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2007年5月の7件の記事

799 薄い携帯

こまめに更新しつづけてみるここしばらくです。

時々しか更新しないけれど内容が濃い方がいいのか、それとも短い記事も混ぜて細かく更新する方がいいのか悩み中。そのまえに忙しい忙しいということで更新できていない事情もありますが。


では本題、


◆京ぽんは軽いのでびっくりした、そういえば

京ぽんの良いところは、「小さくて軽い」っていうことでした。小さくて軽くてフルブラウザ積んでる、お子様機能は全然ないけどそれで結構、モバイルでPCに繋ぐことだってできる。メモリが足りなくてもっさりしてたけど。

用事でSO505iを借りた事があったのですが、それはそれはデカくて困りました。

Preminiは小さくて持ち運びは楽そうでしたが、でもメールは面倒っぽく見えましたし、通話すると小さすぎて落ち着きませんでした。携帯電話の持ち運びがノルマでしかない人には小さい方がいいのかもしれませんが。

携帯は基本として、大きいと不便は感じるけれど、特に小さくてもそんなに感動は感じないと思っておりました。


◆薄い携帯

実はWX320Kを買う前だったので、多少前に思った話を今ごろ書いていることになります。

電話機のサイズに関しては、先ほど書いたようなことを思っていたので、「売り文句にするほど」に小さいとか薄いとかそういう端末にはあんまり興味がありませんでした。

ですが、N703iμとP703iμについては、店頭で端末を手にとって「開いた」瞬間に「これは異次元である感」がしました。なにか持った事がないものを始めて手に取った感覚です。

頭で考えると、こんなに薄くしたところでさして便利になっていないと理解できるのですが、実際に手にとってみると開けたり閉めたり眺めたりするだけで、未知の感覚がします。
薄い+筐体の質感で、こんなことがあるのかと感心した覚えがあります。

また、初期にはとにかく大きかったW-CDMA端末がここまで薄い機種が出せるようになったんだなと、技術の進み具合にも感心し、また、「小型化で第三世代機よりも圧倒的に有利なはずのウィルコム」でならこういう端末はもっと昔に出せたように思え(つまり切れるカードがあったのに無駄にした)、なんとも残念な事であると思えました。


◆しかし

しかし、実際に買った人の話を聞くと、なんか話がややこしいようです。

薄くてすごいと思って機種変更をした、機種変をした後に手にとって「自分の電話」の薄さに感動した。しばらくはとっても嬉しかった。しかし、薄すぎる?のか使いにくい。

のだそうです。その話を聞いて何かわかる気はしました。


そういえば、812SH(20色携帯)について、売り場で映えている状態が持って帰ると持続しないらしい、という記事を書いたりもしました。

20色携帯の場合は、店頭でのイメージから冷静にならないといけないよ、で基本的に済む話ですが、
例えば、使い出して冷静になると使いにくいと思うだろう事は予知した上で、それでもこの感動を買って帰って手元においておきたい、みたいな場合には、あえて売り場での感覚に乗っかって買っても意味はあるわけです。

単にとても実用的な端末と、ここで書いたような意味で持ちたい端末と、両方ともと仲良くする手段って無いのだろうかと思ったりします。どちらかを主に飾りにしたりせずに。何らかの方法はあると思うのです、2in1の逆っぽい発想ですが。

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800 スーパーボーナスで携帯を買った人の何かが売り飛ばされる件について+1772億の見えない支出

前回の記事の流れで少し書いてみましょう。


ちょっと前の記事なのですが、

ソフトバンク、携帯販売割賦売掛金を流動化――2000億円規模
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=NN003Y021%2009052007

について書いてみたいと思います。


◆「スーパーボーナス」の「お金取立ての権利」がソフトバンク以外を売却

上記の記事は(おそらく)解り難いように思う人が多いと思うのですが、前後を書き足したりして説明してみたいとおもいます。


まずは前提
・ソフトバンクがスーパーボーナスという、携帯端末を売る際の補助金を「ローン」化する仕組みを作った。
・これまでは、端末を売る際の補助金は単に出費だったが、「ローン」とすることにより、出費と同時にお客への「お金取立て権利」という資産が発生する形になった。
・出費と資産で帳消しになり、端末を「0円」でばら撒きしても、会計上の損失が見た目上発生しなくなった。

