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783 WiMaxブームの理由

念のために書いておきますが、いい加減な記事なのでご注意ください。

◆現状

現在、"WiMax" は未来っぽい話題で流行中の単語ですが、これがなぜ流行中になったのかということを考えてみたいと思います。

◆理由

WiMaxが流行している理由は何かと聞かれると、どういうイメージをもたれるでしょうか?すごい技術だから?世界標準だから?次世代だから?

「今現在」話題になっている理由は、「話題になっているから」というところだと思います。つまりバブル状態であることには違いないでしょう。

ではそもそもそういうことになったのは何故なのでしょうか?

技術的にスゴイから、と思いたいところですが、実のところスゴイのは「政治的な理由」によるものだと思っています。

インテルがWiMaxの将来を"担保"しているためです。

◆経緯

インテル様は言われました。

・「現在、無線LANというものがありますが、これの次世代(=WiMax)を作りたいと思います」
「将来のパソコンは、その『次世代』に標準で対応できるようにします」」
・「世界中の皆さん、参加・協力ください」

インテルはパソコンがハードウェア的にどのような機能を持つかをコントロールする力があります。

よって、
・将来におけるパソコンは「それ」に対応するらしい
ということになりまして、近い将来に(馬鹿っぽい表現ですが)「それ」の巨大なマーケットなり何かが出現する可能性が出来ました。

そういうわけで、わが社も、ということで色々な会社が寄ってたかることになりました。

◆混同

上記のとおり、まずはWiMaxは"無線LAN"の話でしたが、遠距離で通信できるようにする方面と、モバイル用途で使おうとする方面に話が発展しました。なお、メディアではこの三種類を混同されていることがよくあります。

・現在で言う無線LANとして使われるもの
・FWA、つまり遠距離の固定用通信として"固定回線の代わりに"使おうとするもの
・モバイル用(モバイルWiMax)

一つ目のものは、現在の無線LANが単に高性能化するものであると思ってよいでしょう。

二つ目のものは、無線LANをやたら飛ぶようにしたりしたものです。WiMaxは数十キロも飛ぶとか、スゴイ速度が出るとかメディアで書かれているのはこれについての話を混同したものです。
どういう場合に使う事を想定しているかというと、有線を引く事が難しい地点同士で通信をしたいような場合です。移動しての利用のためのものではなく、モバイル用途ではありません。
決まった地点での通信なのに有線ではないのにナンセンスを感じるかもしれません。しかし過疎地では、家までケーブルを引くだけでとんでもない事になることがあります。つまり、山を越え谷を越え風雪に耐える電線を延々引っ張らなければいけないようなところです。従来はこういう場合にもお金を垂れ流して電話線を引っ張っていましたが、その代用品です。
何十キロも飛び、なおかつ速度もでますというような話がありますが、鉄塔を建てて専用のパラボラアンテナを一対で固定して通信するような場合です。とりあえず、お手軽に実現できる状況ではありません。

三つ目のものは、今日本で話題のものでモバイルWiMaxです。


ちなみに、混同があるというのは、「モバイルWiMaxは基地局一つで数十キロもカバーでき、時速120キロでの移動中にも通信でき・・」というような記載のことです。二つ目と三つ目が混ざっています。

◆経緯

非常にいい加減に書きますが、イメージとしてはまず、

・無線LANとして作る

しかし、色んなところが色んな技術を俺も俺もと採用してくれということになったり、これも出来るようにしてくれ、あれも出来るようにしてくれということになり、話が膨張してしまいまして、

・ものすごく飛ぶものを作りました
・速度がすごく出るように頑張ってみました

ということが始まりまして、そして

・モバイル用途にも使えるようにしてみました

ということになりました。

お気づきの方もおられると思いますが、これはプロジェクトが制御不能になってしまう典型的なパターンでもあります。

実際WiMaxの技術仕様は色々な思惑が合わさって、アレもできるこれも出来る、これも対応ということで訳がわからなくなっているようです。

ちなみにWiBroは、そういう話し合いをいわば無視して、俺の意見ではWiMaxはこうなんだぜ、というものを勝手に作って勝手にサービスインしたものです。
他の参加者からすると「何勝手な事やっとるんじゃワレ」という次第でもあります。

◆良いところ

WiMaxの良い点は、最初に書いたとおり、インテル様が「これ普及させるよ」と言っているところです。

また、量産される可能性が高いということなので、量産されるということは、コストが低下するということで、関係するモノは高性能でありつつとても安く出回るということになります。競合にとっては脅威です。

勝ち馬にはみんなで乗っておこうというわけです。これがブームの原因です。


しかし現状、WiMaxは実際に広く使われている段階にあるわけではアルません。つまり砂上の楼閣でもありますから、どこかでコケると、霧が晴れるようにブームは去るかもしれません。

また、無線LANの次世代として成功する事と、携帯電話の次世代として成功するということはまた別であるということも注意しなければなりません。

◆ツッコミ

WiMaxはどうでしょう?という意見もあります。

第三世代の総元締めに近い(CDMAの特許を押さえている)クアルコムは、モバイルWiMaxは駄目な技術であるということを言い続けています。「無線LANの魔改造」では携帯電話のようには使えないよと。
実際のところ、WiMaxに熱心なKDDIも試してみた結果としては「3Gを補完する」ように使うものであって単独で面をカバーして使えるものではないという判断を下しているようです。

そのあたりの問題点は、改良を続けてそのうち解消することになっているようですが(予定は未定でもあります)、少なくとも今しばらくのモバイルWiMaxは、どこか怪しい状態でサービスインせざるを得ないということになります。


また"従来の無線LAN"に関係したところも、今までの無線LANを育ててきて、ちゃんと将来を考えて発展させてきたので。無線LANとしてのWiMaxについて、今までの無線LANの延長技術の方が良くね?という意見もあります。


また、色々な思惑が重なり合って肥大化し、なんだか良くわからなくなりつつありますので、それで大丈夫なのかということもあります。

・数の力で乗り切れるかどうか。無駄に複雑で面倒だろうと、無理やり作って量産してしまえば帳消しに出来るかもしれません。

・使われるうちに、どの部分が実際に使われつづけ、どの部分は使われずに捨てられるのかはっきりしてきて、実質簡単になって使いやすくなるだろう。そこまで使われつづければ。

・これからも続けられるであろう改良で、欠点が解消されるということになるのか、より複雑になって訳が解らなくなるのかどうか。

WiMaxの力とは、インテルの政治力ということであり、数の力ということです。おそらく。

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