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2008年1月の36件の記事

746 アッカ、千本社長の要求を撥ね付ける / 「アッカの敵の敵」はアッカの味方

続きの記事を書いているところだったので、すこし執筆が遅くなり案した。

アッカとイーアクセス≒イーモバイルの騒動の続きです。


◆アッカ、千本社長の要求を拒否

以前から記事で取り上げておりましたが、イーアクセス≒イーモバイルの千本社長が、アッカの経営陣の交代(社長やめろ)を突然要求したという騒動がありました。

今度は千本社長が「アッカ社長の退任」を要求
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/759_b752.html

その後、千本社長はアッカの株価下落や経営陣の批判に始まり、一時期は協業や経営統合の可能性や買収する可能性などについて発言したのですが、他の株主の反発が大きかったのか、それらを撤回するようなことがありました。

訂正だらけですがさて本音は?
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/752_a1fe.html

そしてとうとう、アッカ側からのリアクションが出てきました。アッカの経営陣の回答は「提案の拒否」で、なおかつ千本社長への逆ツッコミでした。


◆株主名簿閲覧請求を拒否

まず1月23日に、「株主名簿閲覧請求」が拒否されていました。

名簿閲覧請求を拒否 アッカがイー・アクセスに対抗
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080128/biz0801282134020-n1.htm

これは、千本社長が理由をつけて「アッカの株主の名簿を見せなさい」と要求していたものが拒否されたというものです。表向きの要求の理由は「株主の利害に直結する重大事項を早期に全株主に知らせることが株主の共通の利益になる」というものでしたが、当然ながらこれは表向きの理由です。

このような要求をした本当の理由は千本社長がそれぞれの株主に連絡を取って(千本社長の要求を通すための)委任状を獲得するためのはずです。

大株主については名簿を貰ってくるまでも無く連絡先は簡単にわかりますが、アッカの株の株の多くは一般に取引されている株で誰がどれだけ持っているやらわからないのです。そこで、株主名簿があれば千本社長から株主全てに連絡が出来ますが(変なたとえですがダイレクトメールみたいなものですね)、そうではない場合には株主への呼びかけを行って応答があるのを待つということをしなければなりません。

アッカは「業務が実質的に競争関係にある」という理由で名簿の提供を拒否をしました。千本社長もこの理由は違法ではないので仕方が無いと引き下がっています。

逆に言えば大株主との話し合いはとっくに行われているはずですが、今のところ千本社長に大株主が賛同意見を出したという発表はありません。


◆「提案には中身が無い」と提案を拒否

さらに1月29日に、アッカは提案に対して拒否の姿勢を示します。

アッカ、イー・アクセスの提案に「反対」 対立決定的に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/29/news108.html

その理由は「企業価値向上の実現に向けた具体的方策が示されていない」というものでした。そして、アッカ自身によって今後の事業計画が発表されています。

(1)ADSL事業の拡張として公衆無線LAN網の展開を検討する、(2)WiMAXとHSDPAはMVNO(仮想移動体通信事業者)方式で展開する、(3)ADSLは個人向け低価格サービスの積極販売、光は法人向けの強化などで事業の維持・強化を図る

そして、この件に関する騒動はしばらく続きそうです。

詳細は2月14日予定の2007年12月期決算の発表と合わせて説明するとしている。


◆拒否の理由

それぞれの拒否の理由は、「業務が実質的に競争関係にある」「企業価値向上の実現に向けた具体的方策が示されていない」というものです。

以前の記事でも書きましたが、株価に不満があるだけなのなら他の方法だってあるはずで、今回のような行動は失敗した場合のイーアクセスへのダメージが大きいわけです。つまり、目標はそもそもが「アッカ占領」で、株価下落はむしろ「チャンス」だったのではないかとも考えられます。

再度書きますが、千本社長は株式の多数を持っているわけではありませんから、ですから、他の株主の同意を得なければ目的を達する事は出来ません。

アッカを手に入れるためには、まずは現経営陣に退場してもらわねばなりません。現経営陣が良い仕事をしているのであれば経営陣を交代させる理由はありません。そこでまず、現経営陣は駄目であるということを主張しなければなりません。ですからこれからも、アッカ経営陣への悪口が続く事になるかもしれません。「実現可能で具体的な代替案を示さずに」単に悪口を言うだけならば簡単なことですし。

私も株主だ、だから仲間だ、株価が下がっていてみんなが損をしている、私なら上手くやれる、仲間なんだから賛同してくれ、というわけです。

しかし、別の可能性があります。千本社長はアッカの株主である前に「イーアクセスのボス」です。そしてアッカの株主である立場よりも、確実に「イーアクセスのボス」である事の方が重要です。ですから、「アッカの株主の利益」よりも「イーアクセスの利益」の方を優先させることはむしろ自然です。

アッカの「業務が実質的に競争関係にある」というのは、つまり「お前はイーアクセスのボスの立場でものを言っているだろうが」と言うツッコミです。

また「企業価値向上の実現に向けた具体的方策が示されていない」というのは、最初からアッカを良くする事を目的に考えていない(目的は悪口そのもの)から提案の中身だって空っぽじゃないかということです。

しかしだからといって千本社長が素晴らしい提案をしても微妙です。現経営陣が「良い提案ありがとう、それ参考にします。ありがとうね。」と言ってしまえばそれで終わってしまうからです。実際、アッカは「イー・アクセスから事業面で具体的な提案があれば検討する」と言っています。これではアッカを乗っ取る事が出来ません。


◆敵の敵はアッカの味方

もしこの件が頓挫するか泥沼化するとイーアクセス≒イーモバイルは大きなダメージを負います。ですから、イーアクセスの敵にとってこれは千載一遇のチャンスになっている可能性があります。

ですから、アッカは「敵の敵」の協力を得ることができる可能性があります。

例えば携帯関係の話題で言うと、NTTとイーアクセス≒イーモバイルはこれまで仲良くしていたとは思えません。ウィルコムとも険悪です。孫社長からすると千本社長が転ぶと会社が丸ごとが手に入るかもしれません。「敵の敵」の候補は沢山あることでしょう。

特に泥沼化した場合には、イーアクセスは長期間に渡る消耗戦を強いられる可能性もあります。「敵の敵」からすると願っても無い展開かもしれません。

2月14日に発表されるアッカ自身の発表による事業計画が発表されるようですが、まずはこの内容にイーアクセスが付け入る隙がなければ、「別に現経営陣は交代する必要など無い」とか、「イーアクセスとの提携に利益は無い」ということになるかもしれません。もしそうなったとしてまだ騒動は終わらないかもしれませんが、流れは転換するはずです。「敵の敵」はまずこれに協力できます。

一方で千本社長は、おそらく2月14日の発表内容が「どんな内容であろうとも」文句をつけるでしょう。また、どちらにせよ筆頭株主がイーアクセスであることには違いありません。

この対決が続いたまま、両社ともに立候補で2.0Ghz帯争奪戦に入ってしまったらそれは変な事になりそうですね。前回どころではない場外乱闘が見られるかもしれません。また少なくとも、「現在の対立状況が続く限りは2.0Ghz帯争奪戦でアッカとイーモバイルが連合を組む可能性はゼロ」とも言えます。この構図を誰かが喜んでいる気もしますね。

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747 さらに続き:モバイルWiMAXを嫌っている/避けている陣営(3)

さらに続きを書きます。

748 さらに続き:モバイルWiMAXを嫌っている/避けている陣営(2)
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/748_wimax2_dbb2.html

立て続けの投稿となりましたが、インテルから、クアルコムから中国まで説明したので、まとめっぽいものを作ってみたいと思います。読んでいない方は、まずはこれまでの記事をお読みください(あるいはずっと遡って前々の記事から)


◆まとめてみる

これまで書いたものをなんとなくまとめてみたいと思います。一応書いてみると「モバイル」WiMAXの話です。また間違いはご容赦ください。どうせどこか違っていますので(コラ)。

アメリカ
・インテル:総本山、でも半導体屋なので他陣営と本質的に利害関係の性質が異なり、また無線通信関係に疎いようである。
・モトローラ:WiMAXに初期から関わっているが、モバイルWiMAXについては少し態度が慎重かもしれない。しかし、基本的にWiMAX一派の重鎮。
・スプリント(Sprint Nextel):モバイルWiMAXを大々的に全力サービスインする予定だったが、それどころでない経営状態になっているピンチの電話会社、モバイルWiMAXは相次ぐ計画縮小延期、とうとう撤退すら囁かれる。
・ベライゾン:スプリントと同じくCDMA2000陣営だったが、LTEに寝返ってしまい各方面に衝撃。
・クアルコム:WiMAX大嫌いの通信業界のゴッド、技術力世界一を自負。独自の次世代技術を開発しているが採用してくれるところは見つかっていない。IEEE802.20でモバイルWiMAX陣営に嫌がらせをされ、各種メディアでクアルコムの悪口を流されまくりで、もうカンカン。

欧州
・ノキア:一応はWiMAX一味だが、モバイルWiMAXは「3Gの補完」と言っている始末。LTE一味でもある。
・エリクソン:WiMAXは評価しておらずHSPA(3.5世代)の方がまだ良いとか言っている。GSM本部で、LTE一味。

韓国
・サムスン:国策のWiBroで散々大騒ぎしたが、現在のところ「世界初のサービスイン失敗例」。モバイルWiMAXに関して一番騒々しい陣営。

中国
・政府自体がモバイルWiMAXを排除しようとしている。理由は独自技術の保護(TD-SCDMA)と、どうやらモバイルWiMAXは技術として評価に値しない技術と判断しているためと思われる。技術的理由の普及ではないならば、政治的な理由か何かであり、それならばアメリカの都合に合せる理由が無い。モバイルWiMAX自体が怪しくなって来た現状においては、この方針を覆すことはなおさら難しい。

台湾
・国策でサービスイン準備中、通信機器/デバイスの国際的量産拠点ゆえ、普及を見越しての皮算用(モバイルWiMAXが普及したら台湾で量産)かと思われる。モバイルWiMAXの売り文句がインチキだった場合には国を挙げて被害者。

日本
・KDDI:「3Gの補完である」「携帯とは別カテゴリである」とモバイルWiMAXには慎重な態度を崩さない。ただし調子のいいことを言って計画が倒れそうなスプリントと違い、サービスイン計画も慎重で現実的。ただし、次世代技術への態度は未定で、モバイルWiMAXを放棄してLTEに専念するかもしれない。
・ドコモ:LTE陣営の巨人の一人。モバイルWiMAXへの態度は明言していませんが、2.5Ghz帯争奪戦で完全無視をやらかしたので、モバイルWiMAXをどのように考えているかは想像はつきそうです。
・おまけ:IEEE802.20の京セラと三洋が実証されている技術を基にしてモバイルWiMAXの競合技術を開発。モバイルWiMAXよりもモビリティに優れており、実証された技術による高度なマイクロセル運用が考慮されている。

クアルコムの方が文句を言う時には、サムスンとモトローラが名指しでの批判だったり、あるいはサムスンだけ名指しでの批判だったりするらしいですが、まあそうなるのかもしれません。クアルコムから見て何処が悪質な馬鹿に見えるかということを考えると。


◆さて、ここで改めて

さてここで改めて世界全体の情勢とされているものを、

・ちょっと前まではモバイルWiMAXへの期待のバブルが凄かったが、どうもバブルは終わりつつある。アメリカの雑誌の「今年のガッカリ大賞」にランクインしたりしている。
・アメリカ:景気の良い計画をぶち上げていたスプリントだったが、計画はどんどん縮小・延期して小さくなり、とうとう撤退を検討しているという噂すら出る始末。
・韓国:大騒ぎしていているものの、結局成功している状態とはいえない状態。
・欧州:様子見に移行。
・中国:モバイルWiMAXは嫌い
・台湾:国策でこれからサービスイン
・日本:KDDIがこれからサービスインするが、どうも慎重。

そりゃそうなるという感じでもあります。また、無駄に騒がしいモバイルWiMAXと、静かに接近してくるLTEの巨大な影の差もまたなんともいえません。

さて、これでもまだ「急がないと日本はモバイルWiMAXで取り残される」とか言いますか?>そういう主張をなさっていた方

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748 さらに続き:モバイルWiMAXを嫌っている/避けている陣営(2)

それでは前回の記事の続きです。

749 続き:モバイルWiMAXを嫌っている/避けている陣営
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/749_wimax_f209.html

クアルコムについての説明をしましたので、残りに取り掛かりたいと思います。


◆エリクソン

エリクソン(Ericsson)というとソニーエリクソン、いわゆるソニエリしか思い浮かばない人も居ると思うのですが、エリクソンはスウェーデンの巨大通信会社で、携帯方面では世界屈指の巨人メーカです。ソニエリはエリクソンの端末部門だったものです。

ノーベル賞とかABBAとか寒いとかエロいとかそんな感じのスウェーデンですが、エリクソンはスウェーデンを代表する企業です。エリクソンはGSMの本部のようなところであり、W-CDMA陣営の主要メンバーであり、LTEに関わっています。

エリクソンはモバイルWiMAXについては厳しい評価をしています。

エリクソン首脳、これからのモバイルブロードバンドを語る
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/36233.html

HSPA(つまり3.5/3.7世代)の方が良くないでしょうか?と言っています。せいぜいのところHSPAと同じ程度のものをこれから展開してどうするんだと言っています。LTEなどの他の次世代技術との比較ではなくて、現行技術の方が良くないですかと言っているわけです。文面は穏やかですが、その主張はクアルコムと同じくしており結構な評価です。
また「モバイルWiMAXはせいぜいが3Gの補完程度の存在だろう」ということも言っていて、これはこれまでに他で何回も出てきた指摘とまあ一致するわけです。

上記は割と最近の記事なのですが、モバイルWiMAXバブルな時期からエリクソンは「モバイルWiMAXは技術的ポテンシャルが無い」というような事を言っています。

また、エリクソンですが、以前KDDIについての記事に書いた時にも出てきています。

766 エリクソン曰く、「KDDIもLTE陣営に来ませんか?」
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/766_kddilte_9aab.html
765 迷子のCDMA2000陣営(含むKDDI/au)
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/765_cdma2000kdd_339e.html

上記の記事の元記事でも、「KDDIはUMBもモバイルWiMAXもやめてLTEに来ませんか?」というエリクソンの主張があります。


◆中国政府

モバイルWiMAXはITU(世界中の電話関係者の集まりみたいなところ)で3G規格として承認されているのですが、承認するかどうかを決める際に、中国政府が思いっきり反対しています。

ちなみに、2.5Ghzから2.0Ghzに移動しろ論争があった時に、ウィルコム側が「前回の2.0Ghzの割り当てでは3G規格しか駄目だといって候補になれなかった、モバイルWiMAXは3G規格なんだからソフトバンクさんこそ2.0Ghzに移動してはどうですか」とやり返したことがありましたが、これはモバイルWiMAXが「一応」は3G規格だということを使った嫌味でした。

ちなみに、同じく3G規格として認められているものは以下です。

・CDMA2000
・W-CDMA
・TD-SCDMA
・モバイルWiMAX

CDMA2000はクアルコム規格あるいは米国規格の3Gとでも言えるもので、W-CDMAは日欧規格の3Gとでも言えるものです。この二つについては説明を省略します。

TD-SCDMAというのは、中国政府などが国策で開発した第三の第三世代技術です。まだサービスインはしておらず、現在サービスインを控えている状態です。

モバイルWiMAXは最後に第三世代として認められています。

中国が反対した理由としてよく言われているのは、TD-SCDMAのライバル技術だから潰したかったのだろうという観測です。モバイルWiMAXにはアメリカの色がありますから、米中対決のような風にも言われていました。

中国政府の主張した反対理由は、モバイルWiMAXが技術的に未熟であるために標準として認めるに値しないというものだったようで、主張内容については実のところ他の批判勢力と同じものだったようです。また、アメリカは別として他国についてもモバイルWiMAXを良い技術であるとして歓迎したかというとちょっと微妙な空気ではあったようです。

中国政府は実質上モバイルWiMAXが中国大陸には入って来れないようにすると見られています。一方でTD-SCDMAはもうすぐサービスインが迫っている状態です。TD-SCDMAも技術としては厳しいのではないかと思う点がありますし、ましてやLTEの足音が聞こえている状況です(これはモバイルWiMAXも同様ですが)。

モバイルWiMAXを政治的に嫌っており、なおかつ技術的に微妙であり、その上、世界的に普及するかどうかについても怪しくなってきているというのが、中国から見たモバイルWiMAXの状況かなと思います。

欧州もモバイルWiMAXについて様子見の状態ですから、結局は中国のこの姿勢は最初から最後まで正解となる可能性もあります。


◆その他

その他についても少し書いておきます。

ウィルコムですが、ウィルコムもモバイルWiMAXについてどうやら検討を行った事があったようですが、にもかかわらずわざわざ大変な独自技術の道を選んでいます。これは駄目だと判断したのでしょう。

ドコモですが、皆さんご存知のとおり、2.5Ghz帯割り当てにおいては何ら帯域に対する執着心を見せませんでした。存在感ゼロでした。存在感が薄かったアッカの陰にすらすっかり隠れるようなステルス並みの存在感の無さでした。

ドコモがモバイルWiMAXには良いところがあると思っているならばこのリアクションは(通常の理解では)あり得ないわけでして、ドコモも消極的に「モバイルWiMAXは評価に値しない」と表明したようなものということでしょう。


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また長くなったので、続きは(恐らく)次の記事で。

(続く)

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749 続き:モバイルWiMAXを嫌っている/避けている陣営

前回の記事(以下)の続きです。

750 読めばわかる(はず)「WiMAX陣営の代表四社」
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/750_wimax_6ea6.html

前回は、WiMAXの代表的な四社について書きました。予告どおり次は「(モバイル)WiMAXを嫌いな陣営」について書きたいと思います。


◆まず一覧

まず、記事に書こうと思っているものを先に列挙したいと思います。

・クアルコム
・エリクソン
・中国政府

他にも、モバイルWiMAXから距離を取っている陣営についても書きたいと思います。


◆クアルコム技術帝国

クアルコムは通信キャリアではありません。また、クアルコムは端末を作ったり基地局を作ったりしません。技術開発を行ってクアルコムの技術を利用する端末やキャリアのためのお膳立てをし、他陣営に対しては特許料を要求することで君臨しています。

クアルコムは多数の通信技術の特許の要所を押さえています。とりあえず第三世代(CDMA)については事実上クアルコムの完全制圧下にあります。

かつて、第三世代携帯が世界に登場しようとしたとき、クアルコムが開発をしようとしたCDMA2000と、世界中のいわば古参キャリアの多くが束になって開発しようとしたW-CDMAがありました。世界中の古参が結集した陣営に新参者のクアルコムが勝てるわけが無いとか、クアルコムの特許は突破できるだろうという見方もあったようですが、結局のところW-CDMA陣営もクアルコムの特許の影響範囲から逃れる事は出来ませんでした。

(日本での)第三世代の序盤の戦いではCDMA2000の圧勝となります。日本ではAU大躍進とFOMAの悲惨な状況が「技術の差」でした。AUの躍進はクアルコムの「力の証明」でもありました。

第三世代の技術が枯れて安定してきた最近ではW-CDMA陣営の方が勢いを増してきていますが、しかしながらW-CDMAだろうと結局はクアルコムの特許から逃れられない点は変わりありません。クアルコム様への支払いは続きます。また、第4世代や3.9世代の技術についてもクアルコムは数々の重要な特許を押さえていると見られます。


◆クアルコムとモバイルWiMAX陣営との軋轢

クアルコムは事あるごとに公然とモバイルWiMAXの技術的問題を指摘しつづけています。その事に関連して以前記事にしています。

781 モバイルWiMaxは筋が悪いらしい、改良予定だそうだが・・
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2007/10/871_wimax_f28b.html

モバイルWiMAXは世間では持ち上げられていようとも、その実態は駄目技術であり採用してはいけない。というわけです。そして、モバイルWiMax陣営からの明確な反論は無く、インテル自体が「3G携帯の補完用に使ってください」(単独では使えないことを認めているような形)と言っている始末です。

モバイルWiMAXには改良版が出る予定があるから大丈夫だ、だからクアルコムの批判は不当だという意見もあるのですが、現在存在しない、あるいは当面存在しないものを前提にすれば何でも言えるともいえます。

また、クアルコムとモバイルWiMAXの間にはそもそも揉め事があります。

まず最初に、モヤっとしたものをモヤっとした感じで書きます。

モバイルWiMAXに対して熱狂的な主張で、なぜか同時にクアルコムに対しての強い不満も主張されている状況を見かけたりしませんでしょうか。つまり、まるでクアルコムが悪い事をして稼いでいるかのような言いようで、モバイルWiMAXはその悪事を無くす救世主、というような主張です。このパターンの主張がなぜかあちこちで目立ちます。

この変な空気はクアルコムにとっては穏やかな事ではなかったことでしょう。

ちなみに、2.5Ghz帯の騒動で、次世代PHS/ウィルコムに対してこの種の変な意見が散見されたような気がしますので、解りにくければそれでご理解ください。

モヤっとしたものを片付けたので次に行きます。


◆802.20委員会

次に、IEEEの委員会でのトラブルがあります。

WiMAXは「IEEE802.16委員会」というところで取り扱われています。これは簡単に言うと「固定」の高速通信の委員会だと思ってよいでしょう(ちなみに「IEEE802.11」は無線LANの委員会です)。IEEE802.16はつまりモバイル用の規格の話し合いをする場所では無かったのですが、話が膨張した挙句にモバイル用の規格を決めてしまう事になります(モバイルWiMAX:IEEE802.16e)。

本来、モバイル用の技術を決めるところは別にあって、「IEEE802.20委員会」というところが該当します。ここでは、「クアルコム(とクアルコムが買収したフラリオン)の次世代技術」と「京セラ(とアレイコム)のiBurst」が取り扱われていて規格として決まることになっていました。ところが、802.20委員会に、802.16委員会関係者からの嫌がらせが行われて委員会の作業が止まってしまうという事態が発生します。

802.16委員会関係者が802.20委員会に入り込み、進行を止めたり混乱させるようなことをしたり、クアルコムによる独裁的な運営が続いていて不公正であると騒いだりすることがありました。そして802.20委員会は「活動の一時停止」状態になります。これは「前例の無い」ことで、異例な事態でした。

これが前例の無い非常識な妨害による結果なのか、クアルコムが前例の無い非常識な運営をした結果なのかについてそれぞれが言い合う形となりました。またその頃は、世界はモバイルWiMAXバブルの最中で、802.16eは注目される一方、802.20委員会は限定された勢力だけが残っているような状況でした(騒動になるまでは)。

この件についての各種記事は「だれから情報ソースを得たか」あるいはもしかすると「誰のために記事を書いているか」で内容が偏っているのでニュースの引用は迂闊に出来ません。そこで、今回は「クアルコムについて書いている」わけですから、クアルコム自身の発表から引用する事にしましょう。

クアルコム日本の発表(PDF注意)
http://www.qualcomm.co.jp/media/pdf/WEB_Vol_19_Jan2007.pdf

IEEE802.20の動向

2006年11月に、一時中断していたIEEE802.20技術の標準化作業が再開されました。この会合においては802.16eにてWiMAXを推進しているグループが多数のメンバーを派遣し、標準化作業を遅延させる行動を取っています。しかし、現時点では作業は順調に進み始め、今後の活動方針の提示が待たれています。

とりあえずこれは「クアルコムが怒っていた」ことは解っていただけだのでは無いでしょうか。また、こういう記事もありまして、

クアルコム山田社長、WiMAX陣営を「彼らはギャンブルに出ている」と批判
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2006/09/06/664415-000.html

一方、説明会に同席したクアルコム・ジャパン代表取締役社長の山田純氏は、WiMAXに賛意を示している韓国サムスン電子社、米モトローラ社などを「携帯電話におけるインフラビジネスに脱落した人々」と酷評。技術的な観点よりも、ビジネススタイルを優先した(先行投資による市場支配を狙った)一種のギャンブルであるとした。また、WiMAX陣営のリーダーシップを取っているインテルに関しては、「インテルは『WiMAXはCentrinoのようなプラットフォームとして、ラップトップに標準搭載される』『インフラさえ整えば、端末は自然に普及する』という理解を与えているが、これは疑問」とした。ラップトップに内蔵する通信機能に関しては「(IEEE 802.20にこだわらず)現在の3G対応モデムがよりリーズナブルな価格で、標準搭載されればいいというスタンス」と話す。

これも完全に怒っております。

もともと当時の世間の空気は、モバイルWiMAXバブルが全力稼動中で、802.20は風前の灯だとか言われたりすらしていましたから、劣勢の陣営にここまでする必要があったのかどうか。劣勢ゆえか自信からかクアルコムは、モバイルWiMAXは平均点以下どころか及第点未満の技術で、一方で802.20は優れた技術だと主張しているので、これが気にいらなかったのかもしれませんが。

とりあえずクアルコムがモバイルWiMAXにとても冷たい理由(経緯)はおわかりいただけたでしょうか?

