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2007年10月の10件の記事

779 アイピーモバイル、とうとう陥落

とうとうアイピーモバイルが退場となりました。

アイピーモバイルが経営破綻、破産申し立て
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071030AT1D3002430102007.html


◆時間の問題ではありました

もはや時間の問題という感じでもありましたが、とうとう退場ということになったようです。

このブログでは記事にできませんでしたが、TD-CDMAからTD-SCDMAに方式を変更して香港に支援を依頼した、なんていう騒動もありました。正直なところ、一回り前にこのような支援要請を行っていれば事態が変化した可能性があったかもしれませんが(この件についてはまたのちほど書くかもしれません)、まさに締め切り直前では明らかに手遅れでした。

あるいは、私もこのブログで以前から書いていましたが、携帯電話への参入というのはとても難しいことなのであって、それを小さい所帯で、自前で技術を持っておらず、なおかつ新方式での参入というのはあまりに難しかったということでありましょう。
参入はとても難しい事のではないか、という感じでこれまで書いてきましたけれども、そのとおりになってしまいました。

今回の騒動は色々なことを考えさせられます。少しづつ書いてみましょう。


◆携帯新規参入は難しい

このような結末は私程度の者にも予想のつく事でした。あるいは、少なくとも参入が難しい事は簡単にわかることでした。

携帯電話への新規参入の道が開かれることになった時、メディアはぼろ儲けのチャンス到来というテンションだったように記憶しています。旧来の携帯電話会社は儲けすぎであり、であるからして新規参入はそのウマイ市場に入り込んで儲けることができる、と。そして、ADSLがその前例としてよく上げられていました。

たしかに携帯電話会社は儲けすぎでもありました。しかし、NTTの設備に寄生するだけで自動的に設けることが出来たADSLとは大きく違い、携帯電話で参入するためには全国に自前のインフラを張り巡らし、端末を用意し、サポート体制を用意し、という途方もない準備が必要でした。
そして、全国をエリアカバーしなければ、「エリアが狭い」と呼ばれてしまいます。ですから、ちょっとだけサービスインすることも難しくなります。

そして1.7Ghzを手に入れたはずのソフトバンクがボーダフォンを買収し、突如として新規参入の権利を放棄した際にも、新規参入の困難さについて孫社長が気がつき、その当時に明らかに斜陽であったボーダフォンを買収するほうがまだしもリスクが低いと判断したのではないか、と私は考えました。

このあたりは、過去の記事に何度も書きました。


◆3分の2

これで三つあった新規参入のうち残っているのはイーモバイルの一つだけになってしまいまして、当初の目的は大失敗となりました。

新規参入割り当て前の騒動を改めて思い出し、この結末を考えてみましょう。そして、現在の2.5Ghzの割り当て騒動についても同じようにして考えてみると、一歩引いて考える必要があるようにも思えてきます。今は、2.5Ghzを手に入れることができればまるで大きな成功が自動的にやってくるかのような空気ですが、前回も同じような空気であり、そして結果はこうであるというわけです。

アイピーモバイルと2.5Ghzへの参入を目指す各社を比較するのも失礼ではありましょうが、しかし、現在の変な「
空気」については良く考えてみる必要があります。もしかすると、長期的には手を上げておいてその上で割り当てられないようにすることが正解である可能性もあります。


◆余った帯域はどこへ行く

また、これで正式に2GhzのTDDの15Mhzが空く事になりました。以前から言われているように、2.5Ghzの補欠として使われるのではないかという可能性もあります。

総務省の既存キャリア排除方針が発表されるまでにささやかれていたのは、
・2.5Ghz:KDDI
・2.5Ghz:ドコモ
・2Ghz再割り当て:ウィルコム
という話でした。既存キャリア排除を考えないならドコモとKDDIの二つには割り当てられるように思えたこと、しかしながら次世代PHSを切り捨てるのも難しい判断である事からの予想でした。
しかし、その後色々なことがありましたから、今さら2Ghzが空いたからといってこの案に落とすのはまた別の事情で色々と難しい事でありましょう。

ちなみにウィルコムについては、2.5Ghzで30Mhzを割り当てられる方が得なのか、15Mhzながら扱いやすい2Ghzの方がどちらが有利なのかは私にはわかりません。
また、2Ghz帯については当初は15Mhzで割り当てておいて、そのうちに周辺の帯域を含めて30Mhz幅などに増やすというような次第割り当ての話もあるかもしれません。

