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2006年3月の9件の記事

875 ドコモ必殺の物量作戦が発動?怒涛の基地局整備で力技の定額?それとも?

どうにも忙しくてこまっているブログ主です。
今日はかなり疲労しながら記事を書いていたりします。
記事を書いてお金がもらえるなら良いのになあと思いつつ(そんなことをしたらもっと忙しくなる?)

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ドコモが物量作戦に出るような予感のニュースが立て続けにでてきました。

・基地局大増設
新聞などによりますと、FOMAの基地局を大量に設置するとかで、「2006年度に一兆円弱(9000億円)をかけて基地局1万局」、だそうです。

・帯域追加
そして、東京・名古屋・大阪の人口密集地限定ではありますが、1.7Ghzの免許がドコモにおりました。
東京・名古屋・大阪でドコモは新たに5Mhzの帯域を手にする事になります。
1.7Ghzのサービス開始は6月1日という事になっています。


総務省、ドコモに1.7GHz帯東名阪バンドを割当て
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/28273.html


さて、以前の記事で、
904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由

ドコモはHSDPAをサービスインしたとて帯域的にゆとりの無い状況なのですが、基地局を沢山作る(つまり力任せの物量作戦)にでたらどうなるかわかりません、と書きました。

で、なんというか物量作戦が発動しつつのかもしれません。


◆1.7GHz帯東名阪バンド

まず、「1.7GHz帯東名阪バンド」によって、最も混雑すると思われる三大都市圏は、現在の5Mhz×3から5Mhz×4へと利用可能帯域が増えます。実のところ劇的に増えるわけでもありませんが。

あるいは1.7GHzを敢えてHSDPA専用にしてしまうなら、現在の2Ghzの基地局配置をそのままにしたまま(つまり今の基地局を調整したりする苦労をせずに)HSDPAを始められる事になります。
(だけれど、電波特性の良い1.7GHzをHSDPAだけに使ってしまうのはもったいない気がしますが)

つまり、ドコモはHSDPA専用帯域を用意できるかもしれないという事です。


◆巨額投資

一兆円弱(9000億円)をかけて、基地局を一万局増設だそうです。しかも、2006年度だけで。

ボーダフォンの買収予算が一兆7500億円で、あのソフトバンクですら資金調達に困る金額だったわけですが、ドコモは何事も無くFOMAに一兆円の新規設備投資をするわけです。ドコモは儲かっているにもほどがありますね。

巨額な総額に目が行きますが、基地局一箇所あたりの価格もなかなかです。
約一兆円でおよそ一万局なのですから、なんと一箇所あたり一億円という事になります。
はっきりとマクロセル(大きなセルサイズ)で基地局を設置しているAUと違い、FOMAはセルサイズを小さくしているとは言われますが、この金額を見る限り、基地局を多いけれど基地局が安いわけでは無さそうです。


基地局の多さを特徴とするウィルコムの基地局は数百万円程度だと言われますし(他に余分な費用がかかったとしても一千万円はかからないでしょう)、ウィルコムの小型基地局やナノセルは百万円を切っているとも聞きますから、ウィルコムに換算すると・・・もしかするとウィルコムの今稼動している基地局全ての設置にかかった費用よりも高いのではないでしょうか・・・ドコモのたった一年分で。

ドコモの資金力は恐ろしいですね。

◆理由

ドコモが基地局を整備しなければならない理由を考えてみます。

・純粋なエリア展開のため。地方、つまり田舎でのエリアの広さで定評のあるmova(ドコモの第二世代)に比べると、まだまだ基地局が足りないという話です。

・収容能力を上げるための基地局の増設。すでにカバーしているところの基地局の密度を増やして(つまりマイクロセルに近づけて)混雑に強くするための増設。

・FOMAの深刻な問題のひとつである、「都市部でスポット的に通信できない」「建物の中で圏外になる」などの対策の為に、都市部でスポット的なエリアカバーを行う基地局の設置。

・HSDPA基地局の増設(これは既存基地局のHSDPA化でも賄えるとは思いますが)。

これ以外に、通信方式が旧式の基地局を取り潰して(初期の規格で作られている基地局は問題があるそうなので)作り直すなんて話もあると思います。

前向きの話題ばかりではないのもポイントです。FOMAの問題点を力技で解消するためでもあるわけです。


ドコモはこれまでにFOMAの基地局を設置費用だけで何兆円も使っているので(当然他の費用も沢山あるわけです)、一体どれだけお金を使えばFOMAは圏外が多いといわれなくなるのやら、という感じでもあります。
基地局の整備費用をそこそこに抑えながら、高品質のサービスを提供する事に成功しているAUとはかなり対照的です。

技術とノウハウがあるはずであり、長年W-CDMAに取り組んでいて、とんでもない資金力がある、いわばW-CDMA陣営で世界最強のドコモですら手を焼いているので、W-CDMAが世界中で広く使われるのは厳しいのではないか、と言われたりもするわけです。

