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763 2.0Ghz再割り当ては慎重に

ここで一度小休止あるいは脱線で、2.0Ghz再割り当ての話題をはさみます。

続きっぽい続きを読みたい方はしばらくお待ちください。


◆2.5Ghzの変な熱気

モバイルWiMAXってどうなんでしょう、という話題をしばらく書くことになりました。これらは、2.5Ghzの割り当て決定前から考えていた事でした。読んでいる人にどう伝わったのかはわからないのですが、夢のような技術というような話はどうも変である、というくらいのことはわかっていただけたのではないかと思います。

その上で、もういちど2.5Ghz帯の割り当て騒動についての記憶をたどってみると(あるいは過去の記事をお読みください)、ドコモがなぜ何も発言しなかったのかとか、孫社長が限界をはるかに超えてまで騒いでいる理由が理解不能とか、このブログで書いていたような感じのことが思えてくるのではないかと思います。

さて、2.5Ghzの割り当て騒動の熱(粗熱)は冷めた感じに見えます。

2.5Ghz割り当て直前の変な熱気では、引き続いてすぐに続いて2.0Ghzを割り当てろー、というような感じでもありました。年末年始を経て、関係者のテンションが平常状態に戻っているはずで、2.0Ghzをめぐっての騒動がすぐに発生するようなことにはならないと思いますが、昨年の空気に一部配慮して2.0Ghzの割り当てについて少し書いてみたいと思います。


◆これでもモバイルWiMAXで手を挙げるべきだと思うかどうか

まずは、モバイルWiMAX@2.0Ghzの可能性について考えてみましょう。これまでのモバイルWiMAX陣営自身の発言によれば、以下のようになります。

モバイルWiMAXは15Mhz幅でも運用できるそうですが、そもそも2.5Ghz帯が二枠の取り合いになってしまったのは、「モバイルWiMAXは15Mhz幅では十分な性能が出ない、30Mhzは無いと困る」という事情によるものだったはずです。少なくとも表向きは。ですから、もしそれが本当ならば15Mhz幅しかないのに大丈夫?ということになります。

さらに、2.0GhzはモバイルWiMAXにとっては国際標準ではない、だから次世代PHSは2.0Ghzに出て行けという言いがかりの大合唱をしたわけですから、それがもし本当なら、量産効果は限定的だということになりましょう。

また、SBMのマルモロ副社長さんが、SBMではモバイルWiMAX@2.0Ghzは考えられない、と思いっきり言ったのでSBMの参入も無理な「はず」です。ご自身の発言ですから。

一方でこういう考え方も出来ます。2.5Ghzよりも2.0Ghzの方が電波の飛びはマシだろう、とか、どうせモバイルWiMAXは炎上しているので、2.5Ghzの量産効果なんて知れているというようなことも考えられなくもありません。
サービスインしてみると、2Ghzでのサービスの方が圏外が少なくて正解だった(KDDIよりもサービスが良かった、とか)ということも無くは無いでしょう。

まあしかし、これまで書いてきたとおり、そもそもモバイルWiMAX自体がなにやら大丈夫かなと思える状態なわけですから、2.0GhzでもいいからモバイルWiMAXの成功のおこぼれを、という発想にはならないはずです。モバイルWiMAX@2.5Ghzが最初の話のとおりには大成功する方向では話が進んでいませんから。

良く考えずにモバイルWiMAX@2.0Ghzに立候補するところがあるかもしれませんが、良く検討しての立候補となれば、これは判断が難しいはずです。

例えば一月中に「立候補します」と宣言をする陣営があったしたら、何も考えていないアホ陣営か、あるいはかなり考えた結果の立候補のどちらかではないかと思います。アホ陣営が出てきて、話が無駄にややこしくなったりしない事を願うばかりです(ブログとしては書くネタが増えて面白いのですが)。


◆モバイルWiMAXへの割り当て/立候補は遅らせたほうが良い

これまでKDDIは様子見をしなければならないのではないかということを書きました。

これはKDDI固有の問題もありましょうが、結局のところはモバイルWiMAXに関係した判断について、現時点でははっきりした判断を下すのが難しいということでもないでしょうか。だからこそ、欧州も様子見なのでしょう。

しかもプラス方向に振れる可能性の大きい不確実性ならばここで山を張っても良いのでしょうが、現在問題になっている不確実性は、悪い方向に進む可能性の大きい不確実性に思えます。なにしろ人によっては「モバイルWiMAXはもう既に死んでいる」という評価です。私はそこまでとは思いませんが。

そして、この不確実性は時間が経てば減ってゆくはずです。2.5Ghzの変な熱気は去りました。ここで冷静になって、早期割り当てに大きな利益がないのであれば、ここは時間をかけて判断したほうが良いのではないかと思えます。割り当てる側も、立候補する側も。

そしてもしかすると、モバイルWiMAX以外の候補についても良く検討すべきなのではないかという気もしてきます。

(続く)

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