722 ドコモのiモード利用料が100円値上げ、が「家族特定財源」である説
ドコモの「値上げ」と「値下げ」についての記事です。
◆ドコモ、iモード利用料を月額100円値上げ
ドコモのiモード利用料はこれまで210円だったそうですが、これが315円になるそうです。税別で100円の値上げとなります。
ドコモ様の値上げについての発表のページ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/080227_00.html
値上げの理由は以下のようにあります。
iメニューなどでの各種サービス・コンテンツのご紹介やご利用料金案内など無料で閲覧いただけるページの充実による利便性向上、迷惑メール対策などの安心・安全のための機能強化、さらに映像や音楽など大容量のデータを扱うサービスの普及に伴う通信データ量の増加に対応した設備増強など、サービス提供コストが増加しております。
どうにも説得力がありませんね。むしろ説明が無い方が説得力があるような気すらするかもしれません。
私は音声しか使わぬという人以外は、通常はiモードを利用しているはずですから、「実質ほぼ全員が値上げ」という感じになります。
◆これで携帯三社の「隠れ基本料金」の値段が揃った?(ウィルコム以外)
私は音声しか使わぬという一部の人以外は結局払うこの料金ですが、これで各社が料金横並びになったはずです。
・ドコモ 210円→315円
・AU 315円
・ソフトバンク 315円
・イーモバイル 315円
・ウィルコム 0円
ドコモが値上げした!と言いたい人も多いと思うのですが、実のところ携帯他社と同じ料金になっただけでもあります。ドコモが値上げした!というより、他社では前から高かった!ともいえます。
これでドコモは「解り難いところで取る料金」について他社よりも100円不利だった点を解消する事になりました。
一方でウィルコムは最初から「そのような料金の概念自体が無い」ので無料です。実は315円が「見えないところで」得だということです。ウィルコムも315円を設定したくなるかもしれない状況です。
もっとも、しょうもない「オプション料金一式」が「綺麗さっぱりに」存在しなければ、さすがに違いを認める人も多くなるでしょうから「ウィルコムは本当に2900円で済むからすごい」という点はアピールできるやもしれません。
ウィルコムは「白い犬」の人形だけではなく、「キャメロンディアスの人形」を作って、画面中に鬼のように0円0円と表示させまくってCMをしてみてはどうでしょうか。実際、「0円」ですから。ただし、その後に「総務省の人形」も必要になるかもしれませんが。
※割と前、ソフトバンクがCMで調子に乗って0円0円と連呼しまくって総務省に怒られ、その料金プランごと廃止になったという事件がありました
◆こちらはドコモの値下げのニュースですが・・・
定額にするというニュースが最近良くありますが、AUに続いてドコモも「家族間定額」を開始することになったそうです。
ケータイ消耗戦加速 NTTドコモも家族間を無料化
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080227/biz0802271951016-n1.htm
解り難いところを値上げして、わかりやすいところを値下げした事になります。
また、上記の記事に以下のようにあります。
NTTドコモは27日、家族間同士の通話料金を4月1日から24時間無料にすると発表した。KDDI(au)が先週発表した同種の料金プランに対抗したものだが、これにより年間800億円の減収を見込む。
800億円だそうです。
ここで、面白い計算を披露しましょう。本当は5300万人ですが、音声だけの人の分を減らすことと計算が面倒なので四捨五入。
100円(iモード値上げ分)×12ヶ月×5000万人=600億円
家族間定額の減収分と金額が似ています。もしかすると「家族間定額をiモードで帳尻」なのかもしれません。なんということか。
ドコモは綱渡りの経営をしているわけではありませんから、ここまでして帳尻を合わせる必要があるのかという気もします。値下げをする言い訳を作らないと値下げすら出来ないようにも見えますし、それがなんともドコモらしくも見えます。ドコモにはホワイトプランのようなものは期待できそうにありません(もちろん、良い意味でも、悪い意味でも)。
◆家族特定財源
予想のとおりなら、ドコモのほぼ全員から集めたお金が新サービスの利用者に移動する事になります。
ドコモ利用者の方は値上がりした「315円」を見たら、「俺の100円が家族特定財源に取られた!」とか思いましょう。値上げを決めた奴のことは「家族族」と呼びましょう。
という下らないネタを頭に入れた上でドコモの値上げの理由説明をもう一度見ると・・
iメニューなどでの各種サービス・コンテンツのご紹介やご利用料金案内など無料で閲覧いただけるページの充実による利便性向上、迷惑メール対策などの安心・安全のための機能強化、さらに映像や音楽など大容量のデータを扱うサービスの普及に伴う通信データ量の増加に対応した設備増強など、サービス提供コストが増加しております。
なんと「道路を作る屁理屈」にとても似ているようにも見えてきます。
まさしくこれは家族特定財源です。
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コメント
ドコモi-mode値上げで他社と同じだけど、留守番電話サービスは他社は無料なのにドコモだけ315円/月。i-mode他社と同じ料金にするならば、留守電も無料にするべきだなぁ
投稿: ん | 2008/03/03 21:01