あるいは、2GhzにWiMaxが割り当てられるなんていうことも、もしかしたらあることかもしれません。

また(これはほとんど妄想ですが)、固定WiMaxの帯域を2Ghzに追い出し、その他の帯域の整理もついでに行うことによって、2.5GHz帯に30Mhz×3を確保するというようなことが出来たら何もかもひっくり返る感じで面白いかもしれません。

既存キャリア追い出しという(言ってみれば)面白い方針で始まった今回の騒動ですから、空いた2Ghz帯を手品的に最大限に活用することで、思いもつかないような結末(現時点で予想しても妄想でしかないような結末)があっても良いのではないかと思います。


あるいは、今からTD-SCDMAが割り当てなおされるということでも、実は思ったよりは悪くはないかもしれません。

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鳩山たん

こういう画を思い浮かべました。

Hato_2

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780 次世代PHSの勝算

書いてみるとなんとも幼稚な事をやってしまった気もするのですが、こういう風な説明をしたところ、好評だったので文字に起こしてブログに書いてしまいたいと思います。

恥ずかしいことに物語風、なんて恥ずかしい。しかもいろいろ間違ってる気もする。


「軍師様、ウィルコムは次世代PHSでモバイルWiMaxと対峙することとなりました。ウィルコムはモバイルWiMaxを採用せず、インテルを相手にする事になりました。この戦いには勝てるのでしょうか」

「戦いなんだから始まってみないとどちらが勝つか解らないよ」

「そんな無責任な」

「本当に負けそうになったらそれはその時だ、みんなで地面につくまで頭を下げて、そこからモバイルWiMaxに鞍替えしてもいいのだ。16万箇所の基地局用地は消えてなくなるわけではないのだから。
いずれにせよ我々が本当に幸せになるためには次世代PHSで戦う方が良いと判断したのだ。」

「勝てる見込みはあるのですか」

「インテル帝国は強大だ。我々は小さい。決して勝てないようにも見える。しかし、考えてみよう。

インテル帝国はWiMaxを行うと宣言した。そして諸侯へ参加を呼びかけた。一山当てようと、おこぼれに預かろうと色々なところから色々な者が押し寄せてきた。そしてWiMaxは大勢力となった。一見無敵の大勢力が出来上がったかに見える。

しかし考えてみよう、彼らのうちWiMaxと本当の意味で生死をともにするつもりで居るものはどの程度だろうか。なによりそもそも、インテル自身にとってWiMaxは生死を賭したものだろうか。WiMaxの大勢力は侮れないが、烏合の衆でもあるのだ。

インテル帝国の力の源は王都CPUの圧倒的力だ。そこから彼らは延々と遠征して我々と戦わなければならない。まず、領土内を遠路移動をして、無線LANへと攻め込まなければならない。その次にFWAに進軍し、そして我々の居るモバイルに攻め込まなければならない。そして我々の居る、マイクロセル山岳地帯はさらにその奥地にある。

インテル帝国はかき集めた大軍を遠路引っ張ってこなければならない。また、軍隊はまたその成り立ちから言って、そもそも寄り合い所帯の状態を脱する事ができない。

またそもそも彼らは無線LANで戦うための装備をしただけに過ぎず、モバイルでの戦闘準備に乏しい。ましてやマイクロセル山岳地帯での戦い方など誰も実際に知らない。そしてマイクロセル山岳地帯での戦いに専念する事も出来ない。

翻ってわが方について考えてみよう。

マイクロセル山岳地帯は我々のホームグラウンドだ。我々はこの場所での戦い方について熟知しており、我々以外に山岳地帯での戦闘ノウハウがあるところは他にない。すでに16万箇所の基地局用地も押さえてある。我々の予算は少ないが、我々はこの山岳地帯で最も有効に使える武器の調達だけに専念できる。

問題は戦いの準備が間に合うかどうかだ。もし準備が十分に間に合えば、当面は負ける事については無いだろう、大勝利をして追い払えるかどうかはWiMax軍の状況次第だろう。準備が遅れ、WiMax軍の進撃が早ければ我々は窮地に陥るだろう。

我々が窮地に陥った場合、今さらながらWiMax軍に投降して頭を下げ、我々も惨めながらWiMax軍に参加することになるか、それもかなわなければ滅亡だろう。

あるいはモバイルWiMax軍が壊走を続け、我々が順調に勝ちを続けた場合、インテル帝国は自ら遠征させたはずのモバイルWiMax軍を見捨て、我々を「モバイルWiMax軍」と呼んでモバイル地方各地への遠征をさせてるようなこともあるかもしれない。