私は、しかし結局のところ既存のシステムとあまり差が無いと考えます。短期的には会計上は黒字っぽくなりますが、それだけだと思います。
・既存のシステム:最初に大きな支出があり、そのあと少しづつ戻ってくる
・SBMのシステム:最初に見た目上支出が無く、その後少しづつ支出になる。
#解約して逃げる人の問題については、インセ問題そのものとはちょっと別の問題ですね。

結局、端末の原価を下げるか、端末を手に入れる際の価格を上げるしか無いなずなのです。スーパーボーナスはインセ制度の革命であると言っている人が居ますが、私にはその主張はウソに聞こえます。

参考:「iPod携帯」は「iPod」と「携帯」でした
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/09/841_ipodipod_b38a.html


改めて説明を書いて、そこから今回のニュースにつなげます

発生編
・店頭で「ソフトバンク携帯、持ち帰り0円」と書いてある
・新規で加入すると最初の数ヶ月は出血大サービスであるとか言っている。
・「それ下さい」と言う
・すると、カウンターでなにやら難しい説明が始まり、「同意します」にサインしてくださいと言われる。
・二年くらいは解約や新しい端末を手に入れたら罰金のようなものが発生するぞ、というようなことがかかれた書類にサインする。

つまり無理に比喩をすると、「液晶テレビ0円で持って帰れます!」と書いてあって、確かに0円でもって帰れるけれども、結局(見えない形で)分割払いしているという感じです。


結果編
・結果、携帯端末をローンで購入したような形になった。
・ソフトバンクを契約していれば、ローンの支払いは免除(というか月々の料金支払いから見えない形で引かれる)
・しかし解約したり、ローンの期間内に機種変したり、端末を壊してしまって新しいのに変えなければならない場合には、ローンの支払い義務が顕在化する
・文字通り「ローン」なので、支払いを踏み倒すと文字通り借金取立てのようなことをされる可能性が発生する。

「ローン」という表現はどうかという意見もありましょうが、わかりやすいということで。


そして今回のニュースに繋がります。

・端末を売った後、二種類のものが発生する。一つは端末メーカへの代金支払い、もう一つは顧客から取り立てる権利が発生する。
・代金支払い(支出)と、「顧客から取り立てる権利」が帳簿上帳消しになる
しかし、現金は減ってしまう
・で、新しい仕組みとして、「顧客から取り立てる権利」をソフトバンクが他所に売り飛ばしてしまうことで、現金化してしまおうというのを六月に始めたい、ということをニュースは書いている。

つまり、こういうことですね。
・端末が売れる
・「端末メーカへの代金支払い」と「顧客から取り立てる権利」が発生する(加えて契約を続ける客に対して、代わりににローン返済する義務が発生する)
・「顧客から取り立てる権利」を他所に売り飛ばす事で現金として回収する。
・「端末メーカへの代金支払い」と「現金」が発生する。
#ただし、契約しつづける客に対して代わりにローン返済する義務は残る

つまり、帳簿上(短期的には)マイナスにならない仕組みに加えて、今度から現金も(あまり)減らないようにするということです。
ただし、繰り返し書くように、結局は顧客のローンをソフトバンクが月々変わりに支払う形になるわけですから、短期的にはマイナスが消えますが、最終的には同じ事になります。短期的にお金は出てゆかないが、長期的にじわじわ出てゆくだけです。


先の記事では、ソフトバンクは運転資金(現金)が減って困っているのかな?という予想を書きました。この発表についても、「当面の現金をかき集める」ための作戦に見えます。


また、これは利用者にとっては、
・スーパーボーナスで契約すると、契約した人の「ナニカ」が、ソフトバンク以外に売り飛ばされてしまう
ということでもあります。また後日、場合によっては当人にとってはなんだかよく解らない会社から「お金の取り立てでやってまいりました」ということが発生しうるということです。また私が思うには、取立てを受ける場合には、その「なんだかよく解らない会社」に取立てを行うために必要な情報として、あなたの名前と住所が知らされてしまっているのではないかと思ったりします。