AUは3.5世代の展開すら終えて3.7世代の導入を控えています。
一方ドコモはいまだに第二世代のユーザが大半であり、いまだFOMAはmovaのエリアカバーを超えられず、3.5世代もこれからです。
地固めをするのでしょうか、力技の定額に走るのでしょうか。

さて、ドコモのこの怒涛の基地局整備が向かう先は何でありましょうか。

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876 ソフトバンクがボーダフォンを買収すると、なぜかイーアクセスが困る理由

ソフトバンクのボーダフォン買収がまとまりましたね。
1兆7500億円というとんでもない買収になりました。

この件については、
・ソフトバンクにとってどうなのか
・ボーダフォンにとってどうなのか
・AUやドコモにとってどうなのか
ということはすでにいろんなところで語られています。
(私も以前の記事でちょっと書いています)

しかし、よくよく考えてみると意外な事に気がつきました。
この買収でイーアクセスが困るのです。


◆買収が発表されるまでの「ボーダフォンと新規参入組」の関係

ボーダフォンは新規参入組に回線を貸す予定でした。

というのも、ボーダフォンは第三世代への早期移行計画に失敗し、今でも大半のユーザーが第二世代を使っているために、第三世代用の帯域が余り設備が遊んでいるのです。
遊んでいる回線はお金を生みません。

古くなって痛んでいると思われる第二世代の設備をいまだに使わなければならなくなっている一方で、新規に整備した第三世代の設備が遊んでいるのは、買収を行ったソフトバンクの難題になる事でしょう。

ボーダフォンが遊んでいる第三世代の設備を有効利用する方法として考えたのが、MVNO、つまり「他社に回線を貸す」ということでした。

MVNOはすでにウィルコムが行っています。
b-mobileというブランドで定額通信が提供されていますが、これはウィルコムの回線を借りて「他社が独自のブランド」で定額サービスを提供しているものです。
消費者(というか、細かい事まで調べない消費者)にとっては、ウィルコムの名前で提供されているサービスではないので、「b-mobileが自前」で提供している定額サービスに見えるというわけです。

ボーダフォンは余っている第三世代の収容能力を貸す予定でした。
そしてその相手は、携帯の新規参入組のソフトバンクとイーアクセスでした。


◆なぜ借りるのか?

ここまでで、ボーダフォンが「回線を貸したがっている理由」について説明しました。
つまり、設備が遊んでいるから貸してでもお金を回収したいというのが理由でした。

では、借りる側の事情とは何でしょう?

新規参入組はゼロからエリア整備を行わなければなりません。十分なエリア整備には時間がかかります。しかしながら、十分なエリア整備が済むまでにはかなりの時間がかかります。エリア整備が終わるまでサービスインを待っているわけには行きません。

しかし、エリア整備をしながら順次サービスインする方法では、すでに全国展開をしている既存他社とエリア面で比較されながらの厳しいスタートとなります。

なかなか困った状況です。そして、新規参入組のこの悩みに手を差し伸べたのがボーダフォンのMVNOでした。
つまり、ボーダフォンは余っている回線を有効利用でき、新規参入組は初期のエリアカバーの不安を取り除けるというわけです。両者にとって悪い話ではありません。

実際、ソフトバンクもイーアクセスもボーダフォンから回線を借りることになっているようでした。

これを「新規参入組とボーダフォンとの提携」と思い込んでそういう記事を書いてしまったマスコミも結構あるわけですが、実際には提携ではなくて一時的打算にすぎませんでした。

ボーダフォンとしては、第二世代から第三世代への移行が順調に進めば回線を貸している状況ではなくなります。また、新規参入組は「儲かる人工密集地域」から自前でエリア整備を行って、儲からなくてエリア整備のお金がかかる地方はボーダフォンから借りたままにするというようなことをしようとすることでしょう。
そして、新規参入組に「都合のいいところだけつまみ食いされていて損をしている」とボーダフォンが思ったら、回線値上げも行われたことでしょう。

そもそも新規参入組との競争によって打撃を受けるのはボーダフォンも同じですから、最初から仲良くするつもりは無かったわけです。


◆ところが

ところが、急に決まった見られる買収でいきなり話が変わってしまいました。

以前から水面下で買収の話が進んでいたとは思えません。なぜなら、ソフトバンクの自前での新規参入への動きも進んでいましたし、これらMVNOの話も進んでいる事が知られていました。
もし、買収前提で考えているのならそんな無駄な事はしなかったはずです。
ここしばらくの間に、ソフトバンクの孫さんに重大な心境の変化があったに違いないのです。

より野心的になったのかもしれませんし、自前でのサービスに強い不安を感じたのかもしれません。
このブログも過去の記事で帯域不足についての不安について書きましたから、不安が原因だとするなら当ブログも買収決定への一助を担ったのかもしれません。


突然決まった買収で困ってしまったのはイーアクセスです。
ボーダフォンはソフトバンクになってしまいますから、回線が借りれなくなってしまいました。

イーアクセスは早期の全国展開が出来なくなってしまったという事です。
最初は利益の出やすい東京などだけで基地局整備を行い、大半なボーダフォンに相乗りする計画であったように思われるだけに、この買収の話でイーアクセスの事業計画は根本的に崩壊したのではないか、と私は考えています。

