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913 天候デリバティブ

ちょっとだけ。

異様に寒い日が続くので、経済関連のニュースも「寒い関連」の話題が多くなっています。

めちゃくちゃ寒かったり、めちゃくちゃ暑かったりすると「消費が増える」と喜ばしく伝えられていたり。原油は高いわけで暖房は高いし、基本的に寒すぎるのはろくでもないことなわけで、みんなが困れば困るほど喜ばしいというのはなんだかなーと、需要を増やすと言うのは解っていても、そう思えてなりません。


◆天候デリバティブ

天候が変だと言う事で、メデイアで天候デリバティブの話題を目にするようになりました。

「ビジネス」の教養をバリバリつけちゃうわよー、みたいな感じの方々向けには金融がうんぬんが強調されて説明され、一般人にはこんな面白い手品がありますみたいな紹介のされかたが多いでしょうか。

天候デリバティブっていうと、「デリバティブとはコストとリスクの交換なのですよ」という初歩の説明でよく出てきます。デリバティブは怪しい山師活動ではなくて世の中の役にたつものですよ、という説明にも良く出てくるのが天候デリバティブ。

大雑把に言って、雨降ったら支払います・雨降らなかったら支払います・寒かったら支払います・寒くなかったら支払います・・・というような天気のリスクに関する保険が天候デリバティブ。

今年は大変寒いので、「寒かったら支払います」が発動している事が多いらしい。あるいは、「もし今年、天候デリバティブの商品をご購入いただいておられましたら」式の売り込みが効果的な状況だからか。


でも、天候デリバティブネタのテレビが何となく白々しいのは、個人で買ったりするレベルではないからだと思います。
一市民が日本のあるべき為替政策を語っても何となく虚しいのと同じ感覚。


しかし、天気はみんなに関係があるわけです。

個人向けとか無いんでしょうか。
この記事の書き出しに続き・・「私は一体何を言っているんだ」そんなことは解っていてもそんなことを思うわけです。

寒すぎて暖房をつけざるを得ない。寒すぎてまとめ買いしちゃったビールが全然なくならない。寒すぎてコンビニに行きたくない。寒すぎて犬が散歩に行きたがらない。

雨が夜更け過ぎに雪に変わったらデリバティブとか誰か作りませんか。
地域密着、庶民の感覚でお願いしますよ。

#真面目な話「雨が夜更け過ぎに雪に変わったら」経済効果ありそうです。どのくらいの金額?

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