◆ニュースに「隠れ借金」の金額が出ている

このように、スーパーボーナスは隠れ借金のようにも思えてくるわけですが、ニュース中にその金額についての記載があります。

07年3月末で1772億円。

というわけで、スーパーボーナス開始から三月末までの間に1772億円の他のキャリアならば即時に決算をマイナスにする何かが発生しているということになります。

以前の記事でのニュースの引用を引用すると、

ソフトバンクは8日、2007年3月期決算の経常利益が前の期の5.6倍の1534億円だったと発表した。

というわけですが、これにはこの1772億円は入っていない(おおむねは)ということだと思うわけです。私はアホですから、アホの想像なんて知れているわけですが、アホが思うには「ちょっとどうなのよこれ」と思うわけです。あなたはどうでしょうか。


なんでも他社がスーパーボーナスを真似するっていう噂もあるそうですが、よくよく考えて欲しいところです。新規即解約の対策をしたいだけなら、その対策だけをするほうが良いと思います。キャッシュフローについては(特にドコモなんかは余裕有りまくりでしょうから)こんな方法でペダルを踏む必要は無いはずでしょうし。
以前からいろいろ書いていますが、この制度、少なくとも私@利用者からすると気持ち悪いです。


とりあえず私(アホ)としましては、スーパーボーナスを賛美している人(なんか居りはりますな)は、ちょっとくらいはよく考えて欲しいなと思うわけです。

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801 ソフトバンクがグループ会社から「ソフトバンク」使用料を徴収、の理由?

ちょっと前のニュースで、ソフトバンクがグループ会社から「ソフトバンク」の使用料を徴収するという話がありましてその事について少し。
あたりまえの事しか書きませんが。


◆どういうことか

ソフトバンクということで、また何かやっているに違いない、ということで、見た目の業績対策じゃないかと思った人も多かったようですが(ソフトバンクは世間でそう言うイメージありますからね・・・)、ちょっと考えればどういう感じのことなのかわかります。

まず、決算対策?ということを考えてみましょう。

「グループ会社」から利用料を徴収するので、グループ内での取引と言う事になりまして、業績の水増しっていう感じではなさげです。「グループ会社」じゃないところから利用料を徴収すれば数字が増えますが、それはあんまりなさそうな気がします。

というわけで反射的に「こういう事をやっているに違いない」と思われそうなことは今回は違うだろうと思います。


では、何にも起こらないのか?と言うとそうではありません。

グループ内のことではありますが、子会社からソフトバンク本体へ現金の移動は発生します。そしてソフトバンク本体からは(これまで以前と比べて)見た目は何も移動しません。事実上お金が移動するだけです。そして、使用料はある意味時価って感じです。

つまり、ソフトバンク本体に現金を集金するシステムと言う事になります。


最初に書いておくと、こういう仕組みにはちゃんとした存在理由もあります。
つまり、子会社はソフトバンクの知名度などを利用して商売しているということで、ソフトバンクの知名度についてはソフトバンク自身が時間とお金をかけて築いてきたものですから、コスト負担しなさいよという理屈は当然成り立ちます。
たとえばこれを読んでいる人が、今日起業したとします。それでそのまま売り込みに言っても、誰?と言われる事は確実です。しかしその翌日、ソフトバンクグループになったとしたら、「ソフトバンクの子会社」です、と名乗れる事になりまして、確かに何らかのメリットは得ている事になります。


その上で、「どうしてこのタイミングで」と言う事も考えあわせて、何らかの他の意図があると仮定することもできます。つまり、「ソフトバンク本体は単に現金を集めたかった」という可能性です。

企業が現金を集めたい時とは、運転資金が足りないというような時だったりもします。帳簿上の赤字黒字とはまた別に、手元に現金がなくなっちゃったら活動できなくなってしまうので、利益というよりもまず現金欲しいよ、となることがあります。

ソフトバンクは携帯事業におそらくものすごい現金を使う羽目になっています、というかそう言う風に思えます。そう言うことも併せて考えると、

ソフトバンクはキャッシュが苦しいのかな?