回線を借りなければ、当面は首都圏前提サービスというような事になるでしょう。あるいはエリア整備に長い時間を費やしたあとでのサービスインになる事でしょう。

ソフトバンクから回線を借りることも出来ましょうが、なかなか厳しい条件になるのではないかと思います。
ドコモが貸す理由はありませんし、AUにも貸す理由がありません。
借りるというよりも他社の軍門に下る形でならありえるかもしれません。イーアクセスの1.7Ghz免許を持参金として。

他のMVNOの提供主としてはウィルコムのみです。ウィルコムにはMVNOの実績もあります。
しかし、ウィルコムとイーアクセスは通信方式が全く違いますから、もしMVNOをするとしてもかなり特殊な電話機を用意しなければならず、難しい事でしょう。

イーアクセスの社長は実はウィルコム(旧DDIPocket)出身だったりする事実はあるのですが、ここしばらくの間イーアクセスの社長はマスコミに出るたびにウィルコムの悪口を言い倒している状態でありまして、もしウィルコムから回線を借りる事になるなら、友好的にというわけには行かないでありましょう。
また、ウィルコムは現在非常に好調なので、昔のように積極的に回線を貸すつもりも無い事でしょう。
まあそもそも、通信方式が違いすぎるのが最大の障害ではありますが。

というわけでイーアクセス、私の想像ではかなり困っているのではないかと思われますが、実際のところいかがでありましょうか?

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877 次世代携帯技術の決戦場となりそうな、2.5Ghzの争奪戦

最近非常に忙しいので更新が少なくなってすみません。
どなたか、超長時間労働しなくてもお金がもらえるお仕事を紹介ください、いやマジで。

今回は、携帯電話用に新しく解放される事になっている「2.5Ghz」の電波の奪い合いが、次世代技術の決戦場のようになってきている事について書いてみたいと思います。

この記事に限りませんが、面白かったらレスポンスをください、あるいはレスポンスをつけるのが面倒ならこの記事へのリンクをお張りください。そうすればもっと詳しく書きます。書いてる本人は何が好評なのかわかってないのです・・

あ、あと間違いがあったらごめんなさい。
時間があまりないのできちんと調べたり確認したりせずに書いております、すみません。


◆帯域

2.5Ghzは「2.5ギガヘルツ」ってことで、2.5世代の事ではないのでその事をまず書いておきます。誤解するといけないですからね。

2.5Ghzは次に新しく携帯電話用に割り当てられる電波帯域です。今回記事を書くのはこれを巡っての争奪戦です。

その前にまず、既存の帯域について簡単に整理しておきます。

・800Mhz(0.8Ghz)帯
ドコモの第二世代(mova)と、AUの第三世代が使っています。
周波数の低い800Mhz帯は他の帯域に比べて非常に性質のよい電波で、言ってみれば日本においては最上級の携帯用の電波帯域です。
実際、ドコモの第二世代もAUの第三世代も、つながりやすさでは定評がありますよね?
このためソフトバンクは一時期、「800Mhz帯をヨコセ」と無理矢理役所に帯域解放を迫っていたこともありました。

・1.5Ghz帯
ボーダフォンの第二世代、ツーカー(第二世代)、そしてドコモでも少し使っている帯域です。
800Mhz帯よりも圏外になりやすかったりします。
J-Phone(当時)やツーカーがつながりにくかったのは、1.5Ghzだからという面もありました。

・1.9Ghz帯
ようするにPHSの帯域です。
そのうちウィルコムの専用帯域になります(今はドコモのPHSなども少し使っている)

・2Ghz帯
ドコモの第三世代(FOMA)と、Vodafoneの第三世代が利用しています。
FOMAが今ひとつつながりにくいのは周波数が高いからでもあります。
AUは、第二世代を早々に停派してしまったお陰で贅沢にも800Mhz帯で第三世代を行えているので、音声は電波の質のよい800Mhzで行って、2Ghz帯を3.5世代(つまりデータ通信の高速大容量化)などに使う予定です。
わかるとおりとにかくAUが有利な状況です。

・1.7Ghz帯
新規参入の携帯キャリア(と既存携帯会社の追加用)の為に用意され、争奪戦の終わった帯域です。
新規参入のイーアクセスとソフトバンクが手に入れた帯域です。
しかし、ソフトバンクはボーダフォンの買収を始めてしまったので、返上されるかもしれません。

・2Ghzあたり(正確な周波数忘れたすみません)のTDD用帯域
TD-CDMA用に用意されている帯域があり、ここはアイピーモバイルが手に入れました。
データ通信中心にサービスインする予定らしいですが、TD-CDMA系は良い点もありながら難しい技術のようで、しかもCDMA2000陣営やW-CDMA陣営は3.5世代を通過してさらに先へと進みつつあるので、なかなか厳しいでありましょう。


さて、ここまでが今までに使われているか、すでに割当が決まっている帯域です。


◆2.5Ghz

そして、次に空く予定なのが2.5Ghzの帯域です。周波数はちょっと高いので電波は扱いにくいと思われます。
この帯域は、非常に簡単に言うと「次世代『高速』通信に解放します」と国が言っております。

つまり、この帯域に普通の第三世代で参入しようとしてもダメだという事です。

で、ここに名乗りをあげているところなのですが、これが見事に・・・これから次世代で激突するであろう面子が勢ぞろいしているのです!

