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935 ウォークマンを聞きながら50時間踊る行事を、エリックサティと久米宏と関連つける

Walkman Aの発売イベント(みんなが忘れちゃっているに違いないが)が行なわれていて、「ウォークマンを聞きながら50時間踊る」という面白いのか面白くないのか微妙ば行事があるらしい。


新ウォークマンが渋谷をジャック――発売カウントダウン開始についての記事、
50時間はシンドイだろ
について。


◆ヴェクサシオン

「50時間ダンスチャレンジ」だそうで、一台のウォークマンを聞きながら50時間踊るそうである。
とはいっても一人が50時間連続で踊るわけではなく、30分交代だそうだ。

トリビアの泉で、エリック・サティのどうしようもないほど長い曲『ヴェクサシオン』(ヴェクサシオンの意味は「嫌がらせ」)を三人交代で演奏していて、最後の方はピアニストが疲労困憊・手を湿布で冷却みたいな事になっていたのを思い出した。

ヴェクサシオン演奏会は、当然知的なおふざけで始まったはずの行事、しかし飽きる疲れる繰り返しフレーズで頭は真っ白になる、で演奏しながら眠りそうになったり、楽屋で湿布を当ててつらそうにしながら「でも行かなきゃ」みたいな悲壮な風景もありました、終わった時には客もぐったり演奏者もむしろほっとして終わりました。


イベントの種類が種類だけに、本人達のキャラを無視してダウンタウンを泣かせてしまった24時間テレビのように、最終的に当事者たちはよく解らない感動が降臨するか、あるいは、50時間が長すぎて感動モードを通り越してヴェクサシオンみたいに真っ白になって終わる、と思いますが、
それはイベントの当事者の話であって、一般人からするとどうかなーと思うわけです。面白い話としても微妙だからです。

企画したのはソニーとソニーマーケティングだそうです。もし、この商品が盛大にこけてしまったら、苦い思い出になることでしょう。
すでに忘れられ気味の新製品だけに、真面目に大丈夫かなと思ってしまいます。


◆50時間?

なぜ50時間なのか?
それはどうもWalkman Aの「スペック上の連続再生時間が50時間」だからだそうです。

踊るのは頑丈だともアピールしたいのかな、とちょっと考えてみたりします。Walkmanといえばすぐ壊れることでも有名。聞きながら踊るなんて推奨される機械ではありませんでした。
今度のものは半導体メモリに音楽を入れるだけの製品で、稼動部は一切無いので踊ったくらいでは大丈夫なはず。でも、「Walkmanで踊る」と聞いたとたんによく解らない部品が取れたりして壊れてしまう恐怖を連想してしまいました。


ちょっと思ったのですが、スペック上の連続再生時間どおりに再生できたことってあるでしょうか?
例えばノートパソコンはスペックを大きく裏切る再生時間ですし、普通に使うとスペック通りの時間が出ないのが常。

本当に大丈夫?
あるいは細工してる?
ボリュームを思いっきり絞ってあるとか、ダンサーが交代するたびにこっそりチェックとか交換とかできるようになっているとか?
特製電池?

失敗は許されるはずもありませんから、成算は当然あるのでしょうけれど。
大丈夫なのでしょうか。
普通にカウントダウンとかで済ませておけばよかったんじゃないでしょうか。

製品の売れ行きも含めて、いろんな意味で心配なイベントです。


コデラノブログ50時間はシンドイだろより

30分交代だそうだが、いやあいくら交代するからといって30分踊り続けるというのはご苦労なことだなぁ。これ、ちゃんと明け方とかも律儀にやるんですかね? これは朝4時ぐらいにどうなってるか、ぜひ取材すべきだな。

興味が珍奇イベントに向けられるものと同質になっております。


新型ウォークマン「Aシリーズ」の「A」ってあの久米宏の「伝説の期待倒れ番組」のことだったりしませんか?そういう意味の「A」ならば納得しますが。


いろんな意味で心配なイベントです。

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