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長くなりすぎたので続きは(おそらく)次の記事で。

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750 読めばわかる(はず)「WiMAX陣営の代表四社」

モバイルWiMAXの陣営そのものについての説明を意外と書き忘れていたなと思いまして、記事にしてみる次第です。

たいしたことは書いていない(あるいはたいしたことは書けない)と思いますが、パッと読めば最低限解るくらいにはなるかなと思います。


◆「WiMAX四社」とその温度差

WiMAX陣営というと、次の四社が代表的なところだとされる気がします。

・インテル(Intel)
・サムスン(Samsung)
・モトローラ(Motorola)
・ノキア(Nokia)

違う意見もあるようですが、概ねこの四つが代表格ということになっている事が多いようです。

まずこの四社について、それぞれ立場が色々と違うと思われるというあたりを書いてみたいと思います。実はこの四社、それぞれの思惑が色々と違うように思われます。

#多分色々間違っていると思うけどそのあたりは勘弁してください。

◆インテル:ラスボスだが必死さは無い

まずインテルですが、WiMAXの代表と言えるのはこのインテルです。以前こういう記事を書きました。

783 WiMaxブームの理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2007/10/783_wimax_a717.html

2.5Ghz割り当て決定前でしたので、割と遠慮気味に書いていまして歯切れが悪かったりする点はあるかもしれません。

上記の記事で書いたとおり、WiMAXがブームとなった一番の推進力は「インテルの巨大な政治力」にあります。それはつまり、パソコンがどんな機能を備えるかについてのインテルの支配力のことでもあります。インテル様が「WiMAXやります、将来のパソコンは基本的にWiMAXに対応させたいです」と言った故の騒動であります。

注意して欲しいのは、上記記事でも書いたように、モバイルWiMAXと固定用WiMAXは区別してほしいということです。また、モバイルWiMAXが技術的に非常に優れていると評している人がなぜかあちこちに居ますが、それは不正確であると言った方が良いと思います。この騒動の原資はインテルの政治力です。

事の発端はインテルがパソコン繋がりで無線LAN方面に手を出してみたいと思った事だったはずです。インテル帝国の版図を拡大したかったのでしょう。しかし、そこから(実用化を伴わずに)話がいろんな方向に膨張して最終的にモバイルWiMAX騒動になっていました(詳しくは上記記事などこれまでに書いた記事を)。

インテルは別に電話会社になりたいわけでも、クアルコムを打ち倒して後釜に座りたいわけでもなかったはずです。ただ、インテルのチップセットに隣接したところに手を出してみただけのことで。

インテルはWiMAXのラスボスなんですけれども、しかし実のところ無線技術での戦いと利害関係が直結していないようなところがあります。ですからこのボスは、嫌になったらやめちゃったり敵と仲直りしたりする恐れがあるのではないかと私は思っています。

ラスボスなのに「ラスボスは逃げた」「ラスボスは仲間に入りたそうにしている」とか。まあ、それで良いんでしょうけど。


◆サムスン:とにかく騒いで話題を大きくした

ここはモバイルWiMAXで一番騒いでいるところに思えます。なにしろ、WiMAXの集まりで「モバイルWiMAXはどういう規格にしましょう?」と相談をしている段階で、まだ出来ていないモバイルWiMAXのような「WiBro」を先に作ってしまい、それを国策でサービスインして世界初です、とやってしまったくらいです。
こうやって書いたら一行ですが、実際にそんな事を行うのは大変なことで、それをやってしまったわけですから。

しかし野望のとおり行かなかったというか、先に作ったWiBroをそのまま正式なモバイルWiMAXにすることは出来ませんでしたし、世界初のサービスインも成功例とはならず、むしろ世界初の「サービスインしたけれど成功していない例」となりました。今でも「エリアが狭くて使い物にならない」とかなんとか言われて、加入者は少ない状態だそうで。

サムスンがモバイルWiMAXに手を出して大騒ぎしたことで、モバイルWiMAXの話題が一気に加速した面もあると思います。特に一時期に話題がバブル状態にまでなったのには関係していると思います。残念だったとすれば、実際に出てきたものがその期待に添うものではなかったということでしょうか。


◆モトローラ:WiMAXを育ててきた

モトローラはWiMAXに初期から関わっていて、WiMAXがあれこれを経て、モバイルWiMAXに発展(あるいは道を踏み外す)までの活動に一緒にくっついて活動を続けています。

モトローラはGSM御三家の一角です。そしてアメリカの企業です。CPUのイメージが強い人も居ると思うのですが、元々は無線機の会社で、かの有名なアームストロング船長の「私にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」を中継した無線機はモトローラ製だそうです。

ただし、モトローラはモバイルWiMAXについては多少ながら距離感をもって接しているのではないかという気もします。


◆ノキア:実は二股

ノキアはモバイルWiMAXには一歩距離を置いています。何しろ、LTEと二股をかけているような次第です。

モバイルWiMAXと従来からの携帯技術は互いに住みわけますという、どちらかというと腰の引けた事を言っているように思えます。例えば、KDDIのモバイルWiMAXに対する姿勢と似ているように思います。


http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0705/29/news054.html

「新しく始まるWiMAXと既存の携帯電話システムの延長上に当たるLTEは、相互に補完し合う関係として、すみ分けがなされるだろう」と説明し、それぞれに独自の市場展開を図る考えを明らかにした。

旗色が悪くなったらあっさり逃げ出す可能性もあると思われます。


◆まとめと続き

四社が一枚岩であるように語られる事もあるようですが、それぞれ考えている事がかなり違うように思っています。また、他にもWiMAX関係企業は実際には山ほどありまして、この四社だけを解っても全部ではありませんが、まあ代表とか言われる事が多いようであることと、記事にしやすかったので書いてみました。

長くなったので別の記事(恐らく次の記事)にわけますが、次は「モバイルWiMAXを嫌っている代表的なところ」について書いてみたいと思います。テーマがテーマだけに、今日の記事よりもちょっと面白い感じにはなりそうです。


(続く)

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WX330K/WX331Kのバックグラウンド受信問題の標準的ではない解決方法

今回の記事はウィルコム系の細かい話なので、違う話題を期待されている方はしばしお待ちください。


◆メール画面で自動受信しない件について

「何らかのメーラな画面にいるとメールを自動受信しないという件」については割と話題になっていますね、このブログも片棒担いだわけではありますが。これについて、どういう結末がありうるかをちょっと書いてみたいと思います。

まず、
・対処がなされる
・対処がなされない
という至極わかりやすい分類が出来ます。

私個人としては、いずれは対処されるべき問題であると考えますが(今回の発売に間に合わないとしても、次の端末での解決になったとしても)、対処がなされないという事もあるとは思います。
WX310SAやnineなどを使っている人は、現在問題になっている仕様で端末を使っているわけですし(やはり不便みたいですが)。また、発想がマサヨシ君っぽいですが、WX330K/WX331Kの発売と同時に料金改定の話題を出してしまい、この話題をうやむやにしてしまう方法なんかもちょっと考えました。

対処がなされる場合には時期が色々考えられます。
・発売日変更なしでの対応完了
・発売日が少し遅れて対応完了
・発売日が大きく遅れて対応完了
・発売後にファームアップで対応
・以降の機種で対応される

発売日そのままでの完全解決が一番美しいことは間違いないでしょう。ただし、難しそうに思えるのもまた事実。
発売日が少し遅れる程度ならばまあ良く頑張ったと思えるのではないでしょうか。発売日が大きく遅れても改良される事は良い事にも思えるのですが(万全を期して投入した方が良さそうな端末ですし)、しかし春商戦に間に合わなくなってしまいます。

後日ファームアップでの対応の場合には、発売日前後の購入を躊躇する人がでるかもしれません。また、どちらにせよファームアップをするとなるといろんな意味で二度手間である事は確実です。しかし、スケジュールの遅延と改良の要求の辻褄を合わせるにはこれしかないかもしれません。以降の機種での対応だとすると、対応がなされないよりは良いでしょうが、ちょっと残念です。

◆普通の対応方法

対応をどのような手段で取るかということがいくつ考えられます。今日の本題?はこちらのつもりで書き始めています。

一番良いのは、NetFront系のメーラ、つまりAccess社のメーラ自体が改良されることです。もしこの改良が実現すると、実質上のウィルコムの現行機種全てについて「受信しない問題」がファームアップで解決される道も開かれます。一番建設的ですが、ちょっと手間がかかりそうです。他社との交渉も必要になって面倒でしょう。

次に、WX320Kまでに搭載されていたBeStarMailへの変更、あるいはファームアップなどで変更できる方法を顧客に提供する方法。デコメを捨てるという意味ではあまり建設的ではありませんが。
過去の端末でBeStarMailが搭載されていて、新機種はWX320Kの改良機種である事が明白なので、かつて搭載されていたメーラへの変更が比較的容易であることを前提とした発想です。このお願いをする人は結構居るみたいですが、端末メーカとしては取り難い方法かもしれません。

実施する方法があれば実現される気がするのが、メーラは現状の状態のままで、京セラが開発している側から、つまりメーラの外部から無理矢理仕様を補う細工をする方法です。例えば、本来このメーラを真っ当に使うと受信できない筈なんだけれども、外部からこうしてメーラの動作に無理矢理に干渉してアレしてコレすると、ほら、まるでバックグラウンド受信に似た動作をするようになったよ、みたいな感じです。つまり言ってみればバッドノウハウによる方法。
大人の(その場の)事情的には一番都合が良い方法にも見えるのですが、長期的に見るとこういう解決方法はあとで大問題になったりもします。もし発売日までに解決していたとすると、こういう感じなんじゃないかと予想しますが。

また、メーラを根本的に置き換える方法となると、発売遅延は必至でしょう。BeStarMailにデコメ対応させるという案も結局はこれと同じ事になると思います。


◆両方とも載せてしまえ

そして次がちょっと普通ではない方法で、なおかつ大人の事情で採用されることもあるような方法。

・NetFront系のメーラとBeStarMailを両方とも搭載する。

悪いパターンとしては、組織の偉い人が「片方にそれぞれ問題があるんだったら両方とも乗せちゃえばいいじゃん」と思いつきで言ってしまってとんでもない事になるということが多々ありますし、ライセンス料が増えてしまいます。しかし、場合によってはこのような強引な発想が無難な事もあります。なんというかロシア式というかアメリカ式というか。

両方乗せてしまってユーザで切り替え利用できるようにするとか(これも面倒だとか言われそうだけど)、基本的にBeStarMailが動作しているのだが、デコメ関係の機能を使う時だけ、NetFront系のメーラの機能が動くとか。

あるいは、二つ搭載できるようになっているが出荷状態では片方しか搭載されておらず、事後の有償ファームアップでBeStarMailを追加で落とせるようにするとか。事後買い足し機能はWX310Kからの使いまわしで。しかしこれだとWX310Kでの追加で買ってくれる人少なすぎ事件を再現しそうではありますが。

そもそもOperaが搭載されているのに、おそらくNetFrontのメーラのデコメのHTML処理は独自処理ではないかと思われますから、すでに「両方とも搭載」っぽいことは行われているとも思えます。

このバカ発想はまだあんまり話題になっていないと思えますので、あれこれ考えている人は一度この案で無駄に考えてみる事もやってみてください。基本的にバカ発想ではありますけれど。


◆Operaを使う

デコメというのはつまりのところ、HTMLメールです。HTMLメールは怪しい表示になる事もありながらも、添付ファイル→Operaで表示という形で現在でも表示が可能です。

つまり、BeStarMailとOperaの組み合わせに少し手を入れれば実用レベルで受信はできるかもしれません。問題は送信というかメール作成です。

BeStarMail側にHTMLを処理する力はありません。ならばOpera様しかありません。しかし、OperaもHTMLの表示能力しかありません、基本的には。

じゃあ、Opera上で動くHTMLに「HTMLメール作成機能」を担当させてみたらどうでしょう?ユーザからはそう見えないのだけれど「実はOpera上で動いているJavaScriptがデコメ作成機能を請け負っている」というような感じです。それをどうにかしてBeStarMailが受け取って送信すると。

まあ、アホな発想に過ぎないっぽいですが、もしこれで動くならばBeStarMailだけで済むには違いありません。

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751 想像:「アッカ掌握」の目的は、イー"モバイル"のピンチが原因説

というわけですぐさま前回の記事の続きです。

◆今になってなぜアッカ?

私が知らないだけかもしれませんが、今回のイーアクセス≒イーモバイルの「目的」について、納得の行く説明をなさっているところはまだ見つけていません。

とりあえず不思議なのは、イーアクセスはイーモバイルで手一杯で、まさにそちらで存亡を賭けた戦いをしているにもかかわらず、なぜかADSLなアッカに対しての難しい勝負をはじめてしまったという事です。

まず、今回の提案が通ったとして、イーアクセスはアッカに優秀な人間を送り込まなければなりません。この大変な時期にです。そして、株主総会で提案が却下された場合には、イーアクセスには大変な汚点と失点になります。

今回の提案が通ったとしても、アッカの業績や株価が思ったとおりにならないかもしれません。ならば結局損になるかもしれません。主戦場ではないところで、リスクを追う勝負をしなければならないわけです。

アッカの株価が問題ならば、見切ってしまうことも一つの選択肢です。ですが、「下がった株」を大幅に買い足した上で、アッカにさらに介入しました。経営陣の建て直しをさせて株価の回復を図る事が第一目的で、アッカ乗っ取りの意図が無いのであれば、株を買い増さなくでも意見くらい言えます。

◆「乗っ取り」をするためなら悪いタイミングではないように思える

株価が下がったから今回止むに止まれずに経営陣刷新の提案を行った、との事でしたが、「株価が下がったからこそ」株を買い集めたのではないかという見方も出来ます。

つまり、株価が下がってピンチになったから株価の心配をして提案をしたのではなく、株価が下がってチャンスになったから買った、つまり乗っ取りが目的という風にも思えます。

株価が下がって株主の株価の価値のピンチだ!→株式を電撃的に取得しよう

と思うでしょうか?むしろ、

株価が下がって買収のチャンスだ!→株式を電撃的に取得しよう

なのではないでしょうか。

◆ADSL

イーアクセスはアッカの経営に文句をつけておりますが、私にはアッカのADSL事業の方が磐石に見えます。理由はもともとNTTつながりの企業という事があるのだとおもいますが、法人顧客などの優良な顧客を持っているとされるためです。

例えばウィルコムがADSLを提供していますが、ウィルコムは自前でADSLをやっているのではなくて、アッカの力を借りています。ウィルコムはNTTコムとも仲が良いですし、NTTコムはアッカの大株主です。

アッカがよろしくなく見えるとすれば、それは「要らん事」をしているからでしょう。なぜ要らん事をしているかというと、ADSLが先細りだから、本業以外で何かできないか試さないといけないからです。

ちなみにイーアクセスも、イーモバイルというADSL後のための「要らん事」としており、スタート段階であるイーモバイルは現時点では盛大に赤字を垂れ流しております。ただ違う事があるとすれば、アッカの要らん事には、今のところ育つ見込みがあるものが無い事です。しかし、イーモバイルと違って盛大な赤字は出ていないはず。

イーアクセスが、アッカの美味しい部分を吸収しするチャンスと考えて、最終的に乗っ取るつもりで「株が下がってチャンスだ」と思ったようにも思えてきます。そういう想像のとおりだったとして、アッカの現在の株主にとってどうなのでしょうか?


◆主戦場はイーモバイルということで新しい仮説を考える

そもそも考えてみると、イーアクセス≒イーモバイルの主戦場は「イーモバイル」です。イーアクセスのADSLではない新事業に将来を賭していたはずです。

千本社長も確かこういうようなことを言っていたはずです、「ADSLも光ももう古い、高速ワイアレス接続の時代」「自宅の固定回線は解約した」とか何とか。まあ、アピール用に大げさに言ったところはあるのでしょうけれど、イーモバイルの浮沈で大勝負が行われているところなのは事実でしょう。ADSLではなくて。

しかしそこでなぜかアッカです。そして話題はADSLになっています。このイーモバイルでの大勝負を行っている時に、ADSLの話題というのはどうもおかしな気もします。ADSLのことは忘れてみましょう。

そこで、これは千本社長の主戦場たる「イーモバイル」の都合によるものではないか、と想像して考えてみます。

まず、お金の問題かもしれません。イーモバイルが要求する莫大な資金の供給源が足りなくなっているのかもしれません。そこで、株価の回復を図ろうとした、と思いたいところですが、なぜ買い増したのかということになります。アッカ(の優良事業)を吸収し、アッカが現在行っているその他事業(将来のための「要らん事」)を全部辞めさせてADSLで今儲ける事だけに集中させれば、お金の供給源にできるのかもしれません。

そうなればアッカは現在の収益性は良くなる事でしょうが、ADSLが先細るとともに確実に先細って消えてしまいます。

あるいはこういう想像はどうでしょう。アッカを操って携帯の新帯域獲得を代行させようと考えているのではないだろうかと。

以下は、面白がって膨らませた想像に過ぎませんのでその点ご注意ください。

◆2.0Ghz帯争奪戦予想

2.0Ghz帯には難儀な要素がありますから、どんな陣営がどんな方式で手を挙げるか解りません。しかし、とりあえず前回の落選組がそれぞれ単独で出てくると考えてみましょう。

・ソフトバンク
・アッカ
・イーモバイル

さて、イーモバイルは孫社長と帯域獲得で争って勝てるでしょうか?ちょっと難しいのではないでしょうか。いろいろ言われる孫社長ですが、千本社長相手ならフルパワーで孫社長節を炸裂させても、世間は非難の声をあげないでしょう。孫社長は千本社長相手なら本領を発揮できるだろうということです。

次に、アッカと対決する事を考えてみましょう。アッカはドコモと提携を止めましたし、手を挙げるとしたら純粋な新規参入になる可能性が高いでしょう。しかも、2.5Ghz割り当ての結果を受けてどちらかというと同情されています。アッカに割り当ててあげようという流れはどこかしらあるはずです。しかもイーモバイルには1.7Ghzで割り当てられる可能性のある帯域がありますから、足りないならそっちに行けと言われてしまいます。まさにウィルコム返しです。

しかし、

・ソフトバンク
・アッカ(+イーモバイル:黒幕に徹するかもしれない)

こうなると話は変わってきます。あるいは逆にこの二つの競争だったとしましょう、

・アッカ+ソフトバンク
・イーモバイル

もうイーモバイルの敗北決定でしょう。帯域はもらえなさそうです。孫社長の完全勝利となりましょう。

◆帯域が欲しくてしょうがない説

仮定の上に仮定を重ねて話を進めている事は断った上で書き進めます。

帯域欲しさにアッカを乗っ取ろうとしていると仮定して考えてみましょう。だとすると「イーモバイルは相当に帯域が欲しくて困っている」ということになります。

サービスインしたばっかりなのに?
まだユーザ数があんなちょっとなのに?

そりゃそうなんです。しかし、本来PC定額に向かない3.5世代で無理矢理定額を行っている事も事実。実際、都心部では「ああ、これは帯域が混雑しとる」という感じにもなっているそうではありませんか。この契約者数にもかかわらず。本当に帯域が欲しくて困っているのかもしれません。

じゃあ、定額をやめればよいではないかというところですが、ここまで来てしまってから止めるとなると大変な事態になります。では、1.7Ghzの追加割り当てを要望しては?それには契約者数が少なすぎます。イーモバイルは帯域の無駄使いにもほどがあるぞ、と他陣営に確実に突っ込まれます。

ドコモから音声ローミングを国が間に入って揉めた末に獲得しましたから、これで一息つくことはできるかもしれませんが、帯域に余裕が生じるわけではありません。しかも、KDDIやウィルコムの新兵器の投入が予想され、もう少し先まで考えると巨人ドコモが超兵器を投入する事態も予想される状況です。

通常の解決策としては基地局整備をどんどん進めて、1.7Ghz帯の強化に力を注ぐべきでしょう。その場合は資金不足が問題なのかもしれません。そしてその場合のアッカに手を出した理由は前半で書いたようなことになります。

あるいは、1.7Ghz帯での勝負は実はもう危ない事になっていて、別の出口や新展開を促すものが必要なのかもしれません。例えば2.0Ghz帯の獲得がなされたと考えると、そこで現在の流れをリセットする機会が訪れる可能性もあります。

孫社長が新規参入を電撃的に放棄したように(当ブログはこの点において孫社長の決断を褒めています)、同じく2.0Ghz帯の獲得が新しい難題を発生させるだけの可能性は無視できません。しかし、1.7Ghz帯での事業がすでに相当な問題児と化しているのであれば、話は別となります。そして、2.0Ghz帯(あるいは3.5Ghz帯など)の獲得が至上命題になっていると考えた場合、アッカは最重要な駒となります。

仮定の上に仮定を重ねただけの話に過ぎませんが、もしそうならばアッカの株価とは関係なく、また大きな犠牲を払ってでも、アッカの掌握が必要となります。


◆逆に帯域や資金をイーモバイルに渡したくないのであれば

逆に他陣営が帯域や資金をイーモバイルに渡したくないのであれば、アッカをイーモバイルと引き離すようにすればよいという風にも考えられます。

たとえば孫社長がどうしても2.0Ghzを欲しいと思っていたとしたら、アッカをどうにかしておく方が安全です。とりあえず、アッカ+ソフトバンク連合相手にイーモバイルが勝てるとは思えませんし。

どちらにせよほとんどの他陣営にとって、あるいはNTT方面にとって、アッカをイーモバイルから引き離しておくことは自陣営にとって一応は利益にはなりえます。イーモバイルが困って損をするところはないからです。しかも、アッカの現経営陣はイーアクセスからの提案を嫌がっていますから、難しいことをする必要はありません。イーアクセスの無理難題に「無理難題は止めましょう」と言えば済むような話ですから。

他からすると、今回の件はイーモバイルに致命傷を与えるチャンスともなります。逆に、助けてくれそうなところは私には思いつきません(イーアクセス等の既存株主以外で)。

どちらにせよ、ここまでの騒動にしてしまったにも関わらず失敗となれば、大きなダメージは避けられません。失敗を望む陣営からすると大変なチャンスです。


◆孫社長

また、イーモバイルが傾いた場合には、どこかの陣営に拾ってもらうしかないわけですが、1.7GhzでW-CDMAとなると、ドコモか孫社長のところとなりましょう、あるいはアステルのように完全消滅となりましょう。

ドコモが引き受けるとすれば、しょうがないので慈善事業として引き受ける感じになりましょうか。ドコモ様のインフラを考えると設備を貰ってもあまり役に立たないし、ユーザ数も知れていますし、帯域にしてもそれほどの事では無いでしょう。

孫社長からみると、1.7Ghzの全国帯域が設備付きでもらえるチャンスともなります。あるいは、イーモバイルが本格的にコケると、孫社長の掌中に何かが降ってくるかもしれないということです。孫社長が大笑いかもしれません。

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以上、想像を暴走させると面白いという話でした。そこのところ忘れないように。

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752 千本社長「アッカ買収も視野」→発言訂正:買収ではない→訂正:経営統合ではない→訂正:経営陣交代要求も未確定、訂正だらけですがさて本音は?

投稿予定が少しずれてしまいました。


◆アッカの社長辞めろ騒動

以前からの記事の続きです。

イーアクセス≒イーモバイルの千本社長が、アッカの経営陣の刷新を求める、つまりのところ「アッカの社長は辞めろ」という要求を出したという騒動がありました。

今度は千本社長が「アッカ社長の退任」を要求
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/759_b752.html

ポイントは、イーアクセスはあまり多くの株を持っていないので、単独で意志を通す手段を持っていないということです。

そこで株主の利益を損なっていると言い、それとセットで現経営陣はダメだから交代すべきであるということを言い始めました。

つまり、他の株主の賛同を得ないと経営陣刷新を通す事は出来ないし、一部の他の株主が阻止しようとした場合には阻止されてしまうため、とりあえずは他の株主が同意しそうなことは言わなければならないのです。

アッカは元々NTTコムと関係のある会社だったりして、それ故に2.5Ghz争奪戦ではNTT繋がりでNTTドコモと手を組んだのではないかというようなこともあります。疎遠ながらもNTTつながりということです。そして2.0Ghz帯の割り当ても控えています。話は面倒です。


◆アッカのコメントに対するコメント

イーアクセスはモバイルWiMAX落選後の株価下落な状況で、アッカ株を買い増して筆頭株主になりました(とは言っても比率は低い)。それを知ったアッカは、イーアクセスの株式取得の意図が何であるかを確認しようとしたそうですが返事は無く、突然メディアで「アッカの社長を辞めさせる」という発表がなされ、ちょっとどうなってんの?(「唐突な提案」)と思ったのだとか。

それに対して千本社長は「アッカにはこれまでずっといろんな改善の要求をしてきたが、全て無視された。だから今日昨日のことではない」「アッカのコメントは違う」との釈明があったわけですが、説明になっているようで説明になっていないと思えまして、

- "前からの要求"というものが本当になされていたとして、経営陣の刷新を要求していたわけではなかろう
- それまでに内部な連絡手段を用いず、突然外部マスコミに意見を公表する方法を取った
- そもそもアッカが株式取得の意図を尋ねているが、それに答えるという手段を使っていない

というわけで、アッカの現経営陣の言うとおりの「奇襲攻撃」であろうと思われます。

つまり、経営の改善を目的としてアッカの現経営陣に改善をお願いして、それが通らないのでやむなしの交代を求める事にしたということではなさそうです。


◆「アッカを買収も視野」→撤回

千本社長自らが、読売新聞のインタビューに対し、「アッカの買収も視野に入れている」ということを答えました。

イーアクセス、アッカ買収も視野…現経営陣の刷新後
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20080123nt01.htm

イー・アクセスの千本倖生(せんもとさちお)会長は、読売新聞のインタビューに応じ、アッカ・ネットワークスに株主提案で求めている現経営陣の刷新が認められた場合、株式公開買い付け(TOB)による買収も視野に入れていることを明らかにした。

株式公開買い付けとは、大雑把に言うと村上ファンドが阪神に対して行ったような感じのやつです。ただし「現経営陣の刷新が認められた場合」とありますから、もしそのとおりならば村上ファンドな騒動のようにはならないでしょうけど。

しかしその後「買収は考えておりません」といういわば訂正がなされました。先に書いたように他の株主の賛同を得る事が必要な状況ですから、買収は本音なんだけど評判が悪いので撤回したのか、本当に撤回したのかはわからない状態です。

あくまでも私個人の意見ですけれども、買収したいというのが本音なのではないかと思っています。


◆さらに撤回:経営統合が目的でもないし、協業が目的でもないし、そもそも社長の交代も目的じゃないです

イー・アクセスの千本会長「アッカへの提案は株主価値向上が目的」と強調
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/23/18209.html

イー・アクセスの千本倖生取締役会長は、「提案はあくまでも企業価値・株主価値の向上が目的だ」として、イー・アクセスとの協業や経営統合が目的ではないと説明。経営陣の刷新を求めているのもそのための手段であり、他に良い提案があれば必ずしも今回の提案にはこだわらないとした。

これまで、経営統合やら協業についても盛んに言っておられました。また、そもそもが社長の交代要求が事の発端でした。ですが、これらをいわば「撤回」なさっています。

「私は(他の)株主様のためのことを考えております」と言い直しました。

あんまり同意を得られなかったんでしょうね。

言い出してから結構経っていますから、その間に他の大株主に意見を伺ったはずですが、明確な賛同を何処からも得られていないということなのでしょう、おそらく。ですから、作戦を変えたのでしょう。

千本氏は、この提案はあくまでもアッカ単体の経営改善が目的であり、イー・アクセスが取締役への選任を求めている4人はいずれもADSL事業のプロで、必ず経営は改善できると説明。

今度は「アッカはアッカとして残すからね」と強調しておられるようです。

「他に良い提案があるならばぜひ賛同したい。経営陣を送り込むことにもこだわっていない。むしろ、我々の人材を送り込まずに株価が上がるなら、こんなに嬉しいことはない」とコメントした。

そもそもこれまではイーモバイルと協業したり経営統合するともっと儲かりますよ皆さんという提案だったはずですから、本音なのかどうか解りませんね。何しろ、他の株主の賛同を取り付けることに必死な状況なわけですから。


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長いので一度ここで切って、続きを別の記事に書きたいと思います。

(続く)

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「月50分以上でウィルコムお得」よりもっと良い表現

また短い記事です、記事の続きはお待ちください。


◆熱狂的ユーザ方面の記事から

こういう記事を見つけまして、思いつくことがあったので一言、

ウィルコム、これ宣伝しろよw(Bartonさん)経由で、ウィルコム、これ宣伝しろよw
という記事について、

1-21時通話定額で月980円の禿 24時間通話定額で月2900円のウィル 21-25時に月50分以上長電話したいか否かを、店頭でアピールできれば、

ウィルコム定額とホワイトプランを比較してみると、「21-25時の通話が月50分以上あればウィルコムが得」ということを発見した、ということでした。つまり、「ウィルコムタイム」に月50分以上の通話ではウィルコムの方が経済的だということ。

たしかにウィルコムはこのあたりをちっとも解りやすく説明していません。
・21-25時の通話は全体の○○%
・月50分以上

とか説明したらよいのかもしれません。


◆もっと良い説明

「月50分以上」よりももっと衝撃的な説明方法があります。

私は”そのような意味においては”あんまり熱狂的ではありませんので、なんとも自分のポジションを崩すみたいで投稿すべきか迷っているのですが、思いついてしまったものは仕方ないので書いてみましょう。

それにしても、こうやって説明されないとわからないとは人間ってあんまり合理的ではないですね。

まず、月50分ということは、

以下の表現の方が切迫感があります。
・一日あたり3分の通話でウィルコムの方が得
あるいは
・一日あたり2分40秒の通話でウィルコムの方が得

またこれは、
・一週間で11分40秒
ということです。

スキマ時間に急いで書いている記事での推敲すらしない瞬間思いつきなので仕方がないのですが、以下はもうちょっと考えてブログに投稿したいところと思いつつ、

#確か、21-25時の通話は全体の半分以上でしたっけ?