まず、

・WiMAX(IEEE802.16)
KDDIは「次世代」として、無線LANの進化系のような存在のWiMAXの試験を行ってきています。
今のところ(まだ「事前」の評判である事には要注意ですが)、世界で次世代の第一候補な感じのする「WiMAX」です。
AUは今の第三世代とシームレスに組み合わせて利用する事を考えているようです。つまり、速度を出したいときにはWiMAX、通信の安定を図りたい時にはCDMAという感じにです。


・次世代PHS(ウィルコム独自)
ウィルコムが自前で開発中の第四世代技術です。
詳細は良く知りませんが、PHSをOFDMで束ねたもの、なんというかPHSと第四世代の合体のような技術であると聞いています。
目標としては既存のPHS基地局あるいは基地局設置場所をそのまま利用できるようにする事と、最高速度ではなく、沢山の人が使う実際の利用状況においても高い実効転送速度を出せるようにしたいようです。
つまり、ウィルコムの現在の戦略の長所をそのまま生かす技術を作ろうとしているのです。

心配なのは自前の技術だという事です、次世代通信技術とは一社で開発できる程度のものなのかが心配ではあります。しかし、もし成功すれば他の技術と違って「ウィルコム自身がウィルコムの事情に最大限マッチした技術として開発」するわけですから、システム全体として非常によいものになるかもしれません。
個人的には一社で開発している事が不安に見えますが、可能性としては「ウィルコムが開発に成功→日本で大成功→それを見た世界中が採用→第四世代の覇者に」なんてことも考えられなくはありません。


・iBurst(IEEE802.20)
以前の記事で説明したiBurstです。技術的にはなんと第二世代に属する枯れた技術ながら性能は高く、この話にも候補として登場している次第です。詳しいところは私の過去の記事を参照ください。
iBurstは京セラの技術(国内の技術)であり、開発中に過ぎないほかの技術と違い「すでにサービスインしている」という大きなリードがあります。絵に描いた餅ではないのです。

WiMAXは「IEEE802.16」で、WiMAXのモバイル版(モバイルWiMAX)は「IEEE802.16e」という規格です。今のところ世界の空気としては次世代はWiMAXなんじゃないかという感じなわけですが(ただし、無責任なマスコミ中心の空気ではあります)、このモバイルWiMAXと規格上完全なライバル関係にあるのが「IEEE802.20」です。

もしかして次世代PHSが上手くゆかない場合にはウィルコムが改良して採用する可能性もあります(そのままではウィルコムの要望に会わない)。京セラはウィルコムの株主ですし。
そういう意味では「失敗してもウィルコムには保険がすでにある」とも言えます。ウィルコムは実は有利かもしれません。


・クアルコムの新技術(IEEE802.20)
IEEE802.20にはクアルコムの提案と京セラの提案が受け入れられました。こちらはiBurstではない方のIEEE802.20になります。
クアルコムとは現在第三世代で圧倒的リードをつけている「CDMA2000」、つまりAUの技術を開発しているアメリカの会社です。

そのクアルコムが第四世代として開発している技術が(そうなんです、まだ開発中です)日本の2.5Ghzの争奪戦に登場する可能性があります。というのもクアルコムが日本企業に「クアルコムの技術を使って参入を戦ってくれるところ募集」なんてことを言っているらしいからです(しかしこれまでの三つに比べると候補としては一段落ちます)


他にも世界中で沢山の会社がOFDM系(第四世代系)の通信技術を開発しています。とりあえずこれら有象無象は今回は出る幕無しです。
以前ここで記事にしたように、ドコモも独自技術開発を進めていて、技術の限界を突き詰めるようなすごいことをしています。しかし、逆にいえばもっと将来に向けた状態で、実用化には遠い状態にあるとも言えますので、2.5Ghzの争奪戦には参加できない、あるいは参加すべきではない(まだ開発できていない)と言えるでしょう。


◆揃い踏み

見ていただければ解るように、次世代の有力候補が勢揃いしている状態です。
世界的レベルには順当な次世代候補WiMAX、ウィルコムが自ら手がける次世代PHS、モバイルWiMAXの敵として登場したIEEE802.20にして実績で一歩リードしているiBurst。

どれが勝っても不思議はありません。帯域は一社だけに与えるわけではないかもしれませんから、もしかしたらこの三つの規格が全て採用され、サービスインの後に実際のサービス品質で熾烈な競争が行われるかもしれません。

そうなれば、日本の2.5Ghz帯は世界が注目する「次世代技術の闘技場」という感じになるかもしれません。


そのうちはじまるであろうHSDPAとEV-DO Rev.Aの戦いや、ウィルコムの高度化PHSと3.5世代携帯の戦いも面白いですが、もしかするとその後にはもっと面白い戦いが待っているかもしれません。


三つの規格の戦いは見たい気もしますし、細切れにせずに一つの方式に帯域を全部提供する方が電波の利用効率は高いのではないか(=サービスが良くなる)という気もしますから、国がどう判断するかも興味のあるところです。

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878 殿様がくれた刀を三人で分ける方法の答えは?

