839 ソフトバンクはこうすればよいと私は思っていた(もう遅いけど)
久しぶりの投稿になってすみません。
睡眠時間すらあるのか無いのかわからないような、どうしようもない生活が続いておりまして、執筆どころではありませんでした。
私ってこんなに忙しいよ、って忙しさを喜んでいるのではありません。暗黒な感じの忙しさであります、私の世界には博愛はどこにもありません。
真面目な話、だれかまともなお仕事を紹介ください。
◆拝啓、孫社長様
忙しい間に電話関係はえらいことになっていました。
えらいことになりすぎたので下手にコメントしにくくなってしまい、余計記事がポストできなくなってしまっておりました。
ソフトバンクの例の新料金と一連のCMでの煽りですが、どうコメントしたらよいものか訳がわからなくなって困っておりました。
サッカーで手を使ったら反則ですが、チーム全員が手でボールを抱えて走り出したら、もうそれは反則ではなくて何か新しい別の現象であり、感想としては「あれは反則だ」以外の何かを書かなきゃならない、というような感じで困っておりました。
ブログ世界はあいかわらず簡単にできていまして、ひたすら「反則だ!」と叫びつづける人と、反則であることにすら気がつかずに騙される人が大喜びしているだけというこれもコメントのしにくい状態でした。
私の身の回りではまるで絵に描いたようなことが起こっており、ゲルマニウムに傾倒しており、マイナスイオンと酸素グッズを愛好する男が、昨日ボーダフォンが凄いって聞いてMNPでボーダフォンに変更したんで(「ボーダフォン」って連呼してました)お前も変更しろとか浮かれていました。MNP初日か翌日辺りの話。
で、別のところでヲタな女の方が女の小集会で、「現在のキャリアの割引やサービスやメールアドレスの利便を捨ててMNPするほどのメリットなど何も無い、ドコモやauならどこにも移動しないのが一番賢いのだ」と妙に必死で一生懸命説明しているのも見かけたりしました。
#ヲタな女の方などと書いてしまいましたが、正直なところ私は、ヲタな女の方は、好意的に評価しているのであります、知恵が足りてなくて迎合してるだけの人なんかよりよっぽど
私はブログではコメントしにくかったので、そして忙しすぎたので、この話題沸騰の時にブログほったらかしでした。すみません。
そう思っていると丁度都合よく、ソフトバンクに公正取引委員会からツッコミが入って、面白い感じにずっこけて和んだ隙にブログを書いています。
結論ですが、私としてはソフトバンクは今回のびっくり発表をする前の状態、なんとなくやる気の無い、非常に腰が引けた感じのままであるべきだった、とか思っています。
◆大人のソフトバンクとAU暗黒時代
私は確かに、スーパーボーナスはローンだとかプリペイドであこぎなことをしているとか書きました。利用者としては、あのキャリアは悪いことをしているキャリアだと思っていました。
ですが、その時思っていたこと(キープしていた記事ネタでしたが)は、これはこれで合理性があるんだろうということでした。MNPでソフトバンクが厳しいことになり、あちこちでソフトバンク叩きが燃えさかった後日書こうと思っていたことが以下です。
ソフトバンクは穴篭りして将来の為の暗黒時代を耐える覚悟を決めたのかもしれないので、アコギさとせこさと守りの姿勢ばっかりに見えるこの状態は、皆さんが騒いでいるほど悪いことではない。
・・・まあ、実際にはそのあと皆さん知ってのとおりのMNP前日のサプライズがありまして、私の考えていたことはひっくり返ってしまったわけですが。
MNP前日のサプライズについては、幹部だけで考えたとか発表されていますが、実際のところ孫社長一人で勝手に決めちゃったんじゃないかと思います。「他社との競争を考えると、最終的にこうならざるを得ないんだから、最初から勝負だ」というようなことを考えたのかどうか。
でも、
・AUの真似をしても、ソフトバンクにはAUのような高品質なインフラはありません。
・ドコモの真似をしても、ドコモのような狂気の資金力はありません。
・WILLCOMの真似をしても、ソフトバンクのインフラはPHSとは違う性質のインフラなのです
他社の施策をまるままパクる(+スーパーボーナス奴隷)というとんでもない手に出たわけですが、自分のインフラにあってない戦い方を形だけ真似してみたところで、それは自滅への道なわけです。
「他社がやっているんだから、わが社も頑張ればできるはずだ、お前らは努力が足りない」とは、まるでバカ営業に統治されてぼろぼろになるブラック企業のようです。
このブログでさんざん書いてきたこと。なぜAUは一人勝ちの状態なのか?
J-Phoneが小手先の勢いで調子に乗っているころ、
「私らは第二世代では負けました、これから第二世代で勝つ気もありません。将来の繁栄のためにこれから何年もかけて第二世代を早期に停波し、まだ見ぬ第三世代での勝利を目指します。それまでの間、何年かは酷いことになるかもしれませんが、じっと耐えます」
ソフトバンクはインフラ虚弱の企業を買ったのですから、自然の摂理としては当面は負けでございます。多少工夫をしてみたところで、J-Phoneのようになるのが関の山です、ちょっとの間だけカッコよく見えて、後でより取り返しがつかなくなるでしょう。
基地局をアホほど作るぞ、という決意もインフラを意識した発言としてはまあ間違いではなかったのかもしれませんが、金余りのドコモや何週も先に行ってしまっているAUと同じルールと戦おうとした時点で間違いでございます。案の定、実現できなかったではありませんか。
無理は無理なのです、今回の無茶な料金プランもおそらく同じ。
MNPで多少減ろうとも今は我慢で防御一辺倒、現行世代での勝負は負けと諦めます。
おそらく発想はここを始点にしてやらないといけないでありましょう。意味の無い安売り大攻勢に出て体力を削っている(これがダメ)場合ではないはずなのです。
ただしAUの場合と違って、「その次」を何にするかが非常に難しい状況ではあります。WiMAXを主軸にするのは私は間違いだと思いますし、802.20を主軸にすると発表するなら世界中に衝撃が走るでしょうが、こちらも別の意味でハイリスクです。かといってクアルコムから来た副社長が言っているように3.9Gを前倒ししてもこれもすでに分が悪い。
なんでも孫社長はネット上のあちこちを見て回っているそうであります。
もしかしたら、私の「HSDPAでは帯域が足りなくてPC定額はできないよ」も読まれたのかもしれないとか妄想してみて以下書いてみますと、
なんというか、すでに全面勝負を自分で宣言した直後でありまして、ここから撤回して我慢の戦術に変えるのは不可能な気もしますが、
AUの故事を見習いなさい孫社長
とか意味無く書いておきたいと思います。
冷静に考えて本人が読んでいるわけがないわけで(孫社長本人からメールでも来たら考えを変えますけどね)、私は一体何を書いているのやらですが、結局ソフトバンクに意見するとなるとそういう書き方にならざるを得ませんか。
以上、リアル修羅場から現実逃避でブログに書いた記事でした、お読みいただきましてありがとございました。
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