・21-25時の通話は全体の○○%
・一日に2分40秒→ウィルコムお得ゾーン
・メールもデコメも0円で完全定額

毎日2分40秒で我慢する定額の方がいいですか?

話したい時にもっと話そう、ウィルコム


・21-25時の通話は全体の○○%
・一日に2分40秒→ウィルコムお得ゾーン
・メールもデコメも0円で完全定額

一週間我慢しても、週末の夜は11分40秒で我慢する定額の方がいいですか?

週末の夜には話したい事が沢山ある、ウィルコム


夜の9時以降は3分しか電話できないんだ、ごめん切るよ。
※ウィルコムなら無制限

3分以上話したい方はウィルコムへ


この程度で良ければ使っていただくのはご自由に。

店頭に書いて貼り出すとか、CMで流すとか(それは無い)。

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WX330K/WX331Kはバックグラウンド受信不可能?へ要望の可能性について

きちんとした更新はしばらくお待ちください。

ウィルコムユーザな読者向けの速報っぽい記事を少し書きます。他のネタをお待ちの方はしばしご辛抱ください。


◆メールのバックグラウンド受信が出来なくなったという噂

WILLCOM NEWSさんの掲示板から:WX330K/WX331Kバックグラウンド受信が出来なくなっている?
http://willcomnews.com/bbs/crossboard.php?flag=3&root_point=3348&topage=1&pastmode=

#念のために書いておきますと、上記はあくまでも「噂」のレベルです。ご注意ください。

ウィルコムの新機種は今後基本的にデコメール対応になりますが、そのために京セラの新機種の2機種は従来から搭載メールソフトウェアが変更になっています。

具体的にはこれまで搭載されてきたBeStarMailという富士通のソフトウェアに代わり、メールの部分にはNetFront系のソフトウェアが搭載されます。そして、NetFront系のソフトウェアは「何らかのメール系の画面に入っている状態で、メールをバックグラウンドで自動受信してくれない」「メールを受信するためには一度メールの画面から出なければならない」なんだそうです。

NetFrontおそろしす。

BeStarMailもUnicodeなメールが来ると文字化けしてしまうとか問題点はあるんですけどね。あと、画面青いよ。

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あまり褒められた発想ではないのですが、こういう記事タイトルの記事を書いたとおりでもありまして、まだ要望が通る可能性は少し残っています。

755 ウィルコム新機種への要望は開発中だからおそらくまだ可能(ウィルコム新機種発表)
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/755_a9bb.html

あまり褒められた発想ではないのですが、これが特に一般人(これ重要、なぜなら高度に一般人向けの端末だから)への評判を考えて問題と説明できる事であるのならば、これからでも修正してもらう必要があることかもしれません。あるいは、一般人には気にならない事だったりするかもしれませんが。

また、京セラ自身が作っていないソフトウェアなので根本的に対応不可能っていうこともありそうな気もしますので、そういうときには諦めましょう。

一応は要望が通る余地が残っているわけですから、気になる人はネットで意見を言うくらいはやってみてはどうでしょうか(無茶苦茶に騒いだりしては駄目ですよ)、自身のブログに書いてみるとか、それも面倒ならこのブログのコメント欄に書いてみるとか(笑)。

ただし無駄に騒いでも仕方ないですから建設的な範囲に限定しましょう。対応が難しそうだったら仕方ないので諦めて次の機種での改良を期待する事にしましょう。

「事前にユーザの声を聴いての改良を行いました」ということであれば、多少ならば発売延期となってもウィルコムと京セラにとっても美談になるのではないかと思います。しかし、あまり褒められた発想のブログではないような気もする点は反省しつつ投稿です。

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私個人としては、困るなー嫌だなー、と思いつつも、しかし使っているところを想像するとすぐにその状況に慣れてしまっている気がするから恐ろしい。たぶんすぐに慣れてそうだ、不便とは思いつつも。

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753 第4世代携帯の帯域割り当ての話

本格的に話題になる前に記事にしてしまおうという練習。

※各種話題の続きが読みたい方はしばらくお待ちください。


◆4Gって何

最初に、4G(第4世代)って何、ということについて書きます。

結論から言うと、何を第4世代と呼ぶのかはっきりと決まっておりません。衝撃の事実でございます。第三世代の場合は、CDMAつまりスペクトラムが拡散しているもののことを基本的に第三世代と呼ぶような風潮があります。しかし、第四世代についてはモヤっとしています。

世代が何を指すかについては、結局「定義」次第です。大人の事情や、世間のイメージで「定義」が決まっている場合には、誰かの匙加減で世代定義が代わるという変な事になります。技術的に定義したいところですが、そのようになっていません。例えばOFDMを使っていれば第四世代という感じなら簡単でいいのですが。

どの方式の事をそう呼ぶのか決まっていないというこのあたりのいい加減な状況についてはとりあえず覚えておいて良いと思います。それぞれのところが勝手に「私はこれが次世代っぽく思える」というものを各々「第四世代」と呼ぶ現象が発生するかもしれないからです。

あるいは、第四世代という呼称は重要ではないという事かもしれません。アレは3.9世代でコレは第四世代だからコレの方が進んでいるという話は無視してよいという事かもしれません。

とりあえず静止時に1Gbpsで移動時に100Mbpsのようなものという話はありますが、これはイメージでして必ずこのようになるものではないでしょう。また、高速ですが「無線帯域を従来とは比較にならないほど多量に消費する事が前提」になっている話である事もお忘れなく。効率が超絶に上がるわけではないのです。

なお、念のために書いておきますと、周波数の4G(四ギガヘルツ)と、4G(第四世代、ジェネレーションのG)という基本的な間違いにはくれぐれもご注意ください。


◆国際的な第四世代の帯域

というわけで「第四世代が何か」についてははっきりしないのですが、国際的に第四世代用の帯域とする帯域については決まっています。

4Gの周波数割り当て、日本は3.4GHzから3.6GHzに
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0711/22/news113.html

(1)3.4GHzから3.6GHzの200MHz幅 (2)2.3GHzから2.4GHzの100MHz幅 (3)698MHzから806MHzの 108MHz幅 (4)450MHzから470MHzの20MHz幅 の合計428MHz幅が確保され、各国が使用したい周波数を選ぶことに決まった。

もちろんこの四つから選べという強制力はないので、これら以外から帯域を使うというのも自由なのではありますが、日本はとりあえず3.4GHzから3.6GHzを割り当てる事になりました。

周波数が高いほうが取り扱いが難しいために空けやすく、割り当てやすいという事があるためだと思われます。


◆3.4GHzから3.6GHzのポイント

3.4GHzから3.6GHzのポイントは、「電波の取り扱いがものすごく難しい」点です。

今の携帯電話でも800Mhzに比べて2Ghzは取り扱いが難しいと言われていますが、さらに(はるかに)周波数が高くなるので、難儀さは半端ではなくなります。

電波はさらに建物の中に入りにくくなり、光のような性質が強くなって物陰に回りこまなくなり、雨が降った場合の減衰も大きなものになりましょう。とりあえず基地局一つで広い範囲をカバーするような考え方はおそらく無理で、小さい基地局を沢山つくる羽目になると思います。あるいは、高い周波数で顕著になる電波の性質を逆に利用する必要もありましょう。

「小さい基地局を沢山つくる」と言えばPHSですから、意外と次世代PHSがこの周波数帯で健闘するかもしれません(ものすごく憶測)。どちらにせよ、電波の取り扱いが難しいのでよく知っている必要があることと、技術開発に本気なことから、ドコモ様に託すのが良い帯域にも思えます。

基地局を買ってきて設置すれば何とかなる方式は少なくともしばらくの間は難しいのではないかと思います。あるいは、次世代PHSならば、そんな適当配置でも機能してしまう可能性もありますが(根拠なし)。


◆3.4GHzから3.6GHzのポイント

非常に広い帯域が用意される事は間違いないので(150Mhz幅くらい)、そういう意味では各陣営にとって魅力的なものに見えるのではないかと思います。

一つの陣営に全部割り当てるということをする勇気のない総務省であり、そして、最初に書いたように4Gは「帯域大食らい」で速度を出す方式なので、2.5Ghzの場合と同じく帯域を細分化するのは避けるべきであるといわれる事になる筈です。今回と同じく二つの陣営や三つの陣営程度でしょうか。そのうちの一つは確実にドコモな気がしますが。

また、帯域幅が広いのは素晴らしいが、しかし取り扱いやすさは一般的に言って最低の帯域というわけです。訳も解らずに立候補して帯域を割り当てられたものの、まともにサービスインできずに泣く陣営もありそうです。

取り扱いやすさが最低の帯域だということは強調される事になると思いますが、しかし、2.5Ghzの騒動を見ている感じでは、取り合いになったとたんに冷静でなくなるのが人の常でもあるようですから。

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754 アメリカのモバイルWiMAX本部の「スプリント」の株価急落、超ピンチに

短めの記事を複数投稿しようとしてみるテストです。

※各種話題の続きが読みたい方はしばらくお待ちください。

2.5Ghz/2.0Ghz関連の話題の鍵のモバイルWiMAXの動向、の鍵のスプリントの話題です(ややこしい)。

読んでいない方は年初から(あるいは年末から)の記事に色々書いていますからまずそちらをごらん下さい。


◆スプリントが更なるピンチ

スプリント株価25%急落、予想上回る加入者減少で
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBYT6714.html

スプリント・ネクステル(Sprint Nextel)は、アメリカの携帯電話会社です。そして、北米で唯一モバイルWiMAXに入れ込んでいる/いたところです。モバイルWiMAXは世界標準だから、とか、日本が世界に遅れちゃうぞ、というのはまあひどく簡単な話してしまうと、スプリントが「以前は」モバイルWiMAXを大々的にサービスインしてすごい事にすると言い張っていた件と、世界中の実体化していない期待感のバブルのことでした。

で、そのスプリントさんですが、確か去年くらいまではものすごく景気の良いことを言っていたのですが、その後どんどんトーンダウンしまして、2007年には「慎重にサービスインします」という感じになり、その後計画を白紙にして見直しますという話になって、結局スロースタートな計画になり、そして業績が悪いのでCEOが退場になって新しいトップがやってきて、モバイルWiMAXからの撤退すらささやかれているのが昨今でした。

そういうわけなので、話がものすごい勢いで冷えているということは皆さん先刻ご承知のことでした。

そんな事は皆わかっていたはずだったのですが、加入者数が発表されてみると、そんな予想すら上回る悪い結果が出てきたので、株価がどかーんと下がってしまったというのがこのニュースです。もう、超絶にピンチになりつつあるわけです。

中核の携帯電話サービス事業への注力のほか、スプリントが長距離伝送の可能な無線通信規格「WiMAX(ワイマックス)」に基づくブロードバンド通信網への50億ドルの設備投資計画を実施するかどうかや、それをどのように行うかについての手掛かりも、同CEOは示す可能性がある。

FWA(固定通信用)のWiMAXと、モバイルWiMAXの話がまた混ざってる記事っぽいと思える次第ですが、とりあえずどちらであるにせよ見直し対象であるとは言われています。

ちなみに、この発表に先立って既に厳しい対応策は発表されていて、以下のようなことになっています。

Sprint、今年前半に約4000人を削減へ、販売拠点も縮小
http://www.nikkeibp.co.jp/news/it08q1/558292/

しかしそれでもモバイルWiMAXは残すのか、だからこそモバイルWiMAXは捨ててしまうのかどうかは解りません。しかし、世界的にモバイルWiMAXが順調だとか、モバイルWiMAXの時代が確実に来るなんていう人が居たら、それは間違いだということです。

北米が陥落すると、掛け声だけで全然な状況の韓国と、まだこれからの日本と台湾だけが残ってしまいます。どこが世界標準やねん、という感じです。

スプリントには細々にでもサービスイン計画を続けてもらわないとそういうことになります。


◆それでも

念のためにもう一度書きますが、モバイルWiMAX関連の記事はもっと前から書いていたかったのですが、2.5Ghz帯割り当て決定前に書くと、恣意的な記事だと取られることを懸念して自重しておりました。

最初にモバイルWiMAXについての懸念を書いた際には、夢のような技術であると一部で思われているが、実際には技術的には多々問題があってモバイル用の技術としては怪しいという事を書きました。その際には(これも予想していたし、実はそういうことは配慮して記事を最初から書いているのですが)、規模の経済という語を丸呑みする人やグローバルスタンダード崇拝者とか、あるいはその他の理由でモバイルWiMAXに熱狂せざるを得ない人は何かツッコミを入れているだろうなと思っていました。

私はデファクトスタンダードというのは実際に結実してからであろう、と考えて、「インテルの強大な政治力」という表現でいわばインテルの強いイメージを使う事でこれを表現しました。

さらに言うと、最初からこういう現状認識をもっていましたけれども、それでもまだモバイルWiMAXが量産で躍進する可能性については無視できないとは考えていて、それも併せての私のモバイルWiMAXに対する意見でした。モバイルWiMAXはもう終わったという意見の人も当然居ますが、私はそう判断するのはまだ早いと思います。

ただ少なくとも日本などの一部でまだある「モバイルWiMAXバブル」についてはいい加減に止めていただきたいと思う次第です。


◆反省して欲しい人

孫社長や千本社長は、これまで書いたような状況を理解して大騒ぎしていたとは私には思えません。少なくとも千本社長の方については、よく解らないモバイルWiMAXに力を注いでいる場合ではないと思っていました。

もし私がソフトバンクモバイルユーザだったりイーモバイルのユーザだったら、帯域の獲得に手を挙げることに疑問を持っていたと思います。ユーザから獲得への執着への疑問の声が聞かれなかった点も不思議でした。また、その上でドコモがなぜ完全無視したかと考えると得心の行くところもありました。

また、実現性などをろくに検討していない話として、モバイルWiMAXと次世代PHSの連合の可能性、あるいはモバイルWiMAXが次世代PHSにそのまま看板を架け替えてしまう案を考えてしまったのは、LTEの前においては両規格が喧嘩している場合ではないからです。もはや組める相手とは全部組むべき状況だと思ったのです。
ただし、次世代PHSは規格に無駄な混乱が無い点が良い所ですから(寄り合い所帯で決めたわけではないので)、次世代PHSがモバイルWiMAXの泥沼に引き込まれるパターンの単なる野合は駄目だと思いますが。

モバイルWiMAXは依然としてどうも怪しい状態ですが、次世代PHSが標榜しているとおりの性能を早期にバシッと出した場合には(という前提において)、特にLTEとの住み分けを狙う場合に次世代PHSの方がまだマシであると思えるためです。インテルが大決断をすればそのようになるかもしれません。

念のために書いておきますが、実現性などをろくに検討していない話なので、よくよく考えてみるとトンデモ案なだけかもしれません。

(そのうち続きの記事が書かれる予定)

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755 ウィルコム新機種への要望は開発中だからおそらくまだ可能(ウィルコム新機種発表)

今日はウィルコムの新機種の発表がありました。

おそらく何回かの記事に分けて書きます。

◆新機種発表

予定通り、そして予想通りに新機種の発表が行われました。そして、新サービスとしては「デコメール」への対応が発表されました。

まず、新機種の一覧を書くと
・WX330K
・HONEY BEE(WX331K)
・X PLATE(と書いて「テンプレート」と読むらしい)
・9+
・WX321J-Z
・WS014IN
となりました。

以下、それぞれについて簡単にコメントなどをしたいと思います。詳細についてはおそらく別の記事で書くことになると思います。

◆WX330K:京セラ

しばらく前の記事でも書いた「R97」が発表されました。これはロードマップ上ではWX320Kの後継機とみなせるものです。

http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/wx/330k/index.html

現在明らかになっている基本スペックについては、ほぼWX320K/KRを踏襲しています。違う点などはおおよそ以下のとおりと思われます。

WX320K/KRとの差異
・液晶が2.2インチから2.4インチになった(しかし端末のサイズは大きくなっていない)
・メモリカード対応した(公式には2GBまで)
・赤外線がついた
・強化ガラスはWX320KRから引き継がれた
・Operaは同じくOpera7.2EX
・デコメール対応になった。
・アンテナ内蔵に
・おそらくデコメール対応のためにメーラが変更になった。NetFrontのメーラになったようである。
・バッテリが強化
・USB端子がminiBからmicroBになった
・発売は三月上旬予定

詳細については引き続いての記事で書きたいと思います。

◆HONEY BEE(WX331K):京セラ

これはロードマップ上では「エントリ機」に分類される機種なのですが、これも同じく、ほぼWX320K/KRを踏襲しています。違う点などはおおよそ以下のとおりと思われます。

http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/wx/331k/index.html

WX320K/KRとの差異
・カラフルな薄型ストレート端末になった。
・カメラが無くなった
・液晶は2.0インチ
・赤外線がついた
・デコメール対応になった。
・おそらくデコメール対応のためにメーラが変更になった。NetFrontのメーラになったようである。
・USB端子がminiBからmicroBになった
・発売は二月下旬~三月中旬

エントリ機とのことですが、WX320Kの派生機のようで、あまりローエンド感はなさそうです。
詳細については引き続いての記事で書きたいと思います。


◆X PLATE(と書いて「テンプレート」と読むらしい):SII

セイコーインスツルが変わった端末を出しました。

http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/wx/130s/index.html

小型軽量端末で、中国大陸でもPHSとして利用可能な端末です。赤外線対応でメールと通話に対応しているようです。

この端末がW-SIM端末だったとしたら、差し替えジャケット用の端末として結構人気が出たのではないかと思いますが、W-SIM端末ではありません。W-Zero3持ちの人で、W-SIM端末と勘違いしてホスィと思った後にW-SIMではないことに気がついてガッカリした人も居そうです。

日本だけではなく中国大陸でも発売するかもしれません。また、日本発売だけれども、オリンピック渡航者を見込んでの端末なのかもしれません。日本でウィルコム端末として使え、そして現地でも現地料金の通話料でそのまま端末として使えるのならばそれは便利かもしれません。

発売時期は二月下旬となっています。

◆9+:KES

nineに赤外線をつけて、LEDのランプを前面に持ってきたもののようです。基本的な外形などには変化はなさそうです。

http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/ws/009ke_plus/index.html

その他の点の改良がどうなっているかについては不明です。例えばソフトウェアの点や、ボタンの押しやすさの点での改良がなされているかどうかは不明です。

発売日は色によって、1/31~二月下旬となっているようです。

◆WX321J-Z:JRC(日本無線)

WX321Jに企業向けの機能として、構内VPNというものに対応させたものです。

http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/01/21/index_05.html

一般向け販売の端末ではなさそうですが、個人でも手に入れる方法はあるかもしれません。ハードウェア的には基本的には同一のようです、公表されているスペックがWX321Jと同じであるためです。

以下全部同じ:
・サイズ:約H120×W51×D16mm
・質量:約108g
・連続通話時間:6.5時間
・連続待受時間:750時間

しかし、当然ながらソフトウェア的な改良は行われるはずですし、ハードウェア的にも問題点があれば改良されているかもしれません。また、端末全体がブラックになりましたので「これは新色の発表である」と考えても良いかもしれません。

発売は二月下旬です。

◆WS014IN:ネットインデックス

http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/ws/014in/index.html

W-SIMカードをPCカードスロットに刺せるようにできるものです。特徴はカードをノートPC本体に差した時に「何も出っ張らない」ということだそうです。

なぜかシマウマ模様です。

発売予定は「2008年春」


◆発売はまだ先 / そしてまだ要望は通るかもしれない!

発表されたのですっかり「今」の話題になっていますが、発売日はそれぞれ結構先です。

・WX330K:三月上旬予定
・HONEY BEE(WX331K):二月下旬~三月中旬
・X PLATE(と書いて「テンプレート」と読むらしい):二月下旬
・9+:1/31~二月下旬
・WX321J-Z:二月下旬
・WS014IN:2008年春

9+はもうすぐのようですが、それ以外のものについては1ヶ月以上先になります。ある意味、まだ騒ぐのは早いというわけです。

というわけでそれぞれの端末はまだ開発中なのではないかとも思います。上記の端末群には根本的に新規開発したものは無いために、開発が難儀しているような事はあまり無いでしょう。
おそらく、絶賛開発中ではないけれども、テストや修正などを行っている状況ではないかと思われます。

ある意味大変迷惑な発想でもありますが(笑)、根本的な変更ではなくて部分的な変更であるならば、今からでも「改良してください」の声が届く可能性があるのではないかと思います。

ワガママ意見は駄目でしょうが、「ここをちょっとだけ直せば、こういう理由で(一般人に)2倍以上売れると思うよ」のようなものは、まだ取り入れられる可能性が少し残っていると思われます。

思うところのある人はがんばってみましょう(?)。

(おそらく続く:WX330Kについての記事に)

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756 2Ghz帯: 1/15の2.0Ghz帯の話し合いについての記事の解説

2.0Ghz帯の割り当てについての最初の話し合いが2008/1/15に行われたようですが、それについての割と詳しい記事がありまして、それの解説をしてみたいと思います。

#内容がわからないという話がありまして、意外と解らない人が居るようであるので


◆記事

情通審が2GHz帯TDD方式15MHz幅の技術検討開始,アイピーモバイル返上帯域が対象
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080115/291087/

アイピーモバイルが返上した2.0Ghzの15Mhz幅の帯域を再度割り当てようという話し合いが1月15日に実施されました。その様子に就いて書いた記事です。

かなり急いだ感じで話が進んでいるように思えますが、これは2.5Ghz帯域の争奪戦の終盤戦の余熱の影響だと思われます。争奪戦終盤に「とにかく前倒ししろ!2.5Ghzと同時に割り当てるくらいの勢いで」という空気だったので急ぎのスケジュールになったような気がします。しかし、大体こういうときは結果が出てしまうと熱が急速に醒めるものでして、今となっては不必要に慌てているように思えます。特に2.0Ghz帯は割り当てが難しいためです。

以前の記事で既に行った説明とも一部重複しますが、前回はTD-CDMAとTD-SCDMAでの募集が行われていました。ウィルコムも次世代PHSでの募集を行おうとしましたが門前払いを受けました。そしてTD-CDMAで立候補したアイピーモバイルに割り当てられましたが駄目でした。

今回はTDD方式一般、つまり上がり(端末→基地局)と下り(基地局→端末)の通信を時分割で行う方式一般が対象となって検討が開始されています。ちなみに通常のCDMA2000やW-CDMAはTDDではありません。

TD系のCDMAに加えて、モバイルWiMAX、次世代PHS、IEEE802.20が対象となっています。で、それぞれの方式の詳細を聞き取ったり、割り当てた場合に周辺帯域の通信との干渉を防ぐためにどれくらいの電波のスキマを用意すれば良いかなどを決めます。

◆詳細

聞き取るために、以下の人が呼ばれたようです。

WiMAX:インテルの人
IEEE802.20(iBurst):京セラの人
IEEE802.20(クアルコム):クアルコムの人
次世代PHS:PHS規格の委員会の人でウィルコム関係の人
TDD系のCDMA:ARIBの関係者、というかつまり「その関係に詳しい人」

以下、記事にかかれていることの説明で、実際に話し合われた内容の説明ではない事にはご注意ください。

・WiMAX:インテルの人
モバイルWiMAXについてはこれまで何回も記事で書いておりますので、詳細はそちらをごらん下さい。
WiMAXは2.0Ghzでの利用が(公式には)想定されていません。この点について聞き取りが行われたようですが、「まだ話し合いは行っていない」「必要だったらビジネス性の検討を行う」「その後、委員会のメンバーの賛同を得ないといけない」と、なんだかモヤっとした回答です。
2.0Ghzでも使うという事を決めて、対応機器を用意するという事をしなければならないが、全部まだこれからということのようです。また、2.0Ghzで使う事が決まっていないということは、今のところ他国で2.0GhzでのWiMAX利用計画が無ということでもあり、基地局は日本専用になってしまう可能性があるということでもあります。

・IEEE802.20(iBurst):京セラの人
iBurstが他の規格と大きく異なるのは、海外で実際にサービスインしている実績がある点です。つまり、帯域を割り当てたけど技術開発が失敗したとか、サービスインしようとしたら駄目技術過ぎて話にならなかったという事はほぼ無いでしょう。
そして今回の聞き取りでは、まさに今回割り当てようとしている帯域について、実験用ではありながらもインドで認可されている実績があるという説明があったようです。もともと周波数での影響をあまり受けない技術のはずですが、使われている実績がある(つまりすでに基地局もあるし帯域も利用可能である)という話まで出てきてしまいました。

・IEEE802.20(クアルコム):クアルコムの人
TDD方式のIEEE802.20の仕様がもう少ししたら(春くらい)にできるという話です。そして、TDDではなくてFDD(周波数で上がりとくだりを分離する方法)だけれども、CDMA2000 EV-DO Rev.Bに割り当てても帯域を綺麗に使えるよ(KDDIが)、という説明があったようです。
TDDじゃないけどRev.Bのことも忘れないでね、ということのようです。実際、Rev.Bに割り当てると良い感じで帯域は利用できます。ただしKDDIへの割り当てになってしまう点はよろしくないわけですが。

・次世代PHS:PHS規格の委員会の人でウィルコム関係の人
残念ながら記事には何も載っていません。おそらく2.5Ghz帯の際にお馴染みのいつもどおりの説明がなされたような気がしてなりませんが、記事に載せてください。
2.5Ghzと2.0Ghzで違う点についての説明や質疑があるはずなのですが、そこはなぜか記事になっていません。

・TDD系のCDMA:ARIBの関係者、というかつまり「その関係に詳しい人」
これまでに出てきた人は一応それぞれの「本部」に関係した人の説明でしたが、TDD系のCDMAについては「詳しい人」が説明する感じになりました。
利用する帯域幅が、1.6MHz幅/5MHz幅/10MHz幅のものがある事が説明されました。つまり15Mhz幅のものは無い、ということなのですが、これについては「提案があれば検討されるだろう」ということと、あるいは「5Mhz*3=15Mhzで15Mhz」とすることが可能である事が解答されました。
「提案があれば検討されるだろう」ということはつまり新しく決める/作らないといけないということです。ただし、新しく決める事はそんなに難しい事は無いでしょう。ただ、新しいものを作るということは、機器が日本独自化してしまう可能性があるということにもなります。ただし、TDD系のCDMA自体が使われない状況が続けば意味のない心配ですが。

◆次の話し合い

2.0Ghzの割り当ては何となくモヤっとした感じになっております(iBurstについては妙に話が具体的ですが)。次は1月22日に話し合いがあるようです。つまり火曜日です。これについてもまた記事を書くかもしれません。

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757 京ぽん3が次世代PHS対応機で出てくる可能性を考えた

京セラ端末のロードマップや次世代PHSの予定を振り返りつつ、適当な事を考えましたという記事です。

前々からこういう事は考えてみていてあまり良い結論には到達できていないのですが、月曜日に新端末が出てきて話題がそっちに持って行かれると書くタイミングを逸しそうなので、とりあえず今日に投稿してみたいと思います。

「そういう考え方もできるか」程度に思っていただければ幸いです。

◆京セラ端末のロードマップ

しばらく前に京セラの端末のロードマップが明らかになって話題になった事がありました。去年(2007年)の9月ごろでした。メモを基にそれを再掲載してみたいと思います。

■2008年 01月-03月
R97(ミドルエンド、WX320K後継)
T24(エントリ機)

■2008年 04月-06月
なし

■2008年 07月-09月
J09(W-SIM機)

■2008年 10月-12月
U09(ハイエンド機、京ぽん3?)