インテル帝国は我々程度の細かい事はいちいち気にしないし、彼らは愚かではない。結末のつけ方は幾通りも考えられる。」


「しかし小さい我々にそのようなことが可能でしょうか?」


「我々にも後ろ盾がいるじゃないか。我々が負けている時には助けてくれないだろうが、勝っているとなれば、あるいは確実に勝つ情勢となったならば話は別だ。必ず彼らが出てくることになる。」

軍師が指差した部屋の壁には、カーライル王家の旗がかけてあった。

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781 モバイルWiMaxは筋が悪いらしい、改良予定だそうだが・・

あの記事にリンク張り忘れたな、どうしようかな、ということだけで書きはじめてしまった記事です。

というわけで、

783 WiMaxブームの理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2007/10/783_wimax_a717.html

の続きです。少しだけ。


◆筋が悪い

つまりのところこのようなことを書きました。

・インテル帝国の影響力は絶大
・だけど寄せ集めのぐちゃぐちゃです
・WiMaxには何種類かあって、混同してはいけません
・モバイルWiMaxは現状のところどうも怪しい点がある
・しかし、力技でモバイルWiMaxの抱える問題点は消滅し、そのうち絶対勝者になる「かも」しれない。逆にあっという間に滅亡するかもしれない。

まずは、前回のリンク張り忘れを張ります。
知っている人には今さらの記事ではありますが、クアルコムがモバイルWiMaxにツッコミを入れている有名な記事です。

本当にモバイルWiMAXでいいのか──IEEE802.20とモバイルWiMAXの大きな違い
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0610/30/news001.html

モバイルWiMaxは筋が悪い技術で単独でサービスできるようなものではなく、3.5世代の補助として使う程度が限度であるという話です。しかもインテル自体がその問題点を間接的に認めている/認めざるを得ないんじゃないかということも書いてございます。

正直なところ、上記の記事で指摘されている欠点(欠陥)が実際にあると予想させる他の情報はあるものの、否定する情報は私は知りません。とりあえず、KDDIが3Gの補完として利用しようとしていることや、WiBroの惨憺たる状況の噂は、この話と一致します。

記事ではクアルコムが「それに対して自分のところの技術は素晴らしいので使ってください」という続きがついていますが、どうにもクアルコムの次世代は人気がありません。

実際に技術としては悪くないらしいのですが、がめついクアルコム様にまたお金を貢ぐことになるのは嫌だ、とか、先の記事に書いたような「インテルの巨大な政治力」にくっついていれば長期的には勝ち組なんじゃないかとか、そういう思惑の方が強いのでしょう。


◆どうなるのか

問題持ちらしいモバイルWiMaxですが、これから欠点は改良される予定だそうです。先の記事に書いたようにすでに”何でもあり状態”なので、改良に着手するくらいこれも何でもありません。

ただし、ちゃんと改良できるのか、いつになったら問題点は取り除かれるのか、そしてその時に他の技術や世間の状況はどうなっているのか、というあたりは不透明です。モバイルでは芽が出ず、移動しない通信でだけ使われるようになるかもしれません。

ちなみに今回の陣営の思惑らしいものを勝手に想像で書くと(一部明らかにデタラメでありますが)、

・KDDIは、現状のモバイルWiMaxが怪しい状態なのは、自分達でも試したしもう十分わかっている。しかしKDDIはモバイルWiMaxが将来完成することを前提に今から手をつけている。現状のものはまだダメだと解っているので、CDMA2000とのハンドオーバー(つまりモバイルWiMaxのオマケ化)ができるように頑張った。欲しいのは補完用であり、将来の完成版のモバイルWiMax。争奪戦ではインテルとも手を組んだ。でもメディアで本命といわれているのはアッカとウィルコム。

・ドコモの技術陣にモバイルWiMaxは怪しいと思われていてとても不評。しかもドコモは3.9世代(Super3G)の本部みたいなところがあり、しかも第四世代も開発中だからなおさらである(WiMaxとは将来の敵同士)。しかし、文系陣が世間の流れをみる限りこれにも手を出して押さえ込んでおくべきである、その方が安全であるとして、今回の争奪戦にも参入。しかし、本命の"アッカ"がNTT親族だったということで何か本命っぽい感じにもなってきてしまった。