なんだかよくわからないけれどネットでよく目にする謎かけがありまして(この話のネタ元がどこか知っている人はぜひとも教えてください)、それについての現在もっともナイスだと思った答え(暫定)。


◆以下引用

むかしあるところに殿様と3人の家来がおりました。

殿様は、合戦で活躍した3人の家来を呼んで言いました。

「そなたらに、褒美としてこの1本の刀を授けよう。」
「たったいまこの場所で、3人で均等に分けるが良い。」
「ただし、刀を壊したりバラバラにすることはまかりならぬ。」
「もし出来なければ、この刀でお前たちを切る。」

3人の家来は青ざめて顔を見合わせましたが、やがて1人が
妙案を思いつき、殿様に切られることなく、無事、褒美を均等
に分けて持ち帰りました。

いったいどのように分けたのでしょう?

答え:

TDMAで。




◆考察

この話のネタ元が謎なのですが、どなたかご存知ありませんか。
研修関係?あなたの心を磨きます系?なぞなぞ?それとも他愛も無い文章がいつのまにか増殖するネット特有のパターン?
これがもしビジネスのトレーニングだとしたらずいぶんつまらない例ではあります。

単にこれは「分割したら価値を失うものの権利を複数人でシェアする方法」というだけですから(以下、よく考えずにいい加減に書きますが)、
・三人とも持つのを止める方法。例えば売却して得られたお金を分割する。三人のシンボルとしてどこかに奉納してしまう、殿様に返上するなど。
・おのおのが三分の一ずつ権利を持ち、相談によって使い方を決める方法。たとえば、三人で選定した代理人に刀を持たせて運用させて使用料をとる。一カ月おきに持ち主を変える方法など。
ようするに、直接誰かがモノを持つという以外の発想があるか試しているのかもしれませんが。

トンチ話だとすると、
・刀の本数と人間の数が合わないのが原因だとするなら、人間の方を「減らして」合わせる。
・「三人で分けなければならない」というルールの方を破壊する。つまり、殿様を始末する。

というか「褒美を均等に分けて持ち帰りました。」と書いてあって、「刀」ではなくて「褒美」ですから、どういう答えのつもりで作った話なのかは予想はつくわけです。


結局ボケた方が面白いのは事実でありまして、

「TDMAで」
「TDMA/TDDで、出来ればSDMAで」
「ソフトバンクに売却する」

答えとしては割と正しく、その上に「質問自体を煙に巻いてしまう」のがこの質問を浴びせた人間への上手い斬り返しでありましょうか。

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879 花粉はどこへ?

最近急に忙しくなって更新が疎かです。
このブログに書くつもりで「面白いネタは用意してある」ので、もうちょっと待ってください。
書きたいことはいっぱいありますので。


今日は取りあえずゆるいネタ。

◆花粉

春といえば桜なわけですが、花粉でもあります。
今年はあまり花粉の話題を聞きません。

毎年この時期は周囲の人と「花粉ネタ」で雑談(シジュウムがどうとか、そういう感じ)していた事が多いのですが、今年はその記憶もありません。

そうこうしているうちに、寒いというより雨っぽくてややこしい天気に変わってきました。ですから、おそらくもう「かなり春」なのでしょうけど花粉の話は聞かないわけです。


今年の花粉の飛散量がそんなに多くないらしい事は聞いているのですが、その程度の事でここまで変わるのが不思議です。別に花粉が飛ばなくなったわけではなくて、少なくなっただけなのですから。

杉の木のご機嫌で変わる程度でどうしてここまで変わるのでしょうか、不思議です。
どうしてなのか簡単に理解できる説明があるなら知りたいと思いました。

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880 ソフトバンクにボーダフォン:売却ではなくて・提携?、派手だけど怪しいという話

前回(昨日)、ボーダフォンをソフトバンクが買収する事について書きました。
勢力が衰える一方のボーダフォン日本を持て余したボーダフォン本社がソフトバンクに売り飛ばした、と思ったのですが、予想外に話は大きいようです。

売却というより世界レベルでの提携かもしれません。


◆アメリカのヤフーまで出てきました

ヤフーの情報海外配信へ、ソフトバンクが提携で調整
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060305i201.htm

ソフトバンクとボーダフォンが「業務提携」するそうであります。記事では「ソフトバンクグループが持つコンテンツ」で提携なんて書いてありますが、こんなに簡単な話であるわけがありません。
他の記事ではアメリカのヤフーまで話に出てきています。