■2009年 01月-03月
E09(エントリ機)

まずこれは単なる「計画」でありまして、このとおりになるとは限りません。京ぽんがどれだけ盛大に発売延期したかを思い出しましょう(笑)。

しかし、とりあえず参考に考えてみる事にします。予定ではもうしばらくするとWX320Kの後継のようなものが発売されることになる筈です。

こういう記事がありまして、

完売
http://arc-city.co.jp/e/modules/wordpress/index.php?p=302

nineとWX320Kが在庫を除いて完売だそうです。両方とも売れ行きの悪くない端末ですから、単なる退場であるとは考えられません。

nineについてはnine+というものが商標登録されていることが確認されていて、後継機が出る事が予想されます。WX320K後継機についても、上記ロードマップでの発売予定と符合します。

個人的にはWX320Kはウィルコム端末の外見上のバリエーションを減らさないために発売継続して欲しいのですが(以前記事にしたとおり、むしろWX320KRとWX320Tの外見のキャラのほうがかぶっている)、京セラは製造ラインをいくつも抱えている事が出来ないのでしょう。

噂では月曜日(2008/01/21)に何かあるらしいですから、そこでnine+とWX320K後継機、そしてロードマップ上にある京セラのエントリ機などが発表されるのかもしれません。

で、それらについては発表され次第に記事にしたいと思います。

今回の記事で気にするのは、ずっと先のほうです。

夏ぐらいに京セラ初のW-SIM機が、そして年末にハイエンド機が(京ぽん3?)、そして、2009年が明けた頃にさらに新しいエントリ機が出る事になっています。まあ、予定表などそれほどあてになるわけではないでしょうし、情勢次第でこういう計画は組み変わるものですが。


◆次世代PHSのロードマップ

ここで次世代PHSの計画を転載してみましょう。


次世代PHSのサービスイン計画:

■2009年 04月
次世代PHSの限定サービスイン(試験サービス)

■2009年 09月
次世代PHSサービスイン

現在のところ「次の次の秋」に次世代PHSがサービスインする事になっています。しかし、それまで何も無いということはなくて、次の次の4月には試験サービスが始まる事になっていて、これは実質限定的なサービスインと同じであるとされています。

どの程度の規模になるかはともかく、次の次に桜が咲く頃には、おそらくどこかの都市では次世代PHSを使うことができるようになっているということです。

そして、状況的にウィルコムは次世代のサービスインを急ごうとすることは確実です。実際、計画を前倒しにする事はあるという発言もあります。


◆二つの計画を見比べる

次世代PHSの計画は一体どうなるかはわかりませんし、ウィルコムの命運をかけた計画ですから、中途半端な状態ではサービスインしないほうが良いことも考えられます。

ですから、急ぐべきなのか完全を期してサービスインすべきなのかは考える必要があるでしょう(この点についてはまた記事にします)、しかし、技術開発が順調ならば一気に早期サービスインする事も考えられます。

例えば四半期前倒しすると考えてみましょう。すると、試験サービス開始は2009年01月-03月になります。つまり、京セラのハイエンド機の発売計画と近い時期になります。

先ほどの次世代PHSの技術開発についてのコメントと同じく、次世代PHS対応機についても中途半端な状態での発売はよろしくありません。特に、最初の次世代PHS機は「それで次世代PHS自体が判断される」という可能性もありますから、いい加減な端末の発売は出来ません。特に、端末が原因で「速度が遅い」などの「通信インフラ自体への悪印象」を与える端末は御法度です。

しかし、この時期に京セラのハイエンド機が出ると仮定して、それが現行PHS用の機体だと考えましょう。その開発が終わってから次の端末を開発して発売する事は難しいでしょうから、京セラハイエンド機+次世代PHSのコンビが完成するのは、2009年度中は厳しいかもしれません。

・次世代PHS自体の開発チームが頑張ってサービスインが前倒しになる
・京ぽん3開発チームが頑張って次世代PHSに対応した良好なハードを完成させる
・次世代PHSが実現する通信環境で(のみ)体現されうる革命的な従来型の通信端末のコンセプトを思いつく事

ものすごく難しい話でしょうが、しかしまさしく京ぽん3と呼ばれるような端末が、次世代PHSの衝撃のデビューを演出する可能性も考えられなくも無い、ということを考えてみたという記事でした。


◆醒めて考えてみると

次世代PHSの最初の"端末"は、サイズが割と大きいデータ通信用のもので、ノートPCに接続して使うものだけになるかもしれない、と思います。消費電力の問題や、ハード自体の小型化が難しいからです。

次に考えられるのは、スマートフォンやUMPC系の端末です。特に次世代PHS対応のUMPCは高速のワイアレスインフラの魅力を簡単に引き出す事ができるでしょう。

しかし、私としてはむやみな多機能よりも手のひらサイズで快適に使える情報端末も是非ともあって欲しいと思うのでして、だからこそWX320Kを使っているようなところがあります。ハイエンド機が無理ならば、ミドルエンドかエントリ機でそういう機種でも良いので何か出ると有難いなと思うようなところもあります。

基本機能は網羅していて、ユーザビリティは良好で、本体の動作は相当に高速で(そうしないと通信速度を生かせない)、次世代PHS対応で通信速度が恐ろしく速くなったものでも有難いかもしれません。で、USB経由などでノートパソコンのモデムにもなってくれるような端末です。

U09(京ぽん3)が現行PHS対応で、その後しばらくして上に書いたようなミドルエンドな次世代PHS対応機が出たとしたら、どの端末を買うか狼狽する人は沢山出そうです。あるいは、そういう意味でも京ぽん3は次世代対応の方が解りやすくて良いかもしれません。

ただし、一番大事なのは中途半端な状態の端末は決して発売しない事だと思われるので(WX310シリーズが面倒な事になったことなどを思い出そう)、あえて枯れた系の端末を次世代PHSの最初の端末にする(「試験的な端末です」思いきり断った上での発売)というのもありかもしれません。

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近いうち?に、次世代PHSのサービスイン計画についての記事を書いてみたいと思っています。

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758 Appleの噂の"air"はWiMAXではなく薄デカノートだった / の記事にも出てくるモバイルWiMAXピンチの状況

少し遅れの記事になりますが、Macworldの例の"MacBook Air"についての記事と、そこからなぜかモバイルWiMAXはやはりピンチであるという話を書きたいと思います。

一度長文を書いたのですが、保存を押したとたんにログイン画面に戻るという悲劇が起こりまして(なぜこの程度の時間でセッション切れ?)半泣きで再執筆しての投稿です。


◆噂の正体

Appleは、なんでも昔は社内から開発中のデバイスに関する情報はダダ漏れだったそうですが(これは悪意があってのことではなく、アップルで作っているものを愛し、そしてアップルユーザを愛していたためのようです。おまいら喜べ、と)、スティーブジョブスが戻ってきて君臨してからは秘密主義になりました。とは言っても、機密だから秘密なのではなくて、サプライズを演出するための芝居がかった秘密主義ですけれども。

で、定例開催される行事で次はどんなものが出てくるんだということを想像したり推測したりするのが毎回の慣わしになりまして、今回もそういうことが行われました。ジョブス師匠は演説上手で有名ですが、ただし黒魔術的といいましょうか、聴衆の思考回路や現実認識を訳のわからん事にしてしまう天才です(念のために書いておきますと、これは非難ではありません)。

で、今回についても、事前に公開された思わせぶりなフレーズとか、自称リークの情報などによって、皆が勝手な事を考えたのです。


◆There's something in the air.(空中に何かある)

まず、iPhoneの日本発売についてのインチキリークがありました。Macworldでドコモの日本独占発売が発表されるという情報でした。今のところはドコモが優勢に交渉を進めているそうですから、そろそろ発表の潮時ではないかというように思っていた人は多いはずでした。で、この場合には記事をポストしようと思っていましたが、ガセビアでありました。

次に、「There's something in the air.」というアップルの謎のフレーズの意味を巡って、二通り?の解釈がありました。まずは、事前からなんだか噂の立っていた(物体の量産となるとさすがに完全に隠蔽できないのでしょう)薄型ノートパソコンのことを刺しているフレーズだという説と、これは「ワイアレス」がキーワードだという解釈でした。

なかでも「モバイルWiMAX」のことではないかという風に考えている人も居たようでしたが、私としてはそれは無いであろう、と思ったのでありました。で、今回はこちらについては書きます。

その前にまず、薄型ノートについての感想を少し書いてみましょう。


◆日本では売れないのでは?

MacBook Airの特徴は、とにかく薄い事です。というか、”アップル社の製品としては”革命的に薄いという表現の方が良いかもしれません。

少なくとも、世界的にも薄いものや軽いものの名産地として知られる日本に住んでいる日本人にとっては異次元な感じはしません。しかし、重い・デカイものが多いアップルのノートを前提に考えるとこれまでに無い製品です。

また、誰もが思った事のようですが、残念ながら薄いけれどデカイ。「薄デカ」とでも言いましょうか、携帯したときの薄さの恩恵はデカさが帳消して余る気がしてなりません。

携帯電話でも超薄型の端末が最近出てきましたので(N703iμやP703iμとか・・古い?)、アレで比喩すると、「薄さはN703iμくらいなんだけれども、大きさがW-Zero3の[es]がついてない方くらいデカい」というような印象を受けました。

アメリカンサイズなんでしょうか。

またスペックが犠牲になっていることと、N703iμなんかもそうですが薄いのは所持感としては感動するのですが利用感では薄すぎて不便だったりしそうですし、デカいですし、あまり軽くないようですし、高いですし、日常的に使うものとしては正直どうなのかなと思いました。持ってると話題になりそうですけど、それだけで買うには高すぎます。

買うか迷う人が大量に出そうです。あるいは売れるとしたら一般人が買うパターンでしょうか。


◆モバイルWiMAXではなかったです

モバイルWiMAXではなかったという方について書きましょう。

まず、モバイルWiMAXだったと考えてみると、その場合にアップルが使うフレーズだったと考えると、ちょっと陳腐に思えないでしょうか。私にはモバイルWiMAXだったした場合にアップルはもっと気の利いたフレーズを使うはずだと思いました。よってこれは「モノ」の発表に使うフレーズだろうと考えました。

そしてもう一つはモバイルWiMAXがピンチな事くらいはアップルも知っているはずなので、さすがにこのタイミングで手を出さないだろうという予想でした。

しかし、「インテル帝国」の政治力は侮れないものですから(炎上しているスプリントの力では無い)、もしかしたらアップルがモバイルWiMAXに入れ込むという大事件が発生する事も無くは無いとは思いました。その場合には、あまりの政治力に驚く事になったと思います。あるいはジョブス先生の判断力を疑う事になるか。

モバイルWiMAXの話題バブルが頭から抜けていない人はともかく、「モバイルWiMAXは無いでしょう」と思った人は結構居たようで、そういう記事を二つ引っ張ってきましょう。あるいはこれらはつまり、モバイルWiMAXはヤバイよ、ということを考えている人がこういう感じで居るということでもあります。

【Macworld】Macworldまもなく開幕、新製品のヒントは「air」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080114/291026/

モバイルWiMAXの部分だけ抜いてくると、

将来が期待されるモバイルWiMAXだが、現状サービス開始に積極的なスプリントでさえ事業は計画通りに進んでいない。米スプリントが事業を好転させるために、アップルと協業する可能性は少なくない。

日経の人もモバイルWiMAXがピンチだって言ってるわけです。この方は「協業する可能性は少なくない」という話とありますが、ここは私と意見が違います。

経営が炎上中のスプリントの提案で、しかも現時点でのモバイルWiMAXでは話題的にどうにもならないはずですから、アップル自身の判断か、インテル帝国の力がないと実現しない話ではあります。

次に、英語の記事を翻訳したものです。この記事はモバイルWiMAXの可能性をぶった切っています。

「Macworldの目玉は無線通信技術」--このうわさは本当か?
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20364844,00.htm

横断幕に「空中に何かがある(There's something in the air)」と書かれていることから、Appleが無線技術に関する大きな発表を準備しているという憶測が広がった。最も根強いうわさは、AppleがノートPCにWiMAXを搭載するというものだ。
私はそうはならない気がしている。理由はいたって単純だ。第一に、現時点で米国では大規模なWiMAXネットワークが展開されていない。現在、 Sprint Nextelがネットワークを構築中だが、まだシカゴ、ボルチモア、ワシントンDCの3カ所で試験サービスが行われている段階だ。Sprint Nextelは2008年にサービスエリアを拡大する計画だが、これは変更される可能性がある。同社は2007年10月にCEOを解任した。同年12月に新しいCEOを雇い入れたが、今後については事業の合理化がささやかれており、WiMAXの展開も縮小される恐れがある。

私には、軌道に乗らない恐れがある技術の推進にAppleがエネルギーを注ぎこむことは、まずないように思われる。専門家の中にも私と同じ意見の人たちがいる。

Forrester Researchのアナリスト、Charles Golvin氏は次のように語っている。「WiMAXに関する発表の可能性が高いとは思わない。『iPhone』と『Apple TV』という例外を除けば、Jobs氏が発表するのは当日から出荷が可能な製品ばかりだ。WiMAXは、Sprint Nextelのネットワークができあがるまで利用できない」

結局この人は他の無線技術についても考慮した上で、無線技術に関する発表ではないだろうと予想しています。


◆以前に書いた記事の再掲載

私は少し前にこういう記事を書きまして、アメリカでのモバイルWiMAXの普及はだんだん怪しくなってきているのだという事を書きました。

スプリント(アメリカ)がモバイルWiMAXをやめるかも?という記事
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/764_wimax_d294.html

少し前までスプリントはモバイルWiMAXで全面攻撃を仕掛ける的なものすごい威勢の良い事を言っていましたが、だんだんとトーンダウンしまして、ゆっくりした感じのサービスイン計画になっております。そして、上記の記事や引用した英語の記事の翻訳が言っているのは、「トーンダウン後の計画」がさらに減速したり、撤退する可能性があるということについての懸念です。

なんか日本では、モバイルWiMAXのバブルの熱がまだ冷めていない人が居るようですが、話題としてはものすごく冷えてしまっていて、冷えた状態からさらに冷えようとしているのが現状の状態です。

スティーブジョブスさんは、とりあえずは流れを読むのに長けた人ですから、海の向こう側から私程度の人間が怪しさを察する事ができるような状況では手を出さないだろう、というわけです。なにしろiPhoneをGSMで出すというような堅実策を取るジョブス師匠ですし、勝負の製品でそういうことはしないと思う次第です。

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759 今度は千本社長が「アッカ社長の退任」を要求

今度はイーアクセス≒イーモバイルの千本社長が「アッカ社長の退任」を要求するという騒動が発生しております。また事件でございます。

MVNOのネタの続きか、モバイルWiMAXネタの掘り下げでも書こうかとおもったら、またもや面白事件発生となっておりました。


◆アッカの社長を交代させろ

まずはこの記事を。

イー・アクセス「アッカ社長の退任」を要求
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080117/biz0801172027016-n1.htm

ADSL大手、アッカ・ネットワークスの筆頭株主である同業のイー・アクセスは16日、木村正治アッカ社長の退任などを求める株主提案を行った。常勤取締役3人全員を退任させ、イー・アクセス側から取締役の過半数を占める4人の選任を求める内容。千本倖生イー・アクセス会長は17日、産経新聞のインタビューに対し、「現状のアッカの株価はあまりにも低い」とアッカ経営陣を批判し、株主提案の最大の狙いは株価の向上だと説明した。

なぜ「株価」なのかというと、こういう理由が表向きに出ておりますが、

同社が保有するアッカ株も取得価格を大幅に下回って含み損を抱えており、12万円台になると減損処理が必要となる可能性があるという。

「株価」と言っている理由はとても簡単です。イーアクセス(イーモバイルの親会社)は、単独でこの意志を通すために十分な量の株を保有していないためです。つまり、他の株主の賛同を取り付けようとしているのです。そのための「株価低迷批判」「現経営陣批判」です。

で、結局のところはそうやって株主からの委任状をかき集めて、アッカの経営を掌握したいようでございます。

アッカの株価は、WiMAX割り当て騒動で一時結構上がりました。その経緯や理由については年初から書いている濃い記事をお読みいただくとして、期待があったにせよ結局落選したので株価も同時に下がりましたというわけです。

俺様はアッカが当選するという最新の情報をゲットしたからアッカ株で儲けるぜ、と思ったバカな人もそれなりには居たそうですし。


◆狙いはアッカの経営を千本社長の掌握下に置くこと

狙いはアッカの経営を千本社長の掌握下に置くことだと思われます。アッカを乗っ取ることが目的で、悪口はその理由付けに拾ってきただけのようにも思えます。

というわけなので千本社長、現アッカについての文句を限界破裂まで言いたいはずのインタビューながら(なぜなら現経営陣を貶めるほど目標に近づくからです)、攻撃材料は株価下落とワイマックス失敗程度しか言えておりません。少なくとも私には、現経営陣のやっている事に前々から色々な点において不満を持っていたようには思えなかったりします。

私は千本社長が本気で現経営陣を問題視していた故の行動というより、目的を達成するためのマイクパフォーマンスが始まっただけでのように思えます。多数の株主の同意を得て「アッカ占領」を行うための。もちろん、大人の理屈ではそれで十分な理由なのではありますが。


◆アッカとNTT

アッカは2.5Ghzでドコモと陣営を組みましたが、なぜそういうことになったかというとアッカはNTTコムと関係がある会社で、NTTコムはNTTでドコモもNTTだからだと思われます。つまりアッカはNTTと関連があるのです。

千本社長から突然「辞任しろ能無し」と言われて現経営陣が「はい解りました辞任します」ということにはならないはずです。また、イーアクセス以外の株主にも嫌がるところは当然あるでしょう。

前回の2.5Ghz割り当て騒動で孫社長+千本社長のところは色々な陣営に恨みを買いましたし、イーモバイルはドコモに音声通話用の回線を良い条件で貸せと要求して国が間に入って貸せ貸さないになり、最終的にドコモが渋々貸す形になっていたりします。イーアクセスはADSLの会社ですが、NTTとADSLの会社の関係は複雑です。

今回の話題とは関係ないですが、アッカはウィルコムとも一部協力しています。そして噂レベルではありながら、元DDIポケット(現ウィルコム)から追い出された千本社長はウィルコムに恨みがあるという話もあります。

世の中はそんな簡単ではないという事はわかった上で書きますが、なんとなくNTTと円満にやっている感じではないわけような印象はあるという事ではあります。ですから、彼らが千本社長の「アッカ占領計画」に反対の立場での積極介入する事を決定することもあるかもしれません。

そもそも上記の記事の続きで、

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080117/biz0801172049018-n1.htm

これまでに何度も話しかけている。もう少し一緒になってアライアンス(提携)を組めないのかと。しかし、すべて断られた。NTTコムに対しても一緒にやろうと呼びかけてきた。しかし、何もやらなかった。全部拒否。それで株価がここまできてしまった。今回も何かアクションとれるかと考えたが、すでに5度も6度も断られた相手。それで、今回できることというのはマネジメントを変えるしかないでしょうと

まあ、円満な感じではなさそうです。しかしNTTコムが本気で反対する事については恐れているのか、NTTコムは中立を守って欲しいと願っているようにも見えます。いきなり下からの発言になっています。

アッカともNTTコムとは争いたくないが受けて立つ。しかし、NTTコムは敵としては思ってはいない。NTTコムとプロキシファイトをやることは本意ではない。現経営陣に対しては代われというが、大株主のNTTコムに対して『けしからん』というつもりは毛頭ない

しかし、現状のアッカはどちらかというとNTTコム寄りではあってもイーアクセスではありませんから、現経営陣の攻撃をしてしまっている以上、そもそもNTTコムと仲良くということにはなりにくいはずです。しかしこうやってわざわざ釘を差しているのは、作戦上NTTコムには動いて欲しくないという事でしょう。

とりあえず、NTTコム(NTT)とイーモバイルの戦争がはじまってしまう可能性があるという事です。

◆孫社長

千本社長がなにやら「勝負」を開始してしまいました。これからも騒動は続く事になりましょう。

で、少し考えたのですが、この事件は孫社長にも気になるのではないでしょうか。

例えば、もし2.0Ghzで前回の落選陣営での争奪戦が発生する事になるとして考えてみると、アッカをイーモバイルが取り組んでしまえば力関係が変わってしまいます。場合によっては、アッカ+イーモバイルvsソフトバンクモバイルの戦いになってしまうような事も考えられます。そうなれば孫社長、とても困るはずです。他にも考えてみると面倒な事はあり得ます。

というわけで、まずはとりあえず書いてみました。

(おそらく続く)

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760 「MVNO条件」で2.5Ghz場外乱闘が再発 / 「事後の正義」は頂けない

2.5Ghz帯の割り当てはもう終わったわけですが、割り当てを醜く締めくくった「場外乱闘」はまだ終わっていなかったようです。

まだ風邪をひいていますが頑張って書いてみます。


◆何故今ごろMVNOの条件の話を・・・

総務省がMVNOガイドラインのパブコメを公開,MNOとMVNOで意見が対立
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080116/291268/

今回の2.5Ghz割り当てではMVNOが義務化されました。MVNOというのは簡単にいうと、他社に回線を貸すことです。例えば、山田さんがドコモから回線を借り、借りた回線を用いて「山田モバイル」という商売をはじめるようなことを言います。

MVNOはウィルコム(DDIポケット)が昔から行っていて、たとえば「bMobile」なんかは、ウィルコムの回線を借りていて(知らない)お客さんから見ると、ウィルコムではない会社が商売をやっているように見えます。ちなみに、ウィルコムは誰からサービスしなさいと言われたわけではなく自分でこういう商売をはじめています。

2.5GhzではMVNOが義務化されています。そしてなぜか、2.5Ghzの割り当て決定「後」にMVNOの条件をどのように改正するかというややこしい事が行われています。2.5Ghzの割り当て決定前というか募集前に終わらせておくべき話だったと思うのですが。


◆日経の記者がビックリしている「ソフトバンクの要求」

上記の記事では概ね、MVNO一般論についてそれぞれの陣営が自分に都合の良い事(落選組も)をまず言っているということが書かれていて、そして後段で落選陣営が「特に2.5Ghzでは借りる側にどんどん有利にしろ」というような事を言っており、そして孫社長のところはものすごい要求をしているということが書かれてございます。

