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2006年2月の15件の記事

884 全力でカレーな家

どうでもいい話。

最近(ありがたいことに)だんだん忙しくなってきたので、これからは短めの記事を多く投稿する方向でやってゆきたいとか考えております。ただし、考えたとおりになるかどうかは解りません。
短いとはいっても「私基準で」短い、ということかもしれませんが・・・


◆全力カレーな家

夕方というのはお腹が空きます。
ですので、人々はこの弱みに付け込んだ様々な攻撃に脆弱になり、それを狙って様々な攻撃が繰り出されます。

「たこ焼き!美味そう!」
「自販機!温かそう!」
「コロッケ美味そう!」

中でも、嗅覚に対する攻撃はなかなかの破壊力。
衰弱した感じの「腹減った」ではなくて、エネルギー噴出的な「腹減りました」の状態の場合、焼肉の匂いや焼き鳥の匂いはなかなかの攻撃力。
逆にコンビニのおでんの匂いは、食欲をそそりません。

「節約せねば」と思っているときや、「カロリーを取るな」と思っているときにはなかなか忍耐の要る事も増えます。

最近この「美味しそう匂い攻撃」について意識しながら生活してみまして、通り道を変えるとか、店に入って食べずに買って帰って家で食べると割と防御できる事がわかってきました。
#いや、そこまでしなくても良いのではありますが、意識してみたのでそのついでに

しかし、最近非常な強敵が存在することがわかりました。

「全力でカレー」な家。

つまり、業務としての匂い攻撃ですらなく、単なる夕食のカレーのリークする匂いです。
しかも「たまにはカレーもいいぞ」と思ったところで、食べる事すら出来ません。
「すみません、カレーの良い匂いがしたのでついついお邪魔させてもらってます」なんてことは現代日本では実現し得ないからです。

全力カレーな家は寸止めのプロです。
勢いに載せられてコンビニやスーパーでレトルトカレーを買って帰っても、あんまり美味しくないだけです。
まさか延々取って返して、遠いところにあるカレー専門店に駆け込むわけにも行きません。食べた後で何をしているんだという事になります。
もちろん自宅で今から作っても食べられるのはいつだという話になります。

というわけで匂いに乗せられても解消のしようが無いわけです。
発売直後の京ぽん並みであります。


今、「全力でカレーな家」に勝つ方法を考えているところですがまだ思いつきません。
どなたか良いアイディアをお持ちの方は教えてください。

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885 「ドコモが第四世代の実験で、2.5Gbpsを出した」が凄いけれど凄くないけれど凄い事について

ドコモが、第四世代の実験でとんでもない速度を出しましたというニュースが流れている事について、ちょっと記事を書いてみたいと思います。

NTTドコモ、第4世代移動通信システムの実験で2.5Gbps伝送に成功
http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2006/02/24/660754-000.html

第4世代移動通信システムの実験で2.5Gbps伝送に成功、NTTドコモ
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/it/423177


凄い事を成し遂げた事には間違いないことで、ドコモの技術者の努力が実って国産の技術が世界標準になれば良いなあ、と思ったりしました。

しかし(いつもの事ながら)、メディアでの扱いがインフレしているので、そのあたりをちょっと説明してみようと思いました。


◆2.5Gbpsの意味

2.5Gbpsというのは、「2500メガ」ということです。
昨今の携帯電話の話題は一メガの前後での話題ですから、2500メガというのはまさしく違う世界の数値です。

「現在の携帯の6500倍の高速通信」なんて見出しをつけたニュースもあるそうです。
6500倍・・っていうと384Kbpsでしょうか。「パケホーダイ」と比較していますね。


以前、同じように?HSDPAについて「直感的に思えるほどは凄くない」という記事を書いた
(→904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html
ので同じ感じでこれがどれくらい凄いか説明してみたいと思います。
#上記記事を読んでいない人は先に読んでいただけると幸いです。

まず、HSDPAの記事を踏まえると気になるのは、
・一人あたりの速度?全員での速度?
・実際の利用環境でどのくらい速度が出るの?
・帯域は?
というあたりだと思います。

(以下このあたりについて考えてみますが、「それほど詳しくも無い私がニュース読んだだけで思いつきで書いただけ」ということは頭においてお読みください、間違いがあったらごめんなさい)


まず、速度は「全員で共有」です。まあ仕方のない事というか当然ではありますが。

次に利用する電波の幅ですが、なんと「100Mhz」です。
いえいえタイプミスではありません、100Mhzです。

FOMA(HSDPA)の5MhzでもAUと比べると大食らいなわけですが、それをはるかに超える100Mhzです。
そこで、比較のために(計算上)利用する周波数で割ってみてHSDPAと揃えてみますと、
・100Mhzで2500Mbps
→10Mhzで250Mbps
→5Mhzで125Mbps

HSDPAは14.4Mbpsですから、「およそ8.6倍」ということになります。
8.6倍というのは凄いのですが、6500倍という表現はあまりに大げさである事がわかります。
#念のために書いておきますが、「5Mhzで125Mbps」はかなりの高効率で、ドコモはすごいということです。


次に実際に「どの程度速度が出そうか」ですが実験をやっている段階に過ぎないのでよくは解らないわけですが、やっぱり理論値と実測値は大きく差が出そうです。以下、話の信憑性がどんどん怪しくなります。

まず64QAMという電波状態が極めてよい状態で無いとベストが出せない通信方式を用いています。
ちなみにEV-DOやHSDPAの理論速度が出ないのも電波状態が良くないと64QAMが使えないからです。
ウィルコムが今やっている高速化の終点も「64QAM」になっています。64QAM化するころにはウィルコムも一メガ超えだと思われます、ちなみに今はQPSK(4QAM)→8PSK(8QAM)をやっているところ。
つまり、64QAMっていうのは「これ以上は逆効果っぽい」というようなギリギリの感じなので。


また、今回は実験とは言え、試作した通信機は途方も無い消費電力になっているようです、おそらく「電車の車両並み」(キロワット単位)のとんでもない消費電力ではないかと思われます。
そのうち技術の進歩で消費電力の問題は解決するということになっていますが、逆にいえばまだまだこれから努力しなきゃならないという事です。

また、MIMOという何本もの複数のアンテナ(今回は六本)を使って通信する方式を用いているのですが、携帯電話に複数のアンテナを載せる事なんて困難なわけです。しかも、単に沢山載せるだけではダメで「お互いが個性を発揮するように」空間的にいろいろ離さなきゃなりませんが、携帯電話にはかなり難しい話です。

また電波としての出力が30Wもあります。上記の莫大な消費電力の大半は信号処理に由来するもの(=工夫次第)ではありますが、電波の出力に由来する部分の消費電力は削れません。
電波として30Wを出すためには、おそらく全体では10倍以上の電力になることは避けられないと思うので・・・300W以上とかの世界になると思います。
この消費電力はもはやストーブの世界ですし、300W程度って言えば「爆熱プレスコットマシン全力稼動」の消費電力のあたりでもあります。そんな熱を出す装置を手のひらにおさめることは出来ません。


◆まだ実験している段階なので

もちろん、まだ実験をしている段階で実用化を目指している段階ではありませんから、問題点アリアリなのはしょうがないというかごく自然な事ではあります。
実際に電話機にするにあたって、これからいろんな事を工夫したり妥協したり諦めたりしながら、上記の問題点などを解消してゆくのでしょう。