と思う事もできるのじゃないかというニュースに思えます。まあ、単なる想像ではありますが。

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802 2.5GhzはWiMaxと次世代PHSになるかなあという考察

2.5Ghzについて考えてみた事。


◆考察

携帯電話あたり方面で、以前から2.5Ghz帯を割り当てるぞみたいなことになっておりましたが、とうとう実際の話が出始めました。

どうせドコモとKDDIに割り当てられるだけではないか、というような意見もあったのですが、現在の空気としては(「空気」というより当局からの様子伺いも入ったリークなんでしょうけども)、

・モバイルWiMAX30Mhz幅でACCA
・次世代PHS30Mhz幅でWillcom
・あとは田舎用帯域(FWA)

となるのではないかという感じになっています。


◆割り当ての事情を考えてみます


考察1:WiMAXに割り当てられない事はありえるか

WiMAXは携帯電話的な評価軸で評価した場合には技術的にダメダメ疑惑がある訳ですが、しかしながら「世界標準っぽい流れ」(もちろん砂上の楼閣の可能性も大ですが)ですから、WiMAXを現時点で除外したと仮定すると相当思い切った判断ということになりまして、まあ、そういうことは無いだろう思います。
加えてWiMAXで割り当ててくれというところが沢山ある状態ですから、なおさら無理でしょう。


考察2:WiMAXに全部割り当てられるか

2.5Ghz帯が全部WiMAXに割り当てられる可能性はどうでしょうか。ありえるとは思いますが、いくつかの点を切り捨てる事になります。
一つ目は、WiMAX以外への保険。WiMAXが現行の無線LANの次になる可能性についてはそういう流れだと思います、インテルがそのように意図しているからには。しかし問題なのは、携帯電話の一種と考えた場合です。クアルコムが盛んに攻撃しているように、WiMAXを携帯電話用と考えた場合には糞技術である可能性があります。
二つ目は、日本で育った技術である(まあこの表現が文字通り正確かどうかにせよ)、次世代PHSの芽を積んでしまう事です。

WiMAX以外を捨てた場合、「この判断をした人」が「他を捨てた」と後々まで言われる事になります。WiMAXが仮に糞技術だった場合には、その人は「あの人は先見の明の無い人だった、WiMAXが怪しいなんて当時から常識だったのに(←後世の人の後付け)」と言われ続ける事になりましょう。

一つ目の「WiMAX以外」については、802.20と次世代PHSが該当することになります。ですが、802.20で手を挙げるところはなさそうなので、一つ目と二つ目をひっくるめて、次世代PHSが該当する感じになります。


ここまでつまらないことを考えた結果として、決断する立場からしてもっとも苦悩が少ないのは、
・WiMAXと次世代PHSの組み合わせ
という感じになりましょうか。


さて、WiMAXですが、帯域を大食いさせないと所定の性能が出ない、なんて言ってます。最低でも30Mhz幅欲しいところ・・・だそうです。15Mhz幅でも使えるのですが、15Mhz幅は避けたいところだと。

そして、30Mhz幅は二つくらいしか取れないようので、そうなった場合には、
・WiMAX(30)+WiMAX(30)+田舎用帯域
・WiMAX(30)+次世代PHS(30)+田舎用帯域
ということになります。田舎用帯域をうまく誤魔化したり次世代PHSの方に融通を聞いてもらうと、もしかすると、
・WiMAX(30)+WiMAX(30)+次世代PHS(?)
というような手品も可能かもしれ・・・・無理?


30Mhzで考えると面倒な事になったので、15Mhzで考えましょう。で、15Mhz×4が確保できる事に勝手に前提して考えてみましょう。すると、
・WiMAX(15)+WiMAX(15)+WiMAX(15)+次世代PHS(15)+田舎
次世代PHSが確保できるだけでなく、WiMAXが三キャリア分用意できるので、そこそこ不満が出ないような感じに出来そうです。ただし、15Mhz幅という点以外は。

そして、802.20が入り込めるとしたら
・WiMAX(15)+WiMAX(15)+802.20(15)+次世代PHS(15)
みたいなパターンだけではないかという気もします。それ以前にどのキャリアも802.20で手を挙げていませんけれども。


他に手は無いのかというと、一応ありえる方法は、

2.5Ghz帯:WiMAX(30)+WiMAX(30)+田舎用WiMAX
2Ghz帯TDD帯域:次世代PHS(15)

2Ghz帯TDD帯域って何?というと、アイピーモバイル(TD-CDMA)に割り当てられているところのことです。アイピーモバイルがギブアップする形で次世代PHSに割り当てるという方法です。
一度、この形が現実に可能になりかけましたが(アイピーモバイル撤退報道騒動)、アイピーモバイルがまだ頑張ると言ったのでまた可能性の話に戻ってしまいました。

