856 ドコモはFOMAが半数を超えたけど超えてない
泣きそうなほど忙しいために更新がおろそかです。
◆FOMA過半数
ドコモの携帯で、FOMAが過半数を超えたそうです。
NTTドコモ、FOMAとムーバの契約者比率が逆転――FOMAが50%超に
http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2006/06/19/662953-000.html
NTTドコモの携帯電話契約、FOMAの契約数比率が50%を突破
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/06/19/003.html
「FOMA」契約数比率、50%超え・ドコモが発表
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMITfa000019062006
調子に乗って沢山リンクを張りましたが、正直なところどれもあんまり読む意味が無かったりします。
◆あれ?過半数
このニュースを聞いて思ったのは、まだ半分なの?ということでした。
なぜならFOMAを持っている人の方が知り合いでは大半だからです。
よくよく考えてみますと、ドコモにはNTTだからという理由だけで契約して、往々にしてほとんど使われていない、IT音痴系や田舎の駄目な成分的な人たちが契約している端末が結構あり、その分があるのでしょうか。そういう人に限って「お得だから」という謎の理由で無駄に高い基本料金を払っていたりしますが。
あるいはmovaを使いつづけなければならない人たちが多いのかもしれません、営業の人とか。
腰が重い人が沢山いるんだろうなあという想像は簡単にできます。
で、ここからが問題になる考察です。
FOMAにした知り合いの中で「圏外になりやすい」ということで不満を持っている人が居たりしませんか?特にダメージが大きいらしいのが、知らずにずっと圏外になっていて、後から他の人に「ずっと圏外だったけどどこに居たの?」といわれるパターン。
そこで電波状況に妥協できた人はそのままFOMAを使うのでしょうが、それでトラウマになった人はDNSを活用し始めます。つまりFOMA契約でmova端末と切り替えて使えるようにするわけです。
で、私の知ってる人については、そのまま結局movaを使いっぱなしになっている人が少なからず居ます。
彼らのことは「隠れmova契約者」とでも呼んでおきましょうか。そして、上記の50%には「隠れmova契約者」が含まれていないと思われます。
◆頭が痛い第二世代
そもそもドコモの契約者数は5000万人を超えていますから、半数っていうと2500万人です。正直のところ、movaの数だけでも、他の携帯キャリアは負けています。それくらいの数です。
塩漬けに近いmovaの方たちは、movaのままにしておく分には良い収入源ですが、塩漬けにしてしまうような人たちですから素直にすぐにFOMAに移動してくれるのかどうか。
movaでないと仕事にならないと思っている人たちは、積極的にFOMAを嫌がりそうです。
加えてDNSで実質FOMAを使っていない人たちも居ることでしょう。
とりあえずこのままでも移行費用がかさみ、movaの停波が遅れそうに思えます。
さらに厄介なことに、近いうちにMNPも始まってしまいます。
FOMAになじんでいないこの人たちは、FOMAへの機種変への一大決心をするくらいなら、勢いでAUに移ってしまいかねません。
◆他社
ちなみにAUは第二世代(PDC)は「とっくの昔に停波済み」です。
ドコモが2500万人(+α)の扱いに困る一方でAUは「解決済み」なわけです。
ソフトバンク(ボーダフォン)はまだ75%が第二世代です。
買収騒動のときにメディアは携帯電話事業の「未来」を下敷きにしていろんな記事を書きましたが、実際のところ「まだほとんど第二世代」なのが現状です。
キャリアの契約者数の絶対数が少ないですしドコモよりも動きは速いと思える一方、まだほとんど第二世代である原因は「第三世代の電波が悪すぎる」ので、無理に移行させると沢山解約が出てしまうというようなこともありましょう。
このあたりの話題は、何回やっても「AUが圧倒的優位」で終わってしまいます。
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