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893 誤解を解くと誤解が生まれることもある

以前、こういう記事を書いておりまして、「HSDPAでADSL要らずになる、とは思わないほうが良いよ」ということを書きました。

904 Docomoが、PCでのデータ通信定額を実現することが難しい理由
http://firstlight.cocolog-nifty.com/firstlight/2006/01/904_docomopc_a8fe.html

最大速度が3.6メガとか14.4メガとあるので、直感的に理解するとADSLに匹敵する世界が実現するのかと思えてしまうかもしれないのですが、実際には色々難しいことがあってそうでもないのだと言うことを書きました。

「ADSL並みの速度なんて言われんでも無理とわかっている人」には全く無駄な記事でありますし、私もADSL並みの速度が厳しいことなど説明無用だと思いましたし、案の定他社ニュースからの続報もありませんでした。

しかし、3.6メガ(14.4メガ)の数値を素直に受けとってしまった人も多かったようで、しかしながら他の誰も説明している様子がないということで、僭越ながら私が説明を書いてみた次第でありました。
#本当はどこかの携帯ライターさんがちゃんと記事として書いて欲しかった

思い返してみれば、携帯電話にアダプターを刺すと定額になるというニュースが世間を賑わしていたことがありました。あの程度ですら世間で騒動になってしまったわけで、この程度の誤解はしょうがないのかなとも思いますけれども・・・


◆しかししかし

「HSDPAでADSL要らずになるとは思わないほうが良いよ」ということを、そしてPC定額というのが過酷であることを説明したのですが、誤解を解こうとして書いた記事が逆の誤解を生むということになり、「HSDPA自体全くダメな技術である」みたいなことを思ってしまった人が居たのではないかと今度は心配しています。

3.5Gは高速のPC定額を実現するにはちょっと荷が重いとは思いますが、携帯端末で利用するのなら非常に快適な高速通信を提供できることは間違いありませんし、一般のFOMA利用者にとっては画期的な高速化となるに違いありません。
混雑が起こってかなり速度が落ちてしまうことを気にしなければ、PC定額も出来なくは無いでしょう。

でも、PC定額に貴重な帯域を使うくらいなら、携帯端末向けの新サービスに帯域を使った方が儲かることも確実だと思います。
ちょっと考えてみれば解りますが、PC定額に帯域を使うより、例えば着歌を売るために帯域を使った方がはるかに儲かるからです。ちなみにAUはそうやって儲けています。ドコモもiModeでそうやって儲けてきました。それなのに利益の少ないPC定額に帯域を大量消費するのは実にもったいない。


◆ちなみに

もし、「AUがEV-DO Rev.AでPC定額を開始する」いうニュースが出たら全く同じ記事を書いたと思いますし、
ウィルコムが回線を無理矢理束ねに束ねてADSL並みの高速サービスを提供すると言い出したら、同様に「電波足りなくなりませんか?」という記事を書いたと思います。

つまり固定回線はすごいということです。

一部でWiMAXで無線が有線に勝つ予想になっていたりするそうですが、そのころには光回線が普通になっている気もしたりしなかったりします。

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