買収に使われる金額は二兆円近くになるそうで、
資金は、LBOにて、「みずほコーポレート銀行、ドイツ銀行、米ゴールドマン・サックスがまとめ役となり、国内外の金融機関から融資などを受ける」とあります。うーん、そんなお金をどこが出すんですかね。
今までどおりに素人からかき集めるのでしょうか。


ボーダフォン、日本法人株の一部継続保有を要求
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060304ib21.htm

というわけで、ボーダフォンも売り逃げするつもりではないようです。
売り逃げするつもりだったのに景気のいい話になってきたから戻ってきたのか、全株は高すぎて買い切れないソフトバンクに押し付けられるのか、そのあたりはどうなのかわかりません。

記事には「ボーダフォン日本は利益が出ているから」なんていう文言もありますが、それなら売らなければよいと思います。
私の以前の記事に書いたとおり、「ボーダフォン(本社)の株価は、日本事業に投資すれば株価が下がり、日本事業をないがしろにすると株価が上がる」という状態にありますから、理由は「利益が出ているから」ではないと思われます。

提携?


◆よくよく考えてみると

売り飛ばすというより、大規模な提携のようになってきました。
そのあたりがわかってきますと、にわかに物凄く派手な話が進んでいるように思えてきます。

ここまで派手な話になると、おそらく両社の株価などは上がりっぱなしになるのではないかと思いますが、よく考えてみると怪しい話も沢山あります。

ソフトバンクはこの巨額買収に資金を使ったあと、さらに
・がたがたになっているボーダフォンのインフラに資金を投入して強化しないといけない
・自前での携帯新規参入計画(すでにかなり進めてしまっている)はどうするのか
という感じでお金を使わないといけないでしょうし、もしそれが用意できないなら「今までどおり」のボーダフォン品質は続くことになります。

また、ボーダフォンとソフトバンクが協力するといってもどのように協力するのでしょうか?
ソフトバンクはあくまでも日本の企業で、コンテンツがあるとは言っても日本語のコンテンツです。
ボーダフォンは携帯の技術は持っていません、技術開発もしていないし端末も開発していません。ただ単に、世界中の弱った携帯キャリアを買いあつめて世界規模になっただけです。

他の記事にも、「コンテンツと携帯技術で提携する」とありますがそれはどうかなと思います。

話が派手なので、無根拠に「すごい話だ」とか、「ソフトバンクだから価格破壊をしてくれるにちがいない」というような意見を見かけますが、どのあたりがすごいのか、そして価格破壊が可能なのかはよく考える必要があると思います。特に価格破壊はすでにウィルコムがやり尽くしているとも言えます。
一方で不安は沢山あります。

イギリスを代表する「自転車」と、日本を代表する「自転車」が合体という気もしなくはありません。

この話は今後どうなってしまうのでしょうか?

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881 「ボーダフォン日本法人をソフトバンクが買収へ」の謎について考える

久しぶりに真面目に書いています。

びっくりのニュースが出てきました。
もう皆さんご存知でしょうが、

ソフトバンク、ボーダフォン買収へ…1兆円規模で交渉
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060304it01.htm?from=top

これはある意味自然な売却でもありながら、以前から成立しないといわれていた話もであり、いろんな意味で無理や謎の多い話です。

これについて私の知っていることをちょっと書いてみましょう。

もっと詳しい人からの親切や、間違っている事や補足がありましたら、何らかの方法でフォローくだされば幸いです。


◆ボーダフォン売却は以前からボーダフォン側からの希望はあった

そうなんです、ボーダフォンの本社(イギリス)は、ボーダフォン日本を売ってしまいたいと以前から思っていた節があります。

しかし、売却は難しいだろうといわれていました。
何故か?

高すぎるからです。

ボーダフォンは1兆円を超える売却になるだろうとは言われていました。
買えるならすぐにでも買いたいところは沢山あったに違いありませんが、しかし、そんなお金を調達できるところがほとんど無かったのです。
そしてさすがのソフトバンクも一兆円は厳しいだろうと言われていました。

そんな大金を用意できるのは、ドコモやトヨタのような非常に儲かっている企業だけであり、ドコモはそもそもドコモであり、トヨタはKDDIの親会社なので、大金を出してまで買う意味が皆無であり、結果として売りたくても売れない、自力での建て直しも上手くいっていないという困った状態になっていると言われていました。

あるとしたらさらなる外資への売却で、規模拡大で気勢をあげている「オレンジ」という携帯会社グループが可能性として上げられる程度だったように思います。しかもオレンジによる買収も別の理由で難しいとされていたそうです。

売るに売れず健全な経営状態にも出来ず、どんどん傾いていってどうしようもなくなって叩き売りになるまで誰も買わないだろう、あるいはそうなっても最後まで誰も買わないだろう、という予想が多かったように思います。