ニュースでは「四年後に実用化を目指す」とかありますが、四年後は難しいような気もします。しかし、次世代の標準化ではがんばっていただきたいと思っています。未来技術で正面突破を図るタイプの「次世代」は日本ではドコモしか開発していないと思うからです。


とりあえず、6500倍は言いすぎで、8~9倍くらいということですね。

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886 平井賢にヘリウムを吸わせると一青窈になるのだろうか

今日はびっくりするくらいどうでもいい話を。

以前、トリビアの泉で「一青窈(ひととよう)の歌の再生速度を80%にすると平井賢になる」というトリビアがありました。

たしかに平井賢っぽかったのですが、実は番組の構成的に怪しいところがありまして、「本物の平井賢の声はコーナーでは一切登場しなかった」という事実があります。つまり、視聴者に本物の声と比べる機会は一切与えていませんでした。

だから、本物と比べると違うとすぐ解るけれど、「平井賢のようになる」と言われて期待させられながら聞くと似ている程度、つまり選択認知で補正しなきゃならない程度の「似ている」なのでしょうね。


そう言えば「モノマネ」の番組でも、なんだかよくわかんないほど歪めて書いてある似顔絵が画面の隅にリファレンスとして出るだけで本人の写真は一切出ませんね、あれとおんなじなわけです。

しかし、本物と並べないのが流儀というわけでもなさそうです、なぜなら、本当に本物そっくりな場合には「本物と並べて区別がつきません」とやったほうが視聴者が解りやすく感動するからです。
「松村のモノマネ」なんかそうですね。


ここまで前置き。


で、実にどうでもいいことなんですけど、
一青窈の音程を下げたら平井賢になるというのなら、平井賢にヘリウムを吸わせたら一青窈になったりしないのでしょうか。


平井賢の一人ヂュエット

・最初は普通に歌う
・ヘリウム(原子記号He)を吸う
・一青窈として歌う
・ヘリウム(名前の由来は神の名前ヘリオス)を呼吸して出してしまう。
・平井賢に戻る
・歌う
・ヘリウム(北米の油田のガスからしか取れない)を吸う
・一青窈として歌う
・ヘリウム(金属じゃないのに「ウム」で終わってる)を吐き出す
・平井賢に戻ると見せかけてヘリウム(水素から核融合で出来る)をまた吸う。
・一青窈として歌う
・ヘリウム(ヘリウムがさらに核融合すると酸素と炭素になるとか)を中途半端に吐き出しながら歌い、徐々に平井賢に戻ってゆくところを披露して聴衆を深く満足させたところで歌を終わる。


ちなみに「月には資源は何も無い」とかよく言われますが、地球では希少な「ヘリウム3」が沢山あります。ヘリウム3はとても優れた核融合燃料なので、核融合を実用化できた将来には月は現在で言う産油地帯みたいなポジションになるかもしれません。
今のうちに月の土地を買うなり月に遠征して征服しておくなりすると、将来の値上がりが期待できる物件ですので、資産運用の対象としては狙い目です。中東をカラ売り、月を全力買いが今後のトレンドです。

というわけで今日はヘリウムの話でした。

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887 新発売されるDVD-Rドライブについて考える / ラベルお絵かき機能

最近発表されたDVD-Rドライブについてちょっと記事を書きます。

だんだんと発売されるドライブのトレンドが変わってきました。
ちょっと前までは書き込み速度競争だったわけですが(ちょっと前でもないか)、16倍速到達で各社横並びになってしまいました。
そしてちょっと前には(こっちは本当にちょっと前か)、DVD-RAMへの対応が普通になってきていました。

で、その次の他社との差別化は何か?というなっているわけですが、それは「ラベルお絵かき機能」と「DVD-RAM12倍速」のようです。


◆DVR-111L

BuffaloからDVSM-XL516というDVD-Rドライブが発売されます。
しかし、DVSM-XL516という名前は割とどうでも良くて、興味が湧くのはパイオニアのDVR-111Lを搭載したドライブだということです。プレクスターとパイオニアは国産高性能ドライブの代表二社(だと私は思っていて)ですから、これは当然気になります。

DVR-111Lは最近対応ドライブが相次いで登場している「LabelFlash」に対応したドライブです。「LabelFlash」っていうのは、DVD-Rの記録面じゃない方にレーザーでお絵かきできる機能を持ったドライブのことです(ただし専用メディアは必要)。

で、DVR-111Lですが、おそらく・・・DVR-111と同一ハードウェアなのではないかと思っています。
DVR-111はDVR-111Dとも同一、DVR-110ともほぼ同一、その上にDVR-110とDVR-110Dも同一ですから、ほぼ同じハードウェアで五つものバリエーションがあることになります。

おそらくLabelFlashはソフトウェアで対応できる機能なのでしょう。だから同じハードウェアでも対応ドライブが作れるのではないでしょうか。しかし対応するとライセンス料が発生するので、ライセンス料を上乗せした形での新機種発売となっているのでしょう。


BuffaloのDVD-Rドライブについて(私が書いているページ)
http://homepage2.nifty.com/firstlight/DVD-R/Buffalo.html


◆Liteon SHM-165H6S

LiteonからLightScribe(これもラベルにお絵かきする技術)に対応したドライブが発売されます。
これも現行機種(SHM-165P6S)の手直し/あるいは同一ハードウェアの機種と思われます。

書き込み速度競争が頭打ちになったあとは、各社でお絵かき機能の搭載競争のようです。


LITEONのDVD-Rドライブ(私が書いているページ)
http://homepage2.nifty.com/firstlight/DVD-R/LITEON.html


◆Logitecから新ドライブ

Logitecから新ドライブが発表されています。

この前に発売されていたドライブは色々微妙だったTEACのDV-W516Eが搭載されたドライブでしたが、今度はパナソニックのSW-9587が搭載されているようです。こんどこそ、と思いたいところですが、SW-9587が良いドライブなのかはまだわかりません。


LogitecのDVD-Rドライブ(私が書いているページ)
http://homepage2.nifty.com/firstlight/DVD-R/Logitec.html



新ドライブはお絵かきドライブとDVD-RAM12倍速が多くなってきました。

お絵かき機能はソフトウェアだけで対応できるようなので、そのうち対応ドライブだらけになる気もします。確かに便利な機能なのですが、専用メディアが高すぎるのが解消しないと実用性はあまりない気がします。

DVD-RAMは遅いので、というかDVD-RAMをDVD-RAMたらしめている書き込みを確認するモードで使った場合には遅いので、DVD-RAMのヘビーユーザーなら12倍速は意味があるかもしれません。ちなみに私はDVD-RAMは今のところ使っていなかったりしますが(といいましょうか、プレクスターを愛用)

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888 PC定額が鬼門であるもう一つの理由 PC定額=音声定額

実は誰もブログを読んでいないのでは無いか、と思いつつ記事を書いている私ですが、携帯関係の記事には結構リアクションがあったのでまた携帯の事を書いてみます。


◆恐縮

HSDPAでは(固定回線の代わりになりうるような)モバイルPC定額を提供することは、テレビなどで喧伝される自世帯通信技術のイメージから受ける印象よりもずっと難しいのだ、という記事を書きました。

Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

本人は改めて書くまでも無いことを書いてみただけなのですが、結果として直接の知り合いからは、「書くまでも無いことだけど良いまとめだ」という意見と「目からうろこが落ちました」の両極端の反応を頂きました。

「なるほど、ごくあたりまえに思えることでも書いておくと誰かの役に立つことはあるのだ」と思えたので、またあたりまえのことを書いてみましょう。


◆高速PC定額=音声定額

3.5世代でのPC定額は不可能ではないけれどかなり苦しいわけですが、先に書いた記事以外にもう一つの「苦しい」理由があります。
これもよく考えてみればあたりまえながら、メディアではあまり取り上げられないように思います。

高速PC定額は音声定額にある意味等しいという事実です。

自由に使えるパケットの定額が用意されれば、そのパケットを使ってユーザーが勝手に音声定額を実現できてしまうのです。
たとえば、ドコモがPC定額をやってしまったとしましょう、するとSkype(つまりIP電話ですよ)で定額通話し放題になってしまうのです。
つまり、音声通話の収入の一部になるはずだったお金が入らず、その上に無駄なトラフィックが発生することになります。


ユーザにIP電話を使わせることは、何重にも無駄があります。

まず最初に予想できることは、単純に儲からなくなること。
そして、電話会社からもらえる電話番号に意味が無くなったら、電話会社が電話会社であることの優位性も失います。

携帯電話の音声通信は効率的に高品質の音声通話が行えるように設計されていますが、IP電話はそんなことお構いなしに通信を垂れ流してしまいトラフィックが増えます。
つまり、携帯電話会社が自分で音声定額を提供するよりも電波の利用効率が下がります。

おまけにユーザからすると電話機が使いにくくなって不便になると思います。電話機を本来の想定された音声通話以外の方法で音声通話するからです。
使いにくくすることで通話を減らす作戦もありますが(たぶん:プッシュトーク)、そういう商売は大抵上手く行かないものです。

つまり、だれも幸せにならない展開になりそうだということです。


◆ウィルコムは先手を打っている

じゃあ、どうしたらいいのかというと、既に解決策はありまして、PC定額で先頭を走るウィルコムは、この問題について既に対策を取っています。

つまり、自前で音声定額を提供してしまえば良いのです。
音声定額が最初から用意されていれば、わざわざめんどくさいIP電話なんか使いたくなくなるというわけです。
つまり意外なことに、音声定額は音声のトラフィックを増やす代わりに、データ通信のトラフィックを下げるわけです。

しかし、音声定額はウィルコム同士に限定されるので、Skypeがあればなあ的な状況もまだ残っていますから、通信速度の高速化が進むにつれてウィルコムですらSkype由来のトラフィックが増えて困ることもあるかもしれません。

しかしながら、「音声定額にする」と簡単に書いてしまいましたけれど、実際はそんなに簡単でないわけです。とりあえず大幅な減収になることは確実。

こうやって考えると、3.5世代ではPC定額が難しいだけでなく、PC定額が音声通話定額の引き金を引きかねません。新規参入を巻き込んで定額競争をすると、おそらく真っ先に新規参入が倒れることになり、ボーダフォンも退場となり、脅威の資金力を持つドコモですら傾き、AUは旧来の携帯ワールドに逃げ込んで防戦するだけということになる気がします。


というか、データ通信と音声通信は使っている側が勝手に区別しているだけで(厳密に同じという話ではありません)、両方とも単なる通信です。
本来同じものを片方だけひいきすると、無理が生じるのは自然というわけです。



904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

898 ドコモのPHSが終了する理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/898_phs_0100.html

896 iBurstって「第二世代」なんですよ、知ってました?
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/896_iburst_52b1.html

895 続き:Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することは難しいけれど
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/895_docomopc_94cc.html

893 誤解を解くと誤解が生まれることもある
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/893__b47f.html

891 スタパ斉藤さんW-ZERO3を気に入る
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/891_wzero3_c09b.html

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889 パソコンのトラブル解決は難しいのか簡単なのか

今日は午前中から一日中困っていました。
パソコンでテレビが見られなくなった、というか録画できなくなって困っていました。

どこがおかしいんだろう?

ソフトウェアはちゃんと起動してる?
起動しかかったままゾンビになってない?(以前あった)
ドライバがおかしなことになってない?
昨晩入れたソフトウェアが原因?
マシンを再起動したら?
マシンの電源を一回落としてみたら?
・・・・・

心当たりのあることや知っていることを順番にチェック。
昼前から何か思いつくたびに断続的にチェック。
しかし、状況は変わらず。


一度諦めて夕食を食べ、もう一度パソコンの前に戻ろうと・・

ん?
何ですかこの見慣れない線は?


線が外れていました

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890 「マナベにまなべ。」に学べ / 「CHECKPC」というか「CHECK税金」

経済産業省が、

マナベにまなべ。
http://www.checkpc.jp/index.html

というのをやっています。
要するにセキュリティ関係の啓蒙を行うためのウェブサイトで、そういうわけで「CheckPC」だそうです。


で、肝心の内容ですが、ごく基本的なことが箇条書きになっているだけです。
> ワクチンソフトが常に新しいウイルスに対応出来るよう、最新の状態に更新しておきましょう。
> ダウンロードしたファイルは、使用する前に必ずウイルスチェックをしましょう。
というようなごくあたりまえの話が書かれています。

なんとなく強く他力本願を推奨しているところがありまして、
> ダウンロードしたファイルは、使用する前に必ずウイルスチェックをしましょう。
> メール閲覧ソフトやインターネット閲覧ソフトを使う際には、それぞれのソフトに用意されているセキュリティ機能を活用しましょう。

中には本当の初心者にそんなことを教えたら勘違いしそうだ、というものもありまして、
> 「パソコンが起動しない」、「ソフトがエラーを起こす」等のウイルス感染の兆候に注意しましょう。
> 使わないときはパソコンの電源を切りましょう。

まあ、ごく基本は大事ではありますけれど。


このウェブサイトは数えられるほどしかページ数がありません。
また、真鍋かをりへのギャラはいくらなんだろうとか思い始めると「CHECKPC」の前に、
「CHECK予算」とか「CHECK国民の税金」とか思います。


このウェブサイト、私に限らず内容が無い無いと言われているわけですが、よく見ると実はちゃんとあります。
ページの下のほうに薄青いボックスの部分に外部へのリンクが載っているわけですが、これが外部既存ウェブコンテンツでの本格的説明のリンク集になっていて割といい感じです。

しかし、この外部へのリンク集は薄い青で表示されているので、草の中に隠れるバッタという感じで気がつきにくくなっています。一番役に立ちそうなものを隠してしまうとは・・・


にしても、最近はなんでもかんでも「真鍋かをり」ですね。
ブームはいつまで続くか?