これらの選択肢を併せて考えまして、「色々と意見が出てしまったので、やっぱり他の割り当て方針に変更します」と言いなおす場合も考えて一番問題がないのは、
・WiMAX(30)+次世代PHS(30)
という気がします。そして実際に話に出ているのもこの方針です。
想像(あるいは妄想)の通りならば、割り当て方針の変更もあるかもしれません。


ただ、モバイルWiMAX@2.5Ghzで新規参入してもエリアに穴があきまくりで商売にはならないのではないか疑惑とか(AUが計画しているように既存のCDMA等と組み合わせて使わざるを得ない?)、
無条件に「帯域要りますか」と聞かれれば、とりあえずは「下さい下さい!」とならないわけが無いので、仮に「今回割り当てた場合は700Mhzとか900Mhzとかでの割り当てで後回し要因になります」みたいなことになったら、既存キャリアの本音は遠慮方向ではないかとか、ここからは意外と帯域争奪が過熱しないような気もします。

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803 「反撃していいですか」の失敗はドコモ1.0の勝利?

「反撃していいですか」のドコモ2.0について少し書いてみます、推敲無しで。


◆「反撃」なのかという定番のツッコミについて

「反撃していいですか」を最初に耳にした時、「反撃」なんて随分と危うい単語を使っているな、と反射的に思ったのですが、案の定みんなそう思ったようで、世間から総ツッコミの憂き目のようですね。
> 「反撃」っていうのは、分の悪いところが使う単語です。
と。

私は次に、「解っててのことなのか、解ってないかどっちなんだろう?」と思いました。

解っている場合:
あえて現状を悪い方向に認識させることで、これからの「反撃」の後に訪れる改善をより劇的に演出する。

解ってない場合:
いかにもNTTらしい化もしれない天然
#こちらについては後で書きます。

「解ってやっている」というのはどういうことかということで、過去のケースを例にあげてみます。

セガがドリームキャストを発売する際に、わざわざ自分で「現状セガは負け組みです」と思いっきり広告をし、自社の過去を自ら葬ることでドリームキャストの登場をより鮮烈なものにするようなことをしていましたが、あれが「わざとやっている」ような場合に該当します(まあ、ドリキャスは大失敗でしたが)。

ので、もしそう言う意図であのキャッチフレーズならば、キャッチフレーズ自体はまあ問題はないかもしれません。


ただ・・・現状のグダグダ感を前提に考えるに、意図的なものだとは確かに考え難いのも事実ではあります。もし意図してのことなら、随分と手が込んでいます。


◆天然だった場合

世間的には「天然」だと思われているのではないかという感じです。

天然だった場合には、言いたい事は解るけれども「反撃」などと言わずに「ドコモはまたもや良くなりました」みたいな事を言っておくほうが無難ということになります。

また、天然の場合には、わざわざドコモ自身が「現状のドコモ劣勢的な空気」を馬鹿正直に受け止めて悩み、それをすっかり前提にして一生懸命考えた結果のようにも見えてきます。

たとえばソフトバンクを考えてみましょう。ソフトバンクは・・書き方が難しいですが、それなりに何かしら努力をしたことには違いないのですが、とりあえず現状としてはいろいろな面において「かなりピンチ」なところがあるのも事実でしょう。
ですが、例えば、孫社長は決算の発表の際に、「大変好調である」「非常に素晴らしい」「確かに問題点もあるが、全体を見るととても順調である」という感じで、結果、発表全体のトーンは「勝利の記者会見」のような不思議な事になってしまいました。

ドコモは現状について大変反省しており、律儀にそこをスタートにしてそのまま考えてしまったので、「反撃」という結果になったのかもしれません。

もしそうだとすると、NTTらしい不器用な真面目さの結果といえるかもしれません。むしろ、この失敗感加減こそ、間接的にNTTらしさが出ちゃっている例なのではないかという気すらします。「消費者を上手に欺こう」とか思っている企業からは決して発せられないメッセージでしょうから。

ある意味、「ドコモ2.0」のCMによって、「ドコモ1.0」の良さが再認識されたって感じでしょうか。

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804 「ドコモの反撃」、反撃初日にシステム障害

  
   ┏━━━┓          .┏━━━┓ 
   ┗━━┓┃ ∩____∩    ┃┏━┓┃
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   ┗━━━┛ ┗┛┗┛┗┛┗━━━┛
  