・SBMとeMobileは、もし帯域が貰えちゃったら、設備は買って来て配置してサービスインすればいーじゃん程度の事を考えている。一応は真面目に帯域をくれといっているが、もらえなくても仕方が無い。もらえれば喜んでサービスインするが、もらえなかったら不公平だと騒いで今後の別の交渉を有利に進める材料にする予定。ただ、総務省はそういう手口にはイライラしてきているようですが。


帯域が取れないことも悲しいのでしょうが、帯域を貰ったものの、サービスインしようとしたものの大炎上する可能性があるのもこれもまた恐ろしい事であります。一応、国はWiMax主体でのサービスを全国展開で実施して欲しいと言っていますので、不可避的に大炎上してしまう可能性があります。

KDDIは3G補完で使いたいといっていますが、それだと炎上する可能性は低いでしょうが、国の意向としてはそういう使い方はやめてほしいということであります。


結論としましては、私にはどうなるのか良くわかりません。

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782 WX321Jに新ファーム - 日本無線はまめにファームアップする

WX321Jにまたもや新しいファームウェアが出ています。

http://www.jrcphs.jp/wx321j/download.html

「またもや」と書きましたが、前回は新高速化サービス対応の際のファームアップでした。WX320Tが似たような機種であることを考えると、

・WX321Jの新高速化対応ファーム(新高速化開始時)
  ↓
・しばらく遅れてWX320Tの新高速化対応ファーム
  ↓
・間をおかずにWX321Jの更なる新ファーム

http://www.willcom-inc.com/ja/support/update/index.htmlによると(ただし現時点の内容)

・管理者ロックによるWeb制限中でもソフトウェアの更新を可能にしました。 ・コンテンツダイレクトアクセス機能を追加しました。 ・通信の安定性を向上しました。 ・その他、動作の安定性を向上しました。 公開日:2007年10月15日

WX320K/WX320KRで追加されたメニューに公式コンテンツに移動するものが追加されたりしていますが、それ以外については、新しい感じの追加です。

管理者ロックの・・については、前回のファームアップで手間がかかった企業ユーザがいて、それに早速対処したのではないかという気がします。あとは、なにやら色々改善されたようです。

日本無線は本当にまめにファームアップしてくれます。日本無線が参入してきた初代味ぽん(AH-J3001V)は頻繁にファームアップがなされ、最初に出荷されたものと最終的にファームアップを積み重ねたものではまるで違う機種のように改善がなされていました。

WX321Jも今後どうなるのか気になります。この機種が売れているかどうか次第でもあると思いますが、味ぽんの時のように不具合リストを作ったりする人が居れば、それがどんどん直ってゆくかもしれません。

WX320Kも(完成度は高いとはいえ)、同じくらいファームアップしていただけるとうれしいのですが。

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783 WiMaxブームの理由

念のために書いておきますが、いい加減な記事なのでご注意ください。

◆現状

現在、"WiMax" は未来っぽい話題で流行中の単語ですが、これがなぜ流行中になったのかということを考えてみたいと思います。

◆理由

WiMaxが流行している理由は何かと聞かれると、どういうイメージをもたれるでしょうか?すごい技術だから?世界標準だから?次世代だから?

「今現在」話題になっている理由は、「話題になっているから」というところだと思います。つまりバブル状態であることには違いないでしょう。

ではそもそもそういうことになったのは何故なのでしょうか?

技術的にスゴイから、と思いたいところですが、実のところスゴイのは「政治的な理由」によるものだと思っています。

インテルがWiMaxの将来を"担保"しているためです。

◆経緯

インテル様は言われました。

・「現在、無線LANというものがありますが、これの次世代(=WiMax)を作りたいと思います」
「将来のパソコンは、その『次世代』に標準で対応できるようにします」」
・「世界中の皆さん、参加・協力ください」

インテルはパソコンがハードウェア的にどのような機能を持つかをコントロールする力があります。

よって、
・将来におけるパソコンは「それ」に対応するらしい
ということになりまして、近い将来に(馬鹿っぽい表現ですが)「それ」の巨大なマーケットなり何かが出現する可能性が出来ました。

そういうわけで、わが社も、ということで色々な会社が寄ってたかることになりました。

◆混同

上記のとおり、まずはWiMaxは"無線LAN"の話でしたが、遠距離で通信できるようにする方面と、モバイル用途で使おうとする方面に話が発展しました。なお、メディアではこの三種類を混同されていることがよくあります。

・現在で言う無線LANとして使われるもの
・FWA、つまり遠距離の固定用通信として"固定回線の代わりに"使おうとするもの
・モバイル用(モバイルWiMax)