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891 スタパ斉藤さんW-ZERO3を気に入る

スタパ斉藤さんがW-ZERO3を気に入ってしまったようです。

ウィルコム W-ZERO3ゲットぉ!!
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/27762.html

スタパ斉藤さんはW-ZERO3を発売日に買い損ねてしまいました。
多くの人?がそうだったように、深夜パソコンの前で凍りついたオンラインストアの画面と戦ってみたけれど買えなかった一人だったそうで、もしかしたら多くの人?がそうだったように、買えなかったガッカリ感のあとに、「別に買わなくてもいいや」と思ってしまった一人だったようです。

が、最近になって普通に買えるようになりはじめたところで購入に踏みきり、どうやら愛用の真っ最中のご様子です。


商品紹介を生業とされる方はどうしても年中何らかの商品を誉めているわけで、多少誉めていてもいつもどおりにしか思えないわけです。しかし、このW-ZERO3のレビュー記事ですが、長文かつ誉めておられます。これはリアルに気に入ったのでありましょう。

電話機としては使いにくい、全くの初心者には使いにくいであろうなどの、よく指摘される問題点についてはやはりしっかりとツッコミを入れて居られますが、世間的にはともかくスタパ的には大変お気に入りのご様子です。

この記事にもしっかり書いてありますが、いわゆる「ケータイ文化」の人たちにとってはW-ZERO3は微妙な機種かも知れず、また買ったそのまま与えられたままで使えてしまうことを希望するような人にも向かない様子。しかし、自分でアレコレする人には大変楽しい機種のようですね。

そうなると残念なのが、W-ZERO3のW-SIMが取り出しにくいことと、TTが売り切れちゃったことでしょうか。今後に期待。



関連記事

904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

898 ドコモのPHSが終了する理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/898_phs_0100.html

896 iBurstって「第二世代」なんですよ、知ってました?
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/896_iburst_52b1.html

895 続き:Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することは難しいけれど
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/895_docomopc_94cc.html

893 誤解を解くと誤解が生まれることもある
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/893__b47f.html

891 スタパ斉藤さんW-ZERO3を気に入る
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/891_wzero3_c09b.html

888 PC定額が鬼門であるもう一つの理由 PC定額=音声定額
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/888_pcpc_3df1.html

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892 カロリーメイトのコーンスープ味が地雷な件

味覚は人それぞれだと言うことを最初に断ってから書き始めます。


◆カロリーメイト(缶)

遅ればせながら、コーンスープ味を飲ませていただきました。

私はカロリーメイト(缶)が結構好きです、好きというか便利だと思っております。
ブロックタイプのように食べているうちに飲み物を要求したりしない、袋を開ける手間が無い、食べているうちに砕けた粉が落ちたりしません。
缶を開けて飲めばおしまいです。

カロリーはブロックタイプが一本あたり100キロカロリーで1箱で400キロカロリー。缶(液体)のタイプは一缶で200キロカロリーです。値段はほぼ同じ。
そして、カロリー半分なのにプロテイン(たんぱく質)やビタミンなどはほぼ同量含まれています。
重さは缶の方がちょっと重いけど、その代わりに飲み物も兼ねています。

缶を開けて飲めばおしまいというのは素晴らしいです、ゼリータイプのようにチュルチュルする必要もありません。開けて飲むだけです。

味は、スジャータをそのまま飲んだ感じがするなんて言われます。まあ、嫌な味ではありません。
さっぱりしたものを要望している時にはクドイ味は減点対象ではありましょうが、基本的にカロリーメイトはおなかが減った時に食事代わりに取るものですから。


◆コーンスープ味

ひととおり愛用しているのだと言うことを書いたあとで、本題に移ってみたいと思います。

コーンスープ味が最近(でもない?)発売されて売られておりまして、これはチェックしないとしょうがないわけです。
しかし、これが美味しくないわけです。実に困ります。


カロリーメイトは最初コーヒー味だけだったそうです。
その次にカフェオレ味、そしてしばらく経ってココア味、そして最近コーンスープ味が出ています。

味は個人の主観ではありますが、新製品になる度に美味しさが落ちていると思われるわけです。

味的には、
コーヒー味 ≧ カフェオレ味 > ココア味、> コーンスープ味
あるいは
コーヒー味 ≧ カフェオレ味 >>>> ココア味 > コーンスープ味
こんな感じかもしれません。

ちなみに「スジャータをそのまま飲んだ」という比喩はコーヒー味やカフェオレ味についての比喩です。
この二つの比較ではコーヒー味の方が甘味が強く、名前のとおりにコーヒー味の方が多少コーヒーっぽさが上です。

カフェオレ味は栄養が強化されていますから(たんぱく質が10グラム入っている)、味がちょっと変化したのは糖分が減ったから程度の話かもしれません。私はカフェオレ味を一番好みますが、もっぱら売っているのはコーヒー味でもあります。

ココア味は鉄分が強化されていますが、エグ味といいましょうか妙な味加減になってしまっています。あれば飲みますが今ひとつ好きではありません。

ココア味でがっかりしたのでコーンスープ味には結構期待したのですが、残念ながら地雷でした。
ちょっと前に四本買ったのですが、まだ二本残ったままです。
飲んでいるうちに慣れてココア味とマイランキングが逆転するのかなと思ったもしましたが、今のところそういうこともなさそうです。


◆新製品ほど美味しくなくなると言うのは

新製品になるほど美味しくなくなるのはどうしてなのか不思議です。
美味しくなくても新しい製品を出して話題を提供しないといけないのかしらと思ったりしますが、もうちょっと何とかならないものでしょうか。

困るのはコーンスープが出ることによってカフェオレ味を置いているところが減ったことです。まあコーヒー味でも良いのですが、二種類くらいの味は楽しみたいので。

コストダウンでこういうことになっているのでしょうか、それとも私のような固定客が大半なので新製品に対する緊張感が無いのでしょうか。どうせ美味しくなくなるのなら、繊維質も取れるようにするとか栄養的に進歩したらまだ乾燥も違ったと思うのですが、栄養的にも進歩していません。

次に出る商品では是非、コーヒー味やカフェオレ味を超えるものをお願いしたいと思います。



ちなみにブロックタイプでは
フルーツ > チョコ >>>>>>>> 他
だと私は思います。

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893 誤解を解くと誤解が生まれることもある

以前、こういう記事を書いておりまして、「HSDPAでADSL要らずになる、とは思わないほうが良いよ」ということを書きました。

904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

最大速度が3.6メガとか14.4メガとあるので、直感的に理解するとADSLに匹敵する世界が実現するのかと思えてしまうかもしれないのですが、実際には色々難しいことがあってそうでもないのだと言うことを書きました。

「ADSL並みの速度なんて言われんでも無理とわかっている人」には全く無駄な記事でありますし、私もADSL並みの速度が厳しいことなど説明無用だと思いましたし、案の定他社ニュースからの続報もありませんでした。

しかし、3.6メガ(14.4メガ)の数値を素直に受けとってしまった人も多かったようで、しかしながら他の誰も説明している様子がないということで、僭越ながら私が説明を書いてみた次第でありました。
#本当はどこかの携帯ライターさんがちゃんと記事として書いて欲しかった

思い返してみれば、携帯電話にアダプターを刺すと定額になるというニュースが世間を賑わしていたことがありました。あの程度ですら世間で騒動になってしまったわけで、この程度の誤解はしょうがないのかなとも思いますけれども・・・


◆しかししかし

「HSDPAでADSL要らずになるとは思わないほうが良いよ」ということを、そしてPC定額というのが過酷であることを説明したのですが、誤解を解こうとして書いた記事が逆の誤解を生むということになり、「HSDPA自体全くダメな技術である」みたいなことを思ってしまった人が居たのではないかと今度は心配しています。

