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774 2.5Ghzシリーズ:ソフトバンクとイーアクセスが暴れた後始末

積んだままになっているネタをどんどん更新したいと思います。


◆後味の悪い

2.5Ghz帯の割り当てのアレコレは、孫社長(と千本社長)の大暴れで幕を閉じました。

「今回もですか」とか「孫社長がまたやってるよ」というようにも思えるわけですが、よくよく考えてみますと相当無茶苦茶な事でもありました。そのあたりはまずは過去の記事に何回か書いたとおりでもあります。

無法さ加減を理解する方法は結構簡単でして、次のようにして考えてみてください。
「もし、他陣営が全て孫社長と同じモラル具合で他陣営攻撃を行っていた場合、果たしてどういうことになっていたか?」

KDDIがソフトバンクを攻撃し、ウィルコムがアッカの揚げ足を取り、アッカがソフトバンク陣営をただの既存キャリアに過ぎないと叩き・・・。
あり得ない無茶苦茶な状況です。

しかし、「今回は結構派手に場外乱闘してるな~」程度で済んだのは、孫社長(と千本社長)のところだけが暴れていて、他陣営はおとなしくしていたからです。KDDIは無視しましたし、ウィルコムも自重して大騒動にはしませんでした。

「孫社長はああいうキャラだ」ということで何か許容されているところがありますが、良く考えてみるとよろしくない状況です。


◆収拾のつけ方?

そんなに単純ではないだろうという意見は無視しまして、

・総務省の判断にさらに攻勢をかける、孫社長(千本社長)キャラをさらに前面に出す
・(孫社長の側としては)なかったことにする
・平謝りして総務省に降伏する

一つ目の場合には総務省に対して裁判を起こす事になりましょうか。あるいはそこまでしなくても程々にながらも攻撃を続ける方法もありましょう。例えば、KDDIへの嫌がらせを延々続けるとか。

無かった事にするのがいちばん簡単ですが、しかし総務省の側や他陣営が無かったことにしてくれるとは限りません。また孫社長に期待されるキャラとも一致しません。


色々なところが怒ってしまっているわけで、通常の判断ではおとなしくしようという事になるのではないかと思います。しかし、孫社長に熱狂している人は、年明けとともに総務省を糾弾してくれないと困るということを思っているのではないかとも思います。

孫社長は役所叩きやNTT叩きでやってきた人でもあり、そういう流れを自分で起こしてその上に自分で乗ってきたような人でもあります。ここで、孫社長が恭順の姿勢を示すと、「足元が崩れてしまう」ような事故が発生することも考えられます。

しかし今回は、総務省の方に理があるようにも見え、しかも孫社長はあまりに横暴だったというような印象も残してしまいました。しかも全ての陣営から怒りを買っています。


◆総務省

総務省にとっては積年の恨みを晴らすチャンスがようやくめぐってきた感じとなりました。

また、今回のような無法行為をお咎め無しで済ませることは、公平であるという点において問題があるようにも見えます。これは先ほど書いたとおり、「全ての陣営が大暴れしたらどうなるか」ということで書いたとおり、現状では孫社長の暴れ得となっているためです。

以前の記事に書いたように、総務省が今回の判断において孫社長への譲歩を感じさせる結論を出した場合には、その判断の根拠がいかなるものであっても、「総務省はソフトバンクの圧力に膝を屈する腰抜けである」という印象が生じえました。

そして、次回以降の何らかの判断の際においても、「今回と同じ騒動が再現した場合」には、またもや総務省のメンツが潰れる事になります。
また、総務省は他陣営からも見張られてもいるわけです。全く今までどおりというわけには行かない事でしょう。

孫社長がおとなしくしていたところで、引き続き天罰が降り注ぐ可能性があるということになります。しかもタイミング的には最悪で、フェムトセルやLTEの割り当てなどを控えた時期という事になります。
他陣営も総がかりで仕返しにやってくるかもしれません。

しかしこれを避けるために十分な恭順の意を示すと、今度は孫社長の足下が崩れるかもしれません。

それならば、裁判に乱闘に他陣営攻撃を続け、次回以降の割り当て交渉などでも、今回と同じ勢いで乗り切ってしまう方が「他人任せの要素は全く無い」わけであり、孫社長も熱狂者の期待もなにも傷がつかずに済むかもしれません。最良の結果を期待する事は難しいかもしれませんが、最悪の結果は避ける事が出来ます。

