余っている帯域(ソフトバンクが返上したものと、東京・名古屋・大阪帯域の余り)は事実上イーモバイルのためにリザーブされている状態です。わざわざ他の帯域をあげなくてもあっちを残してあるだろう、と言われてしまいます。

この点は必ず他陣営からのツッコミを浴びる事になります。孫社長がイーモバイルと組んでいない場合には、孫社長の高い攻撃力が千本社長に向けられる事になります。しかも今回は、孫社長の攻撃に本物の大義(都合のいい話ではなく)が存在するかもしれない状況になります。

また、あれだけ「本業と分離」と言われて苦しい思いをしたKDDI/AUが、2.0Ghz帯を何ら制限なしで使えるようにすることを許すとは思えません。2.5Ghz帯と同じような厳しい制限をしなさい、と言い出すはずです。

ウィルコムは孫社長にも千本社長にも散々苛められましたから、どちらにしても良い事を言うはずがありません。

1.7Ghz帯と明らかに一体性のないサービスにするようにして獲得に手を挙げた場合には(資本関係や方式を全然違うものにするなど)、イーアクセス自身にとって二重投資になり無駄な重荷になります。手を挙げる意味が良くわからなくなってきます。

一方で孫社長側では獲得自体に面倒な事情も考えられます。2,5Ghz帯での場外乱闘で話題になったように、ソフトバンクへ割り当て済み2.0Ghz帯と今回の帯域が近くて干渉しやすい「らしい」事(どの程度本当かはともかく)。そもそも15Mhz幅しかないこと。2.0Ghz帯をソフトバンクを取ると、3.5Ghz帯や700/900Mhz帯やその他での帯域獲得に障害になることも考えられます。
しかし、ソフトバンクは3.5Ghz帯を貰っても上手く使えなさそうですし(電波の扱いが難しいため)、低い周波数の帯域を持っていないソフトバンクは700/900Mhz帯では有利でしょう。しかもイーモバイルと違って、ユーザは沢山います。

イーモバイルに獲得をさせないために自ら2.0Ghz帯の獲得に乗り出したり、他陣営(新規参入など)の獲得を手助けしたり、決定を先送りさせることはあるかもしれません。これから音声で激しく競合しそうな競争相手ですし、イーモバイルが倒れた場合にどうなるかを考えると、イーモバイルの帯域とユーザと設備がそのままソフトバンクグループの手中に収まる可能性もありますから。

もはや「ソフトバンクはどうしても干渉するから使えません」と言っている場合ではなくて、なんとかソフトバンクが使える方法を考えて対抗可能な状態に準備しなければならないのかもしれません。あるいは「干渉するから絶対使えません」発言が以後の獲得競争でソフトバンクの足を引っ張らないことをソフトバンクは願うべきかもしれません。

孫社長ですからどんな作戦に出るやらです。そもそも予想を裏切ってすでにイーモバイルと水面下で手を組んでいたりするのかもしれませんが。

私なりに数分間奇策がないかを考えてみまして(頭の体操)、「ディズニーをソフトバンクの支援の元に新規参入させて帯域を取らせる(陣営にはアッカも混ぜて獲得を超磐石に)」という超奇手を考えてみましたが(ネタとしては面白いはずですが)、完全にアホの子の思いつきのようです。失礼しました。


◆2.0Ghz帯

これまでは(私には)なんとなく2.0Ghz帯はもやっとした印象がありました。どう使うべきか、そもそもどの陣営が何を考えて獲得に立候補するのか、そしてどういう結果をもたらすのか。

しかし、イーモバイルがLTE(TDD)で手を挙げるつもりならば、イーモバイルを話題の中心にして相当騒々しい事になるかもしれません。もしかすると2.5Ghzを上回る大騒動に発展するかもしれません。

|

« 725 ネクスト争奪戦:2.0Ghz帯で候補になる通信方式が決定、千本社長がLTE(TDD)を提案している件 | トップページ | 723 イーモバイルの音声開始発表での千本社長の面白い発言 »

コメント

いつも読ませていただいてます。
素人目に見て、出来レースだった2.5Gより面白くなりそうですね。
総務省の役人は頭が痛いのかもしれませんが(^^;

投稿: | 2008/02/27 00:45

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41683/40275324

この記事へのトラックバック一覧です: 724 2.0Ghz帯争奪戦:もしイーモバイルがLTE(TDD)で立候補すると、千本社長と孫社長の全面対決に発展する可能性:

« 725 ネクスト争奪戦:2.0Ghz帯で候補になる通信方式が決定、千本社長がLTE(TDD)を提案している件 | トップページ | 723 イーモバイルの音声開始発表での千本社長の面白い発言 »