3.5Gは高速のPC定額を実現するにはちょっと荷が重いとは思いますが、携帯端末で利用するのなら非常に快適な高速通信を提供できることは間違いありませんし、一般のFOMA利用者にとっては画期的な高速化となるに違いありません。
混雑が起こってかなり速度が落ちてしまうことを気にしなければ、PC定額も出来なくは無いでしょう。

でも、PC定額に貴重な帯域を使うくらいなら、携帯端末向けの新サービスに帯域を使った方が儲かることも確実だと思います。
ちょっと考えてみれば解りますが、PC定額に帯域を使うより、例えば着歌を売るために帯域を使った方がはるかに儲かるからです。ちなみにAUはそうやって儲けています。ドコモもiModeでそうやって儲けてきました。それなのに利益の少ないPC定額に帯域を大量消費するのは実にもったいない。


◆ちなみに

もし、「AUがEV-DO Rev.AでPC定額を開始する」いうニュースが出たら全く同じ記事を書いたと思いますし、
ウィルコムが回線を無理矢理束ねに束ねてADSL並みの高速サービスを提供すると言い出したら、同様に「電波足りなくなりませんか?」という記事を書いたと思います。

つまり固定回線はすごいということです。

一部でWiMAXで無線が有線に勝つ予想になっていたりするそうですが、そのころには光回線が普通になっている気もしたりしなかったりします。

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894 アメリカの小学校:体育の時間に「ダンスダンスレボリューションダイエット」

日本製体感ビデオゲーム 子供の肥満防止で脚光 米、公立校の採用広がる
から。

「日本製体感ビデオゲーム」とありますが、ようするに「ダンスダンスレボリューション」のようです。

アメリカには肥満児が多いので、といいましょうか「アメリカ基準でも」肥満児が多くて問題になっており、フィットネスしろよ運動しろよ、と言われているようです。
その前に食べるなと言いたい気はしますが。アメリカ人は食べすぎです。

日本だと長距離走しろとか、三日坊主に陥ろうとしている子供を先生の愛が根性の長距離走ダイエットに引き戻す、なんて方向に進みそうですが、そこで「ダンスダンスレボリューション」になってしまうのがアメリカ流でありましょう。ちなみにこれは「体育の授業」だということもなかなかすごいポイントです。

「ダンスダンスレボリューション」なら楽しいしそれなりにカロリーも燃えるから喜ばしい、だから導入というわけです。効果について合理的に考えずに無意味に根性に陥りがちな日本もどうかなと思いますが、楽させようとしすぎな気がします。
そもそも、痩せるほど体力使うんでしょうか?

他にも「アイ・トイ」も導入したりするそうですが、こちらはもっと運動量下がりそうです。そして「アイ・トイ」といえば、日本のCMに出ていた方は「ダイエットが必要な人」でしたね。

日本の小学校に設置されたらどうなりましょうか。休み時間に無意味に冷水機の前に並ぶ子供みたいに、休み時間のたびにゲーム機の前に並んでみたり。六年生がゲームを独占してしまい、一年生が先生に言いつけたりして一悶着起こってみたり。
そんな感じ?

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895 続き:Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することは難しいけれど

HSDPAでADSL並みのPC定額は難しいと思います、ということを記事にしました。

904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

#以前の、この記事を読んでおられない方は(ざっと)読んでいただけるようお願いします。

その一言が言いたかっただけだったのですが、説明をしているうちに話が広がっています。
せっかくなので、周辺の話を含めてもうちょっと書いてみようということで記事をポストしています。


◆補足:「技術的に不可能」ではなくて、「経済的に理不尽」

前の記事は、「HSDPAでADSL接続並みのPC定額はかなり難しいと思います」ということを説明しました。
あるいは、そういうことだけを説明しました.その理由はADSL要らずになる時代が来るのだと勘違いしている人があまりにも多かった事に心を痛めたためでした。

念のために繰り返しておきますが、絶対不可能だとは言っておりません、かなり無茶をしないと実現できないので難しい、という説明でした。

技術的に不可能ではないということと、経済的に可能であることは違います。例えば、有人火星探査ロケットは技術的に建造可能ですが、建造予算が天文学的非常識なので誰も作りません。そこまでして出かけていっても大して何も得られませんしね。

たとえばそんな感じです。


◆補足:「基地局ごとの帯域」をイメージする良い方法

「基地局につながっている全員で通信速度の取り合いになる」と書きました。
別にメガ単位の速度なんだから大丈夫でしょ?みんなずっと遣っているわけではないし、と思った方はこんな様子をイメージしてみてください。

・ADSL回線を一本引きます
・そのたった一本の接続を数千台のPCで共用します。

かなりでっかいビルがあって、「ビル全体でADSL回線一本だけ」みたいな状況です。
これでも、「最高通信速度○○メガ!」と言い張ることは出来なくはありませんが、実際にはろくでもないことになるのは明々白々です。
こんなビルに入居させられたら速度が出なくて困りますよね。で、そんな感じになりますよ、という話です。
やばいでしょ?

本当の話の本質は「ADSLが一本しか来てないでっかいビル」のようなことになることで、なのでHSDPAが理論値いっぱいの3.6メガを出したところで、ドコモのHSDPAがADSLを滅ぼすようなことはかなり難しいわけです。


◆HSDPAでPC定額をしても儲からない気がする

念のためにもう一度書いておくと、3.5世代でPC定額をするのはあまり意味があるとは思えません。絶対に不可能だとは思いませんが。

PC定額はユーザーが特に大金を支払ってくれるサービスではありませんし(原因はもちろん価格破壊を引き起こしたウィルコムです)、かなり多額の設備投資を必要とします。
低速限定なら大きな設備投資なしでも実現できるかもしれませんが、その場合には速度面でもウィルコムにやり込められてしまいます。
そして電話機でのFOMA利用者(つまりドコモにお金をどんどん払ってくれる上客)に速度低下や通話品質の低下などの悪影響を与えます。一番のお得意さんに迷惑をかけては意味がありません。
オマケにもうすぐ第四世代の登場を控えており、ドコモ自身が第四世代を必死で研究している状態です。今から3.5世代に多額の設備投資をしても、回収する間もなく(下手すると設備の整備すら終わらないうちに)第四世代がやってきてしまいます。

PC定額は第四世代の話題だと思います、あくまでも私の意見ではありますが。

◆HSDPA自体は無意味ではない

しかし、電話機限定で考えるとHSDPAは大きな意味があるように思います。
現在ドコモは無理をしてパケット定額サービスをしています。混雑時間帯には速度が出ませんし、大きな転送量を伴うサービスも出来ていません。
ですが、HSDPAがサービスインすればこれらの点についても現在のAUと肩を並べることが出来ます。

つまり、AUのように高速でメールを受信できるようになり、フルブラウザを定額対象にすることが出来、携帯でムービーを扱ったり、そして何より「着歌」を大々的にサービスインすることができるようになります。そもそも「携帯コンテンツ」はドコモのお家芸だったはずですから、技術的障害が無くなれば着歌でAUを追い落とすことは十分ありえると思います。おそらくドコモは携帯のムービーでも何かやってくれるのではないでしょうか。
#もちろんAUも新技術「EV-DO Rev.A」の導入でまたもやドコモには実現が難しい新サービスを投入してくることでしょうけれど。

