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753 第4世代携帯の帯域割り当ての話

本格的に話題になる前に記事にしてしまおうという練習。

※各種話題の続きが読みたい方はしばらくお待ちください。


◆4Gって何

最初に、4G(第4世代)って何、ということについて書きます。

結論から言うと、何を第4世代と呼ぶのかはっきりと決まっておりません。衝撃の事実でございます。第三世代の場合は、CDMAつまりスペクトラムが拡散しているもののことを基本的に第三世代と呼ぶような風潮があります。しかし、第四世代についてはモヤっとしています。

世代が何を指すかについては、結局「定義」次第です。大人の事情や、世間のイメージで「定義」が決まっている場合には、誰かの匙加減で世代定義が代わるという変な事になります。技術的に定義したいところですが、そのようになっていません。例えばOFDMを使っていれば第四世代という感じなら簡単でいいのですが。

どの方式の事をそう呼ぶのか決まっていないというこのあたりのいい加減な状況についてはとりあえず覚えておいて良いと思います。それぞれのところが勝手に「私はこれが次世代っぽく思える」というものを各々「第四世代」と呼ぶ現象が発生するかもしれないからです。

あるいは、第四世代という呼称は重要ではないという事かもしれません。アレは3.9世代でコレは第四世代だからコレの方が進んでいるという話は無視してよいという事かもしれません。

とりあえず静止時に1Gbpsで移動時に100Mbpsのようなものという話はありますが、これはイメージでして必ずこのようになるものではないでしょう。また、高速ですが「無線帯域を従来とは比較にならないほど多量に消費する事が前提」になっている話である事もお忘れなく。効率が超絶に上がるわけではないのです。

なお、念のために書いておきますと、周波数の4G(四ギガヘルツ)と、4G(第四世代、ジェネレーションのG)という基本的な間違いにはくれぐれもご注意ください。


◆国際的な第四世代の帯域

というわけで「第四世代が何か」についてははっきりしないのですが、国際的に第四世代用の帯域とする帯域については決まっています。

4Gの周波数割り当て、日本は3.4GHzから3.6GHzに
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0711/22/news113.html

(1)3.4GHzから3.6GHzの200MHz幅 (2)2.3GHzから2.4GHzの100MHz幅 (3)698MHzから806MHzの 108MHz幅 (4)450MHzから470MHzの20MHz幅 の合計428MHz幅が確保され、各国が使用したい周波数を選ぶことに決まった。

もちろんこの四つから選べという強制力はないので、これら以外から帯域を使うというのも自由なのではありますが、日本はとりあえず3.4GHzから3.6GHzを割り当てる事になりました。

周波数が高いほうが取り扱いが難しいために空けやすく、割り当てやすいという事があるためだと思われます。


◆3.4GHzから3.6GHzのポイント

3.4GHzから3.6GHzのポイントは、「電波の取り扱いがものすごく難しい」点です。

今の携帯電話でも800Mhzに比べて2Ghzは取り扱いが難しいと言われていますが、さらに(はるかに)周波数が高くなるので、難儀さは半端ではなくなります。

電波はさらに建物の中に入りにくくなり、光のような性質が強くなって物陰に回りこまなくなり、雨が降った場合の減衰も大きなものになりましょう。とりあえず基地局一つで広い範囲をカバーするような考え方はおそらく無理で、小さい基地局を沢山つくる羽目になると思います。あるいは、高い周波数で顕著になる電波の性質を逆に利用する必要もありましょう。

「小さい基地局を沢山つくる」と言えばPHSですから、意外と次世代PHSがこの周波数帯で健闘するかもしれません(ものすごく憶測)。どちらにせよ、電波の取り扱いが難しいのでよく知っている必要があることと、技術開発に本気なことから、ドコモ様に託すのが良い帯域にも思えます。

基地局を買ってきて設置すれば何とかなる方式は少なくともしばらくの間は難しいのではないかと思います。あるいは、次世代PHSならば、そんな適当配置でも機能してしまう可能性もありますが(根拠なし)。


◆3.4GHzから3.6GHzのポイント

非常に広い帯域が用意される事は間違いないので(150Mhz幅くらい)、そういう意味では各陣営にとって魅力的なものに見えるのではないかと思います。

一つの陣営に全部割り当てるということをする勇気のない総務省であり、そして、最初に書いたように4Gは「帯域大食らい」で速度を出す方式なので、2.5Ghzの場合と同じく帯域を細分化するのは避けるべきであるといわれる事になる筈です。今回と同じく二つの陣営や三つの陣営程度でしょうか。そのうちの一つは確実にドコモな気がしますが。

また、帯域幅が広いのは素晴らしいが、しかし取り扱いやすさは一般的に言って最低の帯域というわけです。訳も解らずに立候補して帯域を割り当てられたものの、まともにサービスインできずに泣く陣営もありそうです。

取り扱いやすさが最低の帯域だということは強調される事になると思いますが、しかし、2.5Ghzの騒動を見ている感じでは、取り合いになったとたんに冷静でなくなるのが人の常でもあるようですから。

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