◆冷遇されるボーダフォン日本

もともとボーダフォンはJR系の携帯電話会社のJ-Phoneでした。

写メールブームを巻き起こしたJ-Phoneですが、意図しない形で外資のボーダフォンに乗っ取られてしまいます。

J-Phoneの親会社の日本テレコムは多数の外資企業に株をバランスさせて持たせるということをやっていました。
きちんと調べずにいい加減な記憶を頼りに書きますが、AT&T、ブリティッシュテレコム(BT)、ボーダフォンなどが持っていました。
しかし、JR各社でのいがみ合いなどで意思決定が上手く行かなかった事などから、複数の外資にバランスさせていたはずの株が、隙を突かれる形であれよあれとという間に全部ボーダフォンに集まってしまい、日本テレコムは乗っ取られ、間接的にJ-Phoneも乗っ取らてしまいます。

そのあと用済みになった日本テレコムは冷遇の限りになったあと、ハゲタカ外資に売却され、さらにソフトバンクの手に渡ってしまいます。日本テレコムの社員の方には悪夢の日々だったと聞いています。

J-Phoneはボーダフォン本社によってボーダフォン日本となりますが、ボーダフォンが日本を理解していなかった事や、J-Phoneが絶頂を迎えていたかに見えたころに根本的な技術開発や設備投資を怠っていた事が後になって効いてきてしまい、皆さんご存知のようにボーダフォンは今ではかつての栄華はどこへやらということになっています。

ボーダフォンがダメになりつつある理由は日本人には簡単に感じられることでしたが、それを何とかするためには多額の投資が必要でした。具体的には、
・かつての繁栄の陰で実は手を抜いていた基地局整備などの足回り
・かつての繁栄の陰で実は手を抜いていた次世代技術開発
・かつての繁栄の時代には金のかかる高機能端末をバンバン作っていたが、それを続けるにはお金がかかる
というわけで、かつてのJ-Phoneユーザの誰もが渇望したことは、イギリス本国からの「お金を使うな、黒字にする方を優先」で実行不可能になっていました。

その結果、お金を使う量は減ったけれど、ユーザーも減ってしまい、ユーザーからの信頼も失ってしまいます。

あまりに酷い状態になったので、さすがのイギリス本社も本当の問題に気がつくことになり、そしてここしばらくは、再度お金を使う方向での建て直しになりつつありました。
実際そうですよね。どうしようもなかった一時期と比べると良い端末が発売されるようになり、LOVE定額などの思い切ったサービスも開始されました。
ボーダフォンを使っておられる方で、「最近がんばりはじめた」と喜んでいた人も多いと思います

しかし「日本事業の強化」はボーダフォン本社の株価に悪影響を与えました。
株主が「日本への過剰な投資」を嫌がったのです。
イギリスの本社あたりで、ボーダフォン日本にとって良いニュースが流れると株価が下がり、ボーダフォン日本にとって厳しいニュースが流れると株価が上がるという状態が昨今でした。


◆ソフトバンクの何故?

ソフトバンクが買いたいと思っているに違いないとは以前から言われていた事でしたが、余りに大金が必要になるのでソフトバンクでは資金の用意が難しいとされていました。
かなり無理すれば集められなくは無いとも言われていましたが、かつての「自転車」からせっかく安定した黒字になりはじめているのに、無理をして資金を集めると、また「自転車」に逆戻りです。

そうこうしているうちに、自前での携帯電話事業への新規参入の権利を手にします。
それまでにはソフトバンクは役所や既存の携帯電話会社との多くの苦労もありました。
自前での基地局用地の交渉なども既にかなり行っています。

最初からボーダフォン買収は難しいといわれていた上に、自前での事業展開をかなり進めてしまっています。
エリア展開の追いつかない初期にはボーダフォンの設備を借りてサービスするという報道はありましたが、これは「窮地のボーダフォンの電波と設備を都合よく借りて初期の混乱をしのぎ、自前でサービスできるようになったらボーダフォンとは手を切る」という打算上の提携だと思えました。

ところが買収というわけです。


◆なぜ?

自前でサービスインしようとしているのに、これでは二重投資になりかねません。

ボーダフォンは問題が多いわけで、
・いまだに加入者の多数は第二世代
・第二世代の設備は老朽化
・第三世代はエリアカバー上問題あり
・第二世代と第三世代の設備が二重になっている無駄
・W-CDMAの雲行きが怪しい
この上に、ソフトバンクが新規参入と共に新しい設備を構築したらそれこそ無駄の何段重ねか解りません。

ここまでして買う理由は何でしょう?考えてみました。

・自前でのサービス計画の見通しが実はかなり暗い
新規参入してみたものの、自前でサービスを開始するのは余りにも大変だということがわかって途方にくれている。
#この場合だと「ヤバイから」ということに

・帯域を買った
以前の携帯関連記事で書いたように、新規参入にはサービスにとって重要な「使える電波の帯域」が少ない問題点があります。
#この場合も「ヤバイから」ということに
私がHSDPAの記事にて、定額が如何に難しいか書いたのが遠因だったら面白いのですが(そんなわけが・・笑)

・ユーザ獲得のため
無駄を承知で、ボーダフォンのユーザを全部買い取って、早期にドコモやAUと張り合えるようにする。
#この場合だと「たいへん攻撃的な展開を考えている」ということに