HSDPAでADSLと争うのはほとんど無理で、ウィルコムとやりあっても微妙です。しかしAU相手ならかなりの威力を発揮します。
ですから、HSDPAでPC定額の方向にはあまり期待できると思いませんが(第四世代以降の話題でしょう)、従来の携帯電話の方向ではいろいろな可能性があると思います。つまり、元の記事はHSDPAへの期待の仕方を間違っていると思います。

EV-DOが着歌などを生み出したように、HSDPAとEV-DOの競争は日本らしい日本の携帯文化にまた新しい何かを付け加えることになると思います。
あるいは言い換えるなら、ドコモはHSDPAで携帯ユーザからお金を巻き上げる革新的な新サービスを考案し、貴重なHSDPAの帯域はその用途に全力投入すべきだと私は思います。
コストで有利なウィルコムとニッチな市場を巡って決死の消耗戦をやっている場合ではない。私はそう思います。


◆新規参入組の「PC定額発言」について

第三世代なのにPC定額、の空気の原因は新規参入組かもしれません。

ソフトバンクや、定額にすると記者会見のたびに息巻いておられるイーアクセスは・・
(全国で使える)帯域がたったの5Mhz分しかありません。

ここまで読んでこられた方はみんな思うでしょう。
「たった5MhzでPC定額って?」
私もそう思います。

新規参入だから利用者が少ないというのはあるでしょう、しかしたった5Mhzです。
何か工夫する予定があるのかもしれませんが、ちょっと難しいのではないでしょうか。

新規参入組の前に立ちはだかるのもウィルコムです。
低額定額のPC定額ではウィルコムに勝てません。
音声定額で勝負に出たくとも、ウィルコムが「2900円定額」の価格破壊を既にやってしまっています。

日本的ケータイの高付加価値の方に行こうとしても、今度はAUとドコモがEV-DOとHSDPAで熾烈なサービス合戦をすることでしょうからなかなか難しいでしょう。

というか皆さん、思いませんか?
新規参入組が大活躍できるのなら、どうしてボーダフォンは辛酸をなめているのか?

もし新規参入組が好調となるとしたら、既存各社がやっていないところで活躍するしかないと思いますが(ウィルコムも「他社がやっていないこと」を開拓して成功しています)、そんな領域はもう残っていないように思えます。

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896 iBurstって「第二世代」なんですよ、知ってました?

最近携帯関係のネタが多いなと思いつつ『iBurst』について書いてみたいと思います。

iBurstは定期的にニュースに「未来の通信技術」として登場します。
けれど、その実体についてはあまり理解されていないような気がします。

実のところ私も詳細なことは知らないのですが、そんな知らない私よりもはるかに新聞の原稿書いている人の方が知らないのではないかと思えたりしたので、おそるおそるiBurstについて書いてみます。


◆iBurstは『第二世代』

なんだか良くわからないのですが、「iBurst」は第四世代と思い込んでいる人が多いようです。
未来っぽいなあと思ったものは全て第四世代って思い込んでしまうのでしょうか、ITワナビーさんの手にかかると第四世代という単語すらバズワードのようです。

まず「世代分類」というのは、分類の定義次第なので最初にそれを説明します。
政治的に決められている世代とか、世間の印象で世代を分類する方法もありますが、この分類法は言ったもの勝ちで意味が無いので、以下のような技術的分類ってことにします。

第一世代:FDMA (アナログ時代の携帯、トランシーバ、ラジオ放送局)
第二世代:TDMA (mova、PHS)
第三世代:CDMA (ドコモやAUの第三世代携帯)
第四世代:OFDM (無線LANとか)

で、これによるとiBurstはなんと「第二世代」です。
ウィルコムのPHSに投入されている技術と似た技術です。


◆「世代」はそんなに気にしてはいけません

「第二世代」って聞いて、ローテクでダメな技術だと思ってはいけません。
iBurstは無意味にメディアで騒がれているわけではありませんから、ちゃんと高い能力があります。ですが「第二世代」です。

つまり、○○世代っていうのはそんなに気にしてもしょうがないぞ、というのがまず得るべき教訓です。

PHSに似ていると書きましたが、
・TDMA(時分割多重:つまり第二世代)
・TDD(上がりトラフィックと下りトラフィックを時間で分割:PHSと同じ方式)
・SDMA(同じ周波数を動的指向性アンテナを使って多重利用:ウィルコムのPHS基地局にも採用されている)
という感じです。

大きく違うのは
・マクロセルで、むしろ基地局から遠距離でも安定して通信できることを売りにしているように思われる
・最初から移動しての通信のことを考えてある
あたりでしょうか。

iBurstは机上のプランではありません。既にオーストラリアでサービスインするなどして実用化済みです。

また、京セラはウィルコムの大株主なのでiBurstが次世代PHSに採用される可能性も無くもありませんし噂が立ったこともありますが、ウィルコムは直後にその噂をプレスリリースで否定しました。理由は「マイクロセルではないので(そのままでは)採用する予定がありません」

ちなみに、ウィルコムが開発中と言っている次世代PHSはOFDM-PHSという技術で、第四世代で既存技術(第二世代)を張り合わせたような技術のようなので、こちらはiBurstとは明らかに異なっています。このあたりは若干ややこしい話ではあります。


◆スペック関係

知ってることを書いてみましょう。
まず、iBurstはパケット通信を主眼に設計されています。
ユーザーあたりの最大下り速度は1メガ、上がり速度は300K。
基地局から5キロ程度は通信できるようです。

HSDPAについての記事
904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
を書いたので、それに揃えて帯域あたりの速度も書くと、

・HSDPAが帯域5Mhzにつき理論値3.6メガ(将来は14.4メガ)
なのに対し
・iBurstは帯域5Mhzにつき理論値24メガ(ただしSDMAで8メガ×3)

というわけで、「iBurstって第二世代なのに優秀じゃないですか」というわけになります。

さらに付け加えると、iBurstの数値は現在既にサービスインしている状態での数値であって、iBurstも将来高速化する予定があるようです(HSDPAはまだサービスインしてない)。

また上記の記事でEV-DOを例にして、「3.5世代は実際の利用環境では理論速度にほど遠い速度しか出ない」ということを書きました。(聞いただけの話なので間違っている可能性がありますが)iBurstは理論速度と実速度の差についても3.5世代よりも少ない、らしいです。

iBurstは京セラとアメリカのアレイ・コムという会社が開発しています。なお、アレイ・コムはウィルコム基地局の象徴ともいえる四本槍アンテナ技術の大本だそうです。


◆「WiMAX」と対決する「iBurst」

最近話題といえばWiMAXもむやみに話題です。
WiMAXは第四世代で要するに無線LAN一族に属します。

iBurstは高速移動体通信用の規格「IEEE 802.20」に採用されるようです。

ちなみにWiMAXは「IEEE 802.16」。しかし、標準化が終わっているのは「固定通信用」のWiMAXだけで、モバイル通信用のWiMAX(モバイルWiMAX)はまだ標準化が終わっていません。
ちなみに、iBurstの「IEEE 802.20」はモバイルWiMAXと完全にライバル関係にあります。

モバイルWiMAXも将来どうなるかわからないので(なぜってまだサービスインして定着し、利益を出しているわけでもないでしょ?)、IEEE 802.20ことiBurstがWiMAXを蹴散らして世界中で使われるようなことも無きにしもあらず。