         反撃  してもいいですか?
         _Λ__
        の延期を

ドコモの新サービス「2in1」、開始初日に障害発生
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/34701.html

同社によると、一定条件のユーザーは、2in1の契約処理が正常に行なわれず、「2in1」が利用できない。対象となるユーザーが携帯電話を操作して「2in1」の設定を開始してみても、「2in1サービスが未契約です」とエラーが表示され、サービスそのものが利用できない状態になっているという。副回線と言える「Bモード」の電話番号やメールアドレスは、契約処理が行なわれていないため、仮に電話をかけると「おかけになった電話番号は使われておりません」と案内されてしまう。
復旧は25日~26日にかかる深夜になる見込み。


真面目な記事は後ほど。

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805 ソフトバンクの基地局数は3万にも届かず、ホワイトプランがやばかったりする件

本日ソフトバンクの発表があったようです。


ソフトバンク、22日に新端末・新プラットフォームを発表へ
2006年度連結決算は過去最高の実績に
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/34380.html

孫社長「ボーダフォン買収は成功」・ソフトバンク決算会見一問一答
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITfa000008052007

ニュースのタイトルもそうなんですが、「好調なんですよ風」に発表は展開していたようです。

とりあえず好調なのだという発表だったようでして、それを忠実にニュースにするとそう言うことになるのかなと思っています。ただ、ニュースの内容をよく読むと、これらの記事はきちんと「ツッコミ」を記事内で浴びせているように見えます。

そして、当ブログのことですからツッコミの記事を書きたいと思います。


◆2006年度末での基地局数とか

およそ3万(円周率みたいです)と以前の記事に書いていましたが、発表で具体的な数字が明らかになりました。年度末での携帯基地局数は29404でした。なんと、3万にも到達していませんでした。

メンツをかけて、3万の大台にはなんとしてでも乗せるのではないかと思っていましたので、3万にも到達しなかったというのはちょっと驚きです。

そして、これを受けての新しい公約は以下の通り
・開局済み+工事中で46000を既に超えている
・上半期まで(9月末まで)に46000局を達成する
・そのうちHSDPA基地局は6000局

で、四月末現在では31000局のようです。

まず、「現在工事中のものを完成させるだけで46000に到達する」と発表しているわけですが、これが疑問です。よく考えてみてください、携帯基地局の工事って言うのは半年もかかるのでしょうか。もし本当にリアル工事中であるならば、もっと早く公約は達成できるように思えます。

また、15000局以上も「現在工事中」ということにあります。ちょっと工事中過ぎるのではないでしょうか。本当に工事中?


どうでもいいこと:

三桁区切りで基地局数を書くと、29,404になります。404が目立ちます。404といえば404NotFoundです、縁起悪いでございます。「ソフ(2)トバンク(9)は未来が404NotFound」とか当て字できるな、とか思ってしまいました。

◆HSDPA

開局予定の46000局のうちHSDPAが6000局とあります(記事には)、これは多いのでしょうか少ないのでしょうか?

「HSDPAに関しては、3.6Mbpsから7.2Mbpsに拡張していく準備している。さらに、これを早くするための実験も開始している」とした。

まず、何の実験なのかと思えます。でも、ソフトバンクの自前の技術だと思っている人にはアピールする内容(さすが技術開発もやっているんだなと)なのかもしれません。

実際のところソフトバンクは基本的に「基地局を買ってきて設置する」だけのキャリアですから、7.2Mbps対応の基地局が出たら基地局をアップデートし、さらに先の(14.4Mbps)基地局が出たら同じようにするということでしょう。
7.2Mbpsはまだちょっとかかるでしょうし、14.4Mbpsについてはまだ先の話のようですが。どちらにせよ基地局をアップデートしなければなりません、また工事です。


◆ホワイトプランは・・・

「トラフィックの容量に対して余裕があるからできたビジネスモデルであり、24時間無料通話にすると一瞬でパンクする。21時以降にまで対象を広げるのは携帯電話事業者として難しい。ニーズがあるのはわかっており、技術的にブレークスルーできたらいい」