一つ目のものは、現在の無線LANが単に高性能化するものであると思ってよいでしょう。

二つ目のものは、無線LANをやたら飛ぶようにしたりしたものです。WiMaxは数十キロも飛ぶとか、スゴイ速度が出るとかメディアで書かれているのはこれについての話を混同したものです。
どういう場合に使う事を想定しているかというと、有線を引く事が難しい地点同士で通信をしたいような場合です。移動しての利用のためのものではなく、モバイル用途ではありません。
決まった地点での通信なのに有線ではないのにナンセンスを感じるかもしれません。しかし過疎地では、家までケーブルを引くだけでとんでもない事になることがあります。つまり、山を越え谷を越え風雪に耐える電線を延々引っ張らなければいけないようなところです。従来はこういう場合にもお金を垂れ流して電話線を引っ張っていましたが、その代用品です。
何十キロも飛び、なおかつ速度もでますというような話がありますが、鉄塔を建てて専用のパラボラアンテナを一対で固定して通信するような場合です。とりあえず、お手軽に実現できる状況ではありません。

三つ目のものは、今日本で話題のものでモバイルWiMaxです。


ちなみに、混同があるというのは、「モバイルWiMaxは基地局一つで数十キロもカバーでき、時速120キロでの移動中にも通信でき・・」というような記載のことです。二つ目と三つ目が混ざっています。

◆経緯

非常にいい加減に書きますが、イメージとしてはまず、

・無線LANとして作る

しかし、色んなところが色んな技術を俺も俺もと採用してくれということになったり、これも出来るようにしてくれ、あれも出来るようにしてくれということになり、話が膨張してしまいまして、

・ものすごく飛ぶものを作りました
・速度がすごく出るように頑張ってみました

ということが始まりまして、そして

・モバイル用途にも使えるようにしてみました

ということになりました。

お気づきの方もおられると思いますが、これはプロジェクトが制御不能になってしまう典型的なパターンでもあります。

実際WiMaxの技術仕様は色々な思惑が合わさって、アレもできるこれも出来る、これも対応ということで訳がわからなくなっているようです。

ちなみにWiBroは、そういう話し合いをいわば無視して、俺の意見ではWiMaxはこうなんだぜ、というものを勝手に作って勝手にサービスインしたものです。
他の参加者からすると「何勝手な事やっとるんじゃワレ」という次第でもあります。

◆良いところ

WiMaxの良い点は、最初に書いたとおり、インテル様が「これ普及させるよ」と言っているところです。

また、量産される可能性が高いということなので、量産されるということは、コストが低下するということで、関係するモノは高性能でありつつとても安く出回るということになります。競合にとっては脅威です。

勝ち馬にはみんなで乗っておこうというわけです。これがブームの原因です。


しかし現状、WiMaxは実際に広く使われている段階にあるわけではアルません。つまり砂上の楼閣でもありますから、どこかでコケると、霧が晴れるようにブームは去るかもしれません。

また、無線LANの次世代として成功する事と、携帯電話の次世代として成功するということはまた別であるということも注意しなければなりません。

◆ツッコミ

WiMaxはどうでしょう?という意見もあります。

第三世代の総元締めに近い(CDMAの特許を押さえている)クアルコムは、モバイルWiMaxは駄目な技術であるということを言い続けています。「無線LANの魔改造」では携帯電話のようには使えないよと。
実際のところ、WiMaxに熱心なKDDIも試してみた結果としては「3Gを補完する」ように使うものであって単独で面をカバーして使えるものではないという判断を下しているようです。

そのあたりの問題点は、改良を続けてそのうち解消することになっているようですが(予定は未定でもあります)、少なくとも今しばらくのモバイルWiMaxは、どこか怪しい状態でサービスインせざるを得ないということになります。


また"従来の無線LAN"に関係したところも、今までの無線LANを育ててきて、ちゃんと将来を考えて発展させてきたので。無線LANとしてのWiMaxについて、今までの無線LANの延長技術の方が良くね?という意見もあります。


また、色々な思惑が重なり合って肥大化し、なんだか良くわからなくなりつつありますので、それで大丈夫なのかということもあります。

・数の力で乗り切れるかどうか。無駄に複雑で面倒だろうと、無理やり作って量産してしまえば帳消しに出来るかもしれません。

・使われるうちに、どの部分が実際に使われつづけ、どの部分は使われずに捨てられるのかはっきりしてきて、実質簡単になって使いやすくなるだろう。そこまで使われつづければ。

・これからも続けられるであろう改良で、欠点が解消されるということになるのか、より複雑になって訳が解らなくなるのかどうか。

WiMaxの力とは、インテルの政治力ということであり、数の力ということです。おそらく。

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メールはメンテナンス中じゃないの?