メディアがバカ騒ぎした未来技術PHSが導入後しょっぱいことになったように(→898 ドコモのPHSが終了する理由)、モバイルWiMAXも実際に普及するまでは冷静に見てゆきましょう。もちろん話題の中心的存在では無いiBurstは言うまでもありません。

また、面白いのはこのあたりの将来通信技術で、第三世代ベースの技術が却下されていることです。基本的に第四世代がほとんどですが、それに混じっているのは何と第二世代。


◆結論

「○○世代」という単語の数値に踊らされるのはやめましょう。

念のために書いておきますが、
前の記事の流れからの都合でHSDPAと比較をしましたが、これは将来にわたるドコモの可能性との比較をしたかったのではなく、「3.5世代一般」と「進化系の第二世代」の比較をしてみたかったというのが目的で、意図は「○○世代」という単語にのみとらわれないように、ということです。

ドコモは次世代技術(第四世代)については相当研究していて、巨人ドコモが出してくるであろう次世代技術は侮れないものになるでありましょう。ただし、現時点で実用化されている技術については他の技術に対して大きなリードがあるわけではない、というわけです。将来はわかりません。


関連記事

904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

898 ドコモのPHSが終了する理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/898_phs_0100.html

896 iBurstって「第二世代」なんですよ、知ってました?
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/896_iburst_52b1.html

895 続き:Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することは難しいけれど
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/895_docomopc_94cc.html

893 誤解を解くと誤解が生まれることもある
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/893__b47f.html

891 スタパ斉藤さんW-ZERO3を気に入る
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/891_wzero3_c09b.html

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897 「光を通すコンクリート」は 自然界にあるし家庭で自作もできる?

光を通すコンクリートが販売されるそうでございます。
光とおすコンクリート、住田光学ガラスが国内で製造・販売

商品名は「リトラコン」。
ハンガリーのリトラコン社(名前がそのままです)で開発された技術らしく、社長はアロン・ロソンチさん28歳だそうです。なんかすごく正しいベンチャーという気がします。

実現の方法は結構シンプルで直感的にも理解できます。コンクリートのなかに一方向にそろえた「光ファイバー」を沢山埋めこんでコンクリートを固める、という方法です。
たしかに、そうすれば光は通りますね。

これを読んで思い当たることがあったのでポスト。
この記事は、面白い話を一つ書き落としています。


◆自然界に存在する「光を通す」石

このアイディア、単純だけど完全に新しいというわけでもありません。
なんと、「自然界」に似た構造をもった石があります。

「テレビ石(曹灰硼石)」と呼ばれる有名な石があります。どんな石かというと、石の中でガラス質の長い繊維状の結晶が一方向に並んでいる石で、ズバリ石の中に光ファイバのようなものを敷き詰めたような石です。

ガラス質の石なのでなんとなしに光は通さなくは無いのですが、面白いのはそこではありません。

繊維状の結晶がそろっている方向に光を通します、というより「石の表面に石の裏側の映像が浮き出るような感じになる」という不思議な現象が発生します。
「テレビ石」と呼ばれるのは、「まるで石の表面にテレビであるかのように映像が浮き出る」という現象が起こるからです。

この石は売っていれば安いもので、結構不思議です。私もひとかけら持っています。

文章を書いても今ひとつ伝わらなさそうですね。

せっかくなので、その現象を撮影してみましょう。
慌てて撮ったのでいい加減ですけれど。


◆テレビ石

s-pic00057

まずは「テレビ石」です。小さいかけらです。(写真はクリックすると大きくなります)
「石に繊維の方向」があるというのが解りやすいように横から撮りました。
厚さは一センチくらいあります。

s-pic00063

不思議な現象となれば、日本科学技術大学の上田次郎(笑)。ということで、上田次郎の著書ということになっている日本科学技術大学教授上田次郎のどんと来い、超常現象の上に「テレビ石」をおいてみました。
どうですか、わかりますか。
石の表面に本の表紙が浮き出ています


s-pic00062

文字の方がわかりやすい印象があるので、文字で撮ってみました。
下にあるのは、ウィルコム使いには超便利な「バッテリーエクステンダー」のマニュアルです(笑)。
浮き出ていることがお解りになるでしょうか。

文字の書いてある紙の上で「石をズリズリ」と動かすと非常に解りやすいので、実物に触れる機会があればやってみていただきたいと思います。

(わかんない人に説明すると、バッテリーエクステンダーはUSB経由で「単三電池・単三充電式電池→ウィルコム電話機」の充電をやってのけるモノでして、愛用しています。
私の書いた記事を読めば大体どういうものはわかるとおもいます。体感上電池の持ちが四倍以上になっている気がします(持ち運ぶ限り電池切れ皆無)。
バッテリーエクステンダーII 購入記
世界初、バーチャ バッテリーエクステンダーII (お馬鹿なことをやっています))

s-pic00059

ついでにこれも。


◆建築家が使うなら

この「リトラコン」を購入するのは建築家の方だと思うのですが、そうであるなら光を通すよりも「像が浮き出る」性質の方が面白い性質です、あるいはこの現象を知らないで家を立ててしまうと予想外のことになって困るかもしれません。

建築模型はテレビ石を買ってきて代用すれば多少はイメージできるのかな、と思ったりします。

斬新な建築を作って居住性を犠牲にするデザイン優先の建築家の方々、そして実際には立てないのでやりたい放題の建築学科の学生は要注意です、これは光を通す素材というより表面と表面を光学的に繋ぐ素材です。
#「表面と表面を繋ぐ」とは建築コンセプトの屁理屈にも有用であります。


◆人工的に作られたテレビ石もある

ハンガリー人よりも自然現象の方が先だったと言うことはこれでわかったわけ(違う?)ですが、テレビ石のような者を人工的に作ることも普通に行われているようです。

それどころか、パナソニックのウェブサイトに、テレビ石(のようなもの)を作ってみようという子供向けコーナーもあります。
http://www.discovery.panasonic.co.jp/science/experiment/tvstone/index.html
だけど光ファイバーを持っていないと作れない実験なので一般家庭では無理です(笑)。
光ファイバーが用意できれば、光を通す木材とか光を通す羊羹とか、何でも作れそうな気もしてきました。

しかも調べてみると意外にもネットで売っています。
人工テレビ石しかも楽天で売っていました。

テレビ石 [曹灰硼石]テレビ石も売っていました
私が持っているのは百円だったか二百円だったか程度で買ったものなんですが。

ひとかけらくらい持っているとこうやって話題に出来たりして面白いのですが、ネットでも売っているということにちょっと時代の進歩を感じました。

よくみると同じところで光ファイバーも売っていました。
光ファイバー0.5 1500本
テレビ石自作向けの光ファイバ需要は結構あるのかもしれません。意外な世界があるものです。


ついでに、

日本科学技術大学教授上田次郎のどんと来い、超常現象


一応書いておきますけど、これはリアルなトンデモ本でもトンデモ批判本ではなくて、かの有名なドラマ「トリック」の劇中出版物を現実に出版したというギャグ本です。

ちなみに内容は上田次郎の自慢が延々続くという・・・(笑)