ボーダフォン側の投げ売りではなさそうです。なぜなら「やっぱり買収金額が高い」からです。

展開次第によってはソフトバンクグループそのものを終わらせてしまう原因にもなりかねません(資金の調達方法次第でしょうが)。これは「かなりの大勝負」に見えます。

さて、今後一体どうなるのでしょうか。

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882 携帯電話の通信方式の「BPSKとか64QAMとか」をサルでもわかるように説明してみる

簡単な解説記事を書いてみます。

「BPSK」とか「QPSK」とか「64QAM」とか、なんかそんな事が書いてありますけど、あれって何?
という疑問があっちこっちであるらしいので、ごく簡単にとても最小限に説明してみたいと思います。


◆BPSKとか64QAMとかって何?

難しい事を言い出すと変調がどうの位相がどうのという話になりますが、そういう技術的話は無しで要点だけ理解できる説明を発明?しましたので、それにて行ってみたいと思います。

つまり、通信するんですから、電波にデジタルな情報を乗っけて通信するわけです。
そうですよね?

で、BPSKとか64QAMというのは、
一つの周波数の波に、あるいは一つの電波に、どれだけの情報を運ばせますか?という話であります。

BPSKは「二通り」の情報を乗っけます。
つまり電波が飛んできたら、「A」が送られてきたのか、「B」が送られてきたのかどちらかに違いない、と思い込んで信号に戻します。
つまり、一ビットの情報(二通りですから)を転送します。

QPSKは「四通り」の情報を乗っけます。
同じように電波が飛んできたら、「AかBかCかDのどれか」という感じで判断します。
四通りですから二ビットの情報を転送します。
ウィルコムの32Kのものや、ドコモのmovaなどはこの方式を使っています。

BPSKよりも沢山情報が伝えられていい事尽くめに見えるかもしれませんが、そうではありません。
実際の通信ではノイズが乗ります。ので、受信する側ではノイズが乗って歪んでしまった信号から「本当は何を送るつもりだったんだろう」と推測する必要があります。
BPSKでは二通りしかありませんから、ノイズが乗っても間違いにくくエラーに強いが一ビットの情報しか送れず、QPSKはノイズで間違える可能性が増える代わりに二ビットの情報を送れます。

8PSKでは、八通りに増やします。
3ビットの情報を送れるようになります。ただし、ノイズで間違えてしまう可能性が上がるために、ノイズに弱くなります。

16QAMでは16通りで4ビット。
32QAMでは32通りで5ビット。
64QAMでは64通りで6ビットの情報を一度に送信します。

ビットにきちんと割り切れる場合ばかりではなく、「24QAM」のような変調方式もあります。


◆何でどのように使われているか?

PHSやPDC(ドコモやボーダフォンの第二世代)ではQPSKが使われています。

ウィルコムは、QPSKに加えてBPSKと8PSKを使うようにしました。
ここまでの説明でわかるとおり、BPSKはよりノイズに強くなり、8PSKはノイズに弱くなる代わりに1,5倍の情報を送れるようになります。
(ウィルコムは8PSK導入と同時に他の最適化も行ったため、実際には1.5倍以上の高速化になっている)

旧来のPHSではQPSKだけでの通信でしたが、電波の状態に応じて変調方式を動的に切り替えて通信するようになりました。
ウィルコムは今後64QAMまでの変調方式を導入することになっています。ちなみに64QAMは8PSKの倍の情報を送る事が出来ますので、1xあたり100kbpsを超える事になります。

iBurstでは、基地局から端末への通信が最大24QAM、端末からの通信が最大16QAMとなっています。

ちなみにかなり電波状態が良くなければ64QAMでの通信は出来ないので、スペック上の数値はすごいけど実際に使ったら大して速度が出ない、の原因になるのも64QAMです。ご注意あれ。

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883 受動的な空気清浄機?

ちょっと思いついたこと。

部屋の中でホコリの溜まりやすい場所ってありますよね。
掃除頻度がおなじようなところでも、まっ平なところにはあまり溜まりませんし、いかにも溜まりやすそうなところには溜まります。

掃除をする時には、ホコリが溜まりこんだりしないようにそういうところはきちんと片付けたり、箱か何かに入れたりして何とかするものだと思います。


仮定:もし、ホコリが溜まりやすいような形があるとしたら。


ホコリが溜まっているという事は、ほこりが飛んでくるたびにそこに捕らえてしまうということ。そしてそうだからこそホコリが溜まっているわけです。

ならば、「ホコリが溜まりやすいような形をわざと作っておくことで空気清浄機のような働きを期待できないか?」と思いつきました。受動的な空気清浄機という感じの。

パソコンの排気、電化製品の熱、人間の活動などでなんとなく空気の流れが出来るところに、「ホコリが溜まりやすい箱」を置いておけば、そこを通ったホコリがそこに閉じ込められて、なんとなく空気清浄機のように働いてくれる・・とか無理でしょうか?
あるいは既に思いついている人とか居ないかな?

真面目に試してみたいと思った次第です。

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