0時30分~6時30分は、
http://www.willcom-inc.com/ja/info/07092805.html

ということでメールのメンテナンス中だということで、「日付が変わってから朝になるまではメールとまってるでえ」と思っていたので、それに備えていたのですが、現在メールは普通に届いてたりします。

メールは止まるって事でマナーモードにしなかったのですが、普通にメールが届いて音がどんどん鳴ってます。届いているどころか、送信も出来たりします。全然普段のとおりです。


メールサーバのメンテくらいで何時間も停止するとは、情けないシステムの作りになっているなと思っていたのですが、念のための告知だったようです?

それならば例えば、「0時30分~6時30分のうち五分間程度の二度のサービス停止を予定」とか告知してくれればよかったのに、と思います。

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784 新高速化サービスは画像を小さくしているだけではない

というわけで新高速化サービスについて書いてみたいと思います。


◆画像を小さくするだけではないのです。

ウィルコムの高速化サービスは、画像を小さくすること(だけ)で高速化しているのだと思われている事が多いようですが、そういう感じでもないということを書きたいと思います。

実際のところ高速化する原因としては画像サイズを小さくすることによる面が多いのですが、意外とそれだけではありません。

(非常にいいかげんですが)表示を快適にするためには大まかにいって、転送サイズを小さくする事、転送をスムーズにする事、表示処理をスムーズにする事があるということにします。

転送サイズを小さくする:

まず、画像サイズを小さくすると転送サイズが小さくなり、それによって高速化します。場合によっては画質を大きく落とさずにサイズを小さくする事も出来ます。この場合の極端な例としては、画像をOFFにすると快適にブラウズできるという状態がそうかもしれません。

それ以外にはHTMLのファイルを小さくするということもありえます。例えば、HTMLソースのコメント部分を削除する、不必要なタグを削除するなどです。

また、HTMLを圧縮して転送することもサイズを小さくする方法のひとつです。

前二者については、90年代のインターネット、つまり多くの人がアナログモデムでダイアルアップ接続をしていた時代のウェブ作成のテクニックとして知られていたものに似ています。多くの人が今のウィルコムと同じような通信速度でしかネット接続できなかった時代です。

まずHTMLから余計なものを除去してコンパクトにする方法を、容量節約に用いる方法がありました。簡単ウェブ作成ソフトウェアで作ったHTMLはソースを見てみると無駄なタグだらけで、これを(大抵手作業で)すっきりさせて"快適にしました"というようなことをやっている人(請け負っている人)は当時結構居ました。
#あるいは、そうやってHTMLの知識をひけらかしている人も多かったような気もしますが

次に画像ですが、画像をむやみに使わないようにするということは当然行われていましたが(繰り返しますがアナログモデムの時代ですから)、高い画質を保ったまま画像ファイルのサイズを出来るだけ小さくするという工夫も行われていました。
もうAdobeに買収されてなくなってしまいましたが、MacromediaのFireworksというウェブ向けの画像処理ソフトウェアがあり、これでは素材画像を作った後に、プレビューしながら画質を損なわないようにしつつ小さいサイズの画像ファイルを出力できてよろしいということで使われていました。ウェブサイトをFireworksで作り直すと半分以下のサイズになってしまったりしました。
回線が高速化した今となっては、画像は無配慮にぽんぽん使われていますが。

このあたりについては比較的わかりやすい高速化手法でもあります。


転送をスムーズにする:

実のところ、ウェブサイトを見る際に使われている通信の方法(TCP/IP)は、あまりモバイルでの利用に向いていない方式なのです。
#いい加減な表現ですが

一度ややこしい事を書き始めてから全部消してしまいましたが(SACKとか)、要するに、
・データがエラーを起こしたり、パケットが届かなかったりする事が良くある
・無線部分での遅延が大きい
ということが地上回線と大きく異なるのでデータ転送の仕組みが一部うまく働かないのです。