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898 ドコモのPHSが終了する理由

とうとう公式にNTTのPHSの終了が発表されました。
停波予定は2007年の秋~冬だそうです。

以下そのニュース
ドコモ、PHSサービスを終了──2007年度第3四半期めどに
NTTドコモ、2007年秋頃にPHSサービス終了へ
ドコモがPHSサービス撤退へ

上記のニュースは「撤退」としかかかれておらず、その背景などについては何も書かれていません。
先日、
904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
という記事をポストしたばかりなので、この流れで「なぜドコモのPHSは終了するのか」ということをちょっと書いてみたいと思います。

ちなみにこのニュース、@FreeDも終了してしまうということです。


◆「PHSだから終了するのはあたりまえ」というわけではありません

NTTのPHSが終了する、という話をきいて「そんなのすごくあたりまえのことで、いまさら何も語ることも無い」と思われると思います。実際、上記のニュースについてもそのような感じです。

しかし、ウィルコムも基本はPHSですよね。ドコモのPHSもPHSです。
ウィルコムは勢いに乗って携帯各社を相手に健闘を続けています。

つまり、「PHSだから終了した」というだけでは無いのですね。
なぜこんなことになったのか、ということについてちょっと書いてみたいと思います。


◆かつての携帯vsPHSの戦い

PHS各社の苦難の歴史には各種の教訓が満ち満ちています。
しかし、「こうだ!」と一刀両断できるような教訓ではないので、いまさらですがPHSの歴史をつらつらと書いてみたいと思います。


もうずいぶん前のことですが、携帯とPHSが熾烈な競争をした一瞬がありました。
今では想像もつかないことですが、PHSは「光り輝く最新技術」として期待され、登場後には日本で急速に普及して日本中はPHSを使っている人だらけになる予定でした。
少なくともメディアは「PHSで将来はこうなる」という風にしていました。今騒がれている、アレもアレももしかすると・・・


PHSは非常に安価で小型の基地局を、日本中にびっくりするほど多数配置するという計画でした。
携帯電話の基地局が小屋一軒+巨大鉄塔だったりするのに対し、PHSの基地局は電柱にくっつけたり電話ボックスにちょこっとつけたりできるくらいの超小型基地局で、「小さくてどこにでも配置できる」基地局で日本を埋め尽くす予定でした。

NTTのPHSはこの「当初のPHSのコンセプト」を忠実に実行した会社でした。

ですが、実際には
A:基地局の能力が低すぎてエリアが面的に穴だらけ
B:基地局の能力が低すぎて建物の中が圏外
C:ハンドオーバーしなかったので、移動したらすぐに切れた。

という利用者の不満が噴出し、携帯電話の怒涛の値下げ(というのも携帯各社がPHSに恐怖して必死で対抗値下げしたのです、それくらいPHSは恐れられていました・・今では考えられません!)と相まって、PHSは解約の嵐に見舞われます。

PHSの整備が進んでいないうちにPHS端末の一円投売り合戦になってしまったからダメだった、という今でも根強いタラレバがありますが、それはAの問題点しか解消しません。
おそらく消費者が携帯電話に求める品質について、きちんと理解できていないまま技術仕様を作ってしまったのが原因でしょう。

◆その後

その後、DDIPocket(ウィルコム)が技術改良をして大勝負を挑みましたがPHSの烙印に勝てずに大失敗、一方でNTTのPHSは地道な基地局整備を続けましたがこれも結局はダメでした。

このままだとPHS各社は全て滅びるのは時間の問題のはずでしたが、DDIPocket(ウィルコム)がさらに技術改良(といって良いかは語弊がありますが)を行って、AirEDGEをスタートしてこれがPHSで初めての大ヒットになります。そして携帯電話各社のPC向けデータ通信計画に大きなダメージを与えます。

その後、DDIPocket(ウィルコム)は音声の絶不調とデータ通信(AirEDGE)の大好調の奇妙なバランス、そしてこれまでに費やした莫大な投資の借金を引き受けたKDDIの意向で、しばらく右往左往することになります。

この勢いに乗ってNTTのPHSもデータ通信へのシフトをしたかったところでしたが、無理でした。

コンセプトに忠実に
・小型
・安価
・簡易基地局
を大量配置したNTTに対し

DDIPocket(ウィルコム)はコンセプトを踏み倒して基地局を配置しており、
・小型ではない
・安価ではない
・簡易基地局ではないどころか携帯電話の基地局よりも一部高性能
この「PHSとしてはかなり余分にハイテク」な部分を最大限に使ってサービスしていたからです。高性能基地局の能力とPHS規格の解釈次第の部分をフル活用した、ある意味無理矢理とも言えるウルトラCによって実現されたのがパケット定額(AirEDGE)でした。ポイントは基地局への設備投資をせずに実現できたという点です。

NTTのPHS基地局にはそんな「無駄な能力」が備わっていませんでした。だから、後追いは全然無理でした。

NTTのPHSもその後知恵を絞ります。
基地局がダメなら、基地局がそのままで定額にする方法を考えよう。
そしてデータ定額の@FreeDをサービスインしますが、時期既に遅しでした。
そして、あれだけ真面目にエリア整備を続けていたにもかかわらずエリアが不評、そして基地局をそのままでの定額であるためにやっぱり利益を出すことが非常に難しいサービスとなって赤字を垂れ流してしまいます。

ウィルコムと携帯電話に行く手を阻まれ、そのうち万全に整備されるはずのエリアも整備される日が来ることはありませんでした。

そしてとうとう停波となります。


◆紙一重

PHSは技術を作った時にそもそもいろいろな読みが間違っていました。
消費者はより完全なエリアカバーを望みました、超小型の基地局で日本中カバーできるほど甘くはありませんでした、あるいは予想外に小型の基地局のカバー能力がありませんでした、そして携帯電話が値下げすることを読み誤りました。

そしていろんな変化に耐えうる柔軟性と余分な能力を持っている(悪く転べば無駄の多い設備投資をした)基地局を整備したウィルコムが、PHSの読みの甘さを事後カバーして何とか踏みとどまり、一方でPHSにぴったりフィットしたNTTのPHSは消え去ります。

ウィルコムの勝因はPHSとしてはかなり大げさな基地局を整備したことでした。
基地局はビルの屋上などに四本のアンテナ(最近では鳥かごのような八本のものも出てきた)が立っているもので、四本のアンテナは電波の指向性(電波を飛ばす方向)を瞬時に動的に変化させる能力があります。
そして、基地局のハードウェア的能力の一部がソフトウェア的に書き換え可能になっています。つまり、工事をしなくても遠隔で基地局の能力を変更できるようになっていました。

PHSのその後を見る限りは当初から将来を見越した慧眼となりますが、PHSがPHSの規格であるだけで成功したとするならば無駄に豪華な基地局です。
結果論としては正しかったのですが、クリーンヒットというよりはポテンヒットという感じでもあります。紆余曲折の末にどん底から復活を遂げるという展開は、話としては面白いし、復活の原因になった気の効いた(効きすぎた)基地局も面白いんですけどね。
#プロジェクトXにしたら抜群に面白そう

ともかくドコモのPHSは終わりに向かいます。


関連記事

904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

898 ドコモのPHSが終了する理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/898_phs_0100.html

896 iBurstって「第二世代」なんですよ、知ってました?
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/896_iburst_52b1.html

895 続き:Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することは難しいけれど
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/895_docomopc_94cc.html

893 誤解を解くと誤解が生まれることもある
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/02/893__b47f.html

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