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751 想像:「アッカ掌握」の目的は、イー"モバイル"のピンチが原因説

というわけですぐさま前回の記事の続きです。

◆今になってなぜアッカ?

私が知らないだけかもしれませんが、今回のイーアクセス≒イーモバイルの「目的」について、納得の行く説明をなさっているところはまだ見つけていません。

とりあえず不思議なのは、イーアクセスはイーモバイルで手一杯で、まさにそちらで存亡を賭けた戦いをしているにもかかわらず、なぜかADSLなアッカに対しての難しい勝負をはじめてしまったという事です。

まず、今回の提案が通ったとして、イーアクセスはアッカに優秀な人間を送り込まなければなりません。この大変な時期にです。そして、株主総会で提案が却下された場合には、イーアクセスには大変な汚点と失点になります。

今回の提案が通ったとしても、アッカの業績や株価が思ったとおりにならないかもしれません。ならば結局損になるかもしれません。主戦場ではないところで、リスクを追う勝負をしなければならないわけです。

アッカの株価が問題ならば、見切ってしまうことも一つの選択肢です。ですが、「下がった株」を大幅に買い足した上で、アッカにさらに介入しました。経営陣の建て直しをさせて株価の回復を図る事が第一目的で、アッカ乗っ取りの意図が無いのであれば、株を買い増さなくでも意見くらい言えます。

◆「乗っ取り」をするためなら悪いタイミングではないように思える

株価が下がったから今回止むに止まれずに経営陣刷新の提案を行った、との事でしたが、「株価が下がったからこそ」株を買い集めたのではないかという見方も出来ます。

つまり、株価が下がってピンチになったから株価の心配をして提案をしたのではなく、株価が下がってチャンスになったから買った、つまり乗っ取りが目的という風にも思えます。

株価が下がって株主の株価の価値のピンチだ!→株式を電撃的に取得しよう

と思うでしょうか?むしろ、

株価が下がって買収のチャンスだ!→株式を電撃的に取得しよう

なのではないでしょうか。

◆ADSL

イーアクセスはアッカの経営に文句をつけておりますが、私にはアッカのADSL事業の方が磐石に見えます。理由はもともとNTTつながりの企業という事があるのだとおもいますが、法人顧客などの優良な顧客を持っているとされるためです。

例えばウィルコムがADSLを提供していますが、ウィルコムは自前でADSLをやっているのではなくて、アッカの力を借りています。ウィルコムはNTTコムとも仲が良いですし、NTTコムはアッカの大株主です。

アッカがよろしくなく見えるとすれば、それは「要らん事」をしているからでしょう。なぜ要らん事をしているかというと、ADSLが先細りだから、本業以外で何かできないか試さないといけないからです。

ちなみにイーアクセスも、イーモバイルというADSL後のための「要らん事」としており、スタート段階であるイーモバイルは現時点では盛大に赤字を垂れ流しております。ただ違う事があるとすれば、アッカの要らん事には、今のところ育つ見込みがあるものが無い事です。しかし、イーモバイルと違って盛大な赤字は出ていないはず。

イーアクセスが、アッカの美味しい部分を吸収しするチャンスと考えて、最終的に乗っ取るつもりで「株が下がってチャンスだ」と思ったようにも思えてきます。そういう想像のとおりだったとして、アッカの現在の株主にとってどうなのでしょうか?


◆主戦場はイーモバイルということで新しい仮説を考える

そもそも考えてみると、イーアクセス≒イーモバイルの主戦場は「イーモバイル」です。イーアクセスのADSLではない新事業に将来を賭していたはずです。

千本社長も確かこういうようなことを言っていたはずです、「ADSLも光ももう古い、高速ワイアレス接続の時代」「自宅の固定回線は解約した」とか何とか。まあ、アピール用に大げさに言ったところはあるのでしょうけれど、イーモバイルの浮沈で大勝負が行われているところなのは事実でしょう。ADSLではなくて。

しかしそこでなぜかアッカです。そして話題はADSLになっています。このイーモバイルでの大勝負を行っている時に、ADSLの話題というのはどうもおかしな気もします。ADSLのことは忘れてみましょう。

そこで、これは千本社長の主戦場たる「イーモバイル」の都合によるものではないか、と想像して考えてみます。

まず、お金の問題かもしれません。イーモバイルが要求する莫大な資金の供給源が足りなくなっているのかもしれません。そこで、株価の回復を図ろうとした、と思いたいところですが、なぜ買い増したのかということになります。アッカ(の優良事業)を吸収し、アッカが現在行っているその他事業(将来のための「要らん事」)を全部辞めさせてADSLで今儲ける事だけに集中させれば、お金の供給源にできるのかもしれません。

そうなればアッカは現在の収益性は良くなる事でしょうが、ADSLが先細るとともに確実に先細って消えてしまいます。

あるいはこういう想像はどうでしょう。アッカを操って携帯の新帯域獲得を代行させようと考えているのではないだろうかと。

以下は、面白がって膨らませた想像に過ぎませんのでその点ご注意ください。

◆2.0Ghz帯争奪戦予想

2.0Ghz帯には難儀な要素がありますから、どんな陣営がどんな方式で手を挙げるか解りません。しかし、とりあえず前回の落選組がそれぞれ単独で出てくると考えてみましょう。

・ソフトバンク
・アッカ
・イーモバイル

さて、イーモバイルは孫社長と帯域獲得で争って勝てるでしょうか?ちょっと難しいのではないでしょうか。いろいろ言われる孫社長ですが、千本社長相手ならフルパワーで孫社長節を炸裂させても、世間は非難の声をあげないでしょう。孫社長は千本社長相手なら本領を発揮できるだろうということです。

