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949 天才二人の行方 / 佐藤琢磨の心配

空力の天才、二輪の天才、そして佐藤琢磨の崖っぷちについて。

◆空力の天才

A.ニューイ氏、なんとレッドブルへ移籍
http://fmotor.nifty.com/f1/2005/11/a_eed4.html

「A.ニューイ」となっているが、「エイドリアン・ニューウェイ」の呼び名の方が有名じゃないかとも思います。
この人は、F1マシンの空力設計についての伝説的人物です。

日本のバブルの恥でもあるレイトンハウス(日本のバブル野郎がお金を出していた)というチームの空力設計としてデビューし、いきなり先鋭的な空力設計のマシンを作り上げます。

というか空力のことしか考えられない人なのか、路面が整備されてまっ平なサーキットでは速さ抜群のマシンとなり、路面がデコボコなサーキットでは路面の影響で全然ダメになるマシンだったり(サーキットにあわせなさい!)。マシンの「ほかの部分」の都合を押しのけて全部空力の都合にあわせようとしたり。おまけに、マシンに張ってあったスポンサーのステッカーを「空力が悪くなるから」といって剥がしてしまおうとしたとかなんとかという逸話があったり、そんな人です。

そのあと彼はウイリアムズに移籍し、驚異的な速さでセナを王座から引き摺り下ろしたFW14を設計します。これまた伝説だらけの人のマンセルが乗り、車椅子のフランクウイリアムズがチームを指揮し、エンジン出力で劣るはずのマシンが驚異的な速さを発揮する。FW14は常にニューウェイの名とともに、とんでもなく優れた空力設計の車として有名になります。

そして次はマクラーレン。ここでもまた革新的な車をデザインして、シューマッハを倒す事に成功します。
マクラーレンがあまりに速くてレースがおもしろくなくなった頃、「F1レースをおもしろくするためにはレギュレーションの強化ではなく、ニューウェイの禁止が一番の早道である」とか言われたとか。

そして、その天才が今度は新興チームの「レッドブル」に移籍するんだそうです。
さて、伝説の続きはあるのか、それとも今度こそ伝説の幕引きか?


◆二輪の天才

V.ロッシ、今週再びフェラーリ・テストへ
http://fmotor.nifty.com/f1/2005/11/v_1b79.html

ロッシさんは二輪レースの世界で並ぶ相手なしの驚異的な人です。
ホンダのチームでマシンの良さも手伝って連戦連勝状態となったあと、それではおもしろくないといわんばかりに、ホンダを相手に低迷していたヤマハに移籍するというとんでもない事をやってのけます。
敢えてマシンの性能で劣るヤマハのマシンに乗った天才と、ホンダが対決することとなります。

そしてロッシさん、どうやらそれにも飽きてしまったらしく、将来はF1で戦いたいそうです。
そういうわけでいろんなチームに出向いていらっしゃるようです。
二輪と四輪では根本的に違いますから、そんな簡単にドライバーにしてもらえるわけもないのですが、紆余曲折の末にF1のシートに収まっていたりしたら話としては面白い話であります。
しかし、チャンピオンになれるかといわれれば、まあそれはさすがにどうかなとおもいますけれど。


◆後が無くなる佐藤琢磨

佐藤琢磨、ミッドランドF1の可能性消える?
http://fmotor.nifty.com/f1/2005/11/f1_fd48.html

佐藤琢磨の「第二の選択肢」だったミッドランド(トヨタのセカンドチーム)のシートがどうやら埋まったという噂です。
ホンダ一門からは離れないというのが琢磨の意思だといわれていたので、驚く事もない話ですが、
・アグリチームは来年のシャシーをBARの使いまわしにするという無茶が通るかまだ解らない
・というかアグリチームは相当ダメなチームになりそうに思えてならず
ということで来期については怪しい状況になってきました。

また、シャシーの使いまわしが無理な場合には一応「保険」もあったらしく

プレストンは亜久里チームの『命綱』
http://fmotor.nifty.com/f1/2005/11/post_67a4.html

アグリチームに加入する人が、以前に新チームを立ち上げ用として作った?途中まで作った?シャシーが一応あるらしく、それを引きずり出せばもしかしたら保険になるかもしれない、とのこと。
いろんな事がよく考えてあるからそうなっているのか、たまたまなのかは不明。

いろんな意味で大丈夫なのかな?という話ですが、出場できない方が良いか、ダメマシンのダメチームでも言いから出場する方が良いかについてはなかなか微妙なところです。

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