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773 2.5Ghzシリーズ:KDDIは2.5Ghzを獲得しましたが・・

積んでいる話題を引き続き投降してゆきたいと思います。


まず、KDDIが当選するまでの事を書きます。

#今日のカイゼン:長くならないように記事を分割してみる


◆KDDIとモバイルWiMAX

色々騒動がありましたが、KDDIは2.5Ghz帯を獲得しました。モバイルWiMAXをサービスインすることになります。

KDDIは本気での獲得で、また以前から本命であると言われていました。まず、どのくらい本命だったかを振り返ってみます。

KDDIはモバイルWiMAXに、初期の段階から全力で関与しています。日本におけるモバイルWiMAXの代表格だといえる存在です。モバイルWiMAX熱が盛り上がっていたときには、色々な陣営がちょっと手を出してみたり、手を出そうかなと言っていたりしたのですが、(私の知っている限りでは)本気で力をいれて実験をしたのはKDDIだけでした。少なくとも、名実ともに日本での実績は突出している印象です。

モバイルWiMAXの総本家であるインテルとも密接な関係を持っています。

そして、KDDIは天下のKDDIです。そして無線通信の実績も当然あります。

さらに本気でもありました。

しかも、2.5Ghzの割り当ての椅子の数は、どう考えても二つ以上ありました。KDDIが三番以下になるということはほとんど考えられませんでした。


◆椅子の数

椅子の数については、全部一つの陣営に割り当てるという「男らしい割り当て方針」も可能性としては無かったわけではありませんが、総務省はそういうことが出来ない性格です。

椅子の数については結局二つになりました。そういうことになった原因は、30Mhz幅で割り当てないと所定の性能が出ませんよ、というインテルや(実際に試していた)KDDIからの意見が原因ではないかと思われます。

これがもし椅子の数が4つだったとして考えてみましょう。今回のような騒動は起きなかったに違いありません。落選組の運命を分けたポイントは実はこの決定がなされた時点だったのかもしれません。

KDDIとしては、自分が落選するはずなど無い、と思っていますから、それならば椅子の数が少ない方がKDDIにとっては割り当てが増えるという思惑も当然あった事でしょう。


◆驚きの方針

ところが、総務省はKDDIにとって驚きの方針で募集を行います。「既存3Gキャリア排除」という方針です。

当然に自分達が一番だと思っているKDDIにとっては信じられないことでした。これまでの準備は一体何だったのか?当然にKDDIは総務省に食ってかかります。傍目から見ると、総務省とKDDIが反目しはじめたようにも見えました。


◆ウィルコムの10%

総務省の方針では、既存キャリア完全排除とはなっていませんでした。これが本来どういう意図で考えられたものであるかは解りません。

既存キャリアが新会社で参戦してくる事が予定通りだったのならば何もないわけですが、ここでは一度「意図しなかったものであった」という想像で少し考えてみましょう。

完全排除となった場合には、ウィルコムも排除される状況でした。ウィルコムにKDDI資本が10%残っていたためです。ウィルコムを排除しないために付け加えた条件だった、という解釈が可能です。
そしてそう考えると、アッカとウィルコムを当選させる目標から逆に条件を考えて作ったものであると考える事も出来ます(当初のアッカとウィルコム当確という報道はこれが原因でしょう)

「意図しなかったものであった」と考えると、既存キャリアが新会社で参戦してきたことは、いわばセキュリティーホールから意図しないことが起こったようなものです。KDDIはウィルコムの10%に救われた形となります。そして総務省もある意味救われたかもしれません。この怪しい想像のもとにおいてはですが。


◆KDDI薄めました

ともかく、KDDIはKDDIを薄めた新会社を作ります。
KDDIがモバイルWiMAXをすべきであるという最初の意思表示をそのまま貫くような形になります。

無茶苦茶いい加減な比率での表示ですが
KDDI 2 (制限の33%の僅か下)
インテル 1
JR東日本 1
京セラ 1
大和証券 1/2
三菱東京UFJ銀行 1/4

新会社を作れば問題ないのであれば、孫社長には得意のパターンです。そして、
ソフトバンクとイーモバイルも二社を薄めた新会社を作ります。

そして、
・KDDIを薄めた陣営
・ソフトバンクとイーモバイルを足して薄めた陣営
・アッカにやる気の無いドコモの陣営
・ウィルコム


◆KDDI鉄板に返り咲く

結局のところ、話が進んでみるとKDDIはやはり鉄板になってしまいました。

既存キャリア排除方針が出て混乱があったものの、結局のところ物事は落ち着くところに落ち着くように出来ているようです。
最初からKDDI自体で手を挙げるのを許した方が良かったようにも思います。

また、ちゃんと準備している陣営に帯域を出すべきですという主張をしていたという意味においても、KDDIとウィルコムは主張において互いに助け合う形ともなりました。

なんともKDDIは、冷遇してからグループ外に蹴りだしたウィルコムと(結果的に)助け合うような形になったというわけでした。

(続く)

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コメント

ウィルコムへの10%の件は関係ないと思います。
既存3G業者排除は3G業者またはそのグループ企業(=連結対象企業)を排除するという内容ではないでしょうか?

投稿: T.S | 2008/01/05 11:16

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