次に、アッカと対決する事を考えてみましょう。アッカはドコモと提携を止めましたし、手を挙げるとしたら純粋な新規参入になる可能性が高いでしょう。しかも、2.5Ghz割り当ての結果を受けてどちらかというと同情されています。アッカに割り当ててあげようという流れはどこかしらあるはずです。しかもイーモバイルには1.7Ghzで割り当てられる可能性のある帯域がありますから、足りないならそっちに行けと言われてしまいます。まさにウィルコム返しです。

しかし、

・ソフトバンク
・アッカ(+イーモバイル:黒幕に徹するかもしれない)

こうなると話は変わってきます。あるいは逆にこの二つの競争だったとしましょう、

・アッカ+ソフトバンク
・イーモバイル

もうイーモバイルの敗北決定でしょう。帯域はもらえなさそうです。孫社長の完全勝利となりましょう。

◆帯域が欲しくてしょうがない説

仮定の上に仮定を重ねて話を進めている事は断った上で書き進めます。

帯域欲しさにアッカを乗っ取ろうとしていると仮定して考えてみましょう。だとすると「イーモバイルは相当に帯域が欲しくて困っている」ということになります。

サービスインしたばっかりなのに?
まだユーザ数があんなちょっとなのに?

そりゃそうなんです。しかし、本来PC定額に向かない3.5世代で無理矢理定額を行っている事も事実。実際、都心部では「ああ、これは帯域が混雑しとる」という感じにもなっているそうではありませんか。この契約者数にもかかわらず。本当に帯域が欲しくて困っているのかもしれません。

じゃあ、定額をやめればよいではないかというところですが、ここまで来てしまってから止めるとなると大変な事態になります。では、1.7Ghzの追加割り当てを要望しては?それには契約者数が少なすぎます。イーモバイルは帯域の無駄使いにもほどがあるぞ、と他陣営に確実に突っ込まれます。

ドコモから音声ローミングを国が間に入って揉めた末に獲得しましたから、これで一息つくことはできるかもしれませんが、帯域に余裕が生じるわけではありません。しかも、KDDIやウィルコムの新兵器の投入が予想され、もう少し先まで考えると巨人ドコモが超兵器を投入する事態も予想される状況です。

通常の解決策としては基地局整備をどんどん進めて、1.7Ghz帯の強化に力を注ぐべきでしょう。その場合は資金不足が問題なのかもしれません。そしてその場合のアッカに手を出した理由は前半で書いたようなことになります。

あるいは、1.7Ghz帯での勝負は実はもう危ない事になっていて、別の出口や新展開を促すものが必要なのかもしれません。例えば2.0Ghz帯の獲得がなされたと考えると、そこで現在の流れをリセットする機会が訪れる可能性もあります。

孫社長が新規参入を電撃的に放棄したように(当ブログはこの点において孫社長の決断を褒めています)、同じく2.0Ghz帯の獲得が新しい難題を発生させるだけの可能性は無視できません。しかし、1.7Ghz帯での事業がすでに相当な問題児と化しているのであれば、話は別となります。そして、2.0Ghz帯(あるいは3.5Ghz帯など)の獲得が至上命題になっていると考えた場合、アッカは最重要な駒となります。

仮定の上に仮定を重ねただけの話に過ぎませんが、もしそうならばアッカの株価とは関係なく、また大きな犠牲を払ってでも、アッカの掌握が必要となります。


◆逆に帯域や資金をイーモバイルに渡したくないのであれば

逆に他陣営が帯域や資金をイーモバイルに渡したくないのであれば、アッカをイーモバイルと引き離すようにすればよいという風にも考えられます。

たとえば孫社長がどうしても2.0Ghzを欲しいと思っていたとしたら、アッカをどうにかしておく方が安全です。とりあえず、アッカ+ソフトバンク連合相手にイーモバイルが勝てるとは思えませんし。

どちらにせよほとんどの他陣営にとって、あるいはNTT方面にとって、アッカをイーモバイルから引き離しておくことは自陣営にとって一応は利益にはなりえます。イーモバイルが困って損をするところはないからです。しかも、アッカの現経営陣はイーアクセスからの提案を嫌がっていますから、難しいことをする必要はありません。イーアクセスの無理難題に「無理難題は止めましょう」と言えば済むような話ですから。

他からすると、今回の件はイーモバイルに致命傷を与えるチャンスともなります。逆に、助けてくれそうなところは私には思いつきません(イーアクセス等の既存株主以外で)。

どちらにせよ、ここまでの騒動にしてしまったにも関わらず失敗となれば、大きなダメージは避けられません。失敗を望む陣営からすると大変なチャンスです。


◆孫社長

また、イーモバイルが傾いた場合には、どこかの陣営に拾ってもらうしかないわけですが、1.7GhzでW-CDMAとなると、ドコモか孫社長のところとなりましょう、あるいはアステルのように完全消滅となりましょう。

ドコモが引き受けるとすれば、しょうがないので慈善事業として引き受ける感じになりましょうか。ドコモ様のインフラを考えると設備を貰ってもあまり役に立たないし、ユーザ数も知れていますし、帯域にしてもそれほどの事では無いでしょう。

孫社長からみると、1.7Ghzの全国帯域が設備付きでもらえるチャンスともなります。あるいは、イーモバイルが本格的にコケると、孫社長の掌中に何かが降ってくるかもしれないということです。孫社長が大笑いかもしれません。

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以上、想像を暴走させると面白いという話でした。そこのところ忘れないように。

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