なにせ文体がこうなっております(強調部は私による)。

オープンワイヤレスネットワークとソフトバンクBBにいたっては,「エリア展開計画は6カ月以上前に,ネットワークの新機能や新サービスは1年以上前に MVNOに対して開示すべき」「MVNOの展開を前提に設備を構築するので,MVNOの提供に伴うシステム改修費用はMVNOに負担させるべきではない」といった点まで要求している。

念のために書いておきますと、日経の記者さんは孫社長をバッシングしているわけでもなんでもありません。「え、そんな事まで要求しているの?」と思っているらしいという表現です。それが良いのか悪いのかは書いてございません。とりあえず、「マジか!」というあたりはその通りであります。

そしてこういう次第でございます。

総務省はこれらの意見を踏まえ,2月初旬をメドに再改正案を公表。再度,パブリック・コメントを募集して3月末までにガイドラインを再改正する予定である。

みっともない場外乱闘がもうしばらく続くかもしれないということであります。


◆事後の正義の「結果の公平」

とりあえず今回のケースはさておいても嫌な感じがするのは、これは「後出し」だということです。少なくとも2.5Ghzの募集をしたときには無かった条件が、後から追加されるかもしれないということです。2.5Ghzの割り当てに際して出した計画書にMVNOの計画などについても既に書かれていて、それで免許が下りたはずなのですが、後出しでよく解らない事になりえるということです。

そしてさらに悪い事に、落選陣営は自分達が落選した事を良いことに言いたい放題になるであろうということです。というかもう既になっているのかもしれませんが。

そりゃ新しい勢力からすると、既存組から取れるものは取ってしまった方が良いし、そうでなくとも大混乱に繋がるような事が起きればつまりのところ「リセット」に近くなるわけで、悪くはない話なのであります。口実は簡単で、私たちは小さくて弱くて被害者ですと言うか、「競争」が起きれば国民のためです、と言うかのどちらかです。

「事後の正義」ではともすると、実質的には誰かの財産やチャンスを剥がして、誰かに分配するような形になります。その過程で国民に財産がこぼれ落ちるから正義だろう・・という話はちょっとアレですが、しかしそうだとすると、義賊って名乗ってるけど自分の懐に入れてるし正義に便乗した泥棒では、ということにもなりえます。

何かをせっかく成功させても、成功したとたんに義賊気取りの盗賊がやってきていつ財産を持って行かれるか解らないような世の中では商売がおかしくなります。

近所では商店が何軒かありまして、町全体での厳しい競争した結果一軒が年を越せずに潰れてしまいました。生き残ったある店で、去年は厳しかったけど頑張ってよかったね、とお雑煮を食べていると、潰れたお店の人たちが「義賊じゃあ」と言って乱入してきてお金を持ってゆきまして、町民に金をバラ巻いて世直し気取りの末に自分の懐にもガッポリのお正月。
こんな事では、商売を畳む人間は増え、商売を始める人間は減り、一生懸命努力して成功すると義賊が襲ってくるのでみんな程々でサボるようになります。

本当は説明としてはちょっと不味い感じですけれど、その点はご了解ください。「公平」とか「正義」と言い張るものについて考えるきっかけにしていただければと思います。

念のために書いておきますと、私は巨大勢力のやりたい放題が良いといっているのではありません。越後屋が町中を完全に牛耳っているような町もまた良くない状況です。もし、私が巨大勢力のやりたい放題が良いといっているように聞こえるとしたら、それは「間違った二者択一」に陥っていると思います。両方とも良くない可能性について考えてください。


◆鵜飼の「鵜」にされるかもしれないKDDI

去年の場外乱闘と異なると思われるのは「ターゲットの変更」です。落選陣営が「何をすべきか」ちゃんと解っているのであれば、KDDIを選択的にバッシングしてウィルコムにはダメージがないようにして、KDDIを孤立させる作戦を取るような気がします。

帯域の取り合いではウィルコムを2.0Ghzに蹴落とせば利益がありましたが、帯域が決まった今となってはウィルコムが成功しようと失敗しようとMVNOの条件が変わろうと、落選組の損得の増減はトータルではあまり変化はなさそうです。ウィルコムは所帯が小さいですし、元々独自路線だからです。

KDDIについては極端な話として、KDDIに巨額の設備投資をさせ、自分達で帯域を貰ったのと何ら代わりのない条件で回線を借りることに出来れば、自分達に割り当てられたよりも「むしろ良い」ような状態に出来る可能性だってあります。

KDDIしか魚をとる権利が貰えませんでした、しかし鵜飼の「鵜」にしてしまえば自分達も魚を取れるのと同じです。そして、冷たい水の中で苦労して魚をとる努力すら必要なくなります。そして、ウィルコムはその横でカニを取ると言い出してカニ専用の網から発明しようとしてる変人に見えるのでこれは放置で良いわけです。

また、KDDIとウィルコムの両方を攻撃する事までやったら、得られるものまで得られなくなる気がします。


◆割り当て前までよりも、メディアの人には今後はちゃんと解説して欲しいと

これから新しい場外乱闘が始まるのだとしたならば、"国民にとって利益"とか"公平性"という単語が怪しい感じで乱れ飛んで、全ての陣営が自分に都合の良い形に歪曲した正義やら被害者やらを言う事になると思います。

#私は「全ての陣営」と書いています

特に、権利を持っているところから権利を剥がして俺たちに配れば、国民にもおこぼれが行くから「国民のためになるし」「公平である」という屁理屈は流行するのではないかと思います。そして、あいつらは毎回屁理屈しか言わないのだから俺たちが正しいという主張。毎回の事ですが。

結局、今日を頂点にこの騒動はこれでおしまいということにしていただきたいと思う次第です。

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761 エァプルの発表を待ちながら、今さら「PSE騒動」を回顧しつつ、ホワイトリスト問題について説明

どうも皆様。また2.5Ghz関連とは違う話題です。


◆待っている理由

もうちょっとしたら、スティーブジョブスという人がアメリカで面白いことをいう行事があって、それで日本のほうでも色々と悲喜こもごもになる筈です。そして、予想される発表の中には、このブログ的なネタもあるであろうことから、すぐ記事を書くつもりで準備しておりました。

しかし、発表時間を私に教えた奴がインチキ時間を教えてしまっていたため、執筆しようと思ったところスティーブジョブスがオモロイ事をいう行事はまだこれからだったということで、しょうがないので別のネタを書いてみたいと思います。

従来とは毛色の違うネタですが、それなりに面白いはずです。そして、一見脱線に見えて、最終的には携帯っぽいネタにも接続します。


◆改正されたPSE法が施行されたらしい

数年前になりますか、PSE法というもので結構な騒動になったことがありました。あれの改正版が2007年末にとうとう施行状態になったようです。

電気安全なんたらの法律でPSEマークを取っていない機器は販売まかりならんということになり、そして古い機器の中古販売などが事実上できなくなってしまうという法律でした。ネットで火がついて大騒ぎになり、最終的に国のすることが代わってしまったという意味でも、結構注目すべき事件でした。

「ビンテージ機器殲滅法案」とでもいいましょうか、電子楽器やゲーム機などの中古販売がPSEマーク無しでは無理、となりまして、反対意見が爆発し中古楽器関係などでは一部投売り現象が発生したりもしました。

私は騒動が大規模化したのを見て、これは撤回されるだろうと確信しましたので、投売りになっている機器を買い占めて後に再放出すれば儲かるチャンスではないかとすら思いました。そして実際そのようでした。

お役人は一度決めた事を無しにすると誰かの責任問題になって嫌なのでしょうか、最初は一部電子楽器等をホワイトリスト方式で公認ビンテージにし、それらを例外扱いにして大勢を維持しようとしましたが、いかにも批判かわしの小細工であるので世間に怒られ、結局は常識的なところに落ち着いた・・筈であると聞いています(もしそうじゃなかったら教えてください)。

2.5Ghz割り当ての際にもこの騒動の事を少し思い返してみたりはしておりました。ただしPSE騒動では失敗が話題の種でしたが、2.5Ghzの割り当てにおいては総務省がちゃんと対応するか(あるいはそれぞれの人がそのようの思えるかどうか)どうかがポイントでしたが。


◆公認ビンテージ機器リストを見て遊ぶ

以上は長い枕でして、結局お流れになった「公認ビンテージ機器リスト」のことを書いてみようと思った次第です。これも実はブログに投稿しようと思っていた事もあるネタでした。

そもそも手法自体があまり褒められた方法ではなかったのですが、「公認ビンテージ機器リスト」に掲載されている機器名がなんとも変な感じで、それでも怒られておりました。

役所の作った一覧表(PDF注意)
http://www.meti.go.jp/press/20060330004/vintage-list-set.pdf

電子楽器のことを知っている人が見たら何かよく解らんことになっていると思うのではないかというリストです。有名なところ、たとえばRolandやYAMAHAで話をすると一番良いのですが何せリストが長いので(一度説明しようとしてあまりに長くなって挫折した)、説明にちょうど良いKAWAIを引用し、さらに一部について説明をしてみたいと思います。

載っているものを全て引っ張ってくると、掲載数だけからしても明らかに少なすぎる以下のとおりになります。

K1II / K1r / K3 / K4 / K5000R / MAV-8 / MIDI Key II / MP9500 / Q-80 / Q-80 EX / XD-5 / XS-1 / EQ-8

全部の機材について説明するときりが無いので(そして私も全てすっかりわからないので)、メインストリーム?と思えるあたりについて説明(というか羅列だけ)をしたいと思います。つまり、以下の説明に出てくるもので全てではありません。


◆KAWAIの電子楽器の歴史(なぜか)

以下、大半の人はほとんど意味がわからないと思いますが、斜め読みしてください。実のところ以下の説明もそんなに詳しいわけでもありませんが(思いっきり割愛もしました)。

大まかに言って、K3系→K5系→K1系→K4系→K11系(GMega)→K5000系という流れがKAWAIのシンセサイザーの歴史です。

"K3"はデジタル化したアナログシンセでした。KORGのDW8000などと同じような設計で、アナログシンセの処理の前段(波形を出す部分)をデジタル化して、デジタル化の難しいフィルター部分はアナログのままのシンセでした。ヤマハがFM音源帝国を築いている裏側でのシンセでした。鍵盤無しの"K3m"というものがあり、これがまずリストから落ちています。

"K5"は音色の倍音の成分の分量を自分で完全に指定できるという、一種マモノののような機材でした。これも鍵盤無しの"K5m"というものがありました。両方ともリストから抜けています。

次に、フルデジタルなのだがフィルターが無いという変な設計のK1系が発売されます。最初は"K1"と"K1m"が発売され、そして時代の流れが「一台で全部の演奏ができる」という時代になったので、付け焼刃的に改良されたと思われる"K1 II"と"K1r"(鍵盤無しのラック)が発売されます。K1/K1mがリストから落ちています。さらに同じ音源を流用したPHmというものもあったはずですがこれも落ちています。

次に出てきたのが、フルデジタル(PCMで)でかなり効くフィルターを装備したK4でした。これはK4とK4rがあるのですが、K4rがリストから落ちています。さらに同じ音源をバージョンダウンさせて流用の軽量鍵盤のKC10というものも確か出ていますがこれも落ちています。

次に、K4のエンジンをさらに改良したと思われるもので、DTM音源時代に発売されたGMega(DTM音源)と鍵盤のついているK11が発売され、さらにGMegaLXやGMouse、KC20というものも音源流用で出ていたはずです。全部リストにありません。

最後に、波形の倍音成分を独自の感じ(他社のシンセには全くない機構で)でいじったりできる、K5000シリーズが出て、残念ながら撤退となります。最低限、K5000S/K5000W/K5000Rの三種類があるのですが、一つしか載っていません。
そして、K5000は98年くらい?の楽器で結構新しいのですが、他社をみると新しいのが載っていなかったりします。

暗号のような説明が続いてすみませんでしたが、リストのクオリティには相当な問題があることが解っていただけたかと思います。ほとんど話にならないレベルです。

ちなみに、ヤマハやローランドで同じ作業をするとすごい事になります。


◆ホワイトリスト方式の問題点とも言える

思い出してみれば、最近子供の携帯が繋がるサイトを規制したいとかで「許可するサイトにだけ接続できるようにする」という案が出ていますが、許可するものだけOK方式(ホワイトリスト方式)では、こういう駄目な事になっちゃうことがあるという例でもあるのではないかとも思います。

この記事を読まれた方は上記機材の知識は無いと思うのですが、もしあったとしたらこうなります。最初のまま法律が通っていれば、このリストに無いものは事実上販売禁止になっていたわけでして、
「ちょっとまってくれ、なんであの機材を日本から消し去るんだ!」
となっていたことは確実です。

というわけで、今後色々な規制の際に一番しっかりしていると思えるというような理由で「ホワイトリスト方式」が出てくる事があると思うのですが、その時にはこのような事を思い出していただければよいかなと思います。こういう馬鹿馬鹿しい事になりがちであるっていうことです。

ちなみに日本のいろんな規制はこの方式になりがちのようです。困った話です。

頭の隅にあると役に立つ事もあるかもしれません。


補足:

上記の機材の説明部分をもっときちんと読みたいという人がいたら書いても良いかなとも思ったりもしました(あるいは勝手にどこかで始めてしまうかもしれません)。

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762 2.0Ghz参入の選択肢を無駄に考えてみる

2.5Ghzの本題に加えて、今週はもしかしたら別のネタでも更新する必要性がある気がしてきたので、先に更新してしまうことにします。

微妙な記事を投稿しますので御覚悟ください(笑)。


◆2.0Ghz帯への参入にあり得る候補を全部考えてみよう

前回の記事のとおり、モバイルWiMAX@2.0Ghzはあまり決定的な選択肢ではない「かも」しれません。

ということを口実に、2.0Ghzに参入可能な候補を無駄に列挙してみようと思います。

ルール:基本的に何でも良い

そもそもの募集時に候補となっていたもの:

・TD-CDMA
日米の研究者やベンチャーが考えたりしている有象無象のどれかです。アイピーモバイルはこれで参入しようとして失敗しました。失敗したのはアイピーモバイルがトンマだったのが原因なだけであり、もう一度うまくやれば成功するのだと思えるならば手を挙げましょう。

・TD-SCDMA
中国の国策の第三世代です。中国とドイツのSIEMENSが共同で開発し、中国でもうすぐサービスインすることになっています。中国で(国策であろうと)量産されたり引き続き改良されたりすることを見越して手を挙げる、という話は作れるかもしれません。ただし、TD-SCDMAは中国国内でも厄介者扱いなのですが(少なくとも今のところは)。

2.5Ghzで候補になっていたもの:

・モバイルWiMAX
昨今話題の技術です。これまで色々書いた故に省略。良い選択肢かどうかについては、状況次第です。

・次世代PHS
ただし現在開発中のものは2.5Ghz帯の都合にあわせて作られていると思われます。しかし最初は2.0Ghzでの参入も考えられており、2.0Ghz用を別途用意する事は可能でしょう。

・IEEE802.20(iBurst)
次世代感の薄い技術ではありますが、iBurstは既にサービスインしており実績がある技術です。よってサービスイン出来ない可能性はほぼ無く、早期にサービスイン可能でしょう。iBurstにも改良計画(高速化)があったはずです。ただし、京セラから次世代PHSにしていただいて国内は統一したいのですがとか言われそうですが。

・IEEE802.20(クアルコム)
クアルコム様自慢の次世代技術です。性能的には問題ない(優れている)ものであると思われますが、ただしクアルコム様とのお付き合いとなるとものすごくお金がかかると思われます。


従来の第三世代技術:

・W-CDMA系
事実上、W-CDMA系での利用は難しいのではないかと思います。

・CDMA2000系
無理矢理に新規参入で利用できるかもしれません。
新規利用以外では、既存のCDMA2000の帯域と併せることで、EV-DO Rev.B帯域として使う事が出来ます。この場合にはこの帯域はとても有効利用できます。しかし、そうなるとさらにKDDIに帯域を割り当てる事になってしまいます。

それ以外:

・高度化PHS
ウィルコムの最新鋭八本槍基地局を配置する方法です。15Mhz幅もあればかなりのトラフィックがさばけるでしょうし、文字通りすぐにサービスインできそうですけれども・・・

・FWA用に使いたい

・いまさらPDCに使いたい

・無理矢理GSMに使って日本も世界標準だと言ってみたものの、無理矢理だったので日本独自化

・モールス信号専用帯域として使いたい

・死んだおじいちゃんと定額で通話できる

・携帯にアダプターを差すだけで定額に

・割り当てない/延期する
状況が変わるまで割り当てずにそのままにしておくのも賢明な選択肢です。


◆何か変な記事になってしまいました

帯域を一番きれいに使えるのはKDDIがRev.Bとして使うパターンではないかという気がしますが、KDDIにさらに割り当てるという点が難点となりましょう。

面倒な選択肢ばかりにも見えてきます(「割り当てない/延期する」という選択肢以外)。

あるいは、意外な選択肢をうまくサービスイン計画と結びつけることで帯域が取れるチャンスかもしれません。そういえば、前回の募集時にホリエモンがiBurstで参入したいとか言っていたことを思い出したりします。

2.5Ghz帯での結果などがある程度見えれば、どのように使うべきかはっきりするのかなと思います。

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763 2.0Ghz再割り当ては慎重に

ここで一度小休止あるいは脱線で、2.0Ghz再割り当ての話題をはさみます。

続きっぽい続きを読みたい方はしばらくお待ちください。


◆2.5Ghzの変な熱気

モバイルWiMAXってどうなんでしょう、という話題をしばらく書くことになりました。これらは、2.5Ghzの割り当て決定前から考えていた事でした。読んでいる人にどう伝わったのかはわからないのですが、夢のような技術というような話はどうも変である、というくらいのことはわかっていただけたのではないかと思います。

その上で、もういちど2.5Ghz帯の割り当て騒動についての記憶をたどってみると(あるいは過去の記事をお読みください)、ドコモがなぜ何も発言しなかったのかとか、孫社長が限界をはるかに超えてまで騒いでいる理由が理解不能とか、このブログで書いていたような感じのことが思えてくるのではないかと思います。

さて、2.5Ghzの割り当て騒動の熱(粗熱)は冷めた感じに見えます。

2.5Ghz割り当て直前の変な熱気では、引き続いてすぐに続いて2.0Ghzを割り当てろー、というような感じでもありました。年末年始を経て、関係者のテンションが平常状態に戻っているはずで、2.0Ghzをめぐっての騒動がすぐに発生するようなことにはならないと思いますが、昨年の空気に一部配慮して2.0Ghzの割り当てについて少し書いてみたいと思います。


◆これでもモバイルWiMAXで手を挙げるべきだと思うかどうか

まずは、モバイルWiMAX@2.0Ghzの可能性について考えてみましょう。これまでのモバイルWiMAX陣営自身の発言によれば、以下のようになります。

モバイルWiMAXは15Mhz幅でも運用できるそうですが、そもそも2.5Ghz帯が二枠の取り合いになってしまったのは、「モバイルWiMAXは15Mhz幅では十分な性能が出ない、30Mhzは無いと困る」という事情によるものだったはずです。少なくとも表向きは。ですから、もしそれが本当ならば15Mhz幅しかないのに大丈夫?ということになります。

さらに、2.0GhzはモバイルWiMAXにとっては国際標準ではない、だから次世代PHSは2.0Ghzに出て行けという言いがかりの大合唱をしたわけですから、それがもし本当なら、量産効果は限定的だということになりましょう。

また、SBMのマルモロ副社長さんが、SBMではモバイルWiMAX@2.0Ghzは考えられない、と思いっきり言ったのでSBMの参入も無理な「はず」です。ご自身の発言ですから。

一方でこういう考え方も出来ます。2.5Ghzよりも2.0Ghzの方が電波の飛びはマシだろう、とか、どうせモバイルWiMAXは炎上しているので、2.5Ghzの量産効果なんて知れているというようなことも考えられなくもありません。
サービスインしてみると、2Ghzでのサービスの方が圏外が少なくて正解だった(KDDIよりもサービスが良かった、とか)ということも無くは無いでしょう。

まあしかし、これまで書いてきたとおり、そもそもモバイルWiMAX自体がなにやら大丈夫かなと思える状態なわけですから、2.0GhzでもいいからモバイルWiMAXの成功のおこぼれを、という発想にはならないはずです。モバイルWiMAX@2.5Ghzが最初の話のとおりには大成功する方向では話が進んでいませんから。

良く考えずにモバイルWiMAX@2.0Ghzに立候補するところがあるかもしれませんが、良く検討しての立候補となれば、これは判断が難しいはずです。

例えば一月中に「立候補します」と宣言をする陣営があったしたら、何も考えていないアホ陣営か、あるいはかなり考えた結果の立候補のどちらかではないかと思います。アホ陣営が出てきて、話が無駄にややこしくなったりしない事を願うばかりです(ブログとしては書くネタが増えて面白いのですが)。


◆モバイルWiMAXへの割り当て/立候補は遅らせたほうが良い

これまでKDDIは様子見をしなければならないのではないかということを書きました。

これはKDDI固有の問題もありましょうが、結局のところはモバイルWiMAXに関係した判断について、現時点でははっきりした判断を下すのが難しいということでもないでしょうか。だからこそ、欧州も様子見なのでしょう。

しかもプラス方向に振れる可能性の大きい不確実性ならばここで山を張っても良いのでしょうが、現在問題になっている不確実性は、悪い方向に進む可能性の大きい不確実性に思えます。なにしろ人によっては「モバイルWiMAXはもう既に死んでいる」という評価です。私はそこまでとは思いませんが。

そして、この不確実性は時間が経てば減ってゆくはずです。2.5Ghzの変な熱気は去りました。ここで冷静になって、早期割り当てに大きな利益がないのであれば、ここは時間をかけて判断したほうが良いのではないかと思えます。割り当てる側も、立候補する側も。

そしてもしかすると、モバイルWiMAX以外の候補についても良く検討すべきなのではないかという気もしてきます。

(続く)

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764 スプリント(アメリカ)がモバイルWiMAXをやめるかも?という記事

前回の記事、
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/765_cdma2000kdd_339e.html
の続きを書きたいと思います。


◆スプリント

つまりのところモバイルWiMAXは、アメリカのスプリントと韓国と台湾程度だということです。この中で、サービスインしているのは韓国ですが(ただしWiMAXではなくてWiBro)、うまくいっているとは言い難い状態に思えます。

そしてスプリントなのですが、先に書いたようにCDMA2000陣営でKDDIと似た境遇にもあります。そして、スプリントは「うまくいっている携帯電話会社」ではなく、どちらかというと炎上中の電話会社です。

(炎上中の)電話会社が話題のモバイルWiMAXに注力すると言って話題になり、モバイルWiMAXがもたらず美しい未来図を考えてみました。しかしこのところになってきて、モバイルWiMAXも炎上してるのではないですかとか、画期的に安くて済むと言っていたのにサービスインにかかる費用がえらく高いんじゃないでしょうかとか、LTEの方が確実で安いんじゃないですかとか、まあそんな話が出てきています。

アメリカは動く時は一気に動いて変化してしまいます。例えば、ちょっと前まで「二酸化炭素の排出制限なんて知るか馬鹿」と言っていた国が、今やインチキレベルのエタノールバブルですから。

今のところサービスインする計画なのですが、

Sprint Nextel、年内にWiMAXサービスを開始
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/10/news015.html

今年後半には米国内の一部都市で商業サービスを開始する計画という。

「今年後半」なのです。こういう期限設定がされていて、しかも話題が炎上気味の時には2009年に持ち越しになる事も多い、というのはいろんな「発売延期」で困った事のある人ならよく解っているはずです。

2008年頭の発表で、急ぎの話題で「今年の年末」と言う場合、来年にしてしまうとまずいと思ったので今年中にとりあえずしてみたということがありますから。

これでは、場合によってはKDDIが逆転しかねません。


◆スプリントはモバイルWiMAXをやめるかも?という記事

アメリカの記事を翻訳した記事で、スプリントの苦境とモバイルWiMAXの見直しがなされる可能性についてかかれた記事があります。

苦境スプリントに新CEO
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080109/144530/

どこかの誰かがこういう記事を書いたというだけで、これが必ず真実だというわけではありません。たとえば、英語の記事(や酷い場合になると英語のブログ)をそのまま引用したり翻訳したりして、すっかり自分の意見のふりをしている人が居ますけれども、そういう意図は全然無いという事を最初に断っておきます。

と、念を押した上で引用をします。私の意図しないレベルの破壊力があるので。

■「WiMAX」のインフラ整備計画は抜本的に見直し?

