852 ウィルコム端末が自分で作れるキット発売はガンダム説、しかし素人にはお勧めできない
W-SIM対応端末を自分で作れてしまうモノが発売されそうです。
◆自分で自由にファームウェアを書ける
W-SIM対応端末の開発を支援するLinux OS搭載PHS端末
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/29839.html
つまり、見た目普通の新機種のW-SIM端末なのですが、Linux搭載の「自分で好きなようにファームを作れる」端末というわけです。
記事によると、一応個人でも購入可能、とのこと。
記事によるとスペックが、
CPUがインテルPXA270 416MHz
SDRAMが64MB
Flashメモリが128MB
1.3メガピクセルのCCDカメラを搭載
USBのMiniB端子
miniSDカードスロットなどを装備
赤外線通信やBluetoothに対応
と妙に豪華です。
もちろんこれは量産機ではなく、低価格で提供される端末でもないためスペックが豪華なのは不思議なことではないのですが、W-SIM端末が十分に発売されていない昨今の情勢を考えますと、
「開発機能はいらないからこのまま普通に売ってください」
という要望も多いのではないかと思ってみたりします。
試作機がそのまま実戦投入みたいなことになると、それこそガンダムですけど。
(ということはこの機種を元に量産型をつくると・・)
説明:(私はガンダムに詳しいわけではありませんが)ガンダムは開発中に試作されたモビルスーツで、それにたまたま少年が乗って実戦で活用してしまい、そのまま大活躍するという都合の良い話です・・・アニメですから。ちなみに、ガンダムは強くてもそれを元に作られた量産型は弱かったりもします。
他に他に少し気になるのは、Linux搭載端末だということで、このスペックにして動作が重たいなんてことがありそうなのが嫌な予感です。
◆素人にはお勧めできない
個人でも購入可能だということで、買ってしまう好事家はでてくるのではないかと思います。
個人が買って開発したファームがオープンソースで育ちW-SIM端末で一大勢力になる・・・・というような90年代のITの夢のようなことが実現する可能性もありますが、ちょっと危険な要素が多いのではないか、とも思います。
プログラムを書き間違ってしまい、「全自動高速イタ電装置」(漏れなく料金請求付き)になってしまったらどうでしょう。私にはちょっと怖くてプログラムが書けません。
また、ワルい機能を実装する輩も出てくることでありましょう。ワンギリとかスパムとか。
というわけでこの端末、一般向けに発売するのは諸刃の剣ではないかと思う次第です。
値段が高くなるから気にしなくて良い?いやいや、ワルい機能を実装する人たちは多少高くても関係ないと思いますから。
「この端末は現金即金で200万円だ、それで嫌なら二度と手に入らんと思え。」「わかった150万出す」「あと30万出せ」
すみません発想が貧困で。
◆画面に見覚えが?
メーラーのメニューらしき画面に何か見覚えがあるな(京ぽんのメニューに似ている)、と思ったら、どうやらソフトウェアが同じなようです。動作ももっさりしていたら笑えますが。
気になるのはブラウザですが、OperaなのかNetFrontなのか。
いろんなソフトウェアメーカーから開発用の評価サンプルが提供されて搭載されているということで、なんとなく日本のメーカーのNetFrontのような気がしますが。
とりあえず、ガンダムじゃないんで開発用の端末を実戦使用したいとか思わせないでください。早いところ使えるW-SIM端末の量産型をおねがいします。
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