大方の予想の通り?『無理やり定額』だったということが解ってしまいました。

ウィルコムについては音声定額開始時に「このようにするから大丈夫です」と発表があり、サービスイン後にも、実際のトラフィックがどうなったかの発表があり(予想以上に通話量が増えていた)、インフラが大丈夫で利益も出ているとの説明がありました。

ソフトバンクについてはこれまで説明がありませんでした。

「トラフィックの容量に対して余裕がある」というのは、ボーダフォンユーザの大半が第二世代で第三世代のインフラは空いていた事実を指すものと思われます。記憶によって確認せずに書きますが、ソフトバンクが買収した時に、第二世代ユーザの比率は8割弱だったはずです。

以前の記事にも書きましたが、ボーダフォンは第三世代の設備が遊んでいるので、新規参入相手にMVNOを提供しようとか考えていたようですので、それくらい空いていたというわけです。イーモバイルの定額と基本は同じというわけでしょうか。

で、そんな苛烈なサービスを月980円で提供してしまっているわけです。ソフトバンク大丈夫?


◆ARPU低下

ARPU(月当たりのユーザの支払い平均)も低下してしまいました。

1回線あたりの売上高を示すARPUは、音声通話の減収により第3四半期から350円減少し5210円だった。

もともと携帯三社の中で目立ってARPUが低かったソフトバンクですが、今回またさらに下がってしまいました。

350円はたいした事では無いと思えるならば、以下の計算を見てください。

350円/月・人×12月=4200円/人
4200円/人×1600万人=630億円
#孫社長が「1600万人」と自分で言ったので1600万人で計算

ARPUがそのままに保たれた場合と比べて、630億円の通話料収入が無くなったという事ではないでしょうか?

ソフトバンクは8日、2007年3月期決算の経常利益が前の期の5.6倍の1534億円だったと発表した。

なので、630億円が小さい金額という事もないわけです。また、ホワイトプランはこれからどんどんARPUを下げてゆくはずですから、今年度のARPUはさらにどーんと下がると思えます。ソフトバンク大丈夫?


◆スーパーボーナスのマジック

現在、個人の契約者では、9割を超えるユーザーが新スーパーボーナスによる契約だという。

つまり、9割を超える「端末代金の補助金」は会計上消えちゃってる(先送り)ということです。これについては以前こういう記事を書いておりまして(詳しくは以下の記事)、

「iPod携帯」は「iPod」と「携帯」でした
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/09/841_ipodipod_b38a.html

正しくはローンというよりリースなのですがそれはさておき、つまり、他社ではいわゆるインセ(端末代金の補助金)は発生時に損したお金として会計処理されますが、ソフトバンクはこれを「26ヶ月リース+リース料無料」の制度としてしまったため、

・他社:ユーザが端末を買って直ぐに損失となる
・SBM:ユーザが端末を買って直ぐには損失とならず、26ヶ月に渡ってじわじわと損失となりつづける

となります。9割を超える何かが「短期的に会計上消えちゃってる」ことになります。

ソフトバンクの端末が得の他社よりも低機能(=原価が安い)ということもなく、なおかつユーザに端末に関する多額の支出を強いているわけではないので、結局今処理するか先送りするかだけの差でしかなさそうです。

もちろん短期解約の場合の差や、解約したくでも出来ない状態の人を作り出す効果はありましょうが。それはともかくとして。


◆孫社長のディフェンス

孫社長はしかし、「短期的には判断しないでくれ」という感じのことも言っています。

ボーダフォンを買収するときに、沈む船を買ってしまうのではないか、という恐れはあった。MNPの結果、ユーザーが劇的に減るのでは、とも恐れていたが、結果は純増する事ができ大変ありがたい。これから長い戦いになるので一喜一憂するわけにはいかないが、よかったと思っている。
社内的には携帯電話は十年戦争だと言っている。2006年は初動期であり、ボーダフォンを買収し、事業の立て直しを行ない、集中投資をした。2007年度から5年間は成長期として、顧客基盤の拡大、新サービスの投入に取り組む。そして、5~10年後の収穫期に向けて安定した成長、収益の拡大へとつなげる。

私はずっと「傾いた会社を買った以上は当面は忍耐せざるを得ない」という意見ですが、結論としてはそう言うことなのでしょう。問題は、出資者にも忍耐があるかどうかという事と、巻き返すチャンスがもう無い可能性があることでしょうか。

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