エラーになるたびに転送のやり直しをすることになったり、途中で無くなってしまったパケットが原因で通信が滞ってしまったりします。

また、遅延が大きい点については「エラーが発生するわけでもないから問題ないのではないか?」と思われるかもしれませんが、これが速度が出ない原因になります。
最初、低速で通信を開始し、相手から「データを受け取ったよ」というメッセージが戻ってくるのにあわせてデータをどんどん(速度を上げて)送ってゆく方法で速度調整をしているのですが、遅延が大きいと「データを受け取ったよ」という返事が戻ってくるのが遅くなるため、まるでデータ通信に実際以上に時間がかかったかのような事になり、通信速度が実際以上に遅いかのように取り扱われてしまって速度が出なくなるのです。

噂で聞いた話ですが、FOMAは384K出るはずなのですが、実際に作って試してみると、この現象のために体感上は64Kとでもいえるような状況になってしまって困ったという話しを聞いた事があります。

そこでウィルコムでは、原因は固定回線用の通信方法(TCP/IP)をそのまま用いることですから、これをモバイル用に設計された「別の通信方法」でバイパスする方法で対策するということを以前から行っています。パソコン用の高速化サービスは画像の圧縮だけではなく、これも行っています。

そして今回の端末用の新高速化サービスは、端末用でありながらこの高速化の方法を取り入れているようです。ファームアップが必要だったのはこのためだと思われます。

貧相な図で説明すると、

従来:
[電話機] --- 無線部分(TCP/IP) --- [基地局] --- ネット(TCP/IP)

だったのですが、これを

新しい高速化:
[電話機] === 無線部分(別の方式) === [基地局] ===(別の方式)=== [高速化サーバ] --- ネット(TCP/IP)

としているということです。

これまでの高速化は上の図で言うと「従来」の範囲内での高速化でした。つまり言い換えれば、Operaブラウザが通常のTCP/IPでの通信を行える範囲での高速化でした。

今回の高速化は、電話機のブラウザに専用のモジュールを追加する形で、モバイルでの利用に適した方法で無線部分は通信するように改良されていると思われます、


表示処理をスムーズにする:

最終的にはブラウザでの表示がどうなるかが快適さの鍵だということです。

たとえば、電話機のフルブラウザは回線速度を極端に上げても大して快適にならなかったりします。それはなぜかというとブラウザ側の処理が間に合わないからです。
データを受け取った後処理し、さらに必要なデータを要求して表示する端末上の処理が遅ければ、回線速度ではなくてそこが遅さの原因になるということです。そして、ウェブブラウザは重いアプリケーションなので、電話機ではまだ十分に高速に動作しません。
例えば、ウィルコム端末をPC接続してパソコンのブラウザで表示した場合には、端末よりも相当に快適です。これはつまり、回線速度をブラウザが使い切れていないということです。

また、HTMLの書き方が表示を遅くする事もあります。たとえばページ全体がTableタグで囲まれているようなページの場合、Tableタグの部分が全部読み込まれるまでは何も表示されなかったりします。そのようにしていなければ、読み込みにしたがって徐々に表示されてゆくので、人間は読み込み途中で読み始めることができるのですが。
ニュースサイトなどで、端末のフルブラウザで見ると本文の表示が妙に遅いページなんかはもしかするとそうかもしれません。


◆というわけで

今回の高速化は、よく言われているように「画像を小さくしているだけだろ?」というだけではなく、遅延対策がされることで回線の速度が引き出されやすくなっていたり、エラーやパケット行方不明の対策がなされることで、電波が不安定だったりする場合の対策や、移動中の通信のパフォーマンスの改善がなされているのではないかと思われます。

ウィルコムの新しい端末は基本的に新高速化サービスに対応していますから(W-Zero3は実は少し前に対応している)、今後出てくる端末は全て対応するのではないかと思います。
#nineも対応するのかな?WX310Kは・・・無理かな?

ちなみに私は、高速化ONで使っており、画質優先の設定(一番画質が保たれる設定)で使っています。二ヶ月の無料期間は終わって有料になってますが(以前の高速化から使ったままでした)そのまま使っています。

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785 いまさらながらWX320Kのファームアップについて復習

いまさらながらWX320Kのファームアップについて書いてみたいと思います。

#記事を更新しない私が悪いとも言う


◆ファームアップ

一度不具合ファームが出てしまったりしましたが(このことは記事に書いた)、その後数日で修正されたファームが出まして(このことは記事に書いてない)、皆さんはもうとっくにWX320Kのファームアップを済ませてもう慣れてしまった頃なのではないかと思いつつ書きます。

#もし、まだファームアップを済ませていない人はすぐ済ませましょう(過去の記事参照のこと)

