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754 アメリカのモバイルWiMAX本部の「スプリント」の株価急落、超ピンチに

短めの記事を複数投稿しようとしてみるテストです。

※各種話題の続きが読みたい方はしばらくお待ちください。

2.5Ghz/2.0Ghz関連の話題の鍵のモバイルWiMAXの動向、の鍵のスプリントの話題です(ややこしい)。

読んでいない方は年初から(あるいは年末から)の記事に色々書いていますからまずそちらをごらん下さい。


◆スプリントが更なるピンチ

スプリント株価25%急落、予想上回る加入者減少で
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBYT6714.html

スプリント・ネクステル(Sprint Nextel)は、アメリカの携帯電話会社です。そして、北米で唯一モバイルWiMAXに入れ込んでいる/いたところです。モバイルWiMAXは世界標準だから、とか、日本が世界に遅れちゃうぞ、というのはまあひどく簡単な話してしまうと、スプリントが「以前は」モバイルWiMAXを大々的にサービスインしてすごい事にすると言い張っていた件と、世界中の実体化していない期待感のバブルのことでした。

で、そのスプリントさんですが、確か去年くらいまではものすごく景気の良いことを言っていたのですが、その後どんどんトーンダウンしまして、2007年には「慎重にサービスインします」という感じになり、その後計画を白紙にして見直しますという話になって、結局スロースタートな計画になり、そして業績が悪いのでCEOが退場になって新しいトップがやってきて、モバイルWiMAXからの撤退すらささやかれているのが昨今でした。

そういうわけなので、話がものすごい勢いで冷えているということは皆さん先刻ご承知のことでした。

そんな事は皆わかっていたはずだったのですが、加入者数が発表されてみると、そんな予想すら上回る悪い結果が出てきたので、株価がどかーんと下がってしまったというのがこのニュースです。もう、超絶にピンチになりつつあるわけです。

中核の携帯電話サービス事業への注力のほか、スプリントが長距離伝送の可能な無線通信規格「WiMAX(ワイマックス)」に基づくブロードバンド通信網への50億ドルの設備投資計画を実施するかどうかや、それをどのように行うかについての手掛かりも、同CEOは示す可能性がある。

FWA(固定通信用)のWiMAXと、モバイルWiMAXの話がまた混ざってる記事っぽいと思える次第ですが、とりあえずどちらであるにせよ見直し対象であるとは言われています。

ちなみに、この発表に先立って既に厳しい対応策は発表されていて、以下のようなことになっています。

Sprint、今年前半に約4000人を削減へ、販売拠点も縮小
http://www.nikkeibp.co.jp/news/it08q1/558292/

しかしそれでもモバイルWiMAXは残すのか、だからこそモバイルWiMAXは捨ててしまうのかどうかは解りません。しかし、世界的にモバイルWiMAXが順調だとか、モバイルWiMAXの時代が確実に来るなんていう人が居たら、それは間違いだということです。

北米が陥落すると、掛け声だけで全然な状況の韓国と、まだこれからの日本と台湾だけが残ってしまいます。どこが世界標準やねん、という感じです。

スプリントには細々にでもサービスイン計画を続けてもらわないとそういうことになります。


◆それでも

念のためにもう一度書きますが、モバイルWiMAX関連の記事はもっと前から書いていたかったのですが、2.5Ghz帯割り当て決定前に書くと、恣意的な記事だと取られることを懸念して自重しておりました。

最初にモバイルWiMAXについての懸念を書いた際には、夢のような技術であると一部で思われているが、実際には技術的には多々問題があってモバイル用の技術としては怪しいという事を書きました。その際には(これも予想していたし、実はそういうことは配慮して記事を最初から書いているのですが)、規模の経済という語を丸呑みする人やグローバルスタンダード崇拝者とか、あるいはその他の理由でモバイルWiMAXに熱狂せざるを得ない人は何かツッコミを入れているだろうなと思っていました。

私はデファクトスタンダードというのは実際に結実してからであろう、と考えて、「インテルの強大な政治力」という表現でいわばインテルの強いイメージを使う事でこれを表現しました。

さらに言うと、最初からこういう現状認識をもっていましたけれども、それでもまだモバイルWiMAXが量産で躍進する可能性については無視できないとは考えていて、それも併せての私のモバイルWiMAXに対する意見でした。モバイルWiMAXはもう終わったという意見の人も当然居ますが、私はそう判断するのはまだ早いと思います。

ただ少なくとも日本などの一部でまだある「モバイルWiMAXバブル」についてはいい加減に止めていただきたいと思う次第です。


◆反省して欲しい人

孫社長や千本社長は、これまで書いたような状況を理解して大騒ぎしていたとは私には思えません。少なくとも千本社長の方については、よく解らないモバイルWiMAXに力を注いでいる場合ではないと思っていました。

もし私がソフトバンクモバイルユーザだったりイーモバイルのユーザだったら、帯域の獲得に手を挙げることに疑問を持っていたと思います。ユーザから獲得への執着への疑問の声が聞かれなかった点も不思議でした。また、その上でドコモがなぜ完全無視したかと考えると得心の行くところもありました。

また、実現性などをろくに検討していない話として、モバイルWiMAXと次世代PHSの連合の可能性、あるいはモバイルWiMAXが次世代PHSにそのまま看板を架け替えてしまう案を考えてしまったのは、LTEの前においては両規格が喧嘩している場合ではないからです。もはや組める相手とは全部組むべき状況だと思ったのです。
ただし、次世代PHSは規格に無駄な混乱が無い点が良い所ですから(寄り合い所帯で決めたわけではないので)、次世代PHSがモバイルWiMAXの泥沼に引き込まれるパターンの単なる野合は駄目だと思いますが。

モバイルWiMAXは依然としてどうも怪しい状態ですが、次世代PHSが標榜しているとおりの性能を早期にバシッと出した場合には(という前提において)、特にLTEとの住み分けを狙う場合に次世代PHSの方がまだマシであると思えるためです。インテルが大決断をすればそのようになるかもしれません。

念のために書いておきますが、実現性などをろくに検討していない話なので、よくよく考えてみるとトンデモ案なだけかもしれません。

(そのうち続きの記事が書かれる予定)

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コメント

XGPが代替WiMAXであるとインテル様が誤解してくれると助かりますねえ(笑)

日本と中国レノボにインテル供給→XGPアジアで大ブレイク→Wibro抹殺→世界に代替WiMAXとの誤解広まる。→各国採用

なんて、うまくはいかんか。

投稿: | 2008/01/23 20:51

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