分析力と決断力を併せ持った、CEOにうってつけの人物――。アナリストたちはヘッセ氏をそう評価する。経営に注力するには、前任者が着手した計画の中止も必要となるかもしれない。打ち切り候補に挙がっているのが、高速インターネット接続のための技術、WiMAXを使った新ネットワークの構築計画だ。

国内の主要無線通信事業者の中で、WiMAXを推進しているのはスプリント1社だけ。ほかの事業者は競合技術「LTE(ロング・ターム・エヴォリューション)」の導入に動いているもようだ。「LTEに乗り換えれば、新ネットワークの構築費も低く抑えることができ、新端末の購入でも規模の経済の恩恵を受けられる」とアナリストは言う。「WiMAX計画を進める余裕などスプリントにはないはずだ」と、米ファルコン・ポイント・キャピタルの常務取締役、マイケル・マホーニー氏は見ている。

どうです、「打ち切り候補」なんですよ。モバイルWiMAXをサービスインしないと日本だけ世界から取り残される意見がありますが、もしスプリントがモバイルWiMAXをやめちゃったら、韓国と台湾だけなのです。

また、「WiMAXを推進しているのはスプリント1社だけ」で他の会社はLTEに進もうとしており、「LTEの方がネットワーク構築費も安い」と書かれています。モバイルWiMAXなら画期的に安く済むという意見は話題がバブルだった頃の話で、今ではもう吹き飛んでいるようです。しかも「規模の経済」という単語、つまりグローバルスタンダードだから云々については、LTEの方がより良い選択肢だと言っています。

そして前の記事で既に書いたようにスプリントは「CDMA2000陣営」なので、LTEへの乗り換えは他陣営(W-CDMA陣営)への乗り換えになり、コスト面で特に有利でもないのです。にもかかわらず、モバイルWiMAX止めろコールは少なくとも存在するというわけです。

一応書いておくと、KDDIが(建前上?)言うように、モバイルWiMAXとLTEなどはそもそも別カテゴリであって比較するものではなく、この記事はピント外れなのかもしれません。あるいは適当に書き飛ばされた記事だという可能性もあります。

まあしかし、なんとなくモバイルWiMAXへの熱狂が冷めてしまっているのは大きな傾向ではあると思います。期待されすぎだった面が当然あって、それが是正されている面もあると思うのですが。

もし他に、スプリント(とかモバイルWiMAX)の困り加減をうまく伝えている記事があったら教えていただきたいと思います。最近の記事では色々あるのではないかという気もします。


◆念を押しておきますと

この上で念を押して起きますと、私はモバイルWiMAXへの一般的傾向としての過剰評価には釘を差すものでありますが(そして何度も書いているとおり、モバイルWiMAXの評価を改めるべき新証拠が出てきたらこれも引っ込めるつもりでおります)、まだ今後どうなるかについては解らない事があります。

モバイルWiMAXはもう駄目だ、と思っている人も居ると思うのですが、私は、数の力で化けたりインテル帝国の政治力で何かが起こったりする可能性についてはまだ無視できないと思っています。例えば、LTEが滅んでモバイルWiMAXが世界中を覆っているような未来だって無くは無いとは思います。でも、その可能性が高いかという話はまた別ですが。


(続く)

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765 迷子のCDMA2000陣営(含むKDDI/au)

前回の記事、
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/766_kddilte_9aab.html
の続きを書きたいと思います。


◆もう一度記事を

同じ記事から、今度は別の話題をしたいと思います。

3.9G携帯ではLTE方式が主流になる,CDMA2000陣営のKDDIもぜひ採用を
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20071228/290332/

上記の記事では、CDMA2000陣営には世界三大キャリアがあるということになっています。

曰く、
・KDDI(日本)
・ベライゾン(アメリカ)
・スプリント(アメリカ)

以前の記事に書いたとおり、CDMA2000陣営はW-CDMA陣営よりも優位に戦ってくる事ができたのですが、3.9世代への移行については計画がうまくいっていません。

2.5Ghzシリーズ:KDDIはモバイルWiMAXと、LTEとUMBを天秤にかける
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2008/01/769_25ghzkddiwi_cf3c.html

そして、

・KDDI:態度未定
・ベライゾン:LTE
・スプリント:モバイルWiMAX

KDDIはご存知のとおり、モバイルWiMAXの帯域を手に入れましたが態度未定です。ベライゾンはLTEに寝返りました。スプリントはモバイルWiMAXを開始しようとしていますが、トラブル含みです。モバイルWiMAXを結局やめるのではという観測すらあるようです。

モバイルWiMAXが「世界的に普及する」という話は今のところ、

・韓国が、モバイルWiMAXが話し合いで決まる前に、自分解釈で先に作ってしまったWiBroをサービスインしたが、うまくいっているように思えない。
・日本でKDDIが以前からモバイルWiMAXに興味を持っており、帯域も割り当てられた。しかし、同時に異なる技術への割り当ても実施されており、KDDIも慎重。
・台湾はこれからサービスインする。国策。
・アメリカでスプリントが大々的にサービスインする話だったが、最初の威勢の良い話とは最近は違う感じになってしまっている。

加えて

・欧州でも試験サービスは行われつつあるが、基本的に様子見の空気。
・中国はモバイルWiMAXが嫌い。

KDDIは慎重な姿勢を崩しませんし(賢明なことだと思います)、韓国は大騒ぎしているけれども実態としてはうまくいっているとは思えません、スプリントではモバイルWiMAXに慎重な意見が出てきているようです。

もしこれでスプリントが態度を後退させたり、もし仮にモバイルWiMAXから脱落する事があった場合には、「世界的に普及するってナニ?」ということになります。


◆迷子のCDMA2000陣営

KDDIもスプリントもCDMA2000陣営で、どちらも次世代をどうするか同じように迷ったはずです。そういう意味では、積極的にモバイルWiMAXが評価されたのではなく、今までの道の先が怪しくなってきた時に、話題になっていたモバイルWiMAXにすがってみたという感じもしなくありません。

加えてモバイルWiMAXは性能的に怪しいと思える話がいくつもありますし、LTE陣営は自信ありげです。

しかしながら、KDDIは態度保留のようですから(KDDIがサービスインしないと実際のところはまだわかりませんが)、どういうことになっても大怪我はしない気もします。モバイルWiMAXを事実上見限っても、これまで調子の良いことを言っていませんから、公約破りにもなりません。態度変更の理由がスプリントの態度変更などの情勢の変化によるものなら、なおさらです。

モバイルWiMAXをほどほどにして様子見をし、モバイルWiMAXが改良で大成功すればそれでよし、LTEを採用するのも想定の範囲内でしょうし、クアルコムに破格の条件を出させるのも悪くは無いかもしれません。

個人的には、700/900Mhz帯の争奪戦ではLTEで手を挙げている気がしますが、しかし根拠のある予想ではありません。

(続く)

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766 エリクソン曰く、「KDDIもLTE陣営に来ませんか?」

ちょっと短めの記事を書きます。

#同じようなネタを何回かに分割して書きます。


◆記事タイトルでは「エリクソンが言った」が抜けているわけですが

3.9G携帯ではLTE方式が主流になる,CDMA2000陣営のKDDIもぜひ採用を
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20071228/290332/

記事は、エリクソンが、KDDIにLTEの採用を薦める内容となっています。記事タイトルでは、ある意味で一番大事な「エリクソンが言った」が抜けています。エリクソンはGSMを作った三つのうちの一つです(本当に「作った」のかどうかには別の意見もありますが)。そしてその後はW-CDMA陣営のところです。

曰く、
・GSMの本部で、W-CDMA陣営のエリクソンが言った
・CDMA2000は少数派
・LTEとUMBとWiMAXがありますが、LTEは量産効果が見込まれるしみんな採用するし良いですよ。
・KDDIもLTEに来ませんか?

エリクソンの発言なので、利害関係を差し引いて考える必要があります。

よく読むと以下のように書いてあるのですが、記事からはCDMA2000が少数派であるような印象を受けるかもしれません。CDMAの利用者数で比較すると、CDMA2000はW-CDMAよりもまだかなり数が多い状態です。ですので少数派と言えるかどうかは「少数派」の定義次第です。ドコモが圧倒的シェアを維持していながら、ドコモはピンチという印象があるのと似ているかもしれません。

この記事でのポイントはCDMA2000を新規で採用しようとしているところが少ないということです。W-CDMAといいましょうかCDMA自体が枯れてきて、基地局を買ってきてポンするだけである程度のサービスが提供できるようになってきていることが原因だと思われます。

そして以前書いたとおり、W-CDMA陣営の3.9世代(Super3G)のLTEは今のところは順調に進んでいます。

バブルなのか定かではないところがあるモバイルWiMAXと違い、LTEが掛け声だけで結果としてあまり普及しない事は考えにくく、LTEで量産効果が発生する事は「ほぼ確実」です。LTEの基地局と基地局用の部品と、LTE対応端末と対応端末を作るための部品は量産されるだろうということです。

ただし、LTEが登場してみると明らかに問題を抱えた技術だった場合には別です。例えば、W-CDMAは実際に登場するまでは素晴らしい技術だといわれていましたが、初期FOMAはあのような面白い状況でした。この点については、一応注意する必要があります。あるいは、LTEの流行を止めたい陣営があるとすれば、LTEの技術的問題点を見つけて大騒ぎすると効果的かもしれません。

もしLTEがかなりの問題を抱えていたとしても、ドコモについてはW-CDMAの時と同じく、またもやものすごい執念で問題点を取り除いてしまうでしょう。ただし、時間は同じくかかるかもしれませんが。

モバイルWiMAXの「勝ち組」「量産される」「規模の経済」というようなお決まりの文句は、むしろLTEに当てはまってしまうかもしれません。モバイルWiMAXは「ライセンス料が安い」ということも良く言いますが、ライセンス料が最終的な製品価格においても目立った差が無ければ、決定的な要素にならないでしょう。もちろん影響はあるでしょうけれど。また、(通信方式単体の)性能についてはLTEの方が差をつけて優れているはずです。

日本で2.5Ghzの割り当て結果への不満の一部と似ている感じもするのですが、モバイルWiMAXが普及しないとクアルコムの支配が終わらない、とか、モバイルWiMAXは自由をもたらす正しい技術だ、というような主張もあるようですけれど、それこそ昨今では(判断の基準としては)流行しない主張ではないかと思います。

また、UMBについては採用する/しそうなところがほぼ皆無な状態です。クアルコムはどうするのでしょう?今採用していただければ激安で提供しますと言い出すとか、LTEの欠点を指摘してみたりとかしていただけると話題としては面白いのですが。UMBの方が技術的には優れているような気もするのですが。
ただし、UMB/802.20→モバイルWiMAXに対しては、有名な記事のとおり「モバイルWiMAXは技術的問題があるからダメ」という欠点の指摘を行っています。

モバイルWiMAXが沈没を続け、LTEがスタートで盛大にコケたりすれば乱世になって面白いのは面白いのですが、それでもUMBは敬遠されたりして。

当事者のエリクソンの発言ではあるのですが、実際にKDDIはLTEに移行することは検討中のはずです。そう思ってこの記事を読むと、LTE陣営は余裕を漂わせているなあ、とも思えてきます。

さあどうするKDDI。

(続く)

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767 12月度純増数:ドコモが意外と健闘、ウィルコムは低空飛行に復帰

2.5Ghzの話題は一回お休みにしまして、携帯の契約者数の増減の話について記事を書きます。2.5Ghz関連の話題の続きが読みたい方は今回はお休みだと思ってしばらくお待ち頂ければと思います。


◆2007年12月の純増数が発表される

こういう結果のようでした。

ドコモ 121,500
KDDI(au+tu-ka) 138,600
au 178,400
ソフトバンクモバイル(SBM) 210,800
WILLCOM 16,100

今月は「およそ○位」現象は発生しませんでした。念のために説明しますと、これはKDDIで考えた場合とAUだけで考えた場合で順位が変わってしまう現象のことです。
しかしもう少しで、ドコモとAUが「およそ2位」になるところでした。つまり、AU>ドコモ>KDDIになるところでした。


◆ドコモはかなり頑張った・・というよりかなり無理をしてる?

純減と純増の間に居たドコモが、10万増を超える状態に回復してきました。普通に解釈すると「905効果」という解釈になりましょうか。もうちょっとで2位を自称できる状態でした(ただし、その場合も「およそ2位」ですが)。

ただし、ドコモは良く頑張ったというよりも、無茶をしての数字のようにも思えます。まず、以下をご覧下さい。

純増数の詳しい数字
http://www.tca.or.jp/japan/database/daisu/yymm/0712matu.html

ドコモは全地域で純増という喜ばしい数字なのですが、考え方によってはちょっと無理をして全地域純増にしたようにも見えます。例えば、北海道の「+200」ですとか、人口の多い関西で「+1400」という、ある意味北海道よりもゼロに近い数値になっているなどの点から、そのような印象を受けてしまいます。

905を投入してバンバンと売り、年末で一発逆転してドコモの逆風イメージ払拭だ!ということだったのかなと思えます。確かに、久しぶりにドコモの純増は良い数字になりましたが、しかしもうちょっとのところでKDDIに届きませんでした。かなりの事をしての勝負だったとするのなら、良い数値ではありながらも、作戦上実は失敗な結果なのかもしれません。


◆ソフトバンクとAUは今までどおりの流れ

ソフトバンクはAUと比べても1位で、AUはソフトバンクの少し下となりました。二社の1位争いから、SBMが少しリードした状態になった流れがそのまま続いています。

KDDI(AU)については、現在色々な意味で谷の状態だと思います。そうでありながらドコモの全力攻撃があったにもかかわらずこの位置を維持したということは、ドコモはしばらくは純増2位に戻る事は難しいのではないかと思いました。

しばらくはこのような流れが続きそうな気がします。


◆ウィルコムは例の感じの純増に復帰

純増と言いましょうか、「いつもの」数字に戻ったという感じです。

ウィルコムはずっと長い間(2007年の秋に純減したりするまでは)、大幅に増えるでもなく、しかし純減する事も無いという微妙な純増数をずっと続けていました。例えば、好調だった時もなぜか10万をいつも越えなかったり。
今回の数字は頑張った結果の数字だと思いますが、しかし「なつかしい」感じの数字です。

1月も引き続き「貫禄の低空飛行」を頑張ってください。


◆イメージと現実の剥離

何か減速感ばかりのKDDI(AU)ですが、結局は2007年の年間純増1位となりました。

ドコモはメディアで失速だとかピンチだとか散々かかれていますが、全体でみると圧倒的なシェアを保っている状態は何ら変わる訳ではありません。1位の交代があった考えてみて、それは何年後なのか想像すらつかないほどです。

SBMは好調と言われていますが、980円で身を削リ続けての「好調」ですし、しかしそれでも2位になる可能性が見えたわけでもありません。

ウィルコムについては・・・贅沢は言いませんから次世代PHSが始まるまでは頑張って「貫禄の低空飛行」を続けていただきたいと思います。

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768 2.5Ghzシリーズ:日本のモバイルWiMAXが、他国のモバイルWiMAXと互換性をなくす可能性

最初に断っておくと、このような問題はモバイルWiMAXに限らない問題であると思います。日本の携帯端末の問題も同じ事かもしれません。


◆モバイルWiMAXは「単一の規格」ではない

わかりやすくて正確な表現が見つからなかった次第ですが、言ってみれば、モバイルWiMAXは「単一の規格」ではありません。

何となくモバイルWiMAXというガッチリと実現方法が一通りに決まっている規格が存在しているような印象がありますが、モバイルWiMAXはオプションやらなにやらが色々くっついていて、色々な実現方法を取りうるようなものになっているようです。色々な勢力の色々な思惑の寄せ集めですから、どうしてもそういうことになります。

もっと簡単に言うと、モバイルWiMAXというのは「方言が生じうる」ようなものだということです。

ちなみに、次世代PHSをモバイルWiMAXが取り込んでしまうという妄想気味のことを書きましたが、それはつまり、次世代PHSをモバイルWiMAXの方言の一つと見なして取り込んでしまおう、というような展開を勝手に考えての事でした。
逆にいえば、次世代PHSすら方言に取り込めるくらいなんだと思ってください。


◆日本でしか使えないモバイルWiMAXの方言が登場する可能性

良く言えば色々な都合にあわせて、モバイルWiMAXは色々に変化することができるということでもあります。

日本で考えると、日本で問題になるであろう点について強化したり改良したりすることもできるであろうということです。例えば、KDDIがモバイルWiMAXを日本での競争力のある規格にしようとして色々努力した場合にはそのような事になりましょう。

ですが、同じく他国でも違うニーズがあるわけで、他国で望まれる事が日本で望まれる事と一致するとは限りません。

その結果何が起こりうるかというと、「日本でしか使ってないモバイルWiMAXの方言」というものが出来てしまう可能性があるということになります。


◆日本の要求は平均的ではないだろう

日本での通信技術への要求は他国の要求と同じだとは思えなかったりします。例えば本家のアメリカはとにかく広い国家で、日本ほど圏外にうるさくありません。日本とは違う要求が生じるでしょう。また、自国に利権がある部分だけを発展させたいという困った主張をするところもあるでしょう。

例えば、次世代PHSは超大容量化しようとするでしょうが、他国がモバイルWiMAXをコストアップさせたり時間を使ったりしてまで超大容量化できるように改良しようと思うかどうかといえば疑問です。

逆に、日本には全く必要の無い要求が出てきて実装され、日本も間接的にそのコストを払う事になるようなこともあるかもしれません。

またおそらく、日本では他国よりも、基地局自体の価格よりも基地局設置コストの方が高くつく国のような気がしますが(間違っていたらごめんなさい)、そう前提すると日本は高コストでも高性能な基地局が求められ、他国にするとモバイルWiMAXの安いという長所を潰す提案だと思われるかもしれません。

また、モバイルWiMAXは日本主導ではありませんから、日本の意見が優先して通るわけでは無いわけでもありません。ドコモが絶大な影響力をもつLTEでは日本固有の要求は結構通るでしょうが。

「モバイルWiMAXは量産効果で安い」というところを自らポイントにしているということもありますから、そうなると最大公約数なところに落ち着けないといけないということでもあります。


◆低性能激安路線

結局のところ無難に思えてくるのは、モバイルWiMAXには当面はあまり期待しないことにも思えてきます。

実際のところKDDIの現在の発言は、(モバイルWiMAXに夢を持っている人にとっては)控えめで面白くない内容です。

KDDIが日本で成功するために尽力すると、モバイルWiMAXが日本ローカル化してしまうかもしれません。世界全体を視野に入れなければならないインテルからすると、日本の相手をし過ぎると全体で負けてしまうかもしれません。

悪い想像を重ねるとですが、日本のモバイルWiMAXが他国と互換性を事実上無くしてしまうような悲しい結末も無くは無いでしょう。もちろん、これは悪い想像をした場合に過ぎませんが。

「3Gなどの補完で使ってください」という話が成り立つのは、特に電波の利用効率が高いわけでもない点と合わせて考えると、他よりもコストが安いという前提によるはずです。他の技術よりもコスト高なものを補完で使おうとするところはないだろうからです。

ならば、性能的に背伸びしようとしてコストアップしたり、どういう風に性能強化しようかをめぐって内紛や分裂を招いたりするよりも、より安さを武器にして携帯とは別領域に住みわけようとするほうがよろしいかもしれません。

◆どちらにせよ

KDDIにすれば、どちらにせよLTEと二股をかけているともいえますから、片方が駄目なら片方に乗り換えれば問題ありません。

問題あるとすれば、逃げられないくらいに間違った方に肩入れしてしまった場合のみです。LTEが大成功しモバイルWiMAXなど必要の無い世の中になってしまったら、KDDIもLTEで商売をすれば良いのです。

インテルとしても別にモバイルでの成功は死活問題でもなかったりします。WiMAXを全部やめてしまっても会社は傾きません。さらにはモバイルWiMAXにこだわる必要性もあまり無い気もします。未来のインテルのチップセットはあっさりとLTEに対応していたりするかもしれません。それもそれで(利用者にとって)悪い未来ではないでしょう。

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769 2.5Ghzシリーズ:KDDIはモバイルWiMAXと、LTEとUMBを天秤にかける

ここで一度、KDDIのことを書いてみたいと思います。


◆KDDIはモバイルWiMAXに熱心なのは確かなのですが

KDDIはモバイルWiMAXに熱心でした。初期からモバイルWiMAXに入れ込み、その結果として今回の帯域獲得があるようなところがあります。

ですが、KDDIにとってのモバイルWiMAXの立場は、簡単ではないように思われます。


◆3.9世代の計画が立てられていないAU/KDDI

KDDIはこれまでCDMA2000、つまりクアルコム陣営の技術を使ってきました。

新参者が作っているCDMA2000なんかより、有力会社が連合して作っているW-CDMAが勝利するとか、クアルコムのCDMAの特許を突破してW-CDMAを作れるとか言われたそうですが、結果としては序盤ではCDMA2000が技術的には圧勝となりました。結局W-CDMAもクアルコムの特許から逃れる事は出来ませんでした。

新参者だから/あんな小さい勢力が成功しないだろうとか思っていたけれど、そういうことになったという良い教訓です。今やクアルコムは携帯電話業界の支配者です。

AUは初期FOMAの惨状で立ち往生するドコモをよそに、CDMA2000で快進撃を始めます。
そして、ドコモが混乱の収拾に手間取っている中、EV-DO(3.5世代)をサービスインします。「WIN」が登場し、AUのパケット定額が開始された時です。ドコモが3.5世代を開始できたのは、それからなんとおよそ2年後になります。
そして、AUは現在EV-DO Rev.A(3.7世代)をサービスインしています。ドコモはまだサービスインできていません。しかし差は確実に縮まってきています。

このように序盤ではAUが技術的に圧倒的リードを保ってきたのですが、その差は縮まってきています。そして、3.9世代/Super3Gについては、ドコモがLTE(W-CDMA系の3.9世代)の開発に自身で関わりつつサービスインの計画を立てているのに対し、AUは3.9世代についての計画が立てられていません。このままだと逆転される流れです。


◆選択肢

クアルコムは3.9世代として、UMBというものを開発しているのですが、なんとまあ、これを採用しようとするところが世界的にあまりに無い状況です。ちなみにUMBは今回の2.5Ghzで技術の候補としては上げられていた、クアルコムのIEEE802.20系の親戚です。

一方でLTEは勢いをつけて順調に進みつつあります。日本国内でも今年か来年には話題になり始めることでしょう。

実際に実力がわかっていないものを売り文句だけで信用するのはあまりよろしくありませんが、しかしどうやら自身ありげのようですから、まあ悪くは無い状態なのでしょう。

また、UMBですが、現在KDDIがサービス中のEV-DO RevAとは色々と互換性が無く、根本的に整備しなおしをしなければならないようです。よって、同じクアルコムの技術だから楽ができるということもあまり無さそうです。さらに悪い事に、今のところ採用しそうなところが世界的にほとんど無さそうな流れです。

こういう事情があり、KDDIはLTEとUMBのどちらを取るか迷っているとか。

そしてさらには、これらとは全く別世界、インテルが作っているモバイルWiMAXに入れ込んでもいるわけです。こちらについては現状のものはともかく、改良版のモバイルWiMAXが立派に仕上がる可能性も無くは無いわけです。

すると、こういうことになります。

KDDIは迷い中
・W-CDMA陣営:LTE
・クアルコム:UMB
・インテル:モバイルWiMAXあるいはモバイルWiMAX改

現時点ではKDDIは全く考慮外でしょうが、次世代PHSとも京セラ絡みで繋がっていなくは無いので、四つ目の選択肢がある、とさえ言えることになります。


◆KDDIがモバイルWiMAXを捨てることも

ほぼ確実なのは、LTEとUMBを同時に採用する事は無いだろうという事です。それはナンセンスに思えますから。

モバイルWiMAXですが、現在は「携帯ネットワークの補完用であります」と言っています。というわけで、現在の状況のままではモバイルWiMAXがLTEやUMBの代わりをすることは無さそうです。

ですが、モバイルWiMAXが大化けした場合はそういう選択肢を取る事もあるかもしれません。

よって、KDDIはしばらく様子見をしなければならないと思います。

・現状のモバイルWiMAXはどの程度実用に耐えうるものか
・モバイルWiMAXの改良はどうなるのか?
・ドコモが繰り出してくるLTEはどの程度の完成度か
・それらと比べてUMBをとるメリットデメリットは?

これらが明らかになるまでにはKDDIは態度をはっきりする事が出来ないと思われます。あるいは、見切り発車することになりましょう。

もし現状のモバイルWiMAXが駄目で、なおかつモバイルWiMAXの改良に目処が立たず、LTEが素晴らしい出来だった場合には、KDDIはモバイルWiMAXに見切りをつけてLTEに乗り換えることになりましょう。

もし、モバイルWiMAXが予想外の勢いで改良され、LTEが欠陥持ちとして登場した場合には、モバイルWiMAXに本腰を入れることになりましょう。

どっちも炎上していた場合にはUMBかもしれませんし、他にも、はっきりと結論を下せない状況になってしまったのなら、例えばモバイルWiMAXと既存のCDMA2000網など、モバイルWiMAXとLTEなどの手札の組み合わせでの様子見を続ける事になるのかもしれません。


◆しばらくは2.5Ghzには全力勝負は出来ない?

このように様子見の必要がありますし、モバイルWiMAXに力を入れるにしても結局期待するのは「モバイルWiMAXの改良版」なわけですから、今すぐには全力で投資してもなんだか良く無さそうです。
場合によっては、モバイルWiMAXは事実上お蔵入りとなるようなこともあるでしょう。最悪の場合、世界がモバイルWiMAX自体を見捨ててしまったので、可哀想な東アジアだけで盲腸のようにサービスが続くような事も無くはありません。

ウィルコムにとっては2.5Ghzは文字通り全力勝負するしかありません。必死でやるしかありません。サボる理由はどこにもありません。

しかしKDDIは適度なところまでは努力するとしても、そこからは牛歩戦術を取らなければならないようにも思えます。時間が経たないとどうするか決められないからです。


そこで孫社長の登場となるかもしれません、KDDIは2Ghzに続いて2.5Ghzも遊ばせていてけしからんとか言い出すわけです。もちろん、理由は全部わかっている上で。

あるいはある人ならこういうでしょうか、「KDDIは少しズルいのでは」。

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770 2.5Ghzシリーズ:ウィルコムがモバイルWiMAXを採用できるかどうかを考えてみていた

というわけで面倒な話題に取り掛かってみたいと思います。

勢いで書いてしまった原稿なので、致命的なミスがないことを願っています。


◆次世代PHSは大勝負

今回の2.5Ghz帯の割り当て結果に不満を持っておられる方には、単に感情論だったり、役所の悪口を言いたいだけの人もおられるようですが、WiMAXがデファクトスタンダードになるかもしれないのに、大丈夫なのかという意見があります。

実のところ私は、最初はそのような意見に近いところがありました。

しかし、モバイルWiMAXがふがいないようであることと、モバイルWiMAXがウィルコムの整備している基地局網や日本で求められる性質に合わないため、

・独自技術(次世代PHS)はリスクである
・しかし、モバイルWiMAXに頼るのもリスク
・商売替えしてHSDPAやLTEになびくのも難しい

というように思っています。とくにウィルコムの存続という意味において上記はそうであると思います。

両方ともリスクなのですが、モバイルWiMAXについては純粋なリスクというか「ダメージをもたらす可能性が主体」なリスクであり、次世代PHSのリスクは失敗もあるが大成功もあり得る投機的リスクなのではないかと思います。

実のところ、私にはどれが正解だったのかはわかりません。しかしいずれにせよ、次世代PHSで勝負をすることになっています。

失敗すれば(たとえばサービスインが延々遅れる、サービスインしたが品質が相当に悪い)となれば、ウィルコムごと滅亡の危機です。

しかし、もし圧倒的に(早期に)緒戦を制して、そのあとうまく立ち回れば、歴史に残るような大勝利をする可能性もあると考えています。

もちろん、どちらでもない「ほどほどの状態」になって次の展開待ちになる可能性が一番高いような気もしますが、それでは面白くないので、どちらかというと大勝利の場合の可能性について考えたような場合書いてみたいと思います。

話が、ぶっ飛んだ感じになりますがそういうわけでご了解ください。

いずれにせよ、失敗→滅亡の可能性も十分あるわけですから、失敗すれば滅亡、しかし大勝利した場合には次世代PHS開発チームの名前が「文字通り歴史に名を刻むことになる可能性」もあるような、とんでもない大勝負の数年間がこれから始まったのではないかという気もしています。

◆数の力

世界標準ではないから不安という点については難しい表現で説明されたりしますが、実際のところ事の本質は簡単で、
「勝ち馬にみんなで乗っかっておく方が良い」
「数の暴力には勝てないことがある」
みんなでインテル帝国の政治力にぶら下がろう、というわけです。

キャリア一社で開発している技術で、インテル帝国+世界の流れに勝てるんですか、というわけです。

あるいは、この思考回路はある種の反射的な思考でもあります。つまり、軽んじてはいけない大原則を示している反面、誰でも引用してわかっている人のふりが簡単にできるということです。


◆しかしながら

というわけで、モバイルWiMAXの話題が勃興してきた時には、私も独自規格でふんばって大丈夫なのだろうかと思っていた次第です。

一般的にはこのあたりの心配は以下のような形で現れていたように思います、

・モバイルWiMAXでいいのではないか?
・次世代PHSはモバイルWiMAXと合流する道を模索してはどうか?