まず、京セラからの説明では新しいファームでは以下が新しくなったとされています。

1. 高速化サービスの機能拡張に対応しました。
2. 「ダイヤルロック」から「閉めるとロック」へセキュリティ機能をバージョンアップしました。 
3. コンテンツダイレクトアクセス機能を追加しました。
4. データフォルダの一覧表示時のメニューに「繰り返し再生」機能を追加しました。

1はファームアップした人の多くが目当てにしていたのではないかと思います。つまり、高速化サービスがさらに高速化するという機能です。これについては後(あるいは後の記事)で詳しく書きます。

2は、電話機を閉じるとダイアルロックされる機能です。ダイアルロック機能を常用している人にとっては、ロックし忘れがなくなるので好評のようです。ファームアップしてみたら思いのほか便利だったとかで。

3については、例えばJavaアプリのメニューに「公式サイトからJavaアプリを取ってくる」というようなものが要所要所についたということです。便利になったのか散財しやすくなったのか、あるいは公式コンテンツを使おうと思わない人にとっては迷惑でしかないのかどうなのかは不明です。
ただし携帯電話から移ってきた人にとってはとても必要な機能かもしれません。

4については着メロを実際にループさせたらどうなるのかを掌握するために役に立ったりするのでしょう。

Operaも新しくなっています。ファームアップ後にOperaはVersion7.0からVersion7.2EXになります。"EX"は新高速化サービス対応を意味すると思われますが、0.2バージョンが上がっているとおり、その他の改善も行われているようです。これまで動作しなかったJavaScriptが動作するようになっていたり、表示が崩れていたウェブサイトが崩れなくなったりしているようです。

またこれ以外にもどうやらあちこちが改善されているようです。


◆わからないこととか

ファームが新しくなってからしばらく経つので、その間に誰かが解明してくれるのではないかと思っていたのですが、Operaで具体的に何が改善されたのかはまだわからない(あるいは私は知らない)ままです。
京ぽん発売時には恐ろしい勢いで何が出来て何ができないかが解明されましたが、まあさすがにWX320Kのファームアップではそういう熱烈な何かは発生しないようです。

また、上で1から4まで順番に説明しましたが、新ためて文章にするとファームアップをしている人にとっても「へえ、そういえばそうだったなあ」と思えたのではないかと思います。私も、書きながら新機能を試してみると面白かったりしましたので、一度一通り試してみると良いかと思います。

高速化サービスについては別の記事で書きたいと思います。高速化サービスは画像サイズを小さくするだけのサービスだと思われていたりする事もあるようですが、実際にはそうではないということを少し書きたいと思います。

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786 2007年9月の純増数:ソフトバンクがようやく「一位」に

金曜日に発表された、2007年9月の謦咳の純増数についてちょっと書きます。


◆結果

Docomo 37500
KDDI 158000
au 196700
SBM 198300
WILLCOM 300

大勢としては今年4月からの新傾向がそのまま続いています。

目を引くこととしては、とうとうソフトバンクがはっきりとした一位になったということでしょう。
これまでは、au > SBM > KDDI で、どちらが一位なのかすっきりしないような一位でしたが、今回はSBM > au > KDDI と、ようやく解りやすい結果となりました。

ソフトバンクは盛んに「4ヵ月連続一位」とCMやポスターでアピールしてきましたが、よく見ると必ず「携帯事業者で」という但し書きがついていました。また断り書き付きですか、という感じでもありました。
今月については、とうとうどちらが一位なのかややこしい状況ではなくなりました。ただ、ソフトバンクは「五ヶ月連続一位」で但し書き付きを続ける事でしょうけれども。

ドコモについては、先月はとうとう純減してしまいましたが、今月はプラスに転じています。ドコモからは「わが社の渾身の新サービスが好評だったんだと思います、よかったよかった」というようなコメントがなされていますが、「マイナスには決してするな指令」が下り、その結果プラスに戻ったような印象を受けます。
つまり、おそらく無理してる数字なのではないかと思います。年末にかけて、今後どうなるのかに注目です。

そしてウィルコムですが、先月はマイナスでしたが、今月はプラスに戻しました。しかし、+300という誤植かと思えるような微妙な数字になっています。まさにおよそゼロです。低空飛行を通り越して超低空飛行となりました。


SBMとAU(KDDI)が一位を争い、ドコモとウィルコムは純増死守の戦いという流れのようですが、四社ともに必死でこの状況ですので遠からず新しい状況に移行することになるでありましょう。年末はどうなりましょうか。

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