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756 2Ghz帯: 1/15の2.0Ghz帯の話し合いについての記事の解説

2.0Ghz帯の割り当てについての最初の話し合いが2008/1/15に行われたようですが、それについての割と詳しい記事がありまして、それの解説をしてみたいと思います。

#内容がわからないという話がありまして、意外と解らない人が居るようであるので


◆記事

情通審が2GHz帯TDD方式15MHz幅の技術検討開始,アイピーモバイル返上帯域が対象
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080115/291087/

アイピーモバイルが返上した2.0Ghzの15Mhz幅の帯域を再度割り当てようという話し合いが1月15日に実施されました。その様子に就いて書いた記事です。

かなり急いだ感じで話が進んでいるように思えますが、これは2.5Ghz帯域の争奪戦の終盤戦の余熱の影響だと思われます。争奪戦終盤に「とにかく前倒ししろ!2.5Ghzと同時に割り当てるくらいの勢いで」という空気だったので急ぎのスケジュールになったような気がします。しかし、大体こういうときは結果が出てしまうと熱が急速に醒めるものでして、今となっては不必要に慌てているように思えます。特に2.0Ghz帯は割り当てが難しいためです。

以前の記事で既に行った説明とも一部重複しますが、前回はTD-CDMAとTD-SCDMAでの募集が行われていました。ウィルコムも次世代PHSでの募集を行おうとしましたが門前払いを受けました。そしてTD-CDMAで立候補したアイピーモバイルに割り当てられましたが駄目でした。

今回はTDD方式一般、つまり上がり(端末→基地局)と下り(基地局→端末)の通信を時分割で行う方式一般が対象となって検討が開始されています。ちなみに通常のCDMA2000やW-CDMAはTDDではありません。

TD系のCDMAに加えて、モバイルWiMAX、次世代PHS、IEEE802.20が対象となっています。で、それぞれの方式の詳細を聞き取ったり、割り当てた場合に周辺帯域の通信との干渉を防ぐためにどれくらいの電波のスキマを用意すれば良いかなどを決めます。

◆詳細

聞き取るために、以下の人が呼ばれたようです。

WiMAX:インテルの人
IEEE802.20(iBurst):京セラの人
IEEE802.20(クアルコム):クアルコムの人
次世代PHS:PHS規格の委員会の人でウィルコム関係の人
TDD系のCDMA:ARIBの関係者、というかつまり「その関係に詳しい人」

以下、記事にかかれていることの説明で、実際に話し合われた内容の説明ではない事にはご注意ください。

・WiMAX:インテルの人
モバイルWiMAXについてはこれまで何回も記事で書いておりますので、詳細はそちらをごらん下さい。
WiMAXは2.0Ghzでの利用が(公式には)想定されていません。この点について聞き取りが行われたようですが、「まだ話し合いは行っていない」「必要だったらビジネス性の検討を行う」「その後、委員会のメンバーの賛同を得ないといけない」と、なんだかモヤっとした回答です。
2.0Ghzでも使うという事を決めて、対応機器を用意するという事をしなければならないが、全部まだこれからということのようです。また、2.0Ghzで使う事が決まっていないということは、今のところ他国で2.0GhzでのWiMAX利用計画が無ということでもあり、基地局は日本専用になってしまう可能性があるということでもあります。

・IEEE802.20(iBurst):京セラの人
iBurstが他の規格と大きく異なるのは、海外で実際にサービスインしている実績がある点です。つまり、帯域を割り当てたけど技術開発が失敗したとか、サービスインしようとしたら駄目技術過ぎて話にならなかったという事はほぼ無いでしょう。
そして今回の聞き取りでは、まさに今回割り当てようとしている帯域について、実験用ではありながらもインドで認可されている実績があるという説明があったようです。もともと周波数での影響をあまり受けない技術のはずですが、使われている実績がある(つまりすでに基地局もあるし帯域も利用可能である)という話まで出てきてしまいました。

・IEEE802.20(クアルコム):クアルコムの人
TDD方式のIEEE802.20の仕様がもう少ししたら(春くらい)にできるという話です。そして、TDDではなくてFDD(周波数で上がりとくだりを分離する方法)だけれども、CDMA2000 EV-DO Rev.Bに割り当てても帯域を綺麗に使えるよ(KDDIが)、という説明があったようです。
TDDじゃないけどRev.Bのことも忘れないでね、ということのようです。実際、Rev.Bに割り当てると良い感じで帯域は利用できます。ただしKDDIへの割り当てになってしまう点はよろしくないわけですが。

・次世代PHS:PHS規格の委員会の人でウィルコム関係の人
残念ながら記事には何も載っていません。おそらく2.5Ghz帯の際にお馴染みのいつもどおりの説明がなされたような気がしてなりませんが、記事に載せてください。
2.5Ghzと2.0Ghzで違う点についての説明や質疑があるはずなのですが、そこはなぜか記事になっていません。

・TDD系のCDMA:ARIBの関係者、というかつまり「その関係に詳しい人」
これまでに出てきた人は一応それぞれの「本部」に関係した人の説明でしたが、TDD系のCDMAについては「詳しい人」が説明する感じになりました。
利用する帯域幅が、1.6MHz幅/5MHz幅/10MHz幅のものがある事が説明されました。つまり15Mhz幅のものは無い、ということなのですが、これについては「提案があれば検討されるだろう」ということと、あるいは「5Mhz*3=15Mhzで15Mhz」とすることが可能である事が解答されました。
「提案があれば検討されるだろう」ということはつまり新しく決める/作らないといけないということです。ただし、新しく決める事はそんなに難しい事は無いでしょう。ただ、新しいものを作るということは、機器が日本独自化してしまう可能性があるということにもなります。ただし、TDD系のCDMA自体が使われない状況が続けば意味のない心配ですが。

◆次の話し合い

2.0Ghzの割り当ては何となくモヤっとした感じになっております(iBurstについては妙に話が具体的ですが)。次は1月22日に話し合いがあるようです。つまり火曜日です。これについてもまた記事を書くかもしれません。

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