後者については結構事情をわかった上での大人な意見としての提案だったのではないかと思います。

では、逆に考えてみたらどうなのでしょう。モバイルWiMAXをウィルコムが採用して何が起こるのか、あるいは、利用者(日本のユーザ)にとって有難いサービスが提供されるのか。

ここで引っかかるわけです。

しかも、モバイルWiMAXについてその後出てくる具体的な性能に関連する話題は、私の知る限りは悪いものばかりです。
またこれは、前から言っているとおり、もし「モバイルWiMAXはしっかりした技術である」という情報があるのならば、私はすぐにでも見解を変えるつもりで居るのですが。

今や、アメリカでサービスインが難渋し、韓国でも(威勢の良い掛け声とは対照的に)うまく行っておらず、日本と台湾はこれから、欧州は様子見モードで、中国は政府がWiMAXを嫌っています。前提とされている普及の方についても必ずしも順調とは言えません。


◆現在の(ウィルコム)PHS以下の品質は許容されない

KDDIは、あるいは世界の多くのモバイルWiMAX事業者では、結局のところ3G携帯のオマケとして使われるものであって、その程度の品質でよいのかもしれません。

つまり、KDDIにとってはモバイルWiMAXはなんとか大丈夫な範囲のものかもしれません。

しかしウィルコムとしては現在のPHS以下(の品質)を許容することは難しいはずです。昨日、ドコモのPHSが残念ながら停波することになりましたが、ウィルコムが生き残り、ドコモのPHSが生き残れなかった境界線はどこなのかを考えてみてください。


例えば、以下について考えてみましょう。

高速化:まず高速化しなければいけません。
→モバイルWiMAXでも次世代PHSでも、どちらでも高速化する。

エリア:携帯よりエリアに劣ると言われることは長年のPHSの悩み
→モバイルWiMAXはどうも不味い。

ハンドオーバー:PHSは移動に弱いというのが悩み
→モバイルWiMAXは移動に得意だとは思えません。

大容量化:(ウィルコム的な意味での)マイクロセル化
→モバイルWiMAXには無理

既存基地局網(場所)の活用:
→モバイルWiMAXには適さない

長々と書いてもつまらないので、このあたりで切り上げます。

モバイルWiMAXについては、量産効果とかパソコンに標準搭載される可能性などは利点として考えられましょうが、PHSがこれまで何で苦労してきたかを考えるにつけ、ウィルコムがモバイルWiMAXを採用したとして、余計難しい事になってしまう気がしてしまいます。

説明足らずではありますが、「PHSがこれまで何で苦労してきたか」ということがイメージし、モバイルWiMAXに不安視される事をこれらを重ねると、なにか嫌な感じがするのではないかと思います。

ユーザが今ひとつだと思っていた事は何か、キャリアの人が対携帯でどの点で困っていたか、そしてモバイルWiMAXで基地局整備せよと言われて、整備部隊はどう思うかなど。

そして、無線LANが一時期PHSを潰すとか言われつつ、結局全然普及しなかったということも併せて考えてみたりしてみるとどうでしょう。


◆モバイルWiMAXの改良版

モバイルWiMAXはこれから改良して、問題点をなくしたい方向だそうです。

しかし、「問題点が取れたモバイルWiMAX」はいつ完成するのでしょうか。少なくともウィルコムには2.5Ghzの割り当ては遅すぎるくらいに思えますし、できるかも解らない改良版を待っていられるような状況ではありません。

また、日本以外に改良のニーズが無かった場合には、そもそも改良されないかもしれません(この可能性はかなり考えられます)。

さらに、「モバイルWiMAXの改良版」を次世代PHSが実現するとされていることと比べてみると、むしろ「モバイルWiMAX」が「次世代PHS」を採用したほうが早いという気すらしてきます。

以下はほとんど妄想ですが、「モバイルWiMAX」が「次世代PHS」を採用してしまうということは不合理なことではありません。
インテルはクアルコムのような感じで通信技術そのものでの覇権を求めているわけではありません。例えばモバイルWiMAXが瓦解しそうならば、次世代PHSをモバイルWiMAXの規格に「追加」することにするかもしれません。

また、中国政府はモバイルWiMAXが嫌いで既存のCDMAも好きではありません、中国国内には160万のPHS基地局もあります。欧州はモバイルWiMAXには様子見です。次世代PHSが日本で大成功すれば、彼らは良い代替案が見つかったと思うかもしれません。

また、モバイルWiMAXが一部で持ち上げられている理由に「クアルコム帝国領土外」の技術が望まれているということもありますが、次世代PHSも領土外ではありましょう。


◆失われた二年

前回の記事で2.0Ghzで失われた二年が致命的な時間であるかもしれないと書いたのは、このような事にも関連しています。

もし、次世代PHSが既にサービスインして絵に書いたような大成功していた場合と考えた場合、現在モバイルWiMAXの熱が冷めている事と併せて考えてみると、極端な話としてですが、次世代PHSがモバイルWiMAXの命脈を絶っていた可能性すら考えられるためです。

先行できなかったのは残念な事かもしれませんし、この二年の間に重要な見直しが行われいたのならば、これからの勝負でよかったのかも知れませんが。

どちらにせよ、タイムマシンはありませんので、今から可能な事を行うしかないのでしょうけれども。


◆可能性への投資としてはちょうど良いのでは?

2.5Ghz帯のWiMAXに使うには難しい帯域(20Mhz制限付きの帯域)を提供しただけで面白い成果が得られるかもしれないという意味では、ウィルコムへの割り当ては日本にとって「良い投資」ということになるかもしれません。リスク含みながら、場合によっては高いリターンが期待できます。

もしWiMAXに提供していたら、こんな面白いことは起きません。もともと20Mhz幅しかないのですから、WiMAXをやらせていたところで大したことは出来なかったでしょうし。

次世代PHSは他所から見るとモバイルWiMAXへの保険のような存在でもあります。失敗すれば別に失敗しただけ、成功したら選択肢が増える感じではないでしょうか。

例えば、モバイルWiMAXが失敗した場合に、次世代PHSをモバイルWiMAXの規格内に取り込む場合を考えた場合(妄想した場合)などもそうですし、各キャリアについてもそうでしょう。LTEとモバイルWiMAX以外の選択肢が増える事にはなるでしょう。特にLTEはドコモが丸ごと抱えていますから、他陣営にとってLTE対抗策としては役に立つこともあるかもしれません。

例えば(今回ウィルコムを攻撃していた)孫社長が後に次世代PHSに助けられるというような展開も、可能性としては無くはないでしょう。


◆でも不安

他人事としては次世代PHSでの大勝負が始まったのは面白いことでもあるのですが、自分の使っているキャリアが無くなってしまう可能性があるということは不安でもあります。

成功していただく事と、成功した暁に既存ユーザが有難いと思うサービスを行ってくれる事を願うばかりです。

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ドコモPHSは今夜限り、ドコモPHSに黙祷を

本日、2008年1月7日をもって、ドコモのPHSは停波するそうです。
つまり、今夜限りで使えなくなっちゃうということです。

ドコモのPHSで通信したり通話したりできるのは、今日の夜の12時までとなります。
@FreeDも終了する事になります。

ドコモのPHSサービス、来年1月7日で終了
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/34317.html

NTTドコモ、7日でPHSサービスを終了
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080104ib21.htm

これでウィルコム以外で音声通話ができるPHSキャリアは消滅する事になります。

アステル系(中国電力と関西電力)でデータ定額サービスを行っているところがまだ残っていますが、中国電力系のデータ定額サービスも終了が決定しています。

そういえばもうしばらくすると、ツーカーも停波になります。

しかし、まだ15万人以上も契約している人がいるそうです。翌日以降にFOMAやウィルコムに移行する人やドコモの携帯と併せて契約すると安くなるという裏技の名残(事実上カラ契約)なども考慮しなければならない数字だそうですが、まだイーモバイルよりも多いということには驚かされます。

ドコモの人は一生懸命数を減らそう(事前に移行していただく)と努力したと思いますから、サービス停止というのはとても難しいんだなあと改めて思います。


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今読み返すと稚拙な記事ですが、ドコモのPHSの終了が決定した時に以下のような記事を書いています。参考までに。

898 ドコモのPHSが終了する理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/898_phs_0100.html

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771 2.5Ghzシリーズ:アイピーモバイルで失われたウィルコムの二年

さらに続きです。

以前書きましたように、2.5Ghzの結果が出るまで記事の投稿を抑制しておりまして、その分を一度に書くことになっています。
ここしばらくの更新は読む人にとって慌ただしいのではないかと真面目に心配しております。


◆ウィルコム帯域獲得

ウィルコムは無事に帯域を獲得しました。

帯域が取れないことはあまり無いだろうと考えていたのですが、むしろ、他の事でいろいろ考えていたことがありました。しかし、記事に書きにくいということで本日まで封印しておりまして、それについてそろそろ書き始めてみたいと思います。

2.5Ghz割り当て決定前に書くと確実に話題的にややこしくなったであろう2.0Ghz割り当ての振り返りと、そして引き続いてこれまで書くのをためらっていたことを書こうと思います(別の記事になるかもしれません)。


◆アイピーモバイルに割り当てられた2.0Ghz

ウィルコムは一度2.0Ghzで応募して落とされています。

簡単に振り返りますと、2.0GhzのTD-CDMA帯域割り当ての時にウィルコムも手を挙げたのですが、総務省は門前払いをしてしまいまして、アイピーモバイルに割り当てられたものの、全くもってサービスインできずに2007年末に免許返上となるということがありました。

TD-CDMAは、新規参入をしようとしていたソフトバンクやイーモバイルが一時検討していた事もあったようで、話題としては盛り上がった技術でもあったのですが、結局のところは(おそらく賢明にも)W-CDMAでの参入ということになり、しかもソフトバンクについては新規参入すら止めてしまいました。

結局、(TD-CDMA系では)アイピーモバイルしか手を挙げず、ウィルコムが次世代PHSで割り当てて欲しいと手を挙げただけでした。

総務省は、TD-CDMAないしはTD-SCDMAに割り当てる帯域なのだから、TDDだけれどウィルコムは募集できません、として門前払いをかけてしまいました。ウィルコムがもらえるとしたら、アイピーモバイルが不合格で再募集となった場合だけでしたが、帯域はアイピーモバイルに割り当てられてしまいました。
そしてご存知のとおり、アイピーモバイルはほとんど何一つできずに免許返上をする事になりました。割り当ては失敗でした。

ウィルコムが孫社長のような感じだったなら、2.0Ghz割り当てでウィルコムを門前払いして良くわからない会社に割り当てて失敗を招いたことを繰り返し繰り返し演説し、我々は被害者であると騒動を起こしていたに違いありません。


◆ウィルコムに(前回の割り当てて)2.0Ghzが割り当てられていたら

もし、ウィルコムに2.0Ghzが割り当てられていたらどうなっていたでしょうか。一応混乱が内容に書いておきますと、今回の孫社長や千本社長の言い分が通って2.0Ghzが割り当てられたということではなく、前回の割り当ててアイピーモバイルに割り当てがなされずに、ウィルコムに割り当てがなされていた場合の想像です。

まず、少なくとも次世代PHSはとっくにサービスインしている事が予想されます。

実際には、2005年11月に1.7Ghzにイーモバイルとソフトバンクへの新規割り当て、2.0Ghzでアイピーモバイルへの割り当てがありました。その後、ソフトバンクはボーダフォン日本買収を経て帯域返上、アイピーモバイルはサービスインできずに免許返上となっていますが、もしウィルコムに割り当てられていたら、

平行世界の2008年正月
・1.7Ghz:イーモバイル(サービス提供中)
・1.7Ghz:ソフトバンク(返上)
・2.0Ghz:ウィルコム(次世代PHSをサービス提供中)

となっていたはずです。

そして、今回の2.5Ghzの割り当てでも変化が生じえます。ウィルコムが再度手を挙げていた可能性もありますが、どちらにせよウィルコムが再度当選している可能性は下がっていたでしょう。ですから、

平行世界の2008年正月
・1.7Ghz:イーモバイル(サービス提供中)
・1.7Ghz:ソフトバンク(返上)
・2.0Ghz:ウィルコム(次世代PHSをサービス提供中)
・2.5Ghz:KDDI
・2.5Ghz:ソフトバンクないしはアッカ

孫社長がアッカ攻撃の末にソフトバンク勝利ということにしておきます。

アイピーモバイルの件で色々なところが割を食っている感じがしてきます。伝聞によると(私自身で確認していないので間違っているかもしれない)孫社長は前回のウィルコムの割り当てに反対していたそうですから、もしそうなら自身の反対意見で自分の首を締めてしまった感じかもしれません。


◆2005年11月に次世代PHSへの割り当てがされていた場合

技術開発に時間がかかってサービスインが遅くなっているような気もしますが、しかし、いくらなんでも2008年正月には次世代PHSはサービスイン済みであると思います。

少なくともすでに東京では次世代PHSが普通に使える状況になっているはずです。もしかしたら、アドエスが次世代PHS対応機として出ていたかもしれません。総務省の割り当てが違っていたら、今年の正月はこれほどまでに違った状況になっていました。

また、次世代PHSが良好な感じでサービスインできていた場合には(という前提に基づきます)、通信技術の勢力図が変わっていたかもしれません。

まず、中国や台湾やタイなどのPHS事業者は、当然日本の次世代PHSの成功を見て、導入を検討することになるでしょう。なにしろ乗り換えは面倒じゃないわけですし。

また、2.5Ghz帯域の募集においても、ウィルコム以外で次世代PHSで手を挙げるところがあったかもしれません。もしかしたらそれは孫社長だったかもしれません。

逆に、次世代PHSが難渋していた場合には、2.5Ghz帯の割り当ての際には、モバイルWiMAX(と802.20とかと)と将来のLTEの話題について気にしていれば良いというわかりやすいことになっていたはずです。

色々な可能性が失われているような気がします。


◆場合によっては致命的な二年間のロスかもしれない

繰り返しますが、もし二年前に割り当てがされていれば、2008年の正月には次世代PHSはサービスインしているはずです。ここ最近における世界的なモバイルWiMAX熱の冷めっぷりが、日本で突然姿を現した次世代PHSへの注目に直結していたかもしれません。

となれば、勢力図が既に根本的に書き換わっているようなことも考えられました。

もちろん、逆にこの二年での次世代PHSの熟成こそが今後の勝利の鍵となったり、2.5Ghz帯であることがとても大事だったりするかもしれませんから、結局よかったのか悪かったのかは解りません。まあ、どちらにせよ「もしも」の話でしかないのすが。

「二年早ければなあ」と、後世に言われるような事にならなければいいと思います。ともかく、今回の割り当てがさらに遅延したりしなかったことは良かった事だと思います。


(続く)

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772 2.5Ghzシリーズ:KDDIの今後の展開

さて、続きを書きます。


一度記事を書いて投稿ボタンを押したところ、なぜかログイン画面に遷移してしまって、一度書いた記事が綺麗さっぱり消えてしまう事件が発生しておりました。

ココログは恐ろしい。


◆派手な事は無さそうだ

KDDIは晴れてモバイルWiMAXのための2.5Ghz帯域を獲得することができました。
日本で一番熱心だったと(私には)思えるKDDI陣営ですから、宿願かなったりというところでしょう。

モバイルWiMAXは夢のような技術であるという事を言う人が居ますが、私にはどうにもそれは怪しくも思えます(しかし、最終的にモバイルWiMAXが素敵な技術になる可能性も否定しませんが)。ということはこれまで何度も書きました。

そのように思っている理由としては、まず一つ、日本でモバイルWiMAXに入れ込んでいるKDDIが慎重な発言をしていたためです。元記事をどこに控えていたかは忘れてしまったのですが、

・モバイルWiMAXと携帯電話は違う種類のサービスであって競合するものではないというような発言。
・モバイルWiMAXは3G携帯に補完的に使うものであるというような発言。
・また、実際のところモバイルWiMAXとCDMA2000をハンドオーバーさせるという手間のかかる事をしようとしていること。

今回の帯域の取り合いにおいても、KDDIは調子の良い事をあまり言わなかったように思いました。


また改めてきちんと書きたいと思いますが、私はモバイルWiMAXが現状順調に仕上がっているということを示唆する情報を知りません。一方で不安材料は沢山知っています。「数の力でそのうち何とかなるかもしれない」というような話はよく聞きますが、それは私も最初から考慮しています。

もし、「大丈夫だ」という根拠があるのであれば、私はすぐに認識を改めたいと思っている次第です。


◆地味な展開を予想

以下は全然自信が無いと名言しておきますが、以上の事から、現状から技術的な大きな変化が無い限り、KDDIのモバイルWiMAXサービスインは当面は地味な感じになるのではないかなあと思っています。

まず、モバイルWiMAX自体がそれほど高い能力を持っていない(携帯電話の技術のような)ようであること、そして、モバイルWiMAXが将来において改良されることが予想される以上、現状の技術で前倒しに展開しても二重投資になる可能性があること。

またLTEなどの動向によっては、モバイルWiMAXはあまり儲からなくなってしまう可能性もありますし、KDDIが従来の携帯技術を捨ててモバイルWiMAXを主軸で事業展開する決意をしている可能性は今のところ高くないでしょうから、不必要に必死になったりはしないでしょう。
これもまたのちほど書こうかと思いますが、KDDIはモバイルWiMAX自体を止めてしまう、あるいは事実上止めてしまう可能性もあると思われますので、LTE(やUMB)がどの程度の存在なのかが判明するまでは、あまり過剰に入れ込むことは避けるであろうと思います。

そもそも最初から携帯電話とは別カテゴリですよ、と言っているのですから、同水準のサービスを提供することも無いということもあります。

ちょっと圏外が目立つかもねえ、というようなデータ通信サービスと、(AUの)携帯電話の補助ブースター的な役割なんじゃないだろうかと思う次第です。ソフトバンクの松本副社長の発言も「補助ブースター」として使うよう状況を示唆するような話でしたしね。

世間的には結構つまらないなという感じでしょうけれど、これでも「モバイルWiMAXってもうダメかと思っていたけれど、意外とそうではないんだな」という世界の評価はいただけるだろうと思います。

一方で事態が思っていたよりもかなり悪く展開したと考えた場合には、それは残念な感じになるでしょう。

総務省との約束でエリア展開については義務がありますから、完全に塩漬けにしてしまうことは無いと思いますが、塩漬けっぽいことになるかもしれません。あー、これはダメだなと他陣営も思ってしまった場合なんかは、
世間の公認の黙認で技術改良待ちの塩漬けみたいな変な事もあるのではないかなと思います(そういう状況はあまり想像できなかったりしますが)。

あるいは、技術的なところが原因で厳しい状況になってしまった場合に他陣営が、技術的問題で発生している事をKDDIの怠慢で発生している問題であると言い換えて嫌がらせをするような事もあるかもしれないとか思います。


◆次の流行はLTEブームで、その時KDDIは

次はLTEの話題が不必要に加熱するかなと思います。LTEが表の話題に出てくる時期はいつになるかわかりませんが。その時までにモバイルWiMAXが化けている場合を除き、モバイルWiMAXは割と静かな話題になっているのでは無いかなと思います。

帯域の取り合いの話としては、質の良い700/900Mhz帯域の話とセットになっての登場になるでしょうから、それは今回の比ではない大騒動になる事でしょう。モバイルWiMAXがその時までに現在と同じ話題性を維持できていればそれは大したものですが、まあそれは難しいでしょう。

何より、その時にはKDDI自身もその新しい話題・新しい技術・新しい帯域の話題の主のはずです。


◆他陣営だったら・・は当たっているかも

計画上は結構迅速なエリア展開ということになっていますから、とりあえずのエリア展開の感じはそうなると思います。しかし、どこかしら全力で無い感じといいましょうか「寝たふり」みたいなことはあるんじゃないかなと思ったりします。まあ、もともと現在のKDDIの計画自体、コンパクトな計画にしようと努力しているように見えますし。

他陣営だったらフルテンションのエリア展開やサービス展開が期待できたはずだ、と信じている人がいるならば、それはそうかもしれないと思います。

しかし、フルテンションで大炎上という可能性もあるということになります。観察する分にはその方が派手で楽しいと思いますが(ブログでも話題にしやすい・・・)、利用者はたまったものではないでしょう。

良く言えばKDDIはローリスクローリターン、ということになりましょうか。

#ただ、モバイルWiMAXが化けた場合にはこの限りではないのですが

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773 2.5Ghzシリーズ:KDDIは2.5Ghzを獲得しましたが・・

積んでいる話題を引き続き投降してゆきたいと思います。


まず、KDDIが当選するまでの事を書きます。

#今日のカイゼン:長くならないように記事を分割してみる


◆KDDIとモバイルWiMAX

色々騒動がありましたが、KDDIは2.5Ghz帯を獲得しました。モバイルWiMAXをサービスインすることになります。

KDDIは本気での獲得で、また以前から本命であると言われていました。まず、どのくらい本命だったかを振り返ってみます。

KDDIはモバイルWiMAXに、初期の段階から全力で関与しています。日本におけるモバイルWiMAXの代表格だといえる存在です。モバイルWiMAX熱が盛り上がっていたときには、色々な陣営がちょっと手を出してみたり、手を出そうかなと言っていたりしたのですが、(私の知っている限りでは)本気で力をいれて実験をしたのはKDDIだけでした。少なくとも、名実ともに日本での実績は突出している印象です。

モバイルWiMAXの総本家であるインテルとも密接な関係を持っています。

そして、KDDIは天下のKDDIです。そして無線通信の実績も当然あります。

さらに本気でもありました。

しかも、2.5Ghzの割り当ての椅子の数は、どう考えても二つ以上ありました。KDDIが三番以下になるということはほとんど考えられませんでした。


◆椅子の数

椅子の数については、全部一つの陣営に割り当てるという「男らしい割り当て方針」も可能性としては無かったわけではありませんが、総務省はそういうことが出来ない性格です。

椅子の数については結局二つになりました。そういうことになった原因は、30Mhz幅で割り当てないと所定の性能が出ませんよ、というインテルや(実際に試していた)KDDIからの意見が原因ではないかと思われます。

これがもし椅子の数が4つだったとして考えてみましょう。今回のような騒動は起きなかったに違いありません。落選組の運命を分けたポイントは実はこの決定がなされた時点だったのかもしれません。

KDDIとしては、自分が落選するはずなど無い、と思っていますから、それならば椅子の数が少ない方がKDDIにとっては割り当てが増えるという思惑も当然あった事でしょう。


◆驚きの方針

ところが、総務省はKDDIにとって驚きの方針で募集を行います。「既存3Gキャリア排除」という方針です。

当然に自分達が一番だと思っているKDDIにとっては信じられないことでした。これまでの準備は一体何だったのか?当然にKDDIは総務省に食ってかかります。傍目から見ると、総務省とKDDIが反目しはじめたようにも見えました。


◆ウィルコムの10%

総務省の方針では、既存キャリア完全排除とはなっていませんでした。これが本来どういう意図で考えられたものであるかは解りません。

既存キャリアが新会社で参戦してくる事が予定通りだったのならば何もないわけですが、ここでは一度「意図しなかったものであった」という想像で少し考えてみましょう。

完全排除となった場合には、ウィルコムも排除される状況でした。ウィルコムにKDDI資本が10%残っていたためです。ウィルコムを排除しないために付け加えた条件だった、という解釈が可能です。
そしてそう考えると、アッカとウィルコムを当選させる目標から逆に条件を考えて作ったものであると考える事も出来ます(当初のアッカとウィルコム当確という報道はこれが原因でしょう)

「意図しなかったものであった」と考えると、既存キャリアが新会社で参戦してきたことは、いわばセキュリティーホールから意図しないことが起こったようなものです。KDDIはウィルコムの10%に救われた形となります。そして総務省もある意味救われたかもしれません。この怪しい想像のもとにおいてはですが。


◆KDDI薄めました

ともかく、KDDIはKDDIを薄めた新会社を作ります。
KDDIがモバイルWiMAXをすべきであるという最初の意思表示をそのまま貫くような形になります。

無茶苦茶いい加減な比率での表示ですが
KDDI 2 (制限の33%の僅か下)
インテル 1
JR東日本 1
京セラ 1
大和証券 1/2
三菱東京UFJ銀行 1/4

新会社を作れば問題ないのであれば、孫社長には得意のパターンです。そして、
ソフトバンクとイーモバイルも二社を薄めた新会社を作ります。

そして、
・KDDIを薄めた陣営
・ソフトバンクとイーモバイルを足して薄めた陣営
・アッカにやる気の無いドコモの陣営
・ウィルコム


◆KDDI鉄板に返り咲く

結局のところ、話が進んでみるとKDDIはやはり鉄板になってしまいました。

既存キャリア排除方針が出て混乱があったものの、結局のところ物事は落ち着くところに落ち着くように出来ているようです。
最初からKDDI自体で手を挙げるのを許した方が良かったようにも思います。

また、ちゃんと準備している陣営に帯域を出すべきですという主張をしていたという意味においても、KDDIとウィルコムは主張において互いに助け合う形ともなりました。

なんともKDDIは、冷遇してからグループ外に蹴りだしたウィルコムと(結果的に)助け合うような形になったというわけでした。

(続く)

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774 2.5Ghzシリーズ:ソフトバンクとイーアクセスが暴れた後始末

積んだままになっているネタをどんどん更新したいと思います。


◆後味の悪い

2.5Ghz帯の割り当てのアレコレは、孫社長(と千本社長)の大暴れで幕を閉じました。

「今回もですか」とか「孫社長がまたやってるよ」というようにも思えるわけですが、よくよく考えてみますと相当無茶苦茶な事でもありました。そのあたりはまずは過去の記事に何回か書いたとおりでもあります。

無法さ加減を理解する方法は結構簡単でして、次のようにして考えてみてください。
「もし、他陣営が全て孫社長と同じモラル具合で他陣営攻撃を行っていた場合、果たしてどういうことになっていたか?」

KDDIがソフトバンクを攻撃し、ウィルコムがアッカの揚げ足を取り、アッカがソフトバンク陣営をただの既存キャリアに過ぎないと叩き・・・。
あり得ない無茶苦茶な状況です。

しかし、「今回は結構派手に場外乱闘してるな~」程度で済んだのは、孫社長(と千本社長)のところだけが暴れていて、他陣営はおとなしくしていたからです。KDDIは無視しましたし、ウィルコムも自重して大騒動にはしませんでした。

「孫社長はああいうキャラだ」ということで何か許容されているところがありますが、良く考えてみるとよろしくない状況です。


◆収拾のつけ方?

そんなに単純ではないだろうという意見は無視しまして、

・総務省の判断にさらに攻勢をかける、孫社長(千本社長)キャラをさらに前面に出す
・(孫社長の側としては)なかったことにする
・平謝りして総務省に降伏する

一つ目の場合には総務省に対して裁判を起こす事になりましょうか。あるいはそこまでしなくても程々にながらも攻撃を続ける方法もありましょう。例えば、KDDIへの嫌がらせを延々続けるとか。

無かった事にするのがいちばん簡単ですが、しかし総務省の側や他陣営が無かったことにしてくれるとは限りません。また孫社長に期待されるキャラとも一致しません。


色々なところが怒ってしまっているわけで、通常の判断ではおとなしくしようという事になるのではないかと思います。しかし、孫社長に熱狂している人は、年明けとともに総務省を糾弾してくれないと困るということを思っているのではないかとも思います。

孫社長は役所叩きやNTT叩きでやってきた人でもあり、そういう流れを自分で起こしてその上に自分で乗ってきたような人でもあります。ここで、孫社長が恭順の姿勢を示すと、「足元が崩れてしまう」ような事故が発生することも考えられます。

しかし今回は、総務省の方に理があるようにも見え、しかも孫社長はあまりに横暴だったというような印象も残してしまいました。しかも全ての陣営から怒りを買っています。


◆総務省

総務省にとっては積年の恨みを晴らすチャンスがようやくめぐってきた感じとなりました。

また、今回のような無法行為をお咎め無しで済ませることは、公平であるという点において問題があるようにも見えます。これは先ほど書いたとおり、「全ての陣営が大暴れしたらどうなるか」ということで書いたとおり、現状では孫社長の暴れ得となっているためです。

以前の記事に書いたように、総務省が今回の判断において孫社長への譲歩を感じさせる結論を出した場合には、その判断の根拠がいかなるものであっても、「総務省はソフトバンクの圧力に膝を屈する腰抜けである」という印象が生じえました。

そして、次回以降の何らかの判断の際においても、「今回と同じ騒動が再現した場合」には、またもや総務省のメンツが潰れる事になります。
また、総務省は他陣営からも見張られてもいるわけです。全く今までどおりというわけには行かない事でしょう。

孫社長がおとなしくしていたところで、引き続き天罰が降り注ぐ可能性があるということになります。しかもタイミング的には最悪で、フェムトセルやLTEの割り当てなどを控えた時期という事になります。
他陣営も総がかりで仕返しにやってくるかもしれません。

しかしこれを避けるために十分な恭順の意を示すと、今度は孫社長の足下が崩れるかもしれません。

それならば、裁判に乱闘に他陣営攻撃を続け、次回以降の割り当て交渉などでも、今回と同じ勢いで乗り切ってしまう方が「他人任せの要素は全く無い」わけであり、孫社長も熱狂者の期待もなにも傷がつかずに済むかもしれません。最良の結果を期待する事は難しいかもしれませんが、最悪の結果は避ける事が出来ます。

また、他陣営(や総務省)もこの状況は解っていると考えるならば、この状況を利用しようと考えるところはあるかもしれません。

以上は適当な事を書いているに過ぎない怪しい想像にすぎませんけれども、一度挙げてしまった手の下ろし方は難しいというか、"意外にも"まだまだ騒動は続くことになるのかもしれません。火種があちこちに残ってしまっているのは確かだと思います。

#個人的にはつまらない場外乱闘は(2.5Ghzでの騒動も含め)止めてほしいのですが


◆千本社長

今回の騒動を最後に一段階大きくしたとされているのが千本社長です。

総務省への最後の圧力文書にはこの人が関わっているとされています。しかし、ソフトバンクも相乗りであり、もしこの文書が総務省に受け入れられていた場合にはソフトバンクも恩恵を喜んで受けていたでしょうから、責任的には孫社長と折半だと思われます。

今回の騒動では表立っては孫社長ばかりだったので、千本社長は手を組んだばっかりに巻き込まれて迷惑しているのだろうかと思ったりもしたわけですが、最後の事件ですっかり孫社長と横並びになってしまいました。

雑誌に、千本社長はウィルコムへの私怨で現在の事業をやっている、というような事が書かれていたことがあったそうです(伝聞)。個人的には、社長というのはそういう低レベルな理由で出来るものではないと思っているので、雑誌受けするネタだというだけだろうと思っていました。

まあしかし、あの文書の内容では私怨で事業をやっているとも思えてしまいます。極端な話、イーモバイルの事業が今後どうなるかよりも私怨優先で事業をやっているなんて考えると一部納得の行く事もあったりなかったりする気もしてきたりします。

しかし繰り返しますと、社長というのは本来そういう低レベルな理由でなれたりするものではない、と私は思っていますが。

なんにせよ、千本社長も今回の獲得競争に参加してしまったが故に、本来考える必要の無い問題に今後悩まされる事があるやもしれません。

例えば孫社長が裁判をすると言い出した場合、千本社長はそれに乗っかるのかどうか考えねばならないかもしれません。あるいその時に、"私は今は反省しておりますゆえ、一緒にしないで下さい"とか何とか言って足抜けしてみるとか。


◆結局よく解りません

最初にマスコミが当確報道を出した時点(公開悪口大会の前)で、もう勝負はついていたようなものです。また最初から割り当てられる可能性は高いとは思えなかったわけですから、なぜにこのお二方ともに、あそこから伸ばしに伸ばしたのは私には良くわかりません。

しかも両社にとってWiMAXの獲得は会社の浮沈に関わる問題には見えませんでした。何故にここまでの騒動にしたのかよく解りません。

本当のところは何が狙いだったのでしょう?それとも、取り巻きの誰かに間違った情報を吹き込まれていて、帯域が取れる可能性はかなり高いとか思っていたのでしょうか。それとも性格的にこうなると止められない人だったというだけなのでしょうか。

孫社長や千本社長に間違った情報を吹き込んだ人が居たとしたら、その人が今回の騒動の本当の主犯であるかもしれません。情報に間違いがあることを承知の上で、この結果を招く事を了解しての事であるならば・・・想像に過ぎませんが、そんな黒幕がいたとするとどうでしょう?

#解らない事が多いと、人はいろいろなことまで考えてしまいます

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775 2.5Ghzシリーズ:ドコモの沈黙の意味するもの

2.5Ghzの争奪戦で何ら存在感の無かったドコモですが、その事について。


◆沈黙の意味

2.5Ghz帯獲得に力を尽くしたKDDIと違い、ドコモは自分で手をあげる事も無く、アッカ陣営の一員となってからも特に何もしませんでした。よって今回の騒動では全く存在感がありませんでした。

まず、2.5Ghz帯の募集が行われるまでに、
- モバイルWiMAX
- 次世代PHS
- 802.20(iBurst)
- 802.20(クアルコム)
のいずれかでの募集ということになりました。

ドコモが特に自分で立候補しようとしなかったのは(例えばKDDIと比べて)、上記のいずれの技術@2.5Ghzにも興味が無いということです。

WiMAXで立候補したアッカの陣営にドコモが参加することになりますが、ドコモは何もしませんでした。

今回は色々と騒動がありましたが、ドコモが表立って「我が陣営に帯域を」と主張する事はありませんでした。ドコモがアッカを側面からサポートをするような展開、あるいは展開によってはドコモが陣営の主体であってアッカは傀儡のように見えるようなこともあり得たと思いますが、そういう状況には程遠い感じになりました。

アッカの説得力の弱さの一部については、ドコモ自身が「サポートするので大丈夫です」と明言すれば解消することもありましたが、結局のところドコモからの援軍は来ず、アッカは孤軍奮闘するような形となりました。

ドコモは(少なくとも今回は)WiMAXには興味が無いようです。また、アッカに帯域を取らせたい(ないしは他陣営から帯域を奪い取りたい)という強い希望も無いようでした。

あるいは、ドコモは他人の邪魔をするために争奪戦に参加するようなことはしないということかもしれません。


◆実質的に表明された事

・ドコモはモバイルWiMAXとは距離を置く。
・他陣営(例えばKDDI)がモバイルWiMAXで何か新しいサービスを始めることになるかもしれないが、その新サービスのもたらす脅威には対抗する方法がある。
・一番単純な対抗方法、2.5Ghz帯を自身で獲得してモバイルWiMAXのサービスに対抗する方法は取らない。
・他陣営のモバイルWiMAX帯域の獲得を妨害する形での対処も行わない。あるいはドコモはそのような下品な事は行わない。

まず、ドコモはモバイルWiMAXをあまり評価していない事がわかります。もし仮にモバイルWiMAXが(一部の信奉者がそう考えるように)革命的な存在であるならば、ドコモが獲得しないことには他社との競争で不利になります。ですが、そうではない(急を要するということは無い)ということになります。

次に、ドコモがもし、モバイルWiMAXは湿った花火のように失敗するという予想をしている場合を除いて(当ブログではこの可能性があることも指摘していますが)、モバイルWiMAXで開始される新サービスへの対抗手段を既に持っていると見なすべきだということです。

もし、ドコモの技術チームの判断として、モバイルWiMAXはただ炎上するだけで成功する可能性が無いと考えているならば、他社に取らせて自滅するのを待てばよい事になります。対抗手段は必要ありません。

しかしKDDIはモバイルWiMAXの実験をしてある程度は何たるかをわかった上で参加表明していますから、わけもわからないまま他陣営に割り当てられた場合はともかく、KDDIがかなりのトンマではない限り、少なくとも長期的には何らかの参入意義はあると考えるべきでしょう。

ということはドコモは

・既存のW-CDMA網での3.5世代/3.7世代で対抗可能
・LTE(Super3G/3.9G)ないしは開発中の4GでモバイルWiMAXは押し潰すことが出来る
・モバイルWiMAXは成功すらしないので対抗する必要すらない
・その他(あるいは未知の)対抗手段を準備している

のいずれかという気がします。

最初の選択肢については、ドコモは基地局整備に対して他社と比べてあり得ないほどの設備投資を行っている点を考慮すべきかもしれません。他社のW-CDMA網とは全く異質の完成度である故かもしれません。
46000局を豪語して全く達成できていないソフトバンクと異なり、ドコモは公約の44000を超えた46000基地局を達成し、次の公約の57000基地局に向けた基地局整備を続けています。ソフトバンクと異なり、基地局の質についても妥協はありません。

またドコモはまさにLTE開発の主役ですので、予想以上にLTEの仕上がりが良く、モバイルWiMAXが優位であるとされている領域についてもなぎ倒せる自信があるのかもしれません。


また、困った裏事情によるものだと考えると。

・ドコモはLTE陣営の政治的事情によりモバイルWiMAXとは距離を置かなければならない
・総務省的理由でドコモは今回応募できない空気であるだけで、本当は欲しい
・他のモバイルWiMAX帯域の獲得のための見えない取引が存在し、今回は帯域を要求しなかっただけ

どれも考え難い事情です。もっとも、隠れた事情など我々には解りようも無いわけですけれども。

もしドコモが今後獲得に乗り出すとしても、少なくとも他陣営がモバイルWiMAXをサービスインしてからしばらくの間は対抗手段を持てないことになります。また、ご存知の通りドコモは現在危機感ありの状態です。余裕によって譲ったとは考え難い状況です。


◆ドコモが今回動かなかったのは

ドコモが今回特に動かなかったのは、既に「より優れた別の計画」を手にしているからではないかとも思えます。あるいは、例えばLTE用/4Gの帯域をより確実に獲得するために、今回は特に手を挙げなかったのかもしれません。

LTE用帯域のための沈黙だとすると、LTEのためにはWiMAXの帯域と他社のWiMAXのサービスインは無視できるということであり、ドコモは必要も無いのに帯域を要求する無法者ではないことを示したという事かもしれません。

・KDDIとウィルコムは本気で獲得に乗り出しており、無事獲得をした。
・アッカは微妙な事になりましたが、そもそも微妙な面がありました。
・孫社長と千本社長のところについては、他陣営全ておよび総務省に遺恨を残すような結果となりました。

他陣営はLTE用帯域の獲得で前進したとは言えない状況です。

落選後にモバイルWiMAXの帯域が貰えなかったことでドコモはこれから困るという記事を書いたところもあるようですが、ドコモにとっては全て計画通りに進んでいるのかもしれません。

モバイルWiMAXはLTEに前に消え去るだけであり、ドコモはLTE用の帯域が取れれはそれで良い。既存の基地局網も最強クラスである。何ら問題は無い、全て計画どおりである、と。

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776 2.5Ghzシリーズ:アッカはどうすればよかったのか、で振り返るこれまでの経緯

去年からの続きの記事です。


◆意外性の無い落選

アッカ、あるいはアッカ+ドコモ連合は、2.5Ghzの割り当てを受ける事ができませんでした。

落選の結果を聞いて意外な結果であると思った人は少なかったと思いますし、あまり存在が目立つ陣営ではありませんでしたので、印象が薄いまま消えていってしまったような感じもしなくもありません。

ドコモは居るのか居ないのか解らないような存在感の無さで、アッカ自体も完全に新規である以外にアピールできるような点が見えにくく思え、新規であるという点についてもドコモと組んでしまっている時点で何か説得力が弱いという状況でした。

色々な方面に恨みを買ったのではないかと思われる孫社長+千本社長の陣営と違い、影が薄いまま落選していったのでどちらかというと同情されつつ、しかし落選については自然の摂理であると思われているようなところがあるのではないか、そう思います。


◆手を挙げた理由

アッカが(モバイル)WiMAXに手を挙げた理由はADSLが先細りだという理由だと思われます。

アッカはつまりのところADSLで食っている会社です。アッカは現在のところはADSLでやってゆけていますが、将来を考えるとADSLでは先細りで不安に思えたということでしょう。

光に力をいれようとか、もっと違う業種に手を出すとか、ADSLの可能性をもっと掘り起こす事にしようとか、いろいろ方法はあったと思いますが、モバイルに参入しようと考えたようです。

WiMAXが世界的に大層な話題になっているころに、データ通信という意味ではADSLと似ているように思えたからでしょうか、WiMAXに手を出す事を決めて、2.5Ghzに手を挙げて、ドコモと組んで、そして落選しました。

イーアクセス(イーモバイル)もソフトバンクもADSLからモバイルにシフトしたという意味では似た状況です。


◆経緯を振り返る

以下、あちこち想像に過ぎませんけれども、

ADSLの次の商売はどうしようかという話は前からあって、そこに世界的なWiMAXの話題(のバブル)があったので、それでこの"話題のやつ"に手を出そうと決めたのではないかと思います。
しかしその後にWiMAXに本腰を入れるでもなく、しかし何もしないでもなく、細々とWiMAXのフィールド実験などをします。何もやっていないわけではないけれども、しかし何か成果があるわけではないという状況ではなかったでしょうか。

2.5Ghzの争奪戦が実際に始まる前に、一社ごとの割り当て幅をどうするかという話題がありました。当然のことながら狭くすると多数の会社が割り当てられるものの不便になり、広くすると便利だけれど少数の会社にしか割り当てられなくなります。
KDDIは技術的理由から30Mhz単位で割り当てないと厳しいという意見を出しました。技術的理由もあったのでしょうけれども、KDDIは必ず割り当てられると思っていたので幅が広い方が良いという本音もどこかあったはずです。そして、30Mhzで二社(あるいは30Mhzと暫定20Mhz)となりました。
アッカは、二番以内に入らないと割り当てられなくなりました。KDDIは鉄板の空気でしたから残りは一つ。難しい状況になりました。

ところがここでアッカを有利にするどんでん返しが来ます。
総務省が既存3Gキャリアを排除するという驚天動地の方針を出します。日本で名実ともにWiMAXを先頭に立って取り組んでいたKDDIはこの方針に怒ります。そしてこれがKDDIと総務省が反目しているようにも見える形となりました。
ウィルコムは既存キャリアですが、既存3Gキャリアではありませんでした。アッカは完全な新規参入で、総務省の最初のメッセージに一番マッチしているように見えました。
そしてマスコミは「アッカとウィルコムが有力」と書き立てます。しかしアッカはここを頂点にして勝機を失ってゆきます。

よく見ると既存3Gキャリアは完全排除されているわけではなく、出資額での制限がされていました。最初これはウィルコムにKDDIが10%出資していることに対処するための例外事項だという見方もありました。また、このことによりアッカとウィルコムの当選を意図した募集であるという解釈も可能でした。

しかしKDDIは「それでも断念しない」と宣言しました。出資額が少なくても技術的な力によって主導権を取れるとし、新会社を作って参入すると宣言します。これは負け陣営の悪あがきにも見え、総務省にKDDIが楯突いたようにも見えました。特に、KDDIがこれまでWiMAXとどういう関係を持ってきたかを知らなければ、KDDIが帯域をもらえる可能性はここで無くなったようにも見えました。

KDDIが新会社を作り、さらにソフトバンクとイーモバイルも新会社を作って争奪戦に割り込むと発表します。既存キャリアの排除ではなく、単なる出資制限でしかなかったことが明らかになります。ウィルコムは単独参入の構えを崩しませんが、アッカはドコモと手を組んでしまいます。

話題が実際にどのように参入するつもりかという点に進むにつれて、実際にガッチリ準備をしてきたKDDI陣営(とウィルコム)が他陣営よりもはるかにしっかりしていることが明らかになります。総務省とKDDIの反目がもしあったとすれば、ここで総務省が間違いを認めたような流れとなりました。KDDIは混乱を経て、結局は有力候補に返り咲きます。

一方でドコモはほとんど何もせず、アッカも積極的にアピールせず(出来ず)、孫社長がウィルコムとKDDIを罵り続ける大騒動の陰に隠れてひっそりと落選してゆく事になります。


◆アッカはどうすればよかったのか

まず、WiMAXに手を出すことに決めた際に、きちんと自身の手でWiMAXが何であるかを調べていない気がします。将来において流行り"そう"で、世界の標準になり"そう"だからこれにしよう、と思ってのことではないかと思います。

また参入を決めた後、KDDIのようにWiMAXに本腰を入れませんでした。KDDIはWiMAXにおいて無視できない存在でしたが、アッカはそういうことには全くなりませんでした。
公開カンファレンスでもアッカはこうようなこと言ってしまっています、「世界標準なのだからどこが参入しても技術的に大差がない、ならば新規参入に下さい」。これでは話になりません。
少なくとも、もし他の新規参入が手を挙げていた場合に、その新規参入にアッカが撃破される可能性に、無防備だったことになります。

次に、30Mhz幅で割り当てられる事に決まったことで、椅子の数が少なくなりすぎました。これにも反対すべきだったかもしれません。

唯一の勝機は既存キャリア排除の方針が出た事によるアッカへの強烈な追い風でした。もし「既存キャリア排除方針」はアッカが総務省にねじ込んだものだとすれば、大逆転の一撃だったと言えるでしょう。しかし、この後の流れを読み違えてしまいます。

実際にそのように出来た可能性についてはあまり考えずに書きますが、KDDIが狼狽している状況で、アッカがKDDIとの連合を申し出ていたら、超本命が出現したはずです。KDDIに(今回の序盤で)欠けているものをアッカが補う事が出来たからです。

あるいは、アッカ+イーモバイル+ソフトバンク(のサブセット)のようなことでも良かったかもしれません。

事実上アッカ単独のままでも良かったかもしれません。

ドコモと手を組みましたが、これによって唯一の完全な新規参入であるというポイントを汚してしまいます。そしてドコモですが、何らやる気がありませんでした。もしドコモが大声をあげて「我が陣営に帯域を!」と言っていれば、形勢は随分と違ったものになっていたでしょうが、ドコモは居るのか居ないのか解らないような状況でした。

最終盤になり、KDDI鉄板は揺るがないものになり、ウィルコムを「全体の幸せのため」という言いがかりで2.0Ghzに蹴り出す事だけが他陣営に残された可能性となりました。

最後の最後で、ソフトバンクとイーモバイルがアッカに提携を申し出ます。三位四位連合を形成し「ウィルコムを追い出せば落選は居なくなる」という構図にしたかったのでしょうけれども、アッカはこれに乗りませんでした。しかしこの提案については、アッカは無視して正解だった気がしますけれども。


◆落選して幸い、と思える

結局、アッカは主体的に行動した形跡に欠ける印象です。アッカがWiMAXに本気であると思わせることはあまり無かったように思えます。

その反面、落選しても大きなダメージは無いようにも見えます。ADSLが先細りに思えるので将来どうしようかと言っているだけであり、現状の問題ではないわけですから。

当ブログではWiMAXにリスクがあると書いており参入には危険が伴っていると判断していますから、準備状況も併せて考えて、まあ手を出さなくても良かったのではないかと思っています。WiMAXで将来の道を切り開くどころか、WiMAXが原因で会社が傾いてしまっては話になりませんから。

アッカはあるいは「1.7Ghz」で手を挙げておくべきだったのではないかという気もします。1.7Ghzは新規キャリアだけに争えばよかったわけですし、そうしていれば落選していたとしてソフトバンクが返上した帯域がアッカのものとなっていたはずです。まあ1.7Ghzを獲得していたとして、最終的にアッカの発展に繋がるかどうかを考えると微妙だと思いますけれども。

まだ2.0Ghzに立候補して割り当てられる可能性が残っていますが、2.0Ghzに手を挙げるとすれば方式からなにから根本的に再検討を行ってからにすべきではないかと思います。2.5Ghzと同じ流れでまた手を挙げると、割り当てられてから炎上してしまう可能性が十分に考えられます。

そうでないのなら、現在のところ本業は順調なようですから、KDDIかウィルコムから回線を借りる方向で頑張っていただくか、モバイルについては諦めて別の事業を模索していただくのが良いかと思います。

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あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

皆様本年もよろしくお願いします。


早速どうでもいい事を書きはじめてみたいと思います。

◆前置き

「一年の計は元旦にあり」とか言うそうですが、この場合の計とはTotalの計ではなく、どちらかというと計略の計だそうです。

計400円なりの方の計だと考えてしまった場合には、元旦の行動や態度があなたの一年をあらわすのですという解釈が可能なようでして、そういう感じで威勢の良い演説を校長先生か何かがしているのを聞いたような記憶もあるような無いような感じです。

ただし、孔明の罠の方であるとは言っても、罠やトリックを準備するわけではございません。悪巧みでWiMAXの免許交付を遅らせようとか、超能力者を自称して上田次郎を呼びよせるようなことではありません。そう考えると私の最初の説明はどうかと思えてくるわけですが、威勢の良い演説をした校長先生と同じ間違いからまず離脱をさせるための方便だと思っていただきましょう。

PLANという意味だそうです。それならば計画の計という説明でよかった気もしてきました。説明に計画性がなくてすみません。しかし日本人は計画を立てるのが苦手です。計画を自称しているものを作ることはありますが、実際に計画っぽいものであることの方が少ないと言うのが現状です。

そういう日本で言われている「計」であるということを考えるにつけ、今度は計画であるという説明が怪しくなってきましたので、計画の計であるという説明についても取り下げさせていただきます。


◆記事

よくわからなくなってきた前置きはともかく、このブログでの抱負みたいなことを書いてみたいと思います。

- 従来比三倍以上の更新
- 従来比三倍以上でネタの種類を増やす

更新頻度については忙しい事もありましたが、もっと手軽に書くようにしようと思う次第です。途中まで書いてみたけれどポストせずに破棄した記事も結構ありましたので、ホームラン狙いよりも内野安打にしてみたいと思います。

ネタの種類については、ブログの印象が散漫になるのではないかと思ってこれまでは話題をそろえていたのですが、一度試しに色々な事を書いてみたいと思います。記事に出来るような事は他にも沢山あるのではないかと思っていることと、更新頻度を上げるために考えてみたいと思う次第です。

思い返してみれば、反響などにあわせているうちにいつのまにか携帯電話ブログになってしまっていたという事もあるので、同じく柔軟にやってみようと思う次第です。
見慣れない感じの記事がポストされたりする事があるかもしれませんが、練習しているのだとおもって多めに見てやってください。


◆お正月

年末~お正月は労働していたり用事をしている時間が多かったです。他の人が休みたい時に用件を引き受けるとよいことがあるという理由からです。不遇な状況下では致し方のないことでもあります。

年末年始のテレビは大量に録画していて、それを現在見ては消しているような状況です。必然的に雑用も溜まりに溜まってしまったのでその片付けをどうしようか困っているところです。

#ガキの使いを先ほど見終えたところだったり

まずは新年らしい事を何かしてみようと考えて、ブログの更新をしてみた次第です。


皆さん今年もよろしくお願いします。

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