また、他陣営(や総務省)もこの状況は解っていると考えるならば、この状況を利用しようと考えるところはあるかもしれません。

以上は適当な事を書いているに過ぎない怪しい想像にすぎませんけれども、一度挙げてしまった手の下ろし方は難しいというか、"意外にも"まだまだ騒動は続くことになるのかもしれません。火種があちこちに残ってしまっているのは確かだと思います。

#個人的にはつまらない場外乱闘は(2.5Ghzでの騒動も含め)止めてほしいのですが


◆千本社長

今回の騒動を最後に一段階大きくしたとされているのが千本社長です。

総務省への最後の圧力文書にはこの人が関わっているとされています。しかし、ソフトバンクも相乗りであり、もしこの文書が総務省に受け入れられていた場合にはソフトバンクも恩恵を喜んで受けていたでしょうから、責任的には孫社長と折半だと思われます。

今回の騒動では表立っては孫社長ばかりだったので、千本社長は手を組んだばっかりに巻き込まれて迷惑しているのだろうかと思ったりもしたわけですが、最後の事件ですっかり孫社長と横並びになってしまいました。

雑誌に、千本社長はウィルコムへの私怨で現在の事業をやっている、というような事が書かれていたことがあったそうです(伝聞)。個人的には、社長というのはそういう低レベルな理由で出来るものではないと思っているので、雑誌受けするネタだというだけだろうと思っていました。

まあしかし、あの文書の内容では私怨で事業をやっているとも思えてしまいます。極端な話、イーモバイルの事業が今後どうなるかよりも私怨優先で事業をやっているなんて考えると一部納得の行く事もあったりなかったりする気もしてきたりします。

しかし繰り返しますと、社長というのは本来そういう低レベルな理由でなれたりするものではない、と私は思っていますが。

なんにせよ、千本社長も今回の獲得競争に参加してしまったが故に、本来考える必要の無い問題に今後悩まされる事があるやもしれません。

例えば孫社長が裁判をすると言い出した場合、千本社長はそれに乗っかるのかどうか考えねばならないかもしれません。あるいその時に、"私は今は反省しておりますゆえ、一緒にしないで下さい"とか何とか言って足抜けしてみるとか。


◆結局よく解りません

最初にマスコミが当確報道を出した時点(公開悪口大会の前)で、もう勝負はついていたようなものです。また最初から割り当てられる可能性は高いとは思えなかったわけですから、なぜにこのお二方ともに、あそこから伸ばしに伸ばしたのは私には良くわかりません。

しかも両社にとってWiMAXの獲得は会社の浮沈に関わる問題には見えませんでした。何故にここまでの騒動にしたのかよく解りません。

本当のところは何が狙いだったのでしょう?それとも、取り巻きの誰かに間違った情報を吹き込まれていて、帯域が取れる可能性はかなり高いとか思っていたのでしょうか。それとも性格的にこうなると止められない人だったというだけなのでしょうか。

孫社長や千本社長に間違った情報を吹き込んだ人が居たとしたら、その人が今回の騒動の本当の主犯であるかもしれません。情報に間違いがあることを承知の上で、この結果を招く事を了解しての事であるならば・・・想像に過ぎませんが、そんな黒幕がいたとするとどうでしょう?

#解らない事が多いと、人はいろいろなことまで考えてしまいます

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コメント

今回は当事者以外の人々がいろいろ首を突っ込んできたなあと感じました。
自称専門家・経済方面識者の方々とSBイーアクセスの間に何か関係が(こんなにむきになるほどの)あるのかと穿った見方もしてしまいます。
部外者の発言を見てみると電波行政批判や官僚主義批判が目的であり、技術論は聞きかじり程度で的を得ず、経済的見地からも根拠が薄いことしか言ってないように感じました。
特に「技術論は不要で市場経済に任せておけばいいから総務省だまれ」というのは首をかしげます。ここは米国ではないんだし、電波行政は国それぞれではと。

投稿